ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • すしん

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    読み聞かせした日から、
    「また『すしん』かりてきて〜」と
    何度もリクエストされる絵本。
    最後のオチもウケていました笑

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    2025年12月11日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    冴えない大学生の主人公に彼女が出来た。
    しかし、振られた。
    妄想力豊かな主人公とその友人知人が、クリスマス間近い今日の都で各々蠢き、文字通り「騒動」の幕が開く。

    脳内活力が間違ったほうに旺盛な主人公をはじめ、奇妙奇天烈なれど魅力的な登場人物ばかり。
    有名な「鴨川等間隔の法則」を「悲しみの不規則配列」にしたり、「まなみ号」なるものが登場したり(文庫解説は本上まなみ)、例のブツ「ジョニー」が出てきたりと独特の描き方は盛りだくさん。

    ラストは文字通り「大騒動」が起きる。
    発想自体面白いが、このシーンの描写が素晴らしく、我が脳内に鮮明に思い描かれ、余計に笑いを誘った。
    文中に「騒動」が挟み込まれる

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    2025年12月11日
  • 新装版 森崎書店の日々

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    古本屋を舞台にした小説は温かい。
    自分は関わる人は家族でも人間関係はドライな方だと思う。自分の底に秘める感情を誰かに救ってほしいとか相手のことを救いたいとか正直ない。
    だからこそ擬似体験ではないがこういった類の温かい人間関係が描かれたストーリーに惹かれるのか。
    人恋しくなったら読みたくなる本。

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    2025年12月11日
  • 拷問依存症

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    読めば読むほどに消耗する本だった。
    胸糞悪い、なんて、酷い、現実。
    こういう世界がある。心を折るには充分すぎる。
    ページをめくる手はとまらず、終盤になるにつれて加速していった。

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    2025年12月11日
  • 告白

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    タイトルにある通り、それぞれ章は誰かの告白で進行。
    その中で人が、出来事が絡み合い、またそれらがそれぞれの視点で語られていく。

    一章の衝撃が大き過ぎたためか、後に書かれた二章、その後の書き下ろしの章へと若干トーンダウンしてくる印象も。

    それでも名作として語り継がれる一冊だろうと思う。

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    2025年12月11日
  • 阪急電車

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    ネタバレ

    あたたかい本が読みたいと言ったらおすすめしてもらった本のなかの一冊
    本を買ったときには全く気が付かなかったけど帯を見たときもしかしてこれ高校のとき現文の授業で見た映画の?と思ったらやっぱりそうだった、懐かしい気持ち

    いちばんいいなーと思ったのは圭一と美ゴンちゃんの初々しさ、可愛さに思わずきゅんきゅんしちゃったよー( i _ i )

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    2025年12月11日
  • 自由研究には向かない殺人

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    ネタバレ

    こんなに魅力的な主人公と相棒の出てくる作品は久々に読んだなぁ。

    読み始めの最初の時点で読者は主人公ピップのことを好きになるに違いない。17歳ということで本来であれば子どもの大人の間でせめぎ合っている年頃の女性なのだが、本人はそういった部分を感じさせず快活で芯のある姿が描かれていてこちらもなんだか元気をもらえた気がする。それと普通に知識も豊富で年齢に見合わない知性を感じる。……羨ましい。
    続いて登場する相棒ラヴィも事件で兄を失い、当初非協力的ながらピップの人柄や事件を追う真剣さに触れ、徐々に心を開きユーモアに富んだ受け答えをして楽しませてくれる非常にいいキャラクターだった。意外に漢気にも溢れて

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    2025年12月11日
  • 逃亡刑事

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    中山七里『逃亡刑事』PHP文芸文庫。

    先に続編の『越境刑事』を読んでしまったので、遅ればせながら、本作『逃亡刑事』を読むことにした。

    『越境刑事』より遥かに面白い。県警のアマゾネスの名を欲しいままに高頭冴子が暴れまくるのだからたまらない。

    完成度が非常に高く、続編の『越境刑事』など書く必要などなかったのではないかと思うくらいだ。何しろ、本作でこれ以上無い程の最大の悪である警察組織の腐敗を描き、それに県警のアマゾネスが立ち向かい、徹底的にぶっ壊してしまうのだから、続編の必要など無いのだ。


    単独で麻薬密売ルートを探っていた生田刑事が、カーディーラーのショールームで射殺される。その犯人を目

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    2025年12月11日
  • イクサガミ 神

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     結末や東京に着いてからさせられることについて序盤でおおよその想像はついていたが、最後まで面白かった。新富座の戦いでは涙が溢れた。タイトルの意味、京八流と朧流の真実、終わりに向かう武士の時代、蠱毒の真の狙いなど次々に明らかになる真実に納得しながらも、物語が終わりに近づくことに切なさも込み上げる。こんなに魅力的な登場人物をたくさん産み出せる今村さんの才能に改めて敬服。もちろん他の作品も読んでいきたい。
     ただ1点、刀弥だけは無骨や幻刀斎とは毛色が違う化け物級の強さについていけなかった。やり過ぎな気がする。

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    2025年12月11日
  • 異邦人(新潮文庫)

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    読み出してすぐに不安定さを感じる。それは別に冒頭でママンが亡くなったことから話が始まるからではなく、その周辺を淡々と描写していくムルソーの一人称がそう思わせたんだと思う。判決まではどこか他人事のような一人称だけれど、判決後はある種の興奮状態のように思考が鋭くなっていく。判決がでるまで、愛するママンが亡くなったことを受け入れられず、ずっと彷徨っていたのかもしれない。

