ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ライオンのおやつ

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    とても優しい本。癌で亡くなった母を思い出しながら、母も雫さんの様に、穏やかな気持ちで最期を迎え、今もどこかで見守ってくれていたら、良いなあ。

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    2026年03月27日
  • 世界のへんな肉(新潮文庫)

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    世界を回った人の旅行記が好き。
    この方、人に好かれる魅力があるようで土着的なコミュニケーションが多く気楽に読めて面白かった。偏見や穿った思想をちょい出しすることもなくタイトル詐欺もなく、ただただ世界のへんな肉を食べたお話で最高。

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    2026年03月27日
  • 降りる人

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    すごくよかった。工場で何かのパーツを作っている期間工の男性の話。社員から見下され、機械の一部のように人間扱いされない労働の日々。大卒であり、愛読書であるニーチェや好きな映画のラインナップも渋く、文化人であることが伺われるが、仕事では単に頭を空っぽにして手先を動かす単純作業マシンとなることが求められる。アダルトビデオ愛好家の友人との会話やエピソードも最高。読むのが辛くなる一歩手前の低いテンションで進んでいく雰囲気もよかった。この作家さんの本、もっと読みたい。

    小説野生時代新人賞受賞作とのこと。巻末に受賞の言葉と選評あり。冲方丁、辻村深月、道尾秀介、森見登美彦!!超豪華メンバー!各作家さんたちの

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    2026年03月27日
  • 成瀬は信じた道をいく

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    軽い読み物ですがとても面白い。周りの人がどんどん成瀬に巻き込まれていく過程がとても良い。近くにいたら気になっちゃうだろうな〜♪

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    2026年03月27日
  • 初午いなり 木挽町芝居茶屋事件帖

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    ミステリ仕立て、そして料理の描写も美味しそうな時代小説のシリーズ初刊

    この巻は町奴やら旗本奴、そして登場人物の背景を語る最初の方は少しもたつき気味?と思ったけれど、料理人松次郎が行方知れずになり、そこから一気に面白くなりました

    親子の情の厚さは今より濃いのかな

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    2026年03月27日
  • 身から出た闇

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    面白い短編集っぽいけど全体を通すとストーリーラインがしっかりと存在する作品。いずれの短編も、エレベーター・SNS・落書きといった社会生活で必ず触れるものに関する怪異である。特に一番最後の物語の完成度がとても高い!全体を通すと人を怖がらせる作品に身を削っていく人の執念や人を怖がらせる人に向けたメッセージが浮き上がり、しみじみする。

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    2026年03月27日
  • AX アックス

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    超一流の殺し屋なのに、家では妻の顔色を伺い、息子の成長に一喜一憂する。そんな兜の「お父さん」としての姿に、何度も胸が熱くなりました。殺し屋シリーズの他作品との繋がりも楽しく、伊坂ワールドの奥深さに感服!死と隣り合わせの世界で、彼が不器用なりに家族を愛し、守ろうとした軌跡は、ミステリーの枠を超えた「最高の家族の物語」でした。

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    2026年03月27日
  • Nのために

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    読む前はただのアルファベットにしか見えなかった「N」が、読後には愛おしくも悲しい、血の通った名前として胸に響きます。マスコミが報じる事件の裏側には、当事者にしか理解できない「歪んだ愛」の真実が隠されている。それは正解でも不正解でもなく、ただその人を守りたかったという純粋すぎる祈り。タイトルの本当の意味を知った時、世界の色が変わって見えるような衝撃を受けました。

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    2026年03月27日
  • 小麦畑できみが歌えば

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    高卒で家業の農業を手伝っている塚田唯吹は卒業してすぐ行われた北海道のとある市がやるオペラのオーディションを受ける。募集に制限などなく、歌をならったことのない唯吹にも受けられたから。結局オーディションには不合格だったが、審査員の梶憬子に見いだされ「アンバー・オペラハウス」が行うサマープログラム東京受験の推薦をもらう。そこから、唯吹のシンデレラ・ストーリーが始まる。
    歌う、という世界を垣間見ることのできるお話でした。何も習ってない、ただ歌が好きだった唯吹が色々なことを知り、短時間で乗り越えるための努力がまぶしく、楽しく読みきりました。明るいし、知らない世界を読めるし、とても面白かったです。うまく行

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    2026年03月27日
  • 木曜日にはココアを

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    一つの小さなきっかけが、バトンのように次へと手渡され、思わぬところで誰かの幸せに繋がっていく。その「縁」の描き方がとても美しく、読み進めるうちにささくれ立っていた心が解けていくのを感じました。登場人物たちがそれぞれに抱える悩みや喜びが、どこかで自分とも重なり、最後には「明日も頑張ろう」と前向きな気持ちにさせてくれる、お守りのような一冊です。

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    2026年03月27日
  • 告白

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    映画を鑑賞済みで結末を知っていたにもかかわらず、最初から最後まで心拍数が上がりっぱなしでした。章ごとに語り手が変わり、事件の断片がパズルのように組み合わさっていく構成が本当に見事。それぞれの「主観」が混ざり合うことで、真実がより残酷に、より深く浮かび上がってきます。映像とはまた違う、活字ならではの「逃げ場のない心理的圧迫感」に圧倒された一冊でした。

