無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2023年06月21日
50年に渡り死刑囚に教え諭し、死刑執行に立ち会い続けた教誨師への取材ルポ
教誨師 渡邉普相
「わしが死んでから世に出して下さいの」という約束のもとで語られた教誨の現場
教誨師は、死刑囚と対峙して対話を重ね、死刑執行に立ち会う宗教家
仏教系、キリスト系各宗派からボランティアで行われている
教誨を行...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月17日
教誨とは、受刑者が改善更生し、社会に復帰することを支援する仕事。しかし、本書が扱うのは「死刑」の教誨。これは大変な仕事と思います。
未来のある懲役囚ならまだしも、死刑囚に神仏の教えを諭したり、人生に絶望しきっているような人間の心を救うことが果たしてできるのか。本書は50年のあいだ、死刑囚と対話を重ね...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月08日
渡邉普相は、絞首刑の現場を
「落ちた時に筋が切れて打ち首したのと同じ」
「本人の意識はなく楽」
「執行までが辛く、執行そのものは辛くないはず」
と話していた。
そのほか、
・執行までの教誨師の役割や死刑囚の日常
・執行する刑務官の苦労
などが描かれている。
「生きる」ことを含め「当たり前」として...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月27日
メディアで取り上げられる凶悪犯罪者に対して
「死刑になればいい」そんな思いを誰もがいだいたことがあるだろう。
教誨師という職業を通して、死刑制度について思考させられた作品。
死刑囚は毎日死と隣り合わせ。
残された時間を自分の犯した罪と向き合い、残された遺族と向き合う。
この作品で取り上げら...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月01日
みんなで人殺しをしている、という言葉も、そこに第三者の宗教者を置いた方が良いとの助言も、読めば読むほど本当に自分が何も考えられていないことに気付かされた。 教誨師として接していくうちに再審の運動をした者、その行動になってしまうことの方が自然なのではないかと思わされる。話していくうちに感情移入してしま...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月23日
人間は弱い。人との出会いや置かれた環境によって、善人にもなれば悪人にもなる。誰もが心のうちに拭い切れない煩悩を抱えている。はるか天上の阿弥陀仏から見れば、そんな人間は所詮みな悪人ということだ。まずは自分の中にある「悪」、つまり目に見えぬ心の闇をしっかり見据えることこそ肝要と篠田は説く。(25ページ)...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。