透析を止めた日

透析を止めた日

小説・文芸
1,760円 (税込)

8pt

「私たちは必死に生きた。しかし、どう死ねばよいのか、それが分からなかった」

なぜ、透析患者は「安らかな死」を迎えることができないのか?
どうして、がん患者以外は「緩和ケア」を受けることさえできないのか?

10年以上におよぶ血液透析、腎移植、再透析の末、透析を止める決断をした夫。
その壮絶な最期を看取った著者が、自らの体験と、徹底した取材で記す、慟哭の医療ノンフィクション!

解説 日本腎臓学会理事長・南学正臣(東京大学腎臓内分泌内科教授)

<序章>より
「夫の全身状態が悪化し、命綱であった透析を維持することができなくなり始めたとき、
どう対処すればいいのか途方に暮れた。
医師に問うても、答えは返ってこない。
私たちには、どんな苦痛を伴おうとも、たとえ本人の意識がなくなろうとも、
とことん透析を回し続ける道しか示されなかった。
そして60歳と3ヵ月、人生最後の数日に人生最大の苦しみを味わうことになった。
それは、本当に避けられぬ苦痛だったか、今も少なからぬ疑問を抱いている。
なぜ、膨大に存在するはずの透析患者の終末期のデータが、死の臨床に生かされていないのか。
なぜ、矛盾だらけの医療制度を誰も変えようとしないのか。
医療とは、いったい誰のためのものなのか」

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透析を止めた日 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    透析というものについて、あまり知らなかったことが分かった。入院してる透析患者と関わることはあったが、終末期について考えることがなかなかなかった。最期をどう迎えるか、どう生きるか、当たり前に考えるべきはずのことを考えられていなかったと思った。腹膜透析についても、まだまだ知らないことが多いなと。私も本書

    0
    2026年07月19日

    Posted by ブクログ

    今まで一番泣いた本
    医療従事者として働く中で透析患者さんと接する機会もあるため、すごく考えさせられた。
    家族としてはこのくらいやって欲しい。
    スタッフ側からしたらここまではできない。
    両方の現状がわかるので難しい。
    人手不足だし。
    でも家族が患者になったら…
    医療従事者にはぜひ読んで欲しい本です!

    0
    2026年07月19日

    Posted by ブクログ

    今まで透析についてほとんど知識がなかった。
    (身近で経験した人はいたが)
    どこか自分とは遠い所にある出来事だと思っていたけれど、今や透析患者の高齢化が進んでおり、それこそが切実な問題になっているという事。
    読んでいて思わず、近くに腹膜透析(これも初めて知った透析)を引き受けてくれる病院はあるのだろう

    0
    2026年07月14日

    Posted by ブクログ

    この本は医療ビジネスの闇の部分を見事に曝している。
    医療を受けるということは、よい生を全うすることと必ずしもイコールではなく、医療ビジネスの餌食となる可能性を秘めていることを実感させられる。

    透析だけでなく、人がどう死に向かうべきなのかを考えさせてくれる本として、患者や家族、医療・介護現場で働く人

    0
    2026年07月06日

    Posted by ブクログ

    同じ職場に人工透析をしながら働いている人がいます。彼はあまり多くを語りたがらないですが、あまり他者と関わらないようにひっそりと働いています。日々辛い闘病生活だと推測できます。

    また、以前同じ職場で働いていた別の透析患者は、50歳前後の男性でしたが、いつの間にか会社に来なくなり、しばらくしてから

    0
    2026年06月22日

    Posted by ブクログ

    読んで良かった。体験部分の第一部は患者・家族の言葉や感情が刺さり、追加調査の第二部は医療従事者として働いていたけれど気付かなかった問題点がたくさん指摘されていた。とても読みやすい文章で、読んでいて頭が整理された。

    「腎不全患者のための緩和ケアガイダンス」が2025年に出たこと、2026年診療報酬改

    0
    2026年05月25日

    Posted by ブクログ

    透析に至る背景や、通院生活や仕事との兼ね合いなど、ぼんやりとしか知らなかった患者や家族のリアルな暮らしぶりを具体的に知ることができて勉強になった。治療方法の選択や終末期の苦悩が伝わってきて、よくぞ文字にしてくださったと思う。緩和ケアの概念はずいぶん前からあることは知っていたが、こんなに苦しんでいる人

    0
    2026年04月22日

    Posted by ブクログ

    ノンフィクション作家の夫が透析患者であり、その終末期を綴った。緩和ケアを受けられないなどの制度上の問題点を指摘し、今後のあるべき医療のかたちを展望した。

    私の夫は難病を発症してから人生の多くの時間を医療とかかわることで生かされた。しかし、信頼できるドクターと呼べる存在には一度も巡り会うことが叶わな

    0
    2026年04月21日

    Posted by ブクログ

    肝臓と腎臓に疾患を持つ夫の終末期における自身と医療の関わりから始まる話。夫が亡くなってからも取材を重ね終末期の透析とはを問うている。

    夫の闘病の時に医療者との縁がなかったと後に記している。医療者は患者家族に寄り添い適切な情報提供をし患者と家族が決定していくのを助け、納得する人生を送れるように支える

    0
    2026年04月15日

    Posted by ブクログ

    ものすごく読みごたえがあった。
    フィクションではない人生が、二人の人生が淡々と書かれていて、こんな悲しみのなか、悲しみのあとにさらに追究して社会に向けて提起する、なんてわたしにはとてもできないと思う。
    こんな言葉では軽くなってしまいそうだけれど、知れてよかったと思う。
    同時に、どうにか、どうにか少し

    0
    2026年04月12日

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