【感想・ネタバレ】バカの壁のレビュー

あらすじ

あの大ベストセラーがついに電子化! 「話せばわかる」なんて大ウソ! イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人。互いに話が通じないのは、そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。その「バカの壁」とは何か……? いつの間にか私たちを囲む様々な「壁」。それを知ることで世の中が見えてくる!

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Posted by ブクログ

何もかも分かったような気になって、自分の内側の壁に閉じこもり、その向こう側を見ようともしない。

「個性を伸ばせ」という欺瞞、科学の怪しさ、「身体」との付き合い方を忘れた現代人、大きい共同体の崩壊、生きる意味の喪失、意識中心社会。

平成で最も売れたベストセラーである『バカの壁』で指摘している問題の多くは、令和の今になってさらにその申告度合いを増していると思います。

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2025年09月30日

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ネタバレ

知るとは自分が変わること。知って自分が変わることによって、世界の見え方が変わるというところが心に残りました。

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2025年05月25日

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・自分が知りたくない情報は遮断する。科学的とは理詰めではなく、反証されうる曖昧さを許容できること。

・個性を伸ばせは欺瞞。本来意識は共通性を徹底的に追求するもの。

・人間は常に流転するが情報は不変。現代は真逆の意味に捉えられている。

・原理主義は思考停止状態。必ず破綻する。

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2025年05月11日

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一言要約:我、他人、共同体の認識こそ壁を除く術

「話せば分かる」がないこと、他人は他人であり真には分かり合えない、だが人は一人では生きられず共同体をつくる、というのが人間である
この時に立ちはだかる壁は「(分かってくれない)アイツを打ち負かせ」ではなく、「他人を受け入れない自分を負かす」ことが出来るか否か、だろう
自分以外のものが存在することを受け入れ、世界は一つにならないことを認めれば(一元論からの脱却)その上で成り立つ世界があり、その過程では「孤独感、恐怖、不快さ」を感じ不安がひろがるが、常に自責で「他者という"ちがうもの"を認める」ことが出来れば、バカの壁を超えた本物の関係性、すなわち共同体がつくれるのだろう

恐怖や不快に負けて壁の中に閉じこもっていては真の「人間」ではなくなってしまうのだろう

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2025年03月12日

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20年前の本。およそ10年前に読んだ。また読んだ。僕はその頃から比べると、だいぶ読めるようになったようだ。「人は変わる」

だいたい本腰いれて何かやったら3年で一段違う世界が見える。成せなかったらいったん諦める。自然とそんなふうにしてきた。身につけられることは体の個性だ。そして3年もしたら全然違うことをやっている。そういうことだ。

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2024年08月21日

購入済み

読んで置くべき

何故売れたのか納得する内容。
語り口調で脳みそに素直に吸収される。
本書を読めば今までの自分の考えが俯瞰では無かったと思わせる。

#深い #タメになる

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2022年05月12日

購入済み

コロナ禍で見えるバカの壁

この本をコロナ禍で読むと興味深い。片や感染者数と現場の声を最優先とし、とにかく感染者数を抑えることを第一に考える医療業界(の業界団体)。片や社会や経済へのインパクトと天秤にとって対策を取れと主張する人たちもいる。
私はどちらかというと後者だが、どっちのオピニオンリーダー達も『何でこんなことがわからないんだ?バカだな』と言いあっているのは正にバカの壁。後者は精緻なデータや分析を出すので確かに正しい、とは思うものの、それをフックに前者を理解不足と揶揄するのは壁を強固に塗りたくるようなもの。

#タメになる

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2022年01月07日

購入済み

昔読めばよかった

流行った当時、タイトルの意味も分からず、何の興味も覚えなかったが、今読んだら面白い。
それな!という共感しかない。
本当に頭の良い人は頭が柔らかいなと、そう思いました。

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2021年11月13日

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私たちの社会生活の中の実例を取り上げ、一元的で一つのことのみに寄って立っている状態やそれによる思考停止に対して警鐘を鳴らす本。

「自分はわかっている」と無意識に思い込んでいる人を「バカ」とし、外の世界や他者と話し合い分かり合おうとしない状況を「壁」がある状態と捉えている。

やや周りくどい言い方や様々な事象の説明を経由して主張を導いているためやや分かりにくい部分もあるが、それすらもこの本の主題に重なる気がする。
常識、身体、情報、共同体、無意識、脳、宗教、犯罪、教育などの機能や仕組みを細かく検討・分析して私見を述べている。

