透析を止めた日
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透析を止めた日

1,760円 (税込)
1,232円 (税込) 12月18日まで

6pt

「私たちは必死に生きた。しかし、どう死ねばよいのか、それが分からなかった」

なぜ、透析患者は「安らかな死」を迎えることができないのか?
どうして、がん患者以外は「緩和ケア」を受けることさえできないのか?

10年以上におよぶ血液透析、腎移植、再透析の末、透析を止める決断をした夫。
その壮絶な最期を看取った著者が、自らの体験と、徹底した取材で記す、慟哭の医療ノンフィクション!

解説 日本腎臓学会理事長・南学正臣(東京大学腎臓内分泌内科教授)

<序章>より
「夫の全身状態が悪化し、命綱であった透析を維持することができなくなり始めたとき、
どう対処すればいいのか途方に暮れた。
医師に問うても、答えは返ってこない。
私たちには、どんな苦痛を伴おうとも、たとえ本人の意識がなくなろうとも、
とことん透析を回し続ける道しか示されなかった。
そして60歳と3ヵ月、人生最後の数日に人生最大の苦しみを味わうことになった。
それは、本当に避けられぬ苦痛だったか、今も少なからぬ疑問を抱いている。
なぜ、膨大に存在するはずの透析患者の終末期のデータが、死の臨床に生かされていないのか。
なぜ、矛盾だらけの医療制度を誰も変えようとしないのか。
医療とは、いったい誰のためのものなのか」

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透析を止めた日 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    腎臓の病気の治療法である人工透析を通して、生と死について、医療について深い示唆を与える本である。著者は、腎臓の難病によって人工透析しなければならない夫を看取る。しかし、衰弱して人工透析が受けられなくなった夫は、苦しみの中で亡くなった。なぜ、最後まで苦しまなければならなかったのか。まず、人工透析を受け

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    透析という言葉の裏に隠れている医療現場について学べる良書。
    さらに、患者中心主義に基づいた解決の糸口についても伝えてくれた。
    色々学べて読んでよかった!

    0
    2025年11月23日

    Posted by ブクログ

    自分がいかに、人工透析について知らなかったか、それだけでなく偏見の目を持っていたのかに気付かされた。
    透析クリニックの前に、送迎の車が停まり、患者さんたちが乗り降りしているのを見ると、不摂生の結果、医療費の高騰、という言葉が頭をよぎることがあった。

    でも、透析を受ける(まわす、というらしい)という

    0
    2025年11月23日

    Posted by ブクログ

    とても読み応えのある一冊だった。
    腎臓にまつわる病気や、日本の医療制度について知らないことをかなり教わることができた。

    それに加えて、僕は果たして、ここまで愛し、愛してくれる人に今後の人生で出会えるのだろうか?と疑問を感じた。
    自分が林さんと同じ立場に立った時、信念を持ったまま矍鑠と人生を終えられ

    0
    2025年11月21日

    Posted by ブクログ

    透析患者の辛さ、実態を知った。
    透析専門クリニックの裏話も知った。
    自分がもし透析必要な状態になれば、腹膜透析を選びたい。

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    透析を止めるとは?どういうことだろうか?気になり、読みました。人生の質は、最期の死様まで大切に扱われ、選択の種類や経過がつまびらかにされる事が必要だと感じました。
    著者の配偶者と自分の経験を、傷口を開く覚悟で記し、
    透析についての、日本の現状まで取材した行動力と精神力は、すごいものがありました。

    0
    2025年11月18日

    Posted by ブクログ

    透析がこんなに辛い治療だったとは。正直言って驚いた。この本をきっかけに、患者に様々な選択肢を与えられるような環境に進むことを望む。

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    愛と勇気で世の中に一石を投じた、貴重な一冊です。

    2024年1月に、恩師が人工透析になったことを知ってから、何かに取り憑かれたように腎臓の病気について調べ始めました。しかし、透析を止める日がくることについて考えは及ばず....
    2024年11月に本書出版されたことを知ったとき、ハッとさせられました

    0
    2025年11月05日

    Posted by ブクログ

    前半は実体験を詳しく記述し、後半は現状の課題に対する一つの答えとしての腹膜透析について丁寧な取材を基にこちらも丁寧に記述されている。前半は特に実体験ということもあり、大変だなという言葉では表せない程の読書体験ができた。文字どおり、健康は貴重だと改めて思いを強くした。

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    夫を送った経験を記録し、その後も取材を積み重ねた本作。入り口はあるのに出口がない血液透析をめぐる日本の医療の現在地を問うた力作だ。衝撃だった。透析について何も知らなかった。実は昨年、親戚が透析に向かう送迎車の中で突然死、という出来事があった。なんと不幸なこと、と悲劇を嘆いたが、この本を読むとそれは透

    0
    2025年11月02日

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