あらすじ
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
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Posted by ブクログ
2026/05/25
今村聖奈騎手とジュウリョクピエロがオークスを勝ったので記念に読もうと思います。
この勝利はただの1勝ではなく、JRA所属女性騎手として初のクラシックG1出走、そしてJRA所属女性騎手初のG1勝利およびクラシックG1勝利、また今村聖奈騎手本人にとっても初クラシックG1参加からの初G1制覇&初クラシックG1制覇と、初めて尽くしの歴史的快挙です。今年秋の凱旋門賞登録も済ませてあるとのことで、夢が大きく膨らみます。
読みたい本の順番があるのですぐには読めませんが、凱旋門賞までには読んで徳を積みたいです。
キレイな感じ
展開が遅く感じたけど終わりに近づくにつれてすごくハマった。こういうテーマのものって終わりが気持ち悪いけど、スゴくきれいに終わってスッキリした。
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何度目かの再読。そうそう私はこのお話が大好きなんだった、って思い出した。★が5個じゃ足りない。生涯通してベスト5には入る。有名な書き出し「春が二階から落ちてきた。」からすでに恋。素敵すぎる。
今作は映画版も昔見たので、春は岡田将生、泉水は加瀬亮で脳内再生されるけど、イメージ通りで最高。「最強の兄弟」って「お守りみたいな存在」なのすごく共感。私にもそんな最強と思える兄弟がいます。
あと「オーデュボン」の伊藤さん、「ラッシュライフ」の黒澤さんの登場も胸熱…!これだから伊坂作品は再読からが面白い!
Posted by ブクログ
内容は兄弟と放火事件をめぐるストーリーであるが、その中で家族、善悪、物事の道理について新たな解釈を得ることができた。本として非常に読みやすいだけでなく、表現や描写も秀逸である。物語が進むにつれワクワク感が増していき、読み終えた後には多幸感に包まれた。是非あなたも”重力”を取っ払って読んで欲しい。家族愛
Posted by ブクログ
たしか20年前に読みました。初めての伊坂作品で、ファンになりました。「俺たちは最強の家族だ」というセリフが忘れられません。また読みます。
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恐らくだけど、この物語はすごく単純なんだと思う。
でも、不思議で、曖昧としていて、実体の掴めないぼやけた会話の応酬に頭がぼーっとしてきて、とても複雑な話のように錯覚してしまうんだと思った。この伊坂幸太郎を初めて読んだ人は特に。
自分も今回、恐らく3回目にはなろうかという回数を重ねて、ようやくゆっくりと、しっかりと理解できて、そして、こんなにも面白い小説だったんだと分かった。
どうしてああいう会話が思いつくのか不思議でしょうがないし、その発想力はとんでもないと思う。
全てが伏線のようでいて、でも実はそうでもなくて、どうでもいい会話のやり取りが重要だったりする。
本当に細かいところまで調べて、あるいはもともと興味関心が幅広くて知識が豊富なのか、作者のセンスと知識量に圧倒され、名言集を作ってみたくなってしまうぐらい印象に残る作品です。
Posted by ブクログ
今まで伊坂氏の作品は読んだことがなく、装丁の雰囲気からも勝手に堅いイメージを持っていたが、読み始めるとするするとページが捲られていって数日で読み終えられた。
心情と情景の描写が混ざったような語り口が面白かった。
この本と出会わせてくれた人馬に感謝。
Posted by ブクログ
エンタメ要素のみでなく、文学、絵画、哲学的要素を盛り込み、かつ複数のアポリアもあり、とにかく引き込まれた。ページを捲る手が止まらないだけでなく、考えさせられてなかなかページを捲れないところもあった。
伊坂幸太郎さんは初めて読む作家さんだが、自分的には久々のヒット!他の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
冒頭から中盤にかけては普通かちょっと面白いかなぐらいだと思ったんですけど、終盤にかけてから急にミステリー色が強くなって自分好みの展開に収束して言ってとても良かった。
「春が二階から落ちてきた」
この冒頭、噛めば噛むほど、つかみとして非常に強烈な一文として記憶に刻まれます笑
懐かしい名作
思いもよらず、競馬から話題になるとは思わなかった。
伊坂先生のファンで未読の方がいたら、ぜひどうぞご一読を。
期待を裏切りません。
スタイリッシュ
伊坂作品は当たりハズレが激しいので、読むのにすごく迷いましたが、面白かったので読んで損はなしです。
作者特有の言葉遊びというかセリフのひとつひとつがスタイリッシュな感じ。
結末は賛否両論あると思う。許されないことなんだけど、この兄弟ならアリなのかなと。違う終わりかただとあまりに普通すぎてつまらないかも。
Posted by ブクログ
競馬で話題になったので手に取った…ミーハーでごめんなさい。笑
仙台が舞台で、東北民としては嬉しかった!
