【感想・ネタバレ】かがみの孤城 下のレビュー

あらすじ

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。 そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。 なぜこの7人が、なぜこの場所に―― すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。 受賞歴:2017年啓文堂書店文芸書大賞・大賞、『ダ・ヴィンチ』BOOK OF THE TEAR特集 小説ランキング部門・1位、『王様のブラインチ』ブランチBOOK大賞2017・大賞、第11回神奈川学校図書館員大賞(KO本大賞)・大賞、埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2017・1位、熊本県学校図書館大賞2017・大賞、第15回本屋大賞・1位、第6回ブクログ大賞 小説部門・大賞

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ネタバレ

こんなに温かい伏線回収があるのか!読み終わったのが外でなければ泣いていた…そして読み終わった後も鳥肌がすごい。
こころの勇気が巡り巡ってこころ自身を救うきっかけをつくっていたんだ。自分勝手なアキも、誰かの助けになれる大人に成長していたんだと感動しっぱなしの読書体験。心温まるというフレーズはよく聞くが、こういうことを指すんだろうなと本質を理解した気持ちになった。

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2026年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すらすら読めました。
すごいどんでん返しだなと思いました。
この作品は映画化もされてみるみたいで映画もこのあと見たい!と思いました。
ここどこかで繋がるのかーとか圧倒させられました。
できればウレシノとフウカのその後も知りたかったです。
これからも辻村深月作品たくさん読みたいです!
今1番気になってるのはファイア・ドーム!!
単行本2冊高くて買うの躊躇してます、、
でも絶対よみたいです!!

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2026年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みつつ思ったこと。「嫌い」とか「憎い」という感情を否定しない、っていうのはいいなあ。そりゃ誰だって事情も思うこともあるでしょうよ。でも、それを慮らないといけないときと、んな必要かけらもねーよ!ってときがあるんだよね。東条さんの物言いにはすっきり。そのくらい言ったっていいんだよね。(受け取る人にもよるかもしれませんが。)
「でも、それはこころちゃんが今理解してあげなくてもいいことだよ。真田さんの苦しさは真田さんが周りと解決するべきで、こころちゃんが、あの子に何かしてあげなくてはいけないなんてことは絶対ない」
喜多嶋先生、いい先生だなぁ。彼女が、いい出会いをしていたのが嬉しい。そして、あの子たちの絆がちゃんとあって、一周してあの子たちを守るんだな、と思うと感無量だわ。
映画も面白かったけど、ラストはやっぱり原作のがいいな。…と言いつつちょっと記憶があいまいになってるのでもう一回映画みようかな。
小説も、記憶が消えたころに読み直したい。

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2026年09月13日

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ネタバレ

読み終えてまず思ったのが、この物語が本当に必要なひとに届きますように——きっとたくさんのひとの命を救えるはずだから。本当に本当に、素晴らしい作品でした。涙が溢れて止まらなかった……。
今まで読んだ辻村作品でナンバーワンだ!!

やっぱ辻村さんは凄いなぁ…。学生時代のこう、言葉にならない微妙な気持ちとかをこんなにも巧く表すことができて——。大人も勿論面白く読めるが、なによりこころたちと同年代の子らにはきっとそれ以上に大切な作品になるんじゃないかな。
……(辻村作品ってほぼ)必ずハッピーエンドになるんだけど、道中が結構キツイかもしれない…当事者とかにしたら。でもこれって逆に、辻村さん的には「どんな嫌なことだっていつかは必ず終わりが来るんだよ」というメッセージなのかな。
中高生とかまだ若い子たちの自サツのニュースなどを聞くと、本当にやるせなくなる。死ぬ前に一度「本」を読んでほしい。きっとこころの支えになる作品がいっぱいあると思うから…。ひとりの命を救うくらい大きな力を「本」は持ってるとわたしは思うから——。
日々新しい作品が生まれてくるのは、それを必要としている人がいるからなんだと強く思った。

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2026年08月24日

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ネタバレ

中学生の頃に一度触れて内容を覚えていたからこそ、再読でさらに際立つ「完璧な伏線回収」の美しさに、ただただ鳥肌が立つような感動を覚えます。
下巻に入り、一人ひとりが抱えていた背景や痛みが丁寧に紐解かれていく中で、登場人物たちへの愛着はよりいっそう深いものになります。不登校に至るまでの繊細でリアルな心象風景の描写はもちろんのこと、特に印象に残るのはマサムネとスバルの間に生まれた友情の物語です。自尊心を守るための虚勢がきっかけで追い詰められてしまったマサムネに対し、「だったら俺が本当にゲームを作る。そうすれば嘘じゃなくなる」と過去の世界から手を差し伸べるスバルの優しさは、孤独の底に差し込む一筋の光のようで、胸が熱くなるほどの強さとぬくもりを感じさせます。
無駄な描写が一切存在せず、すべてのカケラが奇跡のように繋がっていく物語の仕掛けには、息をのむような驚きがあります。
明確な訓戒や説教くささではなく、「とにかく今を生き抜いていれば、いつか世界のどこかで繋がれるかもしれない」という静かで力強い熱量だけが、読後に心地よい余韻として残ります。一度読んだ記憶すらも鮮やかに塗り替え、再び新しい感動を刻んでくれる、まさに生涯心に寄り添い続ける至高の一冊です。

