【感想・ネタバレ】空に浮かぶ密室のレビュー

あらすじ

黄金期愛好家に捧げる本格。『死と奇術師』に続く第二弾!

1938年、ロンドン。銀行支配人のドミニクが稼働中の観覧車で射殺された。疑いは妻のカーラに向き、無罪の証拠探しを若き弁護士エドムンドに依頼する。しかし彼自身も密室殺人事件に巻き込まれ。元奇術師の探偵スペクターの推理が冴える黄金期オマージュ本格!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 観覧車のゴンドラで起きた銀行支配人の密室殺人を発端とした連続殺人と容疑者の疑いをかけられる主人公、影で暗躍する黒幕など本格ミステリー黄金期を踏襲する作風は前作同様で、密室トリックの巧妙さと二転三転する展開はグレードアップしていてより面白かった。『読者への挑戦状』も変わらずニクい演出だった。

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

★5 古の本格ミステリーここにあり! 聞き取り、現場検証、推理考察が楽しすぎた~ #空に浮かぶ密室

■あらすじ
1930年代のイギリス、弁護士のイブズは依頼人に合うために刑務所に向かっていた。容疑者の名前はカーラ、彼女は観覧車の中で銀行支配人である夫を殺害したらしいのだ。事件の目撃者に聞き取りを行うも、重要人物の手がかりはつかめない。

その後イブズは、自身の趣味である奇術ショーを観劇に行く。なんと舞台上で新たな死体が発見され…

■きっと読みたくなるレビュー
★5 伝統的な古の本格ミステリーを楽しみたい方、この本ですよーー! 前作『死と奇術師』に続く、奇術師ジョゼフ・スペクターシリーズの第2弾です。

シリーズものかよって思った方、無理に前作を読まなくてOK。 前作も悪くないですけど、本作のほうが圧倒的にミステリーとして練られていて、バランスもとれてる。

さらに謎解き+サスペンスのようなエンタメ展開も上手に仕込まれているので、終始知的ゲームに終わらずに読み物として楽しいんですよね。前作の繋がりもネタバレもありませんので、安心して本書から手に取ってください。

物語は主に弁護士イブズの目線で進行する。彼は観覧車内での密室殺人から始まり、舞台上での死体出現、さらに楽屋での密室殺人と次から次へと不可能犯罪に相対する。刑事と相談しながらイブズなりに推理を構築も、なかなか事件の糸口がつかめない。そこへ奇術師スペクターが登場… という筋だて。

謎解きとしてもかなりハードな本格ミステリーになっており、基本ベースは聞き取り、現場検証、推理がひたすら続く。尋問などで怪しげな言動にチェック入れたりして… 犯人は誰なんだ? と考察するのが楽しいのなんの。 昔読んだ古典ミステリーを思い出させてくれるんすよねー。

さらに本格ファンとして何が嬉しいかって、謎解きに深さですよね。いわゆる多重解決ものレベルの濃さです。複数あるこれらの事件における動機と手法には、どんな関連性があるのか。

似たような事件、動機、犯行と思いきや… さて、どんな真相が待ち受けているのでしょうか? 解決編では「何ページに言及あり」という注釈がついている親切設計。分かりやすい、腹落ちしやすいってのもイイ!

またキャラもそれそれが立っているんですよ。読み終わるってみると、こんなにも熱い人間ドラマがあったのかと感心しちゃいました。

さて古典的な本格ミステリーっていうと、地味だなーって思う人もいるかもしれません。本作はちゃんと現代風にリノベーションされてるから、むしろ新しさすら感じますよ。めいっぱい謎解きを楽しんでください~

■ぜっさん推しポイント
私クロースアップマジックが趣味でして、ちょっと前はよく仕事をさぼりながら色んな技術を練習してました。こっそり

手品の世界も奥が深くってめっちゃ面白いんですよね~、うんうん。本作は奇術ミステリーでもありまして、ちょっとだけ手品の裏側を垣間見れたりして楽しい。特に昨今は種明かし動画もはびこってますから、本作とも通ずるところがあります。

本作で『手品師』という絵画を説明するくだりがあるのですが、これが興味深いんですよ。カップアンドボールを演じている手品師が観客を「騙し」ているシーンを描いているのですが…

その絵画には、さらにふたつの「騙し」があって… というエピソード。こういうのって、ワクワクがとまらなくなるんすよね~、大好きでした!

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2026年02月02日

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 殺人事件は3つ。2番目は厳密には密室とは言えないかもしれないが、どれも閉ざされた空間で起こっている。
 この作品は、犯人当てよりも、どのようにして殺人が行われたか、というように「どのように」というプロセスの解明が求められているようだが、これはさすがに難しい。随所に細かい工夫がされていて、見抜くのは至難の業だと思う。ただ、犯人は、再読すると、ある程度推測がつくように思う。前作の方が、衝撃は大きかったが、この作品もかなり凝っていて、解決への伏線がたくさんはられている。読んでいて、長い時間推理を楽しむことができる作品である。

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2026年01月06日

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ネタバレ

銀行の支配人が観覧車のゴンドラで射殺された。ゴンドラには被害者と妻のみと言う状況。逮捕された彼女の弁護を担当するイブズは遊園地で目撃された片足を引きずる謎の男を探し始める。そんな中イブズが観ていた“教授”と呼ばれる奇術師のショーで第二の密室殺人事件が。更にイブズと2人で部屋にいた“教授”が殺害されイブズが逮捕される。

『死と奇術師』の続編。密室殺人事件、強盗事件、足を引きずる謎の男などなど魅力的な謎がたくさんで読んでいて楽しい。グレート・マーリニのようなスペクターも良いキャラだしもっとシリーズを読みたいな。

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2025年11月27日

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『死と奇術師』に続く2作目。多重解決ものの見事な作品。袋綴じこそ無いものの、「読者への挑戦」はある。そこかしこに怪しいと思う描写はあるものの、説明されてやっとああここで生きてくるのか~と気付くのであった。名前のアナグラムはなぁ~違和感はあるけれども、ちょっと難しいとしか言えない。まだ、続きが書かれているとのことなので、是非読みたい。

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2026年01月07日

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1938年のロンドンが舞台、連続密室殺人事件に居合わせた若き弁護士イブズが犯人として逮捕される。警視庁のフリント警部補から絶大な信頼を持たれる元奇術師のスペクターが探偵として事件を暴く。奇術師探偵シリーズ2作目。奇術の舞台を観てるかの様に、鮮やかに不可能な犯罪を解き明かすのが面白かった。

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2025年12月05日

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SL 2026.1.29-2026.1.31
「探偵小説の黄金時代へのオマージュ」というだけあって、現代の作者の作品というより古典作品のような雰囲気を持つ。
読者への挑戦、フェアプレーというけど、真相は時代的な考慮が必要で、なかなかに難しい。
それだけ楽しめたのですが。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読者への挑戦がはさまれているが、これで解決までたどりつくのは無理。解決編もつっこみどころ満載で、まさに不可能犯罪!と言いたくなった。読書会で挙げていったら楽しいかも。
…と細かいことは言わずに、派手な黄金期オマージュを楽しむのが正解なのかも。

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2026年01月07日

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