そして兄弟のなんとも言えない関係性。お互いがお互いを思いやる姿に愛を感じた。そこにお父さんやお母さんの思いも。
結果的には放火事件の犯人も明らかになるが、そこに至るまでの過程が、二重にも三重にもなっていて面白かった!
Posted by ブクログ
「春が二階から落ちてきた。」
書き出しについてはいろいろなところで語られているが、良いものは良いので自分も書いてしまう。物語の掴みとして強烈で堪らない。
遺伝子という一本の話の軸から、複雑に絡み合った展開で最後には爽快感から読後の余韻の温かさ。本当に最強の家族でした。
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」春のこの言葉を実行しているような物語だった。
Posted by ブクログ
物語も文章も、とても鮮やかで見事だった。放火犯を探す兄弟の物語で、中には嫌悪感を感じ心苦しくなるような描写も含まれているのに、最後に涙が出るなんて思いもしなかった。
Posted by ブクログ
章がものすごく細かく分かれていて、隙間時間にキリのいいところまで、という読み方が簡単にできる。
ストーリーは主人公である泉水の回想を挟みつつ淡々と進んでいくが、会話や文章の軽快さ、伊坂さんお得意の伏線回収のタネが各所に散りばめられていてページを進めやすい。
今度競馬好きの同僚に勧めてみよう。
Posted by ブクログ
面白かった。
物語よりも、文章そのものが。
いやストーリーも、ちゃんと面白いのだが。
話は淡々と進んでいく。
本当の後半にかけ徐々に盛り上がりを見せるが、内容の割にはハラハラドキドキという感じは、全体的に乏しい。平坦である。
しかしずっと楽しめて読めたのは、ウィットの効いた文章やキャラクター達のおかげだ。
内容は少し難しかったりとんでもない内容が書かれているのに、掛け合いのセリフや心理描写に何度もクスッとさせられた。
悪い登場人物以外、全員好きになるから不思議だ。
初、伊坂幸太郎。
ただ競馬の話題から読んでみただけなのだが(競馬は全くやらないのに)、
ハマるかもしれない。
Posted by ブクログ
他の方の感想と同じく、冒頭がいい。惹きつけられる。
そしてなにより情報量がすごい。蘊蓄がところどころに散りばめられていて読んでいて楽しい。
連続放火事件と謎のグラフィティーアートとの繋がりはちょっと考えさせられるものだった。
最後の終わり方も秀逸で、どんでん返しがあるとかではないけど、「わぁ〜、そうくるか〜、さすが伊坂さん!」とちょっと感動した。
Posted by ブクログ
「2階から春が落ちてきた」印象的な冒頭で始まる。
章が細かく分かれているために回想シーンであったもすんなり物語の中に入り込むことができ、また、スラスラと読むことができた。ただ、章の題名がネタバレになってしまい、今後の展開がやや予想できてしまう事が度々あった。
春が放火犯であることは途中からやや検討がついたものの、主人公の行動に全く注意していなかったために、主人公が目論見を持っていたことにとても衝撃を受けた。
終わり方もこの兄弟らしい、世界観を残した終わり方で綺麗だった。
Posted by ブクログ
再読
暗い過去がある家族の親子愛と兄弟愛の話
こんな家族になりたいし
登場人物がみんな素敵すぎる
今の作品も好きだが昔の伊坂作品が好き
ピエロは重力をなくす
深刻なことは陽気に伝える
改めて読んで良かった
ありがとう、ジュウリョクピエロ
Posted by ブクログ
「春が二階から落ちてきた」
冒頭の一文から美しくて、春になるたびに読み返したくなる作品。
軽快な会話とテンポの良さでどんどん読ませるのに、描かれているものは決して軽くない。
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」
この言葉の通り、切なさも痛みも、どこかユーモアで包まれている。
抗えない重力を、見ている人にはそう思わせないように、泣き笑いの表情で空中を飛ぶピエロのように振る舞う。
正義は、遺伝子を越えられるのか。
記録しておきたくなる名言がいくつも散りばめられた、遺伝子を越えた最強の家族の物語だった。
Posted by ブクログ
冒頭と最後の一文が良いのよね。
学生の時以来久々に読んだ。約20年前..?まー綺麗さっぱり内容忘れていたおかげで新鮮に読めた。引越しやらで当時全部本手放したので懐かしくなってまた買った。
でもこんな重い設定だったっけと思うのは自分が大人になり母になったからなのか..。兄弟間や親子間の会話がポップで好き。そして岡田将生の美しい顔で再生される..。
Posted by ブクログ
全体に暗いテーマなのに兄弟、家族愛に満ち溢れた作品。
遺伝子がテーマとなり放火事件を中心に物語は進んでいくのだが、やや淡々と物語が進んでいく中で後半100ページで一気に持っていかれたかんじ…
十字架を背負いながら生きていた春のことを思うと胸が締め付けられる…
Posted by ブクログ
私は「死神の精度」を読んでから、(後書きでこの作品の登場人物が存在すると知って)読みました。
かなり初期の伊坂さんの作品は、ちょっと怖いイメージがあって敬遠してしまってたのです。
でもやっぱり読んで良かったです!