恐らく言いたいことがありすぎてとっ散らかった内容になっているとも感じるが、それが養老氏の良さなのでしょう。

無意識の存在を自覚し、二元論的に視野を広く持ち、「壁」に閉じこまらないことを大切にしようと思った。

忙しない日常から離れて、小難しいことを考え、誰かに説教されたくなった時に読むのにぴったりでしょう。とても気に入りました。

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2025年11月19日

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自分たちが物を知らない、ということを疑う人がどんどんいなくなってしまった。

知ろうと思えば知ることができるのだと思ってしまっている。

脳の中の入出力
y=ax
aが0だと何も生まれない。0よりはマイナスの方が良い

人間の脳はできるだけ多くの人に共通の了解事項を広げていく方向性をもって進歩を続けてきた。
共通了解が多くの人と分かり合えるための手段。
今は求められる個性を発揮しろという矛盾した要求

個性は脳でなく身体に宿っている?!


知るというのは、自分がガラッと変わること
絶えず過去の自分というのは消されて、新しい物が生まれている

無意識を軽んじている。
悩むことを悪いことと考える人が多いが、無意識化でも何か考えてる。その考えと意識化の自分とが違うのは当たり前。悩むのは自然なこと。

文武両道
学んだことと行動が互いに影響しあわないといけない

人生の意味を考え続ける
苦痛にも何らかの意味はある?

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2025年11月05日

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ある種説教に近く感じた。また少し脱線というか教養なのか、本論とは関係がないと思える話が入ってくるが、それを飛ばしても問題はない。
第8章は考えさせられる事が多かった。8章だけでも読む価値はあるかと思う。

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2025年09月15日

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一度読んであきらめた本を久しぶり読み返してみました。
以前と比べるとかなり読めるようになっていた。
細谷功の具体抽象トレーニングを理解した後に読むと内容が頭に入ってきやすいと思います。

人生の意味を考えることが私の人生の課題かな。
意味なんてないだろ、死ぬまでの暇つぶしだろっていう壁を乗り越えたいです。

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2025年07月07日

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自分が一元論者だと、バカの壁にまんまと嵌っていると認めることは怖いことだ。生き物は身の危険を感じると怒りだす。

科学や医学、メディアの他にも、バズっているツイートの言うことを「考えもせず鵜呑みにしている」こともバカの壁に嵌っていることに他ならない。エコーチェンバーの効果で、バカの壁がさらに厚く高くなっている気さえする。
本当にこの本が平成で最も売れた本なのか疑問に思えるくらいには、自分と異なる意見の人間に怒り狂う人間が最近多いように思う。

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2025年05月18日

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養老先生の別の著作を読んでいる途中であったが、思い切って代表作ともいえる『バカの壁』を手に取ることにした。
養老先生の声は非常に穏やかで優しく、その語り口がそのまま文章に反映されているように感じた。実に読みやすく、気がつけば数十ページを一気に読み進めていた。内容はまさに養老先生らしい鋭い視点から社会の事象を切り取っており、その多くに強く納得させられるものがあった。
中でも特に興味を惹かれたのは、「犯罪者の脳を調べるべきである」とする主張である。筆者自身、法律を専門的に学んできたこともあり、この点について深く考えさせられた。この主張に対しては、リベラルな法学者の立場からは人権侵害であるとの批判が予想される。しかし、刑事訴訟法においては、裁判所の令状に基づき強制的な採血や採尿、場合によってはカテーテルの挿入さえ認められている。このような措置と比較すれば、脳を調べる行為の方が侵襲性が低い場合もあるのではないかと考える。
もっとも、脳の調査の対象は、有罪判決が確定した者に限定すべきである。現代においては、マスコミ報道の影響により「逮捕=犯罪者」とする誤った認識が広まっているが、法的には「有罪判決=犯罪者」であり、逮捕段階ではあくまで嫌疑にすぎない。この区別を曖昧にしたまま捜査や処遇を進めるべきではない。
本書は、単なる社会批評にとどまらず、読者自身の専門的視点や知識を引き出し、それらと接続しながら深く思考させる力を持った一冊である。

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2025年04月30日

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脳内の係数と情報不変という捉え方は大切だなぁ流石養老さんだなぁと思った
諸問題への向き合い方も参考になり、また読みたい