    ムルソーの人間性は、証人尋問が終わったあとに彼が捉えた街の様子にあるんじゃないかなと思って思わず涙が出てしまった。
    ママンのこともマリイのことも絶対大好きだったよね。言葉で表現されなくても伝わってきたよ。愛する表現が一般的な人と違

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    2025年12月11日
  • 一億円の犬

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    主人公の女にイライラしたが、展開が気になってあっという間に読みました。どうなるのかハラハラでしたが、読み終わってすごく爽やかな気分になりました。同作者さんの「犬を盗む」に続いて読みましたが、今回も犬好きとして考えさせられたし、楽しめました!ミステリー好きな方にもお勧めします。

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    2025年12月11日
  • 魔女の館の殺人

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    謎解きが趣味の2人の大学生、理人と詩文は脱出ゲームに参加することに。
    だがその最中に死体が見つかり──

    途中で謎解きが何問か出てきますが、自分も脱出ゲームに参加している気分を味わえて楽しかったです。
    犯人は私のメタ推理では全く当たりませんでした!

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    2025年12月11日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

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    感動的で素晴らしい書籍だった。アメリカの白人労働者層の世界観がものすごい伝わってくる。
    バンス氏がそこから這い上がっていきながらも苦悩する人生が本当に映画みたいで感動的。
    トランプがどうして2度も大統領になれたのか、その解にも繋がる話。

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    2025年12月11日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    素晴らしい作品だった。
    映画もよかったけど、それでも原作の3割出来。
    すべての背景まで作りこまれた深い作品。

    歌舞伎を知らない私でもこんなに楽しむことができた。
    シーンが頭に浮かぶのは
    映画を先に観たせいだけではないはず。

    最後は徳次と会ってほしかったなぁ。

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    2025年12月11日
  • 一夢庵風流記

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    漫画「花の慶次」の原作。

    それまでも前田慶次(作中では慶次郎)を描いた作品はあったものの、彼を有名にしたのはこの作品。そして漫画。

    もともと資料は少ないので創作の部分が多い(朝鮮渡航は完全に創作、漫画では諸事情で琉球)が、その創作部分がこの作品を素晴らしいものにし、前田慶次の魅力を作り出した。

    実際もそうだったらしいが、作中の前田慶次はさらに「傾奇者」。

    女はもちろん、男までも惚れさせる。

    「こんな男がいたら、もっと歴史に名を残すはず」と思うかもしれないが、「逆にこんな男だからこそ歴史に名を残さなかった」のかもしれない。

    個人的には「皆朱の槍」のエピソードに唸り、ラストで直江兼続が

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    2025年12月11日
  • 空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む

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    こんなにも過酷な冒険記をノンフィクションを670円で読めるなんて、いいんですか!?ってくらい凄かった
    一方、不味い水を飲んだだけの話や、恐山には何があるか知らないバカな女の中身のないエッセイを1700円も出して読んでた昨日がバカらしくなった

    ツアンポー渓谷で亡くなった日本人カヌーの青年の話でいきなり地元の地名が現れたので驚いた
    この本で高松やことでん琴平線がでてくるなんて!!ことちゃんもビックリだわ

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    2025年12月11日
  • しっぽ食堂の土鍋ごはん  結婚歌と優しいプリン

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    結婚歌の話が特によかった。
    みゆきさんの「糸」も名曲だし。
    羽矢ちゃんは最高にいい子だし。
    で、あの事実にはのけぞった。
    え、え、えーーーーーってなるよ。
    プリン、買ってこようっと。(作ると言わないところがw)
    陸さんと紬さんの、なかなか進展しないけど、ゆっくりなのが2人らしくていいかな。でも、そろそろ、ね。
    さつまいもごはんや煮込みハンバーグもチャレンジしようっと。

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    2025年12月11日
  • すごいぜ ほんの ちからって ~ モーリスの おうちは ライブラリー

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    本、物語を介して繋がっていく猫とネズミの話。絵が日本の絵本のように可愛らしく、ストーリーもユーモアが少しありつつ、あたたかみのある流れ。ほのぼのと楽しく読み進めることができる。

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    2025年12月11日
  • ハウスメイド2 死を招く秘密

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    また一気読み。
    最初は、前作と似たような設定じゃんか、と思って少々がっかりしかけたけれど、いやいや、またもやそうくるか、となった(ありうるといえばありうるんだけど、やっぱりびっくりする)。しかも今回も最後の最後まで、そうくるんかとなってあきれた。次作がシリーズ最後になるようだけど、どんな展開を見せてくれるのか楽しみ。

    ただ、ミリーの動機が「正義感」であるというような描写が何度も出てくるけれど、正直納得できない。最後の狡賢さと矛盾するように思うし。もっと割り切ったワルのほうがスカッとしそうだけどw。ストーリー展開は面白いけど、ミリーにもエンツォにも感情移入できないし信用できないw。

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    2025年12月11日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    刑事と犯人の頭脳戦がスリリングで読み応えがあった。

    スズキタゴサクはイカれていると思うけど、自分の中にも似たような感情があることが否定できない。作品を読み進めながら、自分の中の黒い部分を探っていくような感覚もあり、とても面白いんだけど少しだけ辛かった。

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    2025年12月11日