あらすじ
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
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キレイな感じ
展開が遅く感じたけど終わりに近づくにつれてすごくハマった。こういうテーマのものって終わりが気持ち悪いけど、スゴくきれいに終わってスッキリした。
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あまり本を読むのは得意ではなく、語彙も少ないため、一個一個わからない言葉が出てきたら調べながら、3週間ほどかけて読み終わりました。伊坂幸太郎さんの本はこれが一冊目です。春が二階から落ちてきたという書き出しのフレーズが気になり、読み始めたことがきっかけで、伊坂さんの比喩の表現、言葉の選び方がすごく好きになる一冊でした。兄弟について、家族について、改めて考える、クライマックスの内容は楽しい内容ではないし、緊張感を持ちながら読んだけど、最終的には心温まる話だなと不思議に思いました。重力ピエロというタイトルの意味、そして最後、冒頭の文で終わるという作品の終末、とにかく全てがツボの作品でした。伊坂幸太郎さんの作品をまだまだたくさん読んでみたい!!!となった一作でした。たまたまだったけど、この本に出会えてよかった。
競走馬の名前になっていて興味を持ち読み始めました。仙台で起こる連続放火事件と、家族の話です。血は繋がっていなくても家族って似たところがあるなと改めて思わされる作品でした。
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文庫化されたのが私が中学生くらいのときだったので存在は知っていたが、やっと読むことができた。
大人になってから読んで本当によかった。中学生だと良さがわからなかったと思う。
懐かしい名作
思いもよらず、競馬から話題になるとは思わなかった。
伊坂先生のファンで未読の方がいたら、ぜひどうぞご一読を。
期待を裏切りません。
スタイリッシュ
伊坂作品は当たりハズレが激しいので、読むのにすごく迷いましたが、面白かったので読んで損はなしです。
作者特有の言葉遊びというかセリフのひとつひとつがスタイリッシュな感じ。
結末は賛否両論あると思う。許されないことなんだけど、この兄弟ならアリなのかなと。違う終わりかただとあまりに普通すぎてつまらないかも。
Posted by ブクログ
会話がおしゃれでリズミカルでよくそう評されている理由がわかる。色んな作品からの引用があり、ぐえー教養ってやつだ。作中にさらっと混ぜられるのすごすぎる
途中までほーんという程度だったけども、だんだんと性加害への憤怒を感じられたし、話の展開もどこに着地するのか全然読めなくてぐいぐい読ませる。冷蔵庫の女という批判ももしかしたらあるかもしれないけれど、私はあまりそうは思わなかった。
重力を社会というものになぞらえているのがよかったし、複雑なものだけどいくら社会的な悪とされるものでも、それが自分の大事なものや人なら自分だけはそれを受け入れたい、というごく個人的なものを描いてるのが好きだった
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許せない犯罪だけど、弟の出生に深く関わっている。複雑な状況ではあるものの、それを感じさせないくらい兄弟の仲が良いのが印象に残った。兄弟間の会話は知的だけど、おふざけやユーモアたっぷりで面白かった。
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内容は暗く重くて爽やかじゃないんだけど、春の達観した心情と兄の弟を思う気持ち、そして父と母の家族を愛する気持ちが、物語を少しだけ明るく照らしてるような感じだった。
親子とは何で決まるのか。血のつながりや遺伝子か、それとも心のつながりや共に過ごした時間か。この難問に正面から向き合い、自分達の答えを出してきた家族の心境を考えてしまう。
「赤の他人が父親面するんじゃねぇよ」
「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」
この辺のセリフがもうなんとも言えない。
ジメジメとした事件の裏で、ささやかに、それでも力強い家族というつながりを感じた。
作中で死んだけど、葛城はあと5回ぐらい死ねまじで。
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伊坂幸太郎、まだ4冊目。サラサラとした文体で読みやすかった。
私なら絶対に選ばない方の選択をしてできた複雑な家族なのに、仲が良くてすごいな。
なぜ二人はあの選択をしたのかなぁ。そしてなぜ本人に伝えたのかなぁ。
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兄弟の絆の話
遺伝子情報を扱う企業に勤める兄・泉水と、グラフィティアート(公共の壁に描かれた落書き)を消す作業をする弟・春
身近に起こる連続放火が、遺伝子とグラフィティアートに関連しているということに気づく
事件を追ううちに、