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2025年03月05日

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思考を一段階深くしてくれる本。ある一つのことを盲目的に信じて、それ以外の事象に対しては全く考えないことは確かに楽である。なぜなら、余計なことを考えなくて済むから。しかし、それではバカに近づいていく一方である。この本は多元的な考え方の大切さを教えてくれる。

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2024年11月27日

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この本は新書と呼ばれる類の本なのだが、平成の新書の中で最も売れたそうだ。それになぞらえて当時の小泉内閣をバカの壁内閣なんて揶揄する風潮があったそうだが、まあ売れに売れたわけだ。著者の養老氏は解剖学に精通していて、東京大学名誉教授を歴任。遺体と向き合うにあたって数々の気づきを得たそうだ。この本で語られるバカの壁とは、自分の気に入らない情報をことごとく遮断し、都合のいいようにのみ解釈してしまう、いわば一元論の壁である。それしかないと思い込むことが、結果的に思考を妨げると著者は語る。ここでいう思考とは、哲学であり判断であり、倫理観でもある。倫理観の統一というのは、我々が人間らしく生きていくために必要で、だから無意識にやってしまっていることだ。「戦争が悪だ」と決めつけるのではなくて、なぜ悪なのか、ここでいう悪とは何なのか、根本的な自問自答が、思考を成長させる。思考の成長とは深く考えられるようになることだ。誰もが哲学を持てる世界線こそ、バカのいない世界だ。この本の面白いところは、思考について多角的な観点から考えていることだ。脳、学問、話し合い。思考の多様性が垣間見えるが、その全体像を我々が知ることはない。一次関数(y=ax)で人の行動を説明する部分はとても斬新に思えた。脳の構造とは一見難しく思えるが、そう考えるととても簡単で、俺のような素人でも本一冊あれば基礎知識くらい知れてしまうわけだ。知ると言えば、本書は「知る」ことについても解説している。文字や音や色などの知識を覚えることは厳密には知ることではない。例えば「あなたは末期がんで余命2ヶ月です」と医師に宣言されれば、何気ない景色ですらも感慨深く思えるはずだ。それが知るということで、知識を日常に落とし込むことだ。世の中が微生物に満たされていることを知ったとき確かな衝撃を覚えたように、日常に生きている以上、知識をもって日常を生きなくてはならない。そんな感じで、読みやすい本だった。

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2024年11月27日

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慣れてくるとどうしても、このままでいいとか安定を求めてしまう。
しかし、世の中も自分自身も変化する。
したがって、係数aは必要に応じて柔軟に情熱的に変わってしまったり変えていったりする。

一元論ではなく二元論に視野を広げ、絶対的な正解がない中で最適解を見出すことこそバカとバカじゃないを分ける壁なのではないかと思った。

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2024年09月22日

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❖ ざっくりこんな本
われわれは自分の脳に入ることしか理解できない。情報の伝達が突き当たる壁を、著者は「バカの壁」と表現する。知りたくないことは遮断し、耳を貸さないのもその一種。そうした延長線上に民族間の紛争やテロがあるという。現代人はいつの間にか、自分の周りにさまざまな「壁」を作ってしまった。情報は刻々と変化し、自分という人間は変わらないという思い込み。個性や独創性を礼賛する風潮。安易に「わかる」と思い込むことで、強固な「壁」の中に住むことになると著者は戒める。

❖ こんな人にオススメ
正直に言って「養老孟司ってどんな人だろう?」という人には、この本はオススメできない。『ノルウェイの森』を読んだだけで、村上春樹について何か語れるだろうか。これ一冊で養老孟司という人物を理解しようと考えるのは危険すぎる。

❖ レビュー
多くの人が、「バカの壁」という言葉の意味を勘違いしている気がする。つまり、相手がバカだから話が通じない。そう思っているのではないだろうか。
「バカの壁」に〝頭が悪い〟といった侮蔑的な意味合いはほとんどない。認識を妨げたり、理解を阻んだりするものを象徴的に表現している。そのくらいに捉えるべきだと思う。
この本のいちばん最初に出てくるエピソードだが、学生にお産のビデオを見せて、その後でレポートを書かせる。すると、女子学生は「大変勉強になった。新しい発見がたくさんあった」と書いたのに対し、男子学生は「保健の授業で習ったようなことばかりだ」と、まったく反対の感想を書いたのである。
男子はバカだからだろうか。そうかもしれない。しかし、男は自分が出産を経験することはない。だから男子学生は、どこかで「自分には関係ない」と思って見ていたのではないか。
人間は「自分には関係ない」と思うと、無意識のうちに壁を作ってしまう。それが「バカの壁」だ。他にも、思い込みや偏見、こうあって欲しいという願望が壁を作ることもある。壁を作っているのは、相手の方じゃなくて、お前さんかもしれないよ。養老先生はそう言いたかったんじゃないか。
出版社はこの本の帯に「話せばわかるなんて大ウソ」と書いているのだが、私はそうは思わない。わかってもらおうとすれば壁にぶつかる。わかろうとすれば壁は崩れる。私はそう思っている。

