教誨師

教誨師

792円 (税込)

3pt

半世紀にわたり、死刑囚と対話を重ね、死刑執行に立ち会い続けた教誨師・渡邉普相。「わしが死んでから世に出して下さいの」という約束のもと、初めて語られた死刑の現場とは? 死刑制度が持つ矛盾と苦しみを一身に背負って生きた僧侶の人生を通して、死刑の内実を描いた問題作! 第1回城山三郎賞受賞。

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教誨師 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年10月07日

    なんというか、感想しずらい、、というか残しづらい。。フィクションならすらすら述べれるけど。

    ずっしりと覆い被さる。圧迫感を感じた。

    1

    Posted by ブクログ 2023年06月21日

    50年に渡り死刑囚に教え諭し、死刑執行に立ち会い続けた教誨師への取材ルポ

    教誨師 渡邉普相
    「わしが死んでから世に出して下さいの」という約束のもとで語られた教誨の現場

    教誨師は、死刑囚と対峙して対話を重ね、死刑執行に立ち会う宗教家
    仏教系、キリスト系各宗派からボランティアで行われている
    教誨を行...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月17日

    教誨とは、受刑者が改善更生し、社会に復帰することを支援する仕事。しかし、本書が扱うのは「死刑」の教誨。これは大変な仕事と思います。
    未来のある懲役囚ならまだしも、死刑囚に神仏の教えを諭したり、人生に絶望しきっているような人間の心を救うことが果たしてできるのか。本書は50年のあいだ、死刑囚と対話を重ね...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年05月08日

    渡邉普相は、絞首刑の現場を
    「落ちた時に筋が切れて打ち首したのと同じ」
    「本人の意識はなく楽」
    「執行までが辛く、執行そのものは辛くないはず」
    と話していた。

    そのほか、
    ・執行までの教誨師の役割や死刑囚の日常
    ・執行する刑務官の苦労
    などが描かれている。

    「生きる」ことを含め「当たり前」として...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月27日



    メディアで取り上げられる凶悪犯罪者に対して
    「死刑になればいい」そんな思いを誰もがいだいたことがあるだろう。

    教誨師という職業を通して、死刑制度について思考させられた作品。

    死刑囚は毎日死と隣り合わせ。
    残された時間を自分の犯した罪と向き合い、残された遺族と向き合う。

    この作品で取り上げら...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月01日

    みんなで人殺しをしている、という言葉も、そこに第三者の宗教者を置いた方が良いとの助言も、読めば読むほど本当に自分が何も考えられていないことに気付かされた。 教誨師として接していくうちに再審の運動をした者、その行動になってしまうことの方が自然なのではないかと思わされる。話していくうちに感情移入してしま...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年04月23日

    人間は弱い。人との出会いや置かれた環境によって、善人にもなれば悪人にもなる。誰もが心のうちに拭い切れない煩悩を抱えている。はるか天上の阿弥陀仏から見れば、そんな人間は所詮みな悪人ということだ。まずは自分の中にある「悪」、つまり目に見えぬ心の闇をしっかり見据えることこそ肝要と篠田は説く。(25ページ)...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年03月31日


    「夜と霧」や「シーシュポスの神話」のテーマである、圧倒的な絶望の中でも、生きる意味を見出せるのか、という問い。
    死刑を宣告された受刑者と、それを支える教誨師(初めて知った)を通して、改めて考えさせられた。
    いつかは死ぬ我々と、死刑執行を待つ受刑者、何も変わらないのではないか?

    0

    Posted by ブクログ 2021年02月22日

    教誨師という存在すら存じていませんてした。
    死刑執行の直前の様子は、たとえ殺人犯といえどただの人間でした。そして執行する方もまた人間という事に気付かせていただきました。

    この本をきっかけに歎異抄を読もうと決意しました。仏様とのご縁を結んでもらったのです。

    0

    Posted by ブクログ 2021年01月11日

    カウンセラーみたいに上からモノを言っている人間になっていないか?
    掃除のおばちゃんみたいに、同じ目線で話をしている人になれているか?
    本音で人と話をできるのは後者の人

    0

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