あらすじ
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。 そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。 なぜこの7人が、なぜこの場所に―― すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。 受賞歴:2017年啓文堂書店文芸書大賞・大賞、『ダ・ヴィンチ』BOOK OF THE TEAR特集 小説ランキング部門・1位、『王様のブラインチ』ブランチBOOK大賞2017・大賞、第11回神奈川学校図書館員大賞(KO本大賞)・大賞、埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2017・1位、熊本県学校図書館大賞2017・大賞、第15回本屋大賞・1位、第6回ブクログ大賞 小説部門・大賞
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Posted by ブクログ
「学校に馴染めなかった人に刺さる」と聞いて、気になったので手に取ってみた。
とても良かった。冷えた心を、静かに温めてくれるような物語だった。
お気に入りのキャラクターはアキ。
理由はネタバレになるので言えないが、個人的には、みんなにとっての“救済者”のような存在に思えた。
10代の頃の僕のところにも、鏡が光ってほしかった。
いや、実は自分も昔、あの孤城に行っていて、誰かが願いを叶え、記憶を失っただけなのかもしれない。
しかし、だとすれば、どうして30を超えた今になっても、それらしき仲間と出会えていないんだ。
……というような妄想をしてしまう。いや、これから会うのかもしれない。
本作は世界的なベストセラーでもあるそうだ。
自分の中ではかなり“日本的な痛み”を描いた作品だと思っていたので、それが世界中で読まれているというのが、何故か少し誇らしかった。
辻村深月の他の作品も読んでみたくなった。
今、学校に居場所が無い子のところには、本当に鏡が光っていてほしいと思う。
Posted by ブクログ
続きが気になりすぐに下巻へ。2時間ほどで読んだ。
文字が大きくて読みやすい。タイトル的に重めなのかなと思ったがとても軽く読めた。
散りばめられた伏線の謎はとても簡単で概ね予想通りだったがそれでも飽きることなく読み進めることができた。
Posted by ブクログ
苦しい経験から行動することを恐れていたこころが、皆のことを理解しようと少しづつ自分から行動していく成長がみられ、今子育て中の自分として親の立場的に見て嬉しかった。
アキの単独行動で皆が巻き込まれる形で大きく状況が変わり、最終的にこころがみんなの心に触れてそれぞれの心の痛みを抱えながら勇敢に立ち向かう様は素晴らしいと思った。
最終的な伏線回収でアキの人生が救われていて、そのアキに皆が救われるという構造が綺麗にまとまっていて良かった。
この本は読書会の課題本として読んで、この作者の本も初めて読んだが心情の表し方が素晴らしくて泣きそうになりながら読んだ。
人の心の機微な部分を書くのが上手だと感じたため、他の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
不器用で心に傷を持った子供たちが、少しずつお互いの距離を縮めていき、自分の奥底の傷を開示し、寄り添い、現実に立ち向かおうとする姿に心を打たれる。
1人はやはり寂しいのだ。人は繋がることをやめられない。誰かの優しさに触れながら生きていくのだということを凄くピュアに伝えてくれる素敵な作品だと思います。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃよかった…!!読み終えて本を閉じたあと、物語の余韻が、こころたちの声が、彼らが見た光景が、頭のなかにはっきり残っていてしばらく放心状態になってしまった。
もう忘れてしまっていても、人生において、いつかの誰かの存在・言動が背中を押してくれる場面はたくさんある。一緒に笑った人たちや大切に思ってくれた人たち、その人たちにもらった言葉や感謝されたこと…
こころたちのように、昔の自分にとってはとても大切なことだったのに忘れてしまう可能性も十分ある。日常のなかでうまく説明できないけれどなぜか気になる、なぜかピンとくるものに出会ったとしたら、実は忘れてしまった大切なものかもしれない…それってめちゃくちゃ素敵じゃないか(泣)