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2026年08月15日

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ネタバレ

読み終わったあと、鳥肌が立った。
上巻のこころの願いが、こんな風に出てくるなんて…と、嬉しかった。

正直時間軸のことは下巻の初めにみんなが会えなかった日の曜日で何となく察する部分はあって、でもその中でもどの世代にも一定多数「中学校」という枠組みに合わない子というのはいるし、色んな理由で学校に行かないと選択する子もいるから、余計分からなかったんだなと思った。

7人が全然学校に行かないこと(リオン除く)に対して後ろめたい気持ちがあるから、全部が全部を打ち明けるのにも時間がかかり、最後の最後にならないと分からなかったんだなと思う。

また、個人的にはリオンが学校に行っているというのに孤城に呼ばれた理由というのがイマイチわからず、リオン黒幕説もあったが、オオカミさまとのことで全て納得できた。

最後は「アキ~!」と涙が出た。
やはりふとしたタイミングで人間いつだって新しい1歩が踏み出せる希望にもなった。
もっと早く読みたい本だった。

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2026年08月09日

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ネタバレ


前半は不登校になった主人公の心理描写や、城に集まったメンバー同士の交流が中心で、正直やや冗長に感じた。特に上巻は大きく話が動かないため、上下巻に分けるほどか?と思いながら読んでいた。

一方で、下巻から物語が大きく動き始め、それまで何となく感じていた違和感が一気に回収されていくところはかなり面白かった。7人が城に集められた理由や、それぞれの時間軸に関する仕掛けが判明すると、過去の会話の意味も変わって見える。この辺りの伏線回収は非常に綺麗。

不登校というテーマについても、単純に「学校へ行こう」という結論にしなかったところは良かった。それぞれが自分なりの形で現実に戻っていく終わり方も綺麗。

ただ、ミステリとして見るとファンタジー設定による解決も多く、個人的には『告白』ほどの衝撃はなかった。前半をもう少し圧縮してくれればさらに好みだったと思う。

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2026年09月21日

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ネタバレ

すごくよかった…最後の伏線回収の怒涛の展開にびっくりして、捲る手が止まらず、夢中になって読んだ……
理音のお姉ちゃんで えぇ!?となっていたのに、まさかアキがあの先生で、未来の子たちを助けているなんて驚きだけれど…
保健室で会えなかったときは、助け合える…?ってわたしも思ったけれど、生きて、会えて、本当によかった
状況は同じに見えても、一人ひとり背景は違くて、それぞれがどこかに居場所をもつことができたらいいし、この本はきっと居場所のひとつになるんだろうなあ

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2026年09月04日

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ネタバレ

鏡の世界に集められた7人が、それぞれ異なる時代を生きていたということに驚かされた。さらに、リオンのお姉ちゃんを中心に7人が繋がっていたことが明らかになり、とても綺麗な終わり方だと感じた。
この本を読んで、人を表面的な部分だけで判断してはいけないと改めて感じた。その人が表には出さない辛い経験や置かれている状況を察することは難しい。しかし、相手のことを知ろうとしたり、親身になって関わったりするだけでも、その人の助けになることがある。自分も相手の見えている部分だけで判断せず、相手の気持ちや背景を考えながら人と関わっていきたいと思った。

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2026年08月30日

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ネタバレ

お城や、グリム童話の設定が小中学生の頃、よく読んでいた本みたいだ〜と思いながら読んでいたら。
どんどんどんどん、暗く重くなっていく。

こころちゃんの学校の狭い空間に苦しめられている感じが、学生時代を思い出してとにかく苦しかった。
用事があって、読むのを一時中断したときは、なんだか気持ちがズンと重くなってしまう感じだった。
はやく、みんな助かって欲しい。それだけの思いで読むのを止められなかった。

恋愛至上主義で女子を侍らしてめちゃくちゃなことをする女子とか、嘘をついてしまう男子とか、なんかお兄ちゃんの影響でませちゃってる子とか、とにかく色んな子供が出てきて、懐かしい古傷をえぐられてる感覚だった。

