【感想・ネタバレ】バカの壁のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年01月07日

何年か振りに再読。以前読んだ時には、「バカの壁」= わからせ作業は無意味。相手の考え方を受け入れる、つまり傾聴の大切さを知るきっかけとなった。今回は、急速な社会の変化による日本の教育現場の閉塞感、ネット依存、無気力感etc. 簡単には解決しない問題山積かつ、当たり前の擦り合わせが困難になっている今、...続きを読む何を指針にしていけばよいのかについてのヒントを得たような気がする。背負うものが増え、身に沁みたフレーズが多かった。ていねいに何度も読み返したい。

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Posted by ブクログ 2023年12月20日

社会問題や人生論といった世間一般の論に対して、ズバリ切り込みつつも読者に極端な印象や誤解を与えないように文章が工夫されているのが興味深く感じた。特に人々が食うのに困らなくなった現代において次の目標は何かということについて深く考えてみたいと思う。

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Posted by ブクログ 2023年12月15日

 『バカの壁』は誰にでも存在する。だからこそ、思考停止に陥る事は、どれほど恐ろしい事なのか。……それを改めて考えさせられる一冊でした。
 確かに『知る』事は『死ぬ』事だなぁ……と、つくづく感じる。
 考えさせられる内容に対して文章はとても読み易く、『平成で一番売れた新書』というキャッチコピーは伊達じ...続きを読むゃなかったです!

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Posted by ブクログ 2023年11月29日

学ぶということはガンの告知だという短く強烈な比喩は衝撃的でした。説明も簡潔。洗練された思想で時代を越えて読まれる良書だと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年08月06日

さすが大ヒット作。おもしろい。
「日本人は、常識を雑学のことだと思ってるんじゃないですかね」(ピーター・バラカン)
知識があるのを「わかっている」と思い込んでいるだけ。
身体性や実体験の価値が重視されていて、とても納得のいく考え方だった。

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Posted by ブクログ 2023年07月05日

結局、われわれは自分の脳に入ることしか理解できない。つまり学問が最終的につき当たる壁は自分の脳だ。
かって数学にも、簿記にも、一見どうやって解いたらいいのかわからないような問題がならんでいた。が、習い、問いを解くうちに理解ができるようになっていく。つまり、壁とは、自分ではどうやってもこうやっても理解...続きを読むができないことのことを言っている。
むしろ、わかっているつもりになっているがほんとうはわかっていないもののほうが怖いのです。
自分自身で知りたくないことについて自主的に情報を遮断してしまう。そういったものをまとめて、「バカの壁」といっています。
わかっていないのに、自分ではわかっている。外から説明されたかって、結局わかっていない。そしてそれを自分自身でも気がついていない。これが「バカの壁」です。

答えがないものに、答えを求める。「客観的事実が存在する」というのは、最終的には信仰の領域であって、突き詰めていけば誰にも確かめられないから。
科学というのは絶対的なものではない。なぜならそれは1つの仮説だから。数学のように、絶対的事実であるものや、科学的推論にすぎないものを科学という言葉でひとまとめにしてはいけない。

個性が大事というが、それはウソなんです。なぜなら、個性が大事といいながら、実際にはよその人の顔色を窺ってばかり。常識的な行動から逸脱してれば、それは個性でも独創的でもない
スポーツ選手が身体的に本人でないとどうしてもできないもの、そういうものこそ、個性と呼べる、それ以外は個性ではないんです。

オウムに限らず、身体を用いた修業というものは、どこか危険を孕んでいます。古来より、仏教の荒行等の修行が人里離れて行われることには、昔の人間の知恵だったのかもしれません。
基本的に人間は、学習するロボットであること、それも、外部出力をする学習であるということです

何かの能力に秀でている人の場合、別の何かが欠如している、ということは日常生活でもよく見受けられます。

教育のあやしさ 若い人をまともに教育するのなら、まず人のことがわかるようにしなさいと、当たり前のことから教えていくべきだ、ということです
反面教師になってもいい、嫌われてもいい、という信念が先生にはない。教師ではなくサラリーマンになってしまっているのです。サラリーマンとは、給料の出どころに忠実な人であって、仕事に忠実な人ではありません。
そもそも、教育というのは、本来、自分自身が生きていることに夢をもっている教師じゃないとできないはずです。突き詰めて言えば、「おまえたち、俺を見習え」という話なのですから。

もともと日本は八百万の神の国でした。方丈記のゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず、というのは一元論ではない。我が国には、単純な一元論はなかった。ところが近代になって意識しないうちに、一元論が主流になっている。大した根拠やそこにつながる文化がないにもかかわらずである。