春は私(泉水)の母親が強姦された時に身籠った子だったんですね。それを知った春の気持ち…計り知れないです。
何で周りがその事を知ってそんな目で見るの?とか、春が知らなければこんなにも苦しむ事はなかったのに、どうにか知らないままで守れなかったの?とか色々考えてしまいました。(いやそしたらそもそも物語が成り立たなくなっちゃうし、と自分にツッコミ。)
物語が終わった後も、春の心は救われるの?と…夏子さん並みに私も色々思い巡らせています。
という訳でここまで夢中にさせてくれる伊坂さんは本当にすごい。
それからお父さんの息子たちを静かに見守る愛、真心、本質を見抜く力、色んな場面に感動し涙しました。
伊坂さんの作品にはいつも粋な言葉がたくさんあって。私自身救われたり、心が温かくなったり、エネルギーを貰っています。
p53「勤勉な者が得るのは、報酬と、チャンスと、信頼だよ。」と言った春の幸せを願わずにはいられないです。
面白くないわけじゃない
けれど、面白かったか⁇というとどうなんでしょう⁇
飽きずに最後まで読めましたけど、池井戸さんみたいな感じじゃ無いですね( ̄▽ ̄)
関係の無い描写がクドクド有るのは駄作‼︎と常々思って居るのですが伊坂さんにかんしてはそのような事はありませんので星4つです
Posted by ブクログ
タイトルの奇抜ネーミングがうまいので読んだことなくても題名を聞いたことある人は多い本だろう。スカシ感のあるライトミステリー風な小説。平成の空気を反映しているともいえる。競馬きっかけて読んだ。
Posted by ブクログ
春が二階から落ちてきた
この一文で語れる作品かも
競馬のジュウリョクピエロから来ました。
話の途中で回想シーンが入ったり、遺伝子の難しい話が出てきたり(高校レベルの生物が分かれば理解できる)面白いかと言われれば、結末が知りたいから読んだ。となってしまうが、
ミステリーだけど、家族の温かさが最後にはあって、泣きそうにもなった
作品名考えるの相当迷ったんじゃないのか?っていうぐらいピエロについてはほぼ出てこない笑
Posted by ブクログ
競走馬「ジュウリョクピエロ」(と今村聖奈騎手の快挙)に因んで再読。15年ぶりくらいに。
最初に読んだのは30代半ばだと思いますが、その頃よりは面白く読めた気がします。
正直、伊坂さんの作品の中ではそんなに好きな方ではない(もっと好きな作品が沢山あります)のですが、そんなことは無かった(なくなった)気がします。
死神の黒澤さん、オーデュポンの祈りの主人公?が出てくるのですね、すっかり忘れてました。伊坂さんのこういう「スターシステム」的なところ、結構好きです( ´ ▽ ` )
……間違えました。黒澤さんは死神ではなかったです。ただの人間でしたm(._.)m
ただ、他の作品にも出てくる点は合ってます。
Posted by ブクログ
登場人物が少なくてわかりやすいし、スラスラ読める。
主人公の心情描写はこちらに伝わるほど鮮明で事細かく現されてる。放火魔は途中から大体は予想できたが、そこが分かっていても純粋にこの本を最後まで楽しめた。主人公の家族がとても不思議な感じ。特に父親が好き。すごくおもしろかった。
Posted by ブクログ
まずセンスのいいタイトルに脳の言語野を刺激される。気持ちがいい。
そもそも、個人的にミステリー小説があまり好きではなくて、予定調和感というか、あらゆる事象があえて散らしたピースのように見えてしまう。そうはならんやろ、という展開があって、それに対して一応の理由付けがされて、「あー理由説明してる」というふう見えてしまう。のが萎える。
という個人的な事情を抜きにしたら、すごく楽しんで読めた作品だった。春という人間がその行動に至った理由、その根幹にある思想なんかが語られる部分が特に興味深くてすらすらと読んだ。
Posted by ブクログ
初めての伊坂幸太郎さん。
ミステリーとしては、途中で展開は読めてしまったけど、それよりも兄弟愛、家族愛に重きを置いているのだなと思った。
登場人物の直接的な感情表現が少ないのと、自分の教養のなさも相まって、文字が滑って、何度も戻って読み返したり、頭に入ってこない感覚があり、読みづらかった。ただ、終盤にかけてこれまでの語りが回収されていく感覚は気持ちよかった。
自分がこれまで好んで読んだ小説とは毛色が違うなと分かったし、これがひとつの小説の醍醐味なのかなとも思った。
伊坂さんのほかの小説も読んでみたいし、本書もまた時期を見て読み返したい。