ちょっと熱量が上がってしまったので、冷静になって振り返ってみると、本作は辻村さんのミステリー愛がぎっしり詰まった作品だと感じる。読み終えてすべての謎が明かされたとき、随所に散りばめられていたヒントの多さに驚いた。これもあれもそこに繋がっていたのか…!と。
7人の世界の謎については上巻を読みながら、もしや…?と答えに薄々気づいていたが(唐突な自慢)、それ以上に驚いたり合間に泣いてしまうところもあったりと、予想を超えてかなり読み応えがあった。しばらく忘れられない作品になりそう。
映画のほうも、この作品の良さを損なわずに2時間でまとめられるのか不安はあるが、ぜひ観てみたい。
Posted by ブクログ
泣いた。バチクソ泣いた。もう人目をはばからず泣いた。
下巻は、上巻で積み上げた謎と感情の行き場をいっきに回収していく勢いがあって、読後の満足感がかなり高かった。鏡の城のルールや7人の関係性が少しずつ意味を帯びていき、こころを中心に「学校へ行けないこと」の痛みが個人の問題ではなく、環境や周囲との関係の中で立ち上がってくる物語になっている。ファンタジーの装置が派手さだけで終わらず、現実を照らすために機能しているのがよかった。
特に印象に残ったのは、こころと仲間たちが互いの事情を知っていくにつれて、単純な励ましでは解決できない部分がある、ということまで丁寧に描かれているところ。誰かが急に強くなるというより、揺れたり後退したりしながら、それでも自分の足場を探していく流れが自然で説得力がある。喜多嶋さんのような大人の関わり方も、理想化しすぎず、それでも確かに救いになる距離感で描かれていてとても好印象。
終盤は情報のつながり方と感情の着地が見事で、仕掛けに納得しつつ前述した通りしっかり泣かされた。こころたちの「闘い」は勝ち負けの単純な話ではなく、自分の尊厳を取り戻す過程として描かれていて、そのテーマが最後までぶれないのが強く、本当に良い。「闘い」という表現が適切なのか、それがどれだけ共感できるのかってのが本当に本作の評価に関わる気もする。
個人的な話だが、かつてのいじめられっ子的には彼らの逃避行動は、逃げることこそ「闘い」としか言えないんだよなあと思う。小学生の時、暴力を試しても権力者に訴えても改善されなかった。だから全員と闘うために逃避という手段を選んだ。本当にリアルで、すごく考えさせられた。
Posted by ブクログ
素敵な物語でした。思春期の繊細さ、友達の大切さ。子どもの頃の世界は小さかったけど毎日真剣に悩んでた事を沢山思いだしながら読めました。様々な伏線に感動して、久々に読んで楽しかったと心から感じました。
Posted by ブクログ
上下あっという間。
最初はファンタジー要素が強いなと思っていたけど、読み進めていくうちにセンシティブな思春期の悩みに焦点が。今思うとこんなことで悩んでたのが不思議だと思うことも微妙な年代ではそれが1番の問題になったりする。時代が異なっても、その問題は誰もが通ってくる共通の悩みであり、世代が異なっても同じように人生を歩んできた人たち同士で助け合える悩みなんだと感じた。
なんとなく予想がついた部分があるも、最後の伏線回収が素敵で、心温まるファンタジーでした。
Posted by ブクログ
かがみの孤城 上 を読み終わってすぐメルカリで購入。続きが気になってたからこちらもすぐ読み終わった。この年齢ならではの悩みがすごく伝わってきて、みんな交わらないとわかったとき悲しくなったけど、ちゃんと繋がっていて。とてもほっこり好きな作品になりました。
Posted by ブクログ
上巻に続いてとても面白かったです。最後になってくると色んなところに元々伏線が張ってあったんだなと思いびっくりしました。中学生ならではの感情が入り交じっていたのも自分には良かったです。初めて読書でこんなにも続きが気になると思って読む本になりました
Posted by ブクログ
読み終わった〜下巻特に一瞬やった
城の仕掛けとか、紐解く感じも面白いけど、
主人公たちが一歩一歩、仲間とのやりとりを通して変わっていく姿が印象的だった。
思春期はとうに過ぎたけど、信頼できる人がいること、なんでも話して味方をしてくれる人がいることって心強いなと改めて気付かされた。
そして、自分のいる世界はあくまでほんとに狭い部分で、知ってるつもりの人だって全然違う世界を持っているし、それを忘れずにいようと思えた。