<結論>
安易にわかる、話せばわかる、絶対の真実がある、などと思ってしまう姿勢、そこから一元論に落ちていくのはすぐです。一元論にはまれば、強固な壁の中に住むことになります。それは一見楽なことです。しかし向う側のこと、自分と違う立場のことは見えなくなる。当然話は通じなくなるのです。

目次

まえがき
第1章 「バカの壁」とは何か
第2章 脳の中の係数
第3章 「個性を伸ばせ」という欺瞞
第4章 万物流転、情報不変
第5章 無意識・身体・共同体
第6章 バカの脳
第7章 教育の怪しさ
第8章 一元論を超えて

ISBN:9784106100031
出版社:新潮社
判型:新書
ページ数:208ページ
定価:780円(本体)
発売日:2003年06月05日 5刷

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購入済み

読んで置くべき

2022年05月12日

何故売れたのか納得する内容。
語り口調で脳みそに素直に吸収される。
本書を読めば今までの自分の考えが俯瞰では無かったと思わせる。

#深い #タメになる

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購入済み

コロナ禍で見えるバカの壁

2022年01月07日

この本をコロナ禍で読むと興味深い。片や感染者数と現場の声を最優先とし、とにかく感染者数を抑えることを第一に考える医療業界(の業界団体)。片や社会や経済へのインパクトと天秤にとって対策を取れと主張する人たちもいる。
私はどちらかというと後者だが、どっちのオピニオンリーダー達も『何でこんなことがわから...続きを読むないんだ?バカだな』と言いあっているのは正にバカの壁。後者は精緻なデータや分析を出すので確かに正しい、とは思うものの、それをフックに前者を理解不足と揶揄するのは壁を強固に塗りたくるようなもの。

#タメになる

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購入済み

昔読めばよかった

2021年11月13日

流行った当時、タイトルの意味も分からず、何の興味も覚えなかったが、今読んだら面白い。
それな!という共感しかない。
本当に頭の良い人は頭が柔らかいなと、そう思いました。

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Posted by ブクログ 2024年03月22日

一元論は思考を固めてしまう。しかしキリスト教徒全員が思考を放棄しているわけではない。彼らは宗教と他のことを分別して考えているのだろうか

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Posted by ブクログ 2024年02月28日

自分のの脳には自分では気づいていない壁があり、それに支配されないためには、立ち止まって考え、壁の中にいる前提で外側を含めた全体を俯瞰することが重要と感じた。今の政治の危うさ、戦争についての現代日本人の価値観など気をつけねばと思う

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Posted by ブクログ 2024年02月03日

世の中に絶対的な真実や「これさえ信じていれば大丈夫」「世界のすべてを理解できる」ということはなくて、だからこそ人間は何か確かなものが欲しくて宗教を作り出してきた。

自然宗教で多神教の世界である日本は、そういった一元論的な感覚が本来は馴染まないはずだが、今は殆どの人が都会の人間で基盤となるものを持た...続きを読むないので、一元論的な宗教などがつけ込みやすくなっている。一元論にはまれば強固な壁の中に住むことになり、それは一見楽なことだが、自分と違う立場のことは見えなくなり、話も通じなくなってしまう。

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Posted by ブクログ 2024年01月02日

久々に満足できた。再読したいと思えた。
色んなことを見つめ直す機会、きっかけを見つけた気がした。

全てのことに言えることだが、なんでも疑いを持つことが大切なのだと思えた。

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Posted by ブクログ 2023年12月02日

養老先生の考え方、感じ方はハッとさせられることが非常に多い。
世界で何か問題が起こった時、養老先生なら何を言うんだろうって思う時がよくある。
こういう人が日本のトップになれば良いのに。
多角的に物事を考えられなくなった時はこの本をもう一度読みたい。

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Posted by ブクログ 2023年10月12日

寝ている時間のことを気にかけていなかっただろと指摘されてハッとなった。
意識中心、確かにその通りだ。

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Posted by ブクログ 2023年09月21日

情報は不変のもので個人が変動するものという考え方はなかった。確かに昨日の自分と今日の自分が一緒ではないけどそこを区別し始めたらいろいろ困りそう。怒りやすいのは前頭葉の制御ができてないからってことは自分の前頭葉も機能してないのか。