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2025年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ときおり参考になる言葉があった。
ときおり何を言っているんだろう、という言葉があった。
万物流転、情報不変。
個性は身体性。
社会的に頭が良いというのは、結局バランスが取れていて、社会的適応が色々な場面でできること。
子育てでは、個性を伸ばすより、人の気持ちをわかるようにすることが大切。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

有名で評判いい新書で、「読んでおくべき」かと手に取ったが、正直、イメージと違っていた。話が多彩で次々と飛び、捉え所のあない印象。ピントこないエピソードも相応にあった。そこも含め、「一元論は危険」という警鐘と理解した。

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2025年10月25日

Posted by ブクログ

〇共感したこと、学んだこと
・個性を謳うのではなく、相手のことを思いやれるか、考えられるかの方が大切。
これはまさにそうだと思いました。個性個性と尖らせていく方に着目されがちですが、その前に大切なことがあるというのを思い知らされました。
・「そういうものだ」で片付けない大切さ
何をもって賢いとするのか、個性は何か。普段何気なく過ごす中でいかに自分が「これはこういうものだ」という固定概念に囚われて生きているかを痛感させられました。
・「イデア」の存在と、リンゴの話
an appleとthe appleの違いが、イデアという概念によって説明されていたところは、たしかに、となりました。
・無意識のたいせつさ
無意識な状態も含めて個人であるというところは納得した。

〇疑問
・果たして個性は肉体によって決定するのか。
ここに関しては私はそうは思えなかった。
個性のひとつの要素としてたしかに肉体は存在するが、育ってきた環境や経験によっても、概念的な個性は存在するのではないか。

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2025年10月18日

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モノの見方を改めて考えさせられた。
無意識の大事さや物事の曖昧さ。
知ることで世界の見え方が変わって広がっていくことは、最近すごく感じている。自分はバカだけど、大人になってから中学生で学ぶ内容に興味を持って学び直すっていうのも1つの人生なんだよな。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

最初に「バカの壁」が芽生えるのは2歳から5歳である。全能感が芽生え「なんでもできる」「自分は完璧な存在だ」というような状態が10歳まで続き、以降は自分を客観的に認識し、「自分は何でもできない」という自己認識することが心理的発達で不可欠な過程であり悪ではない。
さて、本著が言うところの「バカの壁」とは、10代に知識を蓄え、勉学に励み、多くの経験を積み重ね、多様な人間関係を通して、「自分の無知を知らないバカの壁」が完成する。私たちはそもそも、義務教育でも以降の高校や大学でも本著が指摘しているような自己反省と批判的思考は学ぶこともなく、そういう環境に遭遇に出会いづらい。だが、出会いや環境ばかりのせいではない。自分自身で学び反省し物事を疑問を抱く機会はいくらでもあっただろう。それに気付けたか気付けなかったかの違いになるだろう。
現代(2025)ではAIが進み、誰もが早くに知識を蓄えることができ、バカの壁は増え続けるだろう。何も学習や勉学や行動をせず、個人が得られる生涯で得られる経験値には限界があることを私たちは知らなければならない。
ジャンル問わず、偏見問わず、先入観問わず、様々な角度から日々学習し発信し行動し反省し修正してまた次の行動と学習に活かすことに尽きるだろう。盲目的な存在には誰にでもなり得るし、他人事ではない。本著は社会や宗教などを例に挙げているが、私たちの日常では恋愛や家族、友人、職場にも影響するのだ。
現代の私たちに届き、これからも読まれるであろう良書である。

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2025年07月02日

Posted by ブクログ

有名な本なので、一回は読んでおこうと思い、読んでみたものの、こういう論調の本はやはりすっと入ってこない。まぁ私のレベルが追いついてないだけやと思うが。

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2025年06月25日

Posted by ブクログ

バカの壁
養老孟司/著

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**あらすじ**
見えない「壁」がわかると世の中が見えてくる。気が楽になる。