Posted by ブクログ
下巻を読んで、最後にかけての展開と伏線回収がすごいなと思った。物語の中で感じていた違和感が終盤で一気につながり、「時代が違う」ということは予想できたが、それ以上に思いもよらない展開もあった。
それぞれの「つらさ」や「弱さ」が否定されるのではなく、受け入れられたうえで前に進んでいく形になっていたことにも感動した。「逃げてもいい」「居場所は一つではない」というメッセージは個人に向けてではなく、一人一人を救おうとかけた言葉だった。
鏡の中の城という非日常と、学校や家庭といった現実が、最初は分断されていたが、最後には一つにつながっていく構成で印象的だった。ファンタジーの世界が現実から目を背けるためのものではなく、現実を受け止めるための支えとして機能していた。
登場人物の中では、東条萌の存在が特に印象に残った。彼女が自分の中に溜め込んでいた感情を吐き出す場面が1番好きだった。その正直さにこころが救われているように見えたから。あの場面があったからこそ、読んでいる側も少し気持ちが軽くなったように思う。
こころを苦しめていた同級生の言動には、最後まで本当に腹が立った。自分本位で相手の気持ちを考えない態度や、それを十分に理解せず庇う教師の存在には納得がいかなかった。本当に頭が悪い。現実にもこうした理不尽さがある。
ただ、この作品を通して、「誰が一番つらいか」と比べること自体にあまり意味はないのだと感じた。それぞれがそれぞれの苦しさを抱えており、その重さは他人と簡単に比べられるものではない。そのため、「自分がつらいときは逃げてもいい」と考えることの大切さを強く感じた。ただ、
こころを傷つけたあの女の子に言いたいが、それは周囲に過度な負担をかけない範囲で、自分にとって過ごしやすい環境を見つけることが重要なのであって、自分の基準で物事を考えないでほしい。
また、喜多嶋先生やオオカミさまの正体が明らかになった場面には驚かされると同時に、これまでの出来事がすべてつながっていたことに感動した。特に、最後のアキとこころの場面は名シーンだと思う。またアニメ映画も観てみたいと思った。
Posted by ブクログ
読むのが一瞬で最後まで読んで良かったと感じた。さすが本屋大賞作品。人それぞれに事情があり、見えるものだけが正解ではないと思った。
子供達が少しで多くの選択肢や場所を選ぶことができるように大人達は動いていくべきだと思った。
Posted by ブクログ
下巻は一日で読みきった。(気がつくと読み終わっていた。)
学校に行けなくなったこころが、鏡の中で出会った仲間たちと過ごす物語。
オオカミさまの正体や、こころが助けたアキとのつながりが最後に明かされ、「あの時の出来事が今につながっていたんだ」と胸が熱くなった。
ひとつひとつの出会いに意味があったと感じるラストが印象的。
終盤は意図せず涙が流れた。
小説を読んで涙が出た作品は、これが初めてだったと思う。
そしてラストは鳥肌が立った。
匿名
よかった
映画化をキッカケに本作に興味を持ち読みましたが、
個人的には期待以上におもしろく、感動しました。
機械があれば、ぜひ劇場にも足を運んでみようかと思いました。
重たい話かと思ったらネタもたくさん散りばめられていて、シリアスなのにクスッと笑えるコメディ要素もあって、ミステリーとしても伏線の回収が見事で、ラストシーンはそれぞれの未来に涙が止まらなかった。
自分の中では『君の名は』以来の大ヒット作。
Posted by ブクログ
不登校だった こころ以外の6人は こころの世界だったら 大人だったかもしれないし 6人の世界だったら こころが子供 __ みたいな展開でまだ モヤモヤ が 少し残ってる 。
Posted by ブクログ
鏡、お屋敷、赤ずきんちゃん、自我が膨らみすぎの中学生といったワードはティーン小説だが、(途中からは)大人にも十分ささるシチュエーションと着地点
。面白かった。
Posted by ブクログ
不登校の少年少女7人が、かがみの世界で自分探しをする話です。
正直にいうと、著者の作品は読む前から期待してしまい、ハードル上がりっぱなし状態でしたが、そのハードルを平気で飛び越えてくるくらい面白かったです。
前半のゆったりした感じから、後半の伏線回収からのスピード感もたまらなかったです。
今後も著者への期待という名のハードルは上がる一方ですが、超えてくることでしょう!
