あらすじ
『イノセント・デイズ』を今一度書く。そして「超える」がテーマでした。僕自身はその確信を得ています――早見和真
長い間歪み続けた愛や母性の歴史、地層のように積み重なる闇に確かな兆しを探し続けた。神なるものへの幻想と呪縛を解き放つ祈りとその熱に、心が確かに蠢いた。――池松壮亮(俳優)
私も命を繋いでいく役目を担うのだろうか。微かな光と絶望に怯えながら、夢中で読み進めた。どうしようもない日々に、早見さんはいつだって、隣で一緒に座り込んでくれるんだ。――長濱ねる(タレント)
自分の奥底に隠しておきたい暗い何かをわかってくれている、という書き手がこの世に一人でもいること。そのことに救われ、気持ちが軽くなる読者は少なくはない。――窪美澄(小説家)
容赦などまるでない。「母」にこだわる作家が、母という絶対性に対峙した。確かなものなど何ひとつない世の中で、早見和真は正しい光を見つけようとしている。その試みには、当然異様な熱が帯びる。――石井裕也(映画監督)
ラストに現れるヒロインの強い覚悟と意思の力に、私たちは元気づけられる。辛く暗く苦しい話だが、そういう発見があるかぎり、小説はまだまだ捨てたものではない。――北上次郎(書評家)(「カドブン」書評より抜粋)
八月は、血の匂いがする――。愛媛県伊予市に生まれた越智エリカは、この街から出ていきたいと強く願っていた。男は信用できない。友人や教師でさえも、エリカを前に我を失った。スナックを営む母に囚われ、蟻地獄の中でもがくエリカは、予期せず娘を授かるが……。あの夏、あの団地の一室で何が起きたのか。嫉妬と執着、まやかしの「母性」が生み出した忌まわしい事件。その果てに煌めく一筋の光を描いた「母娘」の物語。
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解説によるとこのお話は市営住宅の一室で十七歳の少女が集団暴行で死亡した事件が題材になっています。
物語は毒親に育てられた美智子から始まる。
美智子は常にこの状況から逃げたいと思いながら、親のせいでこの街に住み続ける事になる。
娘のエリカも同じ様な境遇で東京に逃げたいと思いながら、結局と母親と同じく、この街に住み続ける。
どちらも共通するのは親などの周りのせいにして人生を諦めている典型的な他責思考。
そういう人に限って常に他人に依存していかないと生きていけない。
こういう子供の様な大人が事件が起きた一室という環境を作った。
被害者の家族は小学校までは理想的な家族。
そんな家族を小6の兄が
『うちの家族っておかしいよな』
『みんなが必死に自分の役割を演じているように見えるよ。お父さんはお父さんらしいし、お母さんもすごくお母さんや。俺はなんだかそれがすごく不気味に思うんよ』
『たぶん脆いよ。うちの家族って。脆いからあの人たちは必死に体裁を整える。俺はあの家族にのまれない。役割を演じない。俺は自分の人生を生ききる。』
そんな中、父親の浮気がバレて家族が少しづつ崩壊し、居場所がなくなった被害者がたどり着いたのがエリカ。こういう家族、どこにでもいると思います。だから尚更、この事件の怖さを感じます。
この作品は人間の弱さを上手に描いた力作だと思います。
そしてそんな因果を断ち切った陽向も素晴らしかったです♪
Posted by ブクログ
2022年に単行本で既読
美智子、エリカ、陽向が同じように母に縛られこの街から出ていけない。落ちていくたび加速し、激しくなる。こちらから見ていると、そっちじゃない!と理解できるが渦中の人にはわからないものだろうな、私も同じことをするかもしれない。大げさなきっかけでなくとも躓きから大きな谷間に落ちてしまう、戻るきっかけかあっても仲間内から足を引っ張られる。やらない言い訳は限りなくあるしそっちの方が簡単。一番つらいのが紘子の母だと思った。本人はもちろん周りの人もどんなに傷つくだろう。陽向が断ち切り明日香には続かない、そんな未来が見えて救い。
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とてもよい本でした。
大多数の人はこういった環境には、関わることもないし、知ることもない。でも実際はこんな環境で生活している人が、昔から変わらず今もいるのでしょうね。
負のスパイラルから抜け出そうと考えていても、抜け出せない人がいる。
自ら負のスパイラルを断ち切ることは、とても難しい。誰かの救いがないと、本当に難しい。
改めてそんな事を考えさせていただいた、
とてもよい本でした。
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子育てって本当に難しそう。自分のどんな行動が、発言が子供に影響するかわからない。だからこそ、子供には自分で選び取る強さを持ってほしいなって思う。この本はそんなことを教えれるいい小説だと思った。
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これはやばい。
一気読みしてしまった、普段より早い時間に仕事が始まるから早く寝なくてはいけないのに続きが気になって気になって仕方がなかった。