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    2026年03月27日
  • 陽気なギャングの日常と襲撃

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    「陽気なギャング」というタイトルの軽やかさに油断していると、その緻密なストーリー構成に度肝を抜かれます。4人の個性豊かなメンバーが織りなす何気ない日常、そして誰かとの何気ない会話。そのすべてが伏線となって、後半の「襲撃」へと繋がっていくカタルシスは圧巻です。バラバラだった点と線が、ラストに向けて一本の美しい道に繋がる瞬間の快感!これぞ伊坂ワールドの真髄、最高に面白い一冊でした。

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    2026年03月27日
  • 優しい死神の飼い方

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    ホスピスを舞台に、犬の姿をした死神が患者たちの後悔を解決していく。その設定だけでも惹かれますが、個別の物語が過去の未解決事件へと集束していく構成に圧倒されました。一話一話、患者さんの人生に触れるたびに涙が溢れ、気づけば二度も大きな感動の波に飲み込まれていました。死という重いテーマを扱いながら、読後には清々しい風が吹き抜けるような、まさに「優しい」物語です。

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    2026年03月27日
  • 黒猫の小夜曲(セレナーデ)

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    前作『優しい死神の飼い方』のファンとして、今回も期待を裏切らない……いえ、期待以上の感動を味わいました。展開こそ前作の系譜を継いでいますが、だからこそ安心して物語の世界に没入し、最後には心地よい涙を流すことができます。未練を抱えた魂にそっと寄り添う黒猫・クロ。その冷たくも温かい眼差しが、バラバラだった人々の縁を繋ぎ直していく過程は、まさに「色褪せない感動のオンパレード」でした。

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    2026年03月27日
  • 花の鎖

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    これまで多くの湊作品を読んできましたが、今作が間違いなく一番好きです!「雪・月・花」と名付けられた三人の女性の物語が、時間を超えて一つの「鎖」へと繋がっていく構成の鮮やかさには脱帽しました。母から子へと受け継がれる想い、そして隠されていた真実。最後の一ページをめくり終えた時、胸がいっぱいになるほどの感動に包まれました。ミステリーの緻密さと、人間ドラマの深さが完璧に融合した、素晴らしい傑作です。

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    2026年03月27日
  • 黒い家

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    文章が驚くほど滑らかだからこそ、あの「黒い家」の異様な臭いや湿り気、そして得体の知れない気配が、手に取るように伝わってきて震えました。視覚化された恐怖が、読んでいる間中ずっと隣にいるような感覚。貴志祐介さんが描くのは、幽霊よりも恐ろしい「心を持たない人間」の深淵です。ホラーとしての完成度はもちろん、一度読んだら忘れられない強烈なインパクトを残す、時代を超えた怪物的一冊。

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    2026年03月27日
  • すみれ屋敷の罪人

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    名家から発見された死体という、古典的なミステリーの幕開け。犯人が追い詰められていくスリルに没頭していた私を待っていたのは、想像を絶する「真実」でした。姉妹という最も近い存在でありながら、言えなかった言葉。そして、その沈黙を共有し、守り抜こうとした人々の深い愛。すべてが繋がった瞬間、騙されていた心地よさと、胸を締め付けられるような悲しみが同時に押し寄せ、最後にはただ泣かされました。

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    2026年03月27日
  • 雛口依子(ひなぐちよりこ)の最低な落下とやけくそキャノンボール

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    めちゃくちゃ酷い目にあってるんだけどあまりにも軽妙過ぎて笑ってしまう大傑作。脳がバグる。バディの葵、松永太な叔父や、杖爺など登場人物みんなキャラ立ちしているが、その中でも兄が暴力の彼岸に行っちゃってて神々しさすらある。

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    2026年03月27日
  • 八月の御所グラウンド

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    無気力に生きていて、彼女に振られた学生の主人公が、友人に無理やり誘われて真夏の早朝に野球をやる話。人数が揃わないところにふらりと現れた見物人を誘い込み、何とか試合をするうちに、その助っ人が現世の人ではないのでは?という、万城目さんらしい、不思議ワールドに突入。でもなんか爽やかな読後感。
    もう一作の短編も、あれっ?作風変わった?と感じる、青春スポーツモノかと思っていたら、やっぱり万城目ワールドでした。こちらも素晴らしかった。

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    2026年03月27日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    自分の気持ちを曝け出すことでストレスや嫌なこともスッキリすると言われてまさにその通り。
    世の中の仲のいい人と酒を酌み交わしたり、共通の趣味を通して語り合う。悩みを打ち明けることの大切さは何より自分自身が感じている人が多いのではないか。

    しかし、全員がその気持ちを曝け出せる訳ではなく家庭環境や置かれてる状況によって難しい場合も少なくはない。そうした人たちの声を聴くことは困難で行政やサポート支援も入るがそこに自分から曝け出すのも大きな勇気がいる。

    本書を読んで、大切な周りの人の52ヘルツの声を聴きたいという気持ちになれた。
    逆に自分に対しても気づいてくれる人って大切なのかなと改めて感じた。

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    2026年03月27日