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Posted by ブクログ 2023年08月13日

養老さんの"物がわかるということ"を読み、養老節にハマって読ませていただいた1冊。たまに難しい事が書いてあって、読んでるのに噛み砕けない状況が何度もありました。"物がわかる〜"の方が言ってることは同じでも、分かりやすかったです‼︎
っていうので星4つ。でも読ん...続きを読むでよかったです!
養老さん、言ってることもやってることも全然変わらなくて、この方の本を読むとより一層、人生の本質みたいなものを考える機会を生む気がします!!ハキハキした物言いされてますが、田舎は良くて都会はダメ!とかそんなじゃなく、しっかりなぜかをこちらも考えるようになる。
読んだあと周りを見渡すと、断捨離できちゃいそうなかんじしますっ!!♪

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月19日

「人」というものを多角的に捉えると、誰にでも「バカの壁」は存在している。自分が持ち合わせていない視点がたくさん紹介されていて非常に面白かった。

キーワードは、「人は変わる~~脱一元論~~」


以下からは、自分のリマインド用メモ。

①自分の知りたくないことは自主的に情報を遮断している。
ex,大...続きを読む学の「出産」講義
◾︎分かっている、知っているの怖さ

②正しさを安易に信じる姿勢は危ない
ex,NHKの「公平·客観·中立」
◾︎現実に正しさが何か簡単に分かるものではない

③脳の中の係数 y=ax
y=反応
a=現実の重み
x=入力情報

◾︎a=0だと、何を入力しても反応がない。
(眼中に無い、現実ではない)
·a=∞は、原理主義(ロズ-エキ)
·適応性は係数次第(イリ-セラ)
·オタクは、aが飛び抜けて大きいと言える
◾︎求められる人間の社会性は、できるだけ多くの刺激に対して適切なaを持っている事

④個性と共通了解を求められる矛盾
◾︎本来、意識というものは共通性を徹底的に追求するもの
·個性を伸ばせ<人の気持ちを分かるようになれ
·隣の人と顔が違う、それだけでも十分個性

⑤人は変わる-情報は不変
·現代人の認識はあべこべ
◾︎知る=ガンの告知と同じ→桜の見え方が変わる→自分がガラッと変わる

⑥健康な状態とはプログラム編成の入れ替えをして、常に様々な入出力をしていること。
◾︎様々な体験をしろ。脱マンネリ化

⑦キレる脳=前頭葉の機能低下

⑧好きなことのある教師、それが子供に伝わる
◾︎自分の面白いと思うことを伝えろ!

⑨身体からどんどん離れる武器の進化
◾︎人の死体を見ずにすむ、遠隔のミサイル
→リアリティが無い(抑止力が働かない)
→被害拡大

⑩話せば分かる、分かる、絶対の真実があるから一元論に落ちるのはすぐ
◾︎自分と違う立場のことは見えなくなる
バカの壁を乗り越えろ!







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Posted by ブクログ 2023年07月17日

養老先生のお話を直接聞いてるみたいに、するすると読みやすい文体で書かれている。
章のなかの項目ごとに短く区切られているので、スキマ時間、移動時間に気軽に読める。

脳に関するお話が結構多めで、他にも意識と無意識のお話や、教育のお話、社会の共同体としてのお話など
話題はぽつぽつと移り変わり、全体として...続きを読む何が言いたいのかな?っていうのはフワッとしているかも。
養老先生は漠然とこういう思想を持ってるんだなというのは分かるけど。

私が面白いなぁと感じたのは、人間は常に変化している存在で、むしろ情報こそ不変のものなのに、現代日本ではさかさまに捉えられている ということ。
確かに、意識の上ではまるで自分はずっと変わらない絶対的な存在みたいに思いがちだけど、指摘されてみると全然そんな事はない。

あとは、インプットするのとアウトプットするのがどちらも重要みたいな、知行合一みたいな話で、
アウトプットっていうとつい、自分の体の外側に情報なり運動なりとして出すのかな?と思っていたのだけど
インプットした内容について、脳内であれこれ考えを巡らせる、思考するってこともアウトプットに該当すると言われてて、なるほどー!と思った。

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Posted by ブクログ 2024年03月23日

よく本屋さんの売れ筋コーナーにあって気になってはいた
ただ名前が少し過激で買うのが恥ずかしい
古本市場で80円で売っていたので、何となく手に取ってみた

内容としては大学入試に出てきそうな文章で、身体の問題だったり脳の問題だったりが書かれている

現代文キーワード読解で見たような事ばっかりで、目新し...続きを読むい知識は得られなかった、、、

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Posted by ブクログ 2024年03月14日

養老先生に、地に足をつけて生きろ、と言われているような本。
常識、二元論、無意識・身体・共同体、こういったものを大事にせよと言われてる。
抽象的な概念を色々な角度から説明され、なんとなく大事にしてほしいことはわかった。