母性、というものに呪われたとも言える4代に渡る女たちの人生。虐待や機能不全家族は連鎖するとはよく言われている。私も、自分の身を持ってそれを実感することがままある。母のような人生は送りたくないと思いながら、母のような人間になっている気がして仕方がない、良くも悪くも。
これは実際に愛媛県伊予市であった事件をもとに描かれているらしい。読んだあと、検索をしてみた。実際の事件はあくまでもさわりだけ、早見和真さんはそこから母性の連鎖を読み取り物語にしてくれた。
エリカの家のようなもの、私も中学生や高校生の時にそういう居場所があればいいなと夢見たことがあった。そうすればもっと、楽に生きられるかもしれない。自分を認めてあげられるかもしれない。あとがき?解説?の窪美澄さんも書いているとおり、そう思う人は多分たくさんいるんだろう。だけど実際そういう居場所が、(フリースクール等まったくないわけではないけど)あまり世に浸透していないのは、しっかり理由があるんだろう。コントロールがきかなくなり物語の中のような事件が起こってしまうかもしれない。
最初、エリカさんは祖母の世代から続く負の連鎖を断ち切ったのでは?と私は読んでいた。母となり子どもたちを愛し、自分の子供以外にも愛情と居場所を与える。だけど、それは違っていた。徐々に風向きが怪しくなる。それを止めることもできず、逃げてしまう。
難しいよね、そういうのって。本当にそう思う。親にされて嫌だったことをしまいとしようとしても余計に我が子を傷つけてしまう。縛ってしまう。だったらいっそ、自分の親族を残さないよう、気をつければいいのではないか。そう思ってしまう。陽向のように、いい亭主に出会いそれを断ち切りつつ、いい家庭を築けることはそれより難しい。本当に。小説の感想だったのに何故か持論語りになってしまった。私はこういう物語が読みたかった。他にもおもしろいおすすめあれば皆様教えてください!
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文句なしに面白かった。
読んでいる中で、誰かと重ねられるやり取り、重ねられないやり取り。
そしてそこから想像する結末は、私は想像を超えてて面白かったし、読んで良かったと思った
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あの夏、
あの団地で、
あの子を殺したのは「なに」
この帯分は本当に秀逸だと思う。
母とは、娘とは、そんなことを考えさせられる作品。
1章では視点や時系列がコロコロ変わりながらも読みやすいので、混乱はせずにサクサク読める。
全体的に展開は読めるし、こういう小説が好きな人からするとよく見るストーリーかもしれないけど、紘子のあの言葉で螺旋から解放される瞬間はグッとくる。
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早見さんの作品を読むのは、アルプス席の母→店長がバカすぎて に続いて三作目なんですが、振り幅が凄くて圧倒されてます…
これはかなり重い話だけど、読み始めたら止まらなくて、ラストは一気読みでした。
『イノセント・デイズ』も積んでるので、近々読んでみます。
Posted by ブクログ
母性という狂気。
女性は産まれながらにして自分の子どもを守り育てようとする本能的母性を備えているというが、決して誰にでもあるわけではない。
娘として生きるか、母として生きるか。
子を授かった時、その二択に迫られる。
そのことに自覚させられる物語だった。
狂気という毒はその血をめぐって、脈々と受け継がれていき、毒性は血を受け継ぐたびに段々と強まっていっている。
話の中で、毒から逃れる方法は人生の岐路でいくつかあるのだが、それは自分で選び取らなければいけなかった。
もし母についていかなければ。もし電話をかけなければ。もし声をかけなければ。もし母とまともに向き合っていれば。
たくさんのもしもをどうしても掴み取れなくて、最悪の事件へと繋がってしまった。
忌まわしい事件は過激すぎて思いがけず涙腺が緩んでしまい、涙なしでは読めなかった。
血は繋がっていなくとも、産んでいなくとも、守りたい強さを母性を得た少女に涙が止まらなかった。
母と娘は精神的なへその緒でつながったままであると私は思う。
その繋がりを呪縛と捉えるならば、どんなに母から手綱のように引かれたとしても断ち切らなければいけない。
許すも許さないも自分自身で選び取っていい。
母のエリカという花を照らすために産まれてきた娘の陽向。
母になる陽向が照らしたい産まれてくる娘の明日花。
1人の女性が娘になるか、母になるか。
生きる道を必死で選び取る物語だった。
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重い。
母娘の話。
アルプス席の母を書いた作家?
すごい作家さんです。
イノセントデイズの衝撃
8月の母の波動。
この2作で心はズタズタ。
さて、エリカ、美智子 そんな悪母を描き感想もあるけど、やはり男が悪いよな。
とくに、陽向の父である七森博司。
結局、元カノへ戻った。
またレオ、アイカとも父が違う?