「話せばわかる」なんて大ウソ! イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人。互いに話が通じないのは、そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。いつの間にか私たちを囲む様々な「壁」。それを知ることで世界の見方が分かってくる。

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**感想**
養老孟司さんの「壁シリーズ」は、最新作の『人生の壁』に続き、今回が2作目の読書となりました。本作『バカの壁』はシリーズの中でも最も有名で売れている一冊とのことですが、個人的には『人生の壁』の方が、より分かりやすく、共感できる内容が多かったと感じました。

とはいえ、『バカの壁』に込められたメッセージは、非常に示唆に富んでいます。養老さんが一貫して主張しているのは、物事を一方向からだけ見るのではなく、対極的な視点を持つことの大切さ。そして、自分の考えが「当たり前」と思い込んでしまうことこそが、「壁」を生む原因であるということです。

わかってはいても、他者の意見を素直に受け入れたり、自分の視点を変えたりするのは簡単ではありません。私たちは無意識のうちに偏った考えに縛られ、その「壁」を越えることができない。それこそが、養老さんの言う「バカの壁」なのだと実感しました。

読むことで自分の考え方を見直すきっかけを与えてくれる一冊です。

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

前半は日常の中での「バカ」なことが書かれており、後半では宗教や医学に基づいた作者の考えが書かれている。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

始めの方は面白かったけど、後半に向かうにつれ思想強めな感じに…。
途中で、家事は女性がやるものといった文章、さらにちょっと女性をバカにしたような文章があって、この年代の男性ならある程度仕方ないと思いつつもその辺りは不愉快だった。

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2025年06月14日

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Audibleにて
連日、深い睡眠についてしまい、3夜くらい回しました。結構攻撃的な文章の作りだった気がします笑
誰かをバカにしてるんじゃなくて、自分の思い込みとか、世界との壁の話なんだなって。『バカの壁』ってのは自分が理解できないものを、そもそも見ようともしないってこと。そりゃあるよ。
なんだか、先生の当時の世論に対する批判的な考えも多かったので、これ書いてる人がこれなんだって、ちょっとした矛盾を感じはしましたね。

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2025年06月01日

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もっと、バカとは?みたいなことが書かれてると思っていたが、そうでもなかった。
養老氏の考えと言うか、社会観と言うか。
養老先生の授業を受けた感じ。

なるほどなぁと思うが、これからの生活に反映されることはないかなとも思う。

サラッと読めて読み易い。

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて読んでみたが納得いく内容が多かった。
一元論の行き着く先は排他的な考えに終着してしまい、楽だが相手を理解することから離れ、話が通じなくなってしまう怖さがあるのだと感じた。
また人生は家康型と紹介されたコメントが強く印象に残った。『人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し』、荷物を背負っているから行くのは容易じゃないが、体を動かさないと見えない風景は確実にある、という考え方もなるほどなと思った。

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2025年04月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知に関してふわふわと思っていたことが、言語化され、そして脳の構造等によりその根拠もかかれ、理解できた。

バカの壁とは、自分が知りたくないことについて自主的に情報を遮断してしまってる状態のこと。それも無意識で。
自分が知らないことを知ることができない。だから、自分が井の中の蛙だと自覚して、一つ一つの知識をを掴み取っていかなければいけないと思った。

変わっていくことは当たり前ということを養老さんが言っていて嬉しかった。知るということは自分が変わること。同じ桜でも、がんを宣告されて来年見られないと言われた後と前ではちがう。前のこと思い出せない。知るとはそういうこと。
だからどんどん変わっていい。
というか寝ている時の無意識の時、1日の三分の一、本当に考えがかわってないかなんてわからない。

人間の体は使わないと退化する。だから脳をぐるぐるまわすことに意味がある。だから余計なことを考えるのが人間。

楽な方にいかず、一元論に頼らず、常に考え続ける人でいたい。大変かもしれないけど、人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくが如しという家康のように生きたい。何が正解かは分からないけど、自分的な正解な気がする。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

自分が知りたくないことには耳を貸さず、自分は知っていると興味ないことにいうというところは人間の醜さが出ているなと思いました。

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2024年12月07日

Posted by 読むコレ

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2012年09月06日

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