小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
すごくよかった。工場で何かのパーツを作っている期間工の男性の話。社員から見下され、機械の一部のように人間扱いされない労働の日々。大卒であり、愛読書であるニーチェや好きな映画のラインナップも渋く、文化人であることが伺われるが、仕事では単に頭を空っぽにして手先を動かす単純作業マシンとなることが求められる。アダルトビデオ愛好家の友人との会話やエピソードも最高。読むのが辛くなる一歩手前の低いテンションで進んでいく雰囲気もよかった。この作家さんの本、もっと読みたい。
小説野生時代新人賞受賞作とのこと。巻末に受賞の言葉と選評あり。冲方丁、辻村深月、道尾秀介、森見登美彦!!超豪華メンバー!各作家さんたちの -
Posted by ブクログ
高卒で家業の農業を手伝っている塚田唯吹は卒業してすぐ行われた北海道のとある市がやるオペラのオーディションを受ける。募集に制限などなく、歌をならったことのない唯吹にも受けられたから。結局オーディションには不合格だったが、審査員の梶憬子に見いだされ「アンバー・オペラハウス」が行うサマープログラム東京受験の推薦をもらう。そこから、唯吹のシンデレラ・ストーリーが始まる。
歌う、という世界を垣間見ることのできるお話でした。何も習ってない、ただ歌が好きだった唯吹が色々なことを知り、短時間で乗り越えるための努力がまぶしく、楽しく読みきりました。明るいし、知らない世界を読めるし、とても面白かったです。うまく行 -
-
Posted by ブクログ
自分の気持ちを曝け出すことでストレスや嫌なこともスッキリすると言われてまさにその通り。
世の中の仲のいい人と酒を酌み交わしたり、共通の趣味を通して語り合う。悩みを打ち明けることの大切さは何より自分自身が感じている人が多いのではないか。
しかし、全員がその気持ちを曝け出せる訳ではなく家庭環境や置かれてる状況によって難しい場合も少なくはない。そうした人たちの声を聴くことは困難で行政やサポート支援も入るがそこに自分から曝け出すのも大きな勇気がいる。
本書を読んで、大切な周りの人の52ヘルツの声を聴きたいという気持ちになれた。
逆に自分に対しても気づいてくれる人って大切なのかなと改めて感じた。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。