兄弟の家族の過去や、そして弟・春が背負う葛藤に向き合うことになる
急展開することもなく、昔の話やエピソードを挟みながら進むので、度々眠くなって読むのに時間がかかってしまったけど、悪くはない話だった。
兄も弟も結局同じことをしようと考えていたし、父の懐の深さも感じた。
"遺伝子であるとか、血の繋がりであるとか、そういったものを、父は軽々と飛び越えてしまった。"
軽妙だけど軽薄でない
結びつきの強さ、
簡単には計り知れない繋がりの深さを感じた。
黒澤が持ってきた花
花言葉は⋯
"賞賛に値する"
読後感は清々しい。
Posted by ブクログ
題材があんまり好きじゃない。でも読み進められたのはやっぱり善悪の理由とか境目みたいなのが、私も気になっていたからかもしれないなーと思った。家族の話としては、とても好感が持てた。
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「春が二階から落ちてきた。」という冒頭が象徴的な作品で父親が違う二人の兄弟、家族を縛り付ける忌まわしい記憶、不可解な連続放火事件と現場に残されたグラフィティアート、遺伝子のあり方が特徴的な台詞回しと相まって一気読みさせる面白さで兄弟愛、家族愛に溢れた作品だった。
Posted by ブクログ
血の繋がりや同じ遺伝子が組み込まれていなくても家族は成立する。主人公の弟、春のような境遇の人たちが救われるために、むしろそうであるべきだと思った。
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競馬で ジュウリョクピエロ がG1馬になった。
もともと伊坂幸太郎さんの作品は愛読していたが、本書を読むきっかけになった。
父と母、弟 家族の物語だ。
落書きと放火事件 強姦魔だった実の父親 遺伝子検査の会社に勤めていて そこにもつながる
伊坂作品なので読みやすかったが、内容的には中々重力を感じるものだった。
Posted by ブクログ
家族の壮絶な過去をただの辛い物語で終わらせないユニークな文章が読んでいて心地よかった。兄弟で放火の謎を追っていく様子が会話をベースに描かれておりあくまでも日常のなかの冒険のような印象をもったが、終盤で真相に近づくにつれて引き込まれた。全てを知って、最初から読み返したいと思えるような作品だった。
Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ
777からなんだかそのまま読みたくなってしまった
血の繋がりが家族なのか、育った環境と時間で家族になるのか
何もかもが白黒つけられ、善か悪か判断でき、0か100かで考えられればどれだけ簡単か
結局信じたい方を信じ抜くしかないし、それを正解にするしかないのだ
Posted by ブクログ
人生における過去や血縁や死といったものすべてに意味を与えて深刻に生きる必要はない。
食事をして、笑って、誰かを愛して、楽しそうに生きる。そうすれば、重力に支配されずに生きていけるんだという気づきをもらった。
Posted by ブクログ
旅行で泊まった仙台のホテルに実写映画の俳優スタッフが一ヶ月ほど泊まっていた。と知り読み始めた。
最初はなかなか本題から外れたり、遺伝子関係の聞き慣れない単語が出たりと読むスピードが遅かったが、終盤にかけて一気に面白くなった。
放火犯については予想出来ていたけど、その中身は予想出来てなかった。
自分が父親の立場だったら、産もう。と言えるだろうか…
俺は器の小さい人間だから言えない気がする。実際に自分がその立場にならないと分からないけど。
春や兄の立場だったら…と考えた
気に入ったフレーズは父親の人柄を表しているようだ。
↓
人生あまり長くないんだから、あまり深いことまで考えない方がいいよ。
本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ。
癌も俺が憎いわけではあるまい。
Posted by ブクログ
「春が二階から落ちてきた」から始まるこの話は、私が読んだ本の中で言葉にできない話の一つ。
強姦魔のおかげで産まれた春、そしてその兄和泉を中心に描かれた作品。他の小説と違うのは、その辛すぎる心情を冗談を交えながらコミカルに描いていること。そのコミカルさは稚拙ではなく、様々な文学や知識を交えながら書かれてあるので、すごく知的で面白い。また、伏線回収がすごい。関係ないかなと思っていると後半巻き返しがすごいので気をつけた方がいい。
私にはこの伊坂幸太郎さんのような知識がないので、この面白さを語れるレベルではないのがすごく悔しい。でも本当に見てよかったと思う。面白かった。
面白くないわけじゃない
けれど、面白かったか⁇というとどうなんでしょう⁇
飽きずに最後まで読めましたけど、池井戸さんみたいな感じじゃ無いですね( ̄▽ ̄)
関係の無い描写がクドクド有るのは駄作‼︎と常々思って居るのですが伊坂さんにかんしてはそのような事はありませんので星4つです
Posted by ブクログ
語り口もセリフもどこか非現実的で、物語というかアートな感覚にあふれている。
皆が皆、文学的で詩的で、芸術的で、おしゃれで・・・ストレートにいうならカッコつけている感じかな?
