ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • オリエント急行の殺人

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    とんでもない名作。
    真相については、そういうミステリーがあるよとどこかで聞いたことがあったために途中で気づいたけど、犯人判明を超えるカタルシス。少し涙ぐんだ。

    エルキュール・ポアロのシリーズは初めて読んだ。完全無欠の探偵じゃなく、たまに狼狽してるのが新鮮。
    全体の75%くらい進んでもまだ事実の整理でしかなく、ここからどうなるの?と思いながら読んでたら、見事な締め方だった。

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    2026年08月14日
  • 楽園のカンヴァス

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    ピカソに大きな影響を与えた現代絵画のパイオニア、アンリ・ルソー。しかし彼の生前は評価されない不遇の「日曜画家」だった。

    美術館監視員である織絵とニューヨーク現代美術館のチーフキュレーター、ティム・ブラウン。17年前、彼らはルソーの代表作「夢」に酷似した謎の作品の講評を所有者コンラート・バイラーより秘密裏に依頼される。作品を渦巻く欲望とティム・織絵のそれぞれの抱える秘密が交差する中、謎の絵画の正体は、晩年のルソー本人の人生記とともに少しずつ紐解かれていく。

    ティム、織絵、ルソー、そしてピカソ…彼らの情熱と愛が、彼ら自身あるいは作品の運命を変えていく。

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    2026年08月14日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    相変わらずだが、成瀬には影響される。
    小説内で様々な人間が成瀬と関わり、影響を受けるが、自分自身も成瀬に感化され、彼女のような人間になりたいと。切に思う。

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    2026年08月14日
  • 八月の御所グラウンド

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    8月のうちに読んでおきたくて。勝手に長編かと思っていたら、中編が2本でした。表題作、かなり好き。なんか初期のころの万城目さんっぽさもありつつ、でもどこか静かで、火を灯すような優しさを感じました。京都だからかな?

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    2026年08月14日
  • n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~

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    こんな恐ろしいことが現実に起こったということが信じられない。n番部屋についてはまとめサイトなどで読んだことはあったが、勇気ある2人の女性のおかげでその全貌が世間に明らかになったというのは知らなかった。読んでいるだけでも辛い内容。精神的にも辛い調査だったと思うが、そのような勇気ある行動のおかげで被害を止め、世間に発信したという2人の行動力をとても尊敬する。まだまだ未成年への性被害がなくならない現状について、私も考えていかないといけないと思った。逮捕された主犯格が懲役30年以上、出所後も30年に渡りGPSを装着という日本に比べると何倍も厳格な判決で、韓国を羨ましく思った。とても考えさせられる一冊だ

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    2026年08月14日
  • クリーピー

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    ネタバレ

    面白かった!!
    序盤のしっかりとした描写から、主人公の人となりや、住んでいる場所のイメージがよく掴めた。
    映画版も良かったけど、原作とは内容、本題が違うように思う。
    影の主人公、川合園子が矢島に順応しすぎではないかとも思うが長期間交流してると、そうなるのかもしれない。
    川合園子の内面をもっと読みたかった気もするが、ストーリー的には難しいのかもしれない。
    途中何度も急いでページをめくったし、衝撃的だった。
    ラスト、死んでいても犯人はなんの報いも受けていないのがモヤモヤするが、人の心にじっとりと張り付く気持ち悪さが継続していて良い。

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    2026年08月14日
  • 空、はてしない青 下

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    旅を重ねていくうちに、互いを信頼し合い、深い絆で結ばれていくエミルとジョアンヌ。2人が成長していく姿に幾度となく胸を打たれます。ほんの些細な出来事にも目を見張り、耳を澄ませ、今このときを感じて生きていく。ジョアンヌの父からの教えは、乱れた心を正すのに大いに役立つ知恵だなと感じました。
    物語のなかでたびたび引用される名言にもハッとさせられるものばかり。 
    あまり多くは語りません。エミルとジョアンヌと一緒に旅をして、美しい景色に触れてもらえたら…と思います。読み終えたあと、あなたの心にもうっすらと美しい虹がかかることと思います。おすすめします。 
      

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    2026年08月14日
  • キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ

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    キッチン常夜灯を通して、仕事や彼のことも前向きに捉えて日々生き生きと生活してるつぐみがかっこよかった。私も仕事にもっと熱量を注いで、真剣に向き合いたいと思える1冊だった。

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    2026年08月14日
  • ハヤブサ消防団 森へつづく道

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    やっぱり面白い、池井戸潤さんの作品です!

    地方政治や談合、日本や地方独自の歴史、人間関係、さらには文芸界の裏話まで、幅広いテーマを織り交ぜながらストーリーが進んでいきます。

    読みながら結末をあれこれ考えつつ、物語の背景にあるさまざまな問題や人間関係にも興味を持ちながら読み進めました。そして最後は、「やっぱり池井戸潤さんらしい。でも、期待を裏切らない!」という読後感でした。

    私自身の実家の隣町がモデルになっているので、登場人物の方言も親しみやすく、元になったであろう町の名前や場所を想像しながら読むのも楽しかったです。

    池井戸潤さんらしいストーリー展開を楽しみながら、地方の歴史や人間模様に

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    2026年08月14日
  • 猫を処方いたします。

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    村田沙耶香の「世界99」を読んだ後、ほっこり系で心を整えたく読み始めた。
    実家に帰省する電車で危うく号泣しそうになった。
    猫をこよなく愛する人にはたまらない、ファンタジーも少し。留守番中のうちの猫に会いに、すでに家に戻りたくなった。