やはり男が悪いと。
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「あなたは逃げて。かかわったらいかん。逃げて-」「お願いだから逃げて、陽向ちゃん」陽向が正しく、まっとうに生きることができるのならば、こんな状況に陥ってることにも意味はある。誰かのせいにせず、自分のためだけの人生を送ってください-。
母が犯罪者となり、家族が瓦解して、落とし込まれた深い穴の中にこそほのかな光が差していた。私の人生が始まった瞬間だ。
越智美智子、越智エリカ、越智陽向
連綿と続く、母と娘。
八月は母の匂いがする。
猛烈な物語だった。しばらく放心しそうです。
Posted by ブクログ
イノセント・デイズは衝撃的だった。
ここから早見作品にハマった。
実在の事件をモチーフに描かれた「八月の母」
集団心理の恐ろしさを改めて痛感した。
助ける事、逃げる事、出来ることがなかったのか。
あまりにも悲しい結末に心が痛い。
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なんかの本で無条件の愛を注ぐのは親ではなく子供ということを見たことがある。それとはまた一線を画すような視点。抜け出せないような螺旋階段。
世界が狭くなる、抜け出せないと思うことはわかる気はする。
母とはなんだろう。父とはどんな存在なんだろう。
そんなことを考えながら読み進めた。
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イノセント・デイズを越えるまでは行かず、★4.5でした。
途中までは母娘2代の話かと思いきや、実は3代の話というちょっとした引っかけみたいな仕掛けが面白かったです。
最後の紘子の下りは、お願いだから最悪の事態だけは…と願いましたが、やはりダメでした…。
この祈りながら読む感覚は、イノセント・デイズの最後を読んだ際と似た感じです。
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とても重くて一言で語る事が出来ない小説だった。
母と子の呪縛。螺旋階段のように続いていたものを断ち切った事で一筋の光が見えたのがこの本の唯一の救いでした。
紘子は尊敬するお兄さんの強くなれ、許してあげてという言葉がずっと胸にあったからこその行動だったんだな。胸が締め付けられる程読むのが辛かったけど、お兄さんの言葉でも少し救われた気がした。
Posted by ブクログ
家族愛について考えさせられる内容だった。男は信用出来ない、母親からの嫉妬と執着、愛のかたちが歪んでいて、読んでいて苦しくなる。最後の章で、彼女が下した決断がこれからの未来が幸せであることを期待したい。
Posted by ブクログ
先を予想して読みながらも予想通りの展開と予想外の登場人物の心の動きに感情が揺さぶられた。
最初のうちは陽向の名前が明かされず、時代もずいぶん違っていたので戸惑ったがすぐに理解できた。
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先祖から脈々と受け継がれる血。
幼少期の環境や受けた傷はどんなに抗っても
知らぬ間に受け継がれてしまう。そこで習慣となった当たり前はこれからもその人物の当たり前となり受け継がれていく。一度歪んだものは元に戻すのは容易なことではなく、それに気が付き手を差し伸べてくれる人に対して、その手を取る事さえも出来ず、悪循環に陥る。ただ希望があるとすれば、どんな人にも現状を打破するようなターニングポイントは訪れる。それに気が付き手をとることが出来るかが大切だと感じた。
Posted by ブクログ
家族の形、女性の生き方、人間とはなんなんだろうと考えさせられる作品だった。
正直なところ、読むのが非常に辛かった。
実際の事件を元にした作品であるが、このようなことが現実としてあるのだということは、なかなか想像できない。だけど、断ち切ることによる「幸せ」もあることは、心に留めておきたい。
Posted by ブクログ
依存、ネグレクト、暴力…
そして最悪な男達!