Posted by ブクログ
最後の最後で全てが繋がるのがよかったです。
これまでの描写から生きている時代が違いそうというのはなんとなく予想がついていたんですが、そこからさらに一歩踏み込んで、この世界ができた背景や喜多嶋先生の繋がりが明かされる展開が気持ちよかったです。
みんなに救われた晶子が未来のみんなを救っていた、というのは胸が熱くなりました。
リオンくんのお姉さんは、、、願いを神様が叶えてくれたんだとしてもちょっと悲しい気持ち。やっぱり子供が病気でやりたいこともできずに亡くなってしまうのはとても無念で悲しい。
ふと振り返ってみると、なんで『狼と七匹の子山羊』モチーフであることが隠されていたんだろうか。直接言ってはいけないという制約があったのかな。オオカミ様は別にみんなに敵対してるわけでもないだろうから、オオカミ様がフェイクを混ぜたりしてた理由がよくわからんですね。
上巻部分は正直ちょっと子供向けかなって思う部分もありましたが、下巻のラストが気持ちよかったので総合的にはおもしろかったです。
Posted by ブクログ
辻村深月の作品を読むのは、「善良と傲慢」に続いて2作目だが、作風はかなり違う印象。上下巻あるものの、続きが気になり、読む手が進んだ。
いじめや不登校を扱った題材で、中高生向けに書かれている印象。難解な表現は少なく、スラスラ読める。いじめや不登校がほとんどない中高生活を送った私としては、深く考えさせられることは少なかった。
7人が現実世界で会えない理由はだいたい予想通り。一方で、それ以外の伏線にはあまり気づけなかった。
Posted by ブクログ
面白い!
続きが気になる・止まらないというよりかは、文章の易しさですぐに読み終わった感覚
学校集合の件や、現実世界での関係性に関する展開はある程度予想できたけれど、予想できたとて王道な展開は良い
エピローグで更に驚き要素があったのも好き
完全に油断してた
Posted by ブクログ
オチもカラクリも想像がついているのに、それでも引き込まれるように読んでしまうのは、辻村さんの物語展開の上手さか。
馴染み易いファンタジーに沿わせて、孤独と戦う強さをこれでもかと叩き込んでくる。自分は一人じゃない。まして孤独じゃない。
読み終わったあとに、明日も頑張ろうと思える勇気が残る良作。
Posted by ブクログ
リオンがお姉ちゃんを生き返らせたいと知り、オオカミ様ができそうなのはリオンのお姉ちゃんくらいかなと思いながら…最終的にオオカミ様がお姉ちゃんと知ったとして、リオンが願いをそれでも叶えるのかなどうなのかなとか色々妄想してました。
マサムネがパラレルワールド説を唱えはじめて、自分の年代ジャンプ説とどっちが正しいかとか色々比べながら読んでましたが、オオカミ様への質問でやっぱりパラレルワールド説はないなと思いました。
オオカミ様がここに呼ぶのは平等に的な発言をしたところに、等間隔の年代で呼ばれている説を思いました。
フウカが喜多嶋先生に会いに行ったことで、喜多嶋先生はアキ説しかなくなり、アキは喜多嶋って人と結婚したのか〜と思いました。
マサムネアースが1番笑いました!!!アオスミって読むのかな〜??とスルーしちゃってた!笑
マサムネ名前と、ドールハウスとプロローグの人物の3つだけがどうしても予想できなくてびっくりしました!
特にプロローグの人物はリオンだったのが全然予想がつかなくて、4月7日の話に感動して泣きそうになりました、、!!トイレまで一緒に行ってくれるなんて過保護すぎる!確かにクラスが違ってもトイレいく途中で真田に会うかと思うとトイレ行くのも気持ちが沈むもんね…リオン優しすぎるよ〜と思いました。
最後になるにつれて物語が盛り上がっていって、自分の推測と答え合わせする感じで楽しかったです!
なぞときをしている感じの作品でした!!
Posted by ブクログ
今から小説を読み始める小学生や中学生におすすめの本。対象年齢はそのくらいだろう。
先の展開が読めてしまうのが少し残念だった。
しかし、思春期の頃の感情が蘇ってくるような読書体験だった。