子供たちのいた時代が違うことと、狼ちゃんの正体は早々に気づいてしまっていたけれど、喜多嶋先生がアキちゃんなのは、気が付かなかったし、ちゃんと大人になっててすごく嬉しかった。鏡に逃げて帰れなくなってしまった理由を知ったあと、そうなったのはしょうがないと思った。子供に手を出そうとする大人はタヒねばいいのにと心から思ったし、彼女の苦しさを考えると泣いてしまった。私も彼女を助けたいと心の底から思った。だから、仕事でのやりがいを見つけられて、優しい穏やかな旦那さんと結婚できて幸せになれて本当に良かった。

みんなそれぞれの地獄があって、誰しもきっともう生きていたくないと思う瞬間は絶対あるけれど、生きればきっとその先の未来で何かが待っている。
だから、生きていずれ起こりうる出来事を経験してっていうメッセージが良い。中学生の時に、もしくは大人になる前に読みたかったな。でも、大人になっても響くいい作品だと思う。

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2026年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻途中で喜多嶋先生の正体や、それってつまりこういうことだよね?ってのは気付いてしまって、ミスリードかとも思ったけどそのままの真相だったので、もっと上手く隠して欲しかったのは正直ある。
でもオオカミさまの方は驚いたし、ちゃんとヒントがあったことも示されて、どんでん返しされる快感も味わうことが出来た。

そしてそういう仕掛けを仕込むことで上手くエンタメとして仕上げてるけど、中身の人間描写だったり現実を生きる子どもたちへのメッセージの部分が何よりもこの作品の核であり、そこの描写が素晴らしいと思った。
こういう悩める子供が主人公だと「大人は信用出来ない」という話にされることが多いけど、今作では信用出来ない大人も出しつつ大人に頼ることの大切さもきちんと描いている。
助けてくれる大人はきっといるはずで、今悩んでいる君に必要なのは立ち向かう勇気でも逃げない強さでもなく、そういう頼るべき大人の援助を受け入れることなのだ、と。
なぜならその大人だって、かつては君のように悩んだ子どもだったかもしれない、同じ年頃で出会っていれば親友になれたかもしれないひとりの人間なのだから、と。
現実にかがみの城はないけれど、どこかの時代で悩める子どもだった人が大人になり今の君を助けようとしてくれる。そして君もいつかそんな大人になれるんだ、と。
だから生きよう、と。

このメッセージこそ、この作品の一番大事なところであり、全ての子どもに届いて欲しいと強く思う部分だった。

それぞれの過去をしっかり描く終盤の展開も良く、特に良いのがアキがちょっといじめる側に回ってそのせいで周りから嫌われてしまったような描写。
もしかしたらアキは真田美織やその取り巻きタイプで、普通にこころと出会ってたら敵対してたかもしれない、と思わせる。
でもそんな子にももしかしたら事情があって、救われるべき子どものひとりかもしれない、というところまで描いている。

あと、何気にマサムネとスバルの最後のやり取りが一番ぐっと来たなあ。

都合良くイケメンのリオンとは年がいっしょで最後に会える、というのは失礼ながら女子の読者を想定した少女マンガチックな描写に感じてしまった(笑)

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 それぞれの理由あって学校に通えない7人の中学生が、自宅の鏡を入口とした不思議な空間で出会い、心を通わせあいながら、前に進んでいくお話。共に歩む人の存在の大切さを描いた作品だと思った。
 学校に通えていない主人公たちの心理描写は素晴らしかった。彼らがなぜ学校に行けなくなったか、自分の状況に何をどう感じているのか、彼らの精神的な不安定さを精細に描いている。
 物語として注目したいのは、主人公こころと母の関係である。こころが最終的に前に進んだのは、彼女が母親に自分が学校に通えなくなった理由を伝え、それを聞いた母親が共に戦う決意を新たにしてくれたことだ。実際のところ、母は最初からこころに寄り添っていた。それを拒絶していたのはこころ自身であったともいえる。こころは孤独ではなかったが、自らを孤独にして停滞してしまっていたように思う。共に歩んでくれている人をきちんと認識し、素直になる事。これは、人が停滞せずに生きていくために大事な術であるといわれたようだ。
 また、本作には随所に伏線が張り巡らされた”ミステリー要素”がある。ただ、そこには読者を何としても騙すというようなくどさは感じず、シンプルに伏線を楽しんでほしい、というさわやかさを感じた。本作の結末で回収されるこの”ミステリー”の解答は、目の前にはなくても、同じ世界に「共に歩む人」が存在することを強調する。

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3時間くらいであっという間に読んでしまった。
わんわん泣いた。久しぶりに泣いた。
辻村深月さんは子どもの為に書いてると思うけど、ふと、あの頃の子ども時代を持つ大人のためにも書いてるのかもしれないと思う。
あの頃の記憶を慰めてくれるものなのかもしれない。
絶対死なないで、という強いメッセージを感じる。世界は広い、場所は他にもある、未来はきっと優しい。そんな事が書くテーマなんじゃないかなあ。そして、その優しさに肯定される。

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2026年08月15日

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