しかし健次と一翔の男達もいる
そして断ち切れた陽向
「こんにちは、秋元一翔です。五歳です。」
この言葉で読んでて救わられた
Posted by ブクログ
最後まで読み進めるのが苦しかった。一方どんどん引き込まれていきあっという間に読み終えた。この本を私にシェアしてくれたのは実は初めての妊娠中の私の娘。どんな思いで最後まで読んだのかと思うとさらにいろいろ考えてしまった。最後に陽向ちゃんが母親のエリカさんときちんとお別れできたところが唯一の救い。
解説を読みこれが実際に起こった事件をもとに小説化されたフィクションだと知り小説に仕上げた作者の苦しみも想像するにあまりある。
とても苦しい悲しい小説だけど読んでよかった。
Posted by ブクログ
途中で何度も読むのを止めようかと思った。救いのないスパイラルに囚われてしまいそうで、しんどかった。
ただ、関わってきた人たちがどうなったのか、彼女たちに救いはあるのか、どうしても気になり最後まで読まされてしまった感覚です。
特に終盤は一気に読み切り、重ねて当時の事件の記事も読み、重くのしかかる辛い文章でした。
最後に、スパイラルをたち切り、微かに見える希望で、ほんの少しだけ救われるのか、でもやり切れない。
途中までは⭐️2つの感覚だったが、読み切った時には印象が変わっていました。しんどさはお腹の底にずっと残り続けるでしょう。
Posted by ブクログ
重い。重いテーマ。だけど、読んで良かったと思う。
解説で、これは実際に起こった事件を基に書かれていることを知り、さらに重みが増した。
母親とは何なのか。母性とは何なのか。気合いを入れて読み初めれば、先が気になって仕方ない作品。
Posted by ブクログ
こういった、母と娘の歪んだ関係の話って
ここまで行きすぎることはないかもしれないが
よくあるものなのかと感じる。
同性だからこそなのかもしれない。
しかしながら、美智子もエリカも
奇妙なほどに狂ってる。
こんな母親に育てられて、
陽向はよくもまともに育ったものだ。
紘子はとにかく気の毒でしかなくて
読み進めるたびに「あの団地には行くな!
断ち切れ!」と何度も願った…
紘子もまた、エリカをママと呼ぶほどに
いつのまにかエリカの呪縛から
逃げることができなくなってしまっていた。
せめて陽向だけでも母親の呪縛から
逃げて、真っ当に生きていって欲しいと思う。
ちょっと、なんだろう。
一言では言い表せないほどの
とにかく本当に辛い物語だった。
かなり重い
そして暗い、少し引きずる
店長が馬鹿過ぎてから著者さんを知り
小説王でファンになり、アルプス席の母で
確実なファンになったけど、これは堪える
誰もレビューしないのも納得
愉快な文章は一文なし、実際の事件が題材って
知ってからは更に重い気持ちになります
エンターテイメントとかを求めるのでしたら
失礼ながらオススメしません。
心して読むべし!
Posted by ブクログ
すでに読み終わってるのに、「アルプス席の母」が文庫になったのかと思って、間違って買ってしまった。
話が重そうだし、後回しにしてたのだけど、ドラマ「ロイヤルファミリー」が始まって、家にも作者の本があったなぁ、と思い出し、読み始めた。
実際に起こった事件がモチーフとのことだったので、事件のことを調べた上で読み始めたけど、何かが違う。
第一部は越智エリカと言う一人の女性の物語。
生まれ育った環境のせいか、子供の頃から主体性がない。母の愛情と言う蟻地獄に嵌ったと言うことだが、そこまで母である美智子の影響を受けていると思えない。ネグレクトであることは確かだが、何故か第一部のエリカは得体が知れない。
言われるがまま、男性と体の関係を持ち、生まれたエリカの3人の子供たち。
この子供たちが後に事件を起こし、何の罪もない16歳の少女を死に追いやってしまう。
母親の愛情と言うものは、こんなに微妙なものなのだろうか?
普通の母親の方が難しいのだろうか?
自分を守りながら、子供を守ることはそんなに難しいことなのだろうか?
自分も母親しかおらず、ネグレクトされた。
でも、今、自分は自分なりに自立している。
世の中には意外とネグレクトされて育った人が多いのではないかと、勝手に思ってる。親の責任として、決して許されることではないけど、それを言い訳に自分を諦めてはいけないと、エリカを見ていて、強くそう感じた。
紘子がエリカに依存していく様子は、すごくリアル。
でも、エリカに依存することで、その子供たちを中心に集団暴行を受ける理由などにならないし、何故彼らがそれほどの暴力行為に走ってしまったのかと言う描写をもう少し追求して欲しかった。
作品の順番は分からないけど、登場人物の名前や学校名がちょいちょい「笑うマトリョシカ」と被るのは何故?関係あるのかと、いろいろ模索してしまう。
被害者の名前なんて、漢字は違うものの、もろ主人公の母親と同じ名前で、頭が混乱してしまった。
同じ愛媛を舞台にしてるのだからこそ、区別はきちんと付けて欲しい。
Posted by ブクログ
なんだか昔から聞き覚えのある案件…と思っていたら実際の事件をモチーフにされているとか。それだけ貧困家庭、ネグレクト、虐待、て無くならないんでしょうね。とても読んでいて辛いです。9割5分登場人物にイライラしましたが、彼彼女らもそれぞれ必死なんだわと思ったらやるせないです。。
Posted by ブクログ
アルプス席の母、問題の2作がとても面白かったので、こちらも気になって読みました。早見さんの文章は読みやすく、私は好き。…ですが、こちらの作品は、とにかく暗く重い雰囲気で、エピローグまでずっと苦しかった。
個人的な好みだけど、苦しい読書は苦手だなと。