小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
戦後の闇市、浮浪児、パンパン‥‥
猥雑な東京の町で生き抜く女性達、そして子ども達。
戦争のために家や家族を失い、生きていくためにはどんなことでもやらなければ、今日食べるものさえ手に入れられない。
そんな中で男達を次々に殺して殺人鬼と呼ばれ、死刑となった北川フサ。彼女のことをもう一度掘り下げて記事にすることになったフリーライターの海老原。
海老原の視点と、当時北川フサと行動を共にしていたとされる靖男の視点で物語は進む。
フサはなぜ男達を殺したのか、様々な人が想像して話すけれど、結局本人の口からは何も語られないところがいいですよね。語られないのに、フサを知ろうとした者達は、沼に嵌るようにフサから抜 -
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Posted by ブクログ
ネタバレどん底に堕ちてなお、輝きをあきめない。
これは、スゴい作品としか言いようがない…。
タイトルがDANCERではなく、DANGER(危険)である理由は、本作を読むと明らかになる…!!
最初は、久我のバレエに対する想いが記されていたものの、読み終わったら、戦争の話だったなぁという印象が強く残っている。
シベリア抑留の過酷さなど。
久我が、戦争の悲惨な記憶を振り返るシーンを見て、これは、知ってなきゃいけないことだと、、、思った。
この本を読んで、「戦争」は、2度と繰り返してはいけない。
そう改めて感じた。
「面白かった」というよりは、「考えさせられる1冊」
多くの人に読んで、「戦争」につ -
Posted by ブクログ
文化史は「暗記もの」だった。作品名・作者・成立年代・粗筋を押さえて通過だった。歴史の背景が教科書以上の深みを持って現れた。これまで何となく覚えていた点同士が線となって輪郭が出てきた。知識が使えて楽しい。
時代区分には意味がある。社会や政治、経済の変遷と共に文芸も変化していく。流行り廃りは当然あっても、低俗・高尚も時代と共に変容する。
最も感銘を受けたのは「既に存在する表現」という概念だ。古の貴族的な要素のリスペクトであり、それが新しい文芸の品を高めたり、足を引っ張ったりする。
「型」というのも大事な概念だ。パクリとはまた違う。「お約束」に近いのかも。『水戸黄門』とか『忠臣蔵』とかドリフと -
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シェアハウスってどのくらい一緒に暮らすかわからないから適度に礼儀をわきまえて、適度に砕けて、本音を見せると鬱陶しがられるよりほんの少しだけよそ行きの自分くらいがちょうどいい。ちょっとだけ無理してる自分くらいが適温だなって長い間シェアハウスに住んでみて実感したけれど、この5人は私が思っているよりも随分オープンにしていると感じた。だから5人が珍しくすごく仲がいいと言うか、すごく上手くやってるなーって感心しながら読み進めていたはずだったのに。
読み終えてから本作は全然意味の違う物に変化していて、あとがきの川上弘美さんは【こわい】という表現を使われていたけれど、私は【気持ちが悪い】でした。若いが故の無 -
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謝罪とは何だろうか。
いったいそれがなぜ、
年を取るにつれて難しくなるのか。
私たちはなぜ、「ごめんね」という言葉を先に言う人を、
勝者ではなく敗者と見なすのか。
『言葉の温度』 / イ・ギジュ
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あなたが日々何気なく発する一言の、
「言葉の温度」は何度ですか?
私たちが紡ぎだすひとつひとつの言葉には、
それぞれに固有の温度がある。
心地よい温かさで人を癒す言葉、
熱すぎたり冷たすぎたりで誰かを傷つける言葉・・・
日々の何気ない会話に耳をそばだて、
本や映画の胸を打つ一節を心に留め、
それらの言葉のもつ大切さや切実さを語りつくす
韓国で異例の150万部突破、
社会現象に -
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多様性を認めるというのはマジョリティ側が自分たちの秩序を乱さない程度のマイノリティは受け入れてあげますよ、というある種傲慢で無理解な態度とも捉えられる。そもそもマイノリティ(⇔マジョリティが必ずいる)という呼称が偏見を持った(立場の上下を想起させる)肩書である。そしてマジョリティ側が批評する立場である(そうなりやすい)以上、マイノリティを自認する人が敵意を抱いたり諦めて心を閉ざすことは必然の成り行きと思う。
けど結局のところ無自覚にマジョリティ側に立っている人同士だって、他人のことを完全には理解できないし、摩擦を生じるし、それでも手を組んで生きている。マジョリティだマイノリティだと言い出したこ -