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Posted by ブクログ 2024年01月20日

読んだことなかったので。
20年前の時点でニューラルネットについて触れられていて、かつ説明が的確だったので驚いた。見えてる人には見えてるのねー

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Posted by ブクログ 2024年01月02日

前半はとても参考になることが多いが、後半はいるのかな?とも思ったので、
一貫性という面では少しずれてしまったのかなと個人的には感じた。
しかし前半部分はとても好きである。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月31日

養老さんの「崖登りは苦しいけれど、1歩上がれば視界がそれだけ開ける。しかし、1歩上がるのは大変です。手を離したら千仞の谷底までまっ逆さまです。人生とはそういうものだと思う。だから、だれだって楽をしたい。」がすごくいい言葉だと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年12月05日

脳への入力をx、出力をyとしてy=axという一次方程式のモデルを考える。aは脳の中でxと掛けられる係数で、プラスにもマイナスにもゼロにもなる。このまとめ方はなるほどなと思った。とてもシンプルに、だけど正確に、人それぞれ異なる情報の受け取り方と発信の仕方を表していると感じた。
日本で謳われている「個性...続きを読む」の矛盾や、人間とは変わり続ける存在であることについてはとても共感出来るものだった。
後半の身体や脳に関する話は少し理解に苦しんだ。

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Posted by ブクログ 2023年11月14日

人間、知ろうとしないとわからない。無関心であれば理解できない。個性とは何か。相手の気持ちを想像すること、死体は実際に見ないとわからない。
なんとなく頭で考えていたことが言語化されわかりやすく語られている。
たくさんの実体験を。想像力をもういちど働かせようと思った。

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Posted by ブクログ 2023年10月25日

わかったようで、わからない…。自分自身の読解力と知識のなさが悔しい。ただ一元論的思考から離れ、自身の理解や思考に懐疑をもつ姿勢が重要であることはよくわかる…

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Posted by ブクログ 2023年10月23日

サラリーマンというのは給料の出所に忠実な人であって、仕事に忠実なのでは無い。職人というのは、仕事に忠実で無いと食えない。自分の作る作品に対して責任を持たなくてはならない。
サラリーマンになってはいけないな

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Posted by ブクログ 2023年10月22日

 正直何を伝えたいのかよく分からなかった。著者に比べ圧倒的に知識が乏しいからかもしれない。興味深いと思えるトピックもいくつかあったが、筆者の真意を読み取ることはできなかった。時間をおいて改めて読み返したい。

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Posted by ブクログ 2023年09月26日

有名すぎて読んでなかった本の類。本書の構成は学者さんが書いた本という感じではなく、居酒屋でたまたま居合わせた博識な爺さんの話を聞かされたような感じ。

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Posted by ブクログ 2023年08月04日

「極論」とか「絶対的な真実」を主張するってことはバカなことだ、自分と反対側の立場の人間の考えが見えていない、壁の向こう側を見るべきだ、というのが筆者の主張(だと思う)。
筆者は一元論をバカだバカだと言い、世界平和のためには一元論なんてない方がいいだろうけれど、私はやっぱりどちらかに決めなければならな...続きを読むい、決断の瞬間はきっと必ずあるだろうし、その時は皆一元論者になる必要があるのでは…と思った。
それとも「結果を1つに絞る」という考え自体が一元論なのか?

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Posted by ブクログ 2023年07月22日

改めて読み直すと、平成の空気感を掬いとってそれを一刀両断というような内容なので古いなと感じる箇所も多い。しかし、この本がベストセラーになった頃よりも今の社会の方が間違いなく息詰まってるよなぁとどんよりした気分になる。

単なる年寄りの愚痴じゃん、みたいな部分もあるが共感したのは共同体論。リストラや退...続きを読む学処分で追い出して厄介払いする共同体に未来などないというのは心底同意する。

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Posted by ブクログ 2023年07月09日

平成で1番売れた本。
そこまで売れた本なので、さぞわかりやすい内容と思いきや意外と難しい内容だった。
バカとは、自分の知らない世界を知ろうとするかどうか、時代も人も変わって行く中でその変化するのは当然であるという考えを持てずに考えをアップデートできない人、だという。

身の回りにもたくさん思い当たる...続きを読む人がいるし、賢いと思う人はその真逆だと感じた。

固定概念に縛られず、自分も広い考え方を持って人の話を聞くように心がけようと思った。

もう少し時間が経って読み返すと、更なる発見がありそうだと感じた1冊でした

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Posted by 読むコレ 2012年09月06日

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