そのため、凡人なわたしは、共感できる部分が少ないので、物語に引き込まれることなく、読むのに時間がかかった。
世界観に入り込めないまま、読み終わった。
好きな人はすごく好きなんだろうとおもう。
文体の好みって恋みたいなものだと思う。
世界観が好き!ってなれたら、沼のようにハマって読めそうな文体だった。
20代の頃にオーデュボンを読んで、しっくり来なかったので伊坂幸太郎を避けてきたが、どの時代にもわたしの近くには、伊坂幸太郎が好きという人(特に男性)がいた。
40代になり再チャレンジするも、やはり通じ合えなかった。でもよい作品なのは間違いない。
Posted by ブクログ
2003年刊行。
伊坂幸太郎の3作目にあたる長篇。
主人公は二人の兄弟。
遺伝子調査を専門とする会社に勤務する兄・泉水と、街の壁に描かれた落書きを消す仕事をする弟・春。
春は母親がレイプされた時に出来た子供だった。家族も、春自身も自らの出生の経由故に苦しんできた。春は、性的なものを憎悪し、人一倍の正義感を持った青年へと成長した。
二人は、仙台の街で立て続けに発生する連続放火事件の現場近くに、決まって奇妙な英文の落書きが残されていることに気づく。
そして、春が発見した規則性を頼りに事件を調査し始める。
以上があらすじ。
「春が二階から落ちてきた」
冒頭のこの一文が有名な小説だが、今回初読。
率直に、伊坂幸太郎の小説にしてはあまり好みではなかった。
デビュー間もないことを差し引いても、ストーリーが単線的で、作者の良さがあまり出ていないと感じた。
伏線も分かりやすくて、繋がることへの意外性に乏しい気がする。
遺伝子、家族、死、罪と罰、悔恨と反省。
今作が取り扱うテーマが重く、それ故の読み応えはある。
一方、テーマにストーリーが殺されるというか、上手く噛み合っていない感じがする。
だが、魅力のあるキャラクターとユーモアの効いた言い回しは健在。
「このあいだ寺の前に書いてあったんだ。『まさか、楽するために生まれてきたんじゃあるまいな』って」
Posted by ブクログ
父親がとても偉大であった。あの父親がいなければ、この作品はそこまで評価されていないのでは?と思う。物語の内容も父親がいなければ、成り立たないと思う。伊坂幸太郎の作品はどれもキャラクターの掛け合いが面白く魅力的だ。偉大な名著の引用も面白い。
Posted by ブクログ
家族が背負ってきた苦しい現実に対する、希望や救いの象徴が「重力ピエロ」だと思った。
人間は本当に遺伝子ですべてが決まるのか、重い現実の中でどうすれば少しでも楽に生きられるのかを考えさせられた。また、泉水たち家族がお互いを愛し、大切に思いながら生きる姿に温かさを感じた。
悲しい物語が軽快な会話で書かれていること、「春が二階から落ちてきた」が最初と最後で違って感じられることも面白かった。
Posted by ブクログ
最初のフレーズのインパクトが良い。
読み進めていくうちに家族の物語なのだなと分かるが、どうにも過去の回想や独特の感性を持った兄弟の深掘りで話が前に進まない。その点が私にはハマらなかった。
この本は夏子さんがいないと完結しなかった。
結局は今後も兄弟が重力を感じずにはいられない人生を背負うことになった。という解釈で合ってるのか。