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    2026年08月14日
  • リバー 下

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    題名はカタカナで「リバー」

    “川”のことであれば有名なのが『ミスティック・リバー』(デニス・ルヘイン)、映画もヒットした。
    どこにでもある地方の川、そこで起きた事件は関わった人たちにいつまでも暗い影を落とす。
    一見圧倒されるものがないからか“川”は“海”よりも底深く暗い。

    下巻に入って一気に事件が動き、結末へ傾れ込む。ミステリーとしての面白さももちろんだが、筋とは関係ない「暴走する高齢男性」の描写には、思わず目をつむりたくなる。

    最後あいまいなところはのこったが、まずまずスッキリした。

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    2026年08月14日
  • 多類婚姻譚

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    面白いほどするする読めてしまった。
    恋愛、婚姻関係が紡がれた連作短編集。どこかにいそうな女性が、はっきりと自分の思いを伝えることに好感がもてた作品。凪良ゆうさんの名作だと思う。

    【Thank you for your understanding】
    ありのままをみてもらえばいいのではなく、大人としてのマナーや気遣いは大切だということを伝えた、この物語の母親がすごくよかった。

    【Beautiful Dreamer】
    ありのままの自分を受け入れてくれる家族のあたたかさに泣けた。

    【小鳥たち】
    「一周回って、わたしは見失った本来のわたしに戻った」ことが、すっきりした。『本屋さんのある街で』にも

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    2026年08月14日
  • 殺し屋の出世術

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    めっちゃ面白かった!
    裏切り、裏切られというパターンはもちろんかわらず、終わった後の気持ちは、『方舟』を読んだ後のものとは、天と地ほどの差があったな笑
    そして、第3作への伏線もバッチリ!
    次も期待しています!

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    2026年08月14日
  • 永遠と横道世之介 下

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    世之介、世之介。二千花、あけみ、世之介家族やそれぞれの家族。カメラマン仲間、下宿などの優しくもその歴史など、この一員になりたい。シリーズラストだが「永遠と」だけ読んでも大満足!この優しい永遠と世之介の世界観を是非体験してほしい

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    2026年08月14日
  • 楽園

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    ネタバレ

    一気に読めた。『方舟』『十戒』読んでいれば、犯人はわかったと思う。それをふまえても面白かった。シチュエーションもありえな過ぎて、ハマってしまった。
    でも『方舟』『十戒』読まないで読んでみたかったかも。そしたら、感情も違ってたかな。

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    2026年08月14日
  • さばの缶づめ、宇宙へいく 鯖街道を宇宙へつなげた高校生たち

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    生徒のちょっとした発言が宇宙食を作って宇宙で本当に食べてもらえるってすごい!指導した先生をはじめ、生徒も宇宙食を作るという夢を引き継いでいく。とっても素晴らしい事です。先生主導ではなく、あくまでも生徒が主体となって作り上げていくのがよかったです。
    現在、公立高校の職業系の学科は全国的に定員割れを起こしてます。普通科では果たせなかったこの偉業が職業系の学科の選択の向上につながればいいなと思います。

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    2026年08月14日
  • 楽園

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    方舟、十戒に続く旧約三部作の最終巻。
    相変わらず最高の読書体験でした。
    何を書いてもネタバレになってしまうのでネタバレは読まずに読んで欲しい。
    必ず方舟、十戒を読んでから読んで欲しい。
    またしてもラストでやられた!!笑

    どうしても”あの人”を探してしまうので、
    方舟や十戒ほどの衝撃はないけれど、三部作のラストとしてふさわしい作品でした。
    夕木春央先生の脳内はどうなっているのか、こんなストーリー常人では思いつかない笑

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    2026年08月14日
  • コーヒーにミルクを入れるような愛

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    表紙買い。エッセイは普段あまり読まないけど、
    クスリと笑えるところが多くて面白かった。
    日常の何でもないようなこともこんなに
    言語化して面白く書けるってすごい。
    「ミルク」の話が可愛くて、
    ペットを飼っていた身としては
    愛おしさを思い出して泣いた。

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    2026年08月14日
  • 国宝 下 花道篇

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    賑やかで危なっかしい上巻とは異なり、下巻は確固たる地盤が築かれ、登り詰めていく日々が続く。とはいえ、幸運が舞い込んでも下り坂を転がったり、災難が降りかかってもその姿が賞賛されたり、結局のところプラスとマイナスを全部足し合わせると人生は皆同じかと思ったりもした。俊介の死後、どのように話が展開するのかと思ったが…、こういう終わり方か〜。俊介を失った喜久雄は、愛する歌舞伎を手放さず自分を失った。そんな終わりも、物悲しいようで、これ以上ない幸福のようで。数奇で儚く、美しい一人の人生を見届けて、深い余韻の中にいる。

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    2026年08月14日
  • ブティック

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    「ブティック」とは、洋服店ではなく「M&Aブティック」と呼ばれる小規模な企業合併(M&A)のアドバイスを行うコンサルタントのこと。

    東京中央銀行でエリートとして働く雨宮秋都。自己保身ばかり優先する上司の理不尽な対応に嫌気がさし、ある「M&Aブティック」に転職する。
    小さなキッチンカーから、何百億もする巨大な買収も、真摯に対応して走り回る。

    わかりやすく「ブティック=善」、「銀行=悪」と塗り分けられていて、最後まで銀行に嫌がらせを受けてハラハラ。
    さあ、どう決着をつける?

    池井戸潤さんがいかに銀行に絶望していたかもよくわかる小説でした。

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    2026年08月14日