【感想・ネタバレ】みずいらずのレビュー

あらすじ

「あぁ、やっぱ無理」
と思う前に読みたい令和の夫婦ドラマ
子連れ再婚、不妊治療、新婚すれ違い、
中高年「仮面夫婦」、熟年離婚危機……。
『正体』『悪い夏』でベストセラー 社会派ミステリの著者が描く、珠玉の愛の物語!

最近、夫が冷たくなった気がする。妻である自分にではない。子どもにだ。それも六歳の長男にだけ――。
佐藤綾子には離婚歴があり、前夫との間にできた子が長男の蓮だった。バツイチの綾子を受け入れてくれた年下の夫健太は、再婚当初は蓮と本当の親子のように仲が良かった。温かな家庭を取り戻したかのように思えたが、次男の楓が生まれてから生活が一変した。健太の蓮に対する愛情が微妙に薄れてきたのだ。それが原因で綾子の怒りが爆発し、夫婦喧嘩に発展することしばしば。
さらに蓮の小学校の担任から、発達障害である可能性を示唆され、綾子は憤慨してしまうが……(第一話「おかしいのはどっち」)。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

染井為人さんの作品をそんなに読んでるわけじゃないけど、最後の話はご本人さんモデルなのかな

全編通じて、夫婦、家族のそれぞれの付き合い方、距離感、温度、一つ一つあり方は違うことを再認識

心がじんわりと暖かくなるような連作短編
疲れた心に沁みました

0
2026年08月09日

Posted by ブクログ

青山美智子さんの本を読んでいるような、ジーンとほっこりで心和む内容でした。初読み作家さんで、映画で「正体」を観たことしかなかったので、こんな作品も書く方なんだな、と思っていたら、最後に種明かしが。シングルは実話なのかな?実話だったらいいな。
青山さんを例にしてしまいましたが、こういう内容は女性作家さんが描かれているものを今まで多く読んできたので、知らず知らず女性目線が多かったのかもしれず、本作は男性目線で書かれていたからか、目新しく感じた。

0
2026年08月07日

Posted by ブクログ

染井為人さんは、胸糞悪い社会派サスペンスを書く作家というイメージだったので、こんな心温まる大衆小説もお得意だとは知りませんでした。とても面白かったです。独身の男性作家とは思えないほど、幅広い年代の夫婦の心情が丁寧に描かれていて、多くの読者に刺さる作品だと思いました。

どこにでもありそうな夫婦のすれ違いをテーマにした、ほっこり甘酸っぱい連作短編集。これから結婚を考えている人から、定年後の夫婦まで、心理トリセツ系の本を読むよりも、ずっと参考になる一冊だと思います。

相手の欠点はよく見えるのに、自分の欠点はなかなか見えない。長年家族として暮らしていると、小さな不満が積み重なり、「なんでこんな人と結婚したんやろ」と思う事はよくあるかと思う。読んでいる間ずっと、「それそれ、あるある」と笑ったり泣いたりしながら共感し、最後には心がじんわり温かくなりました。

そして何より、この物語を最後の一編「シングル」で締めくくった構成がとても好き。この章は、染井さん自身なのかと感じます。ここでの問題を「他人事」として描くのではなく、自分も同じように寂しさや孤独を抱えた一人なんだと、物語の中に登場し、読者と一体になってる感じがしました。その距離感がとても誠実で、自然に優しく包み込むラストになっていたと思う。

0
2026年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2026.07.30
あれ?作風変わった?
連作短編集だから、次こそ、来るかな?
あれ?あれ?
と思いながらもそれぞれの作品を楽しんだ。
しかし、最後の作品には笑った。最初は、この作家が誰をモデルというか揶揄しているかわからず、最近、作家と編集者の出てくるヤツ多いなーと思っていて、この作家は!と気づいたときは大爆笑。それなりにハートフルだけど、最後の作品には本当に笑った。特にジャッキー・チェンの例えは秀逸。最後の作品なければ星を5つまではつけられなかった。ハートフルで最後は皮肉も効いているし、サイコーの一冊。

0
2026年07月30日

Posted by ブクログ

いろんな形の夫婦が描かれる、中には独身の中年も。男も女も、誰かと一緒に暮らしたいればどうしても少しずつすれ違っていくもの。
だからこそ、少しずつ軌道修正していかなければいけないんだろうなぁ。

染井さんの描く、8組の夫婦の形。
どれも秀逸でした。安心して楽しめます。

0
2026年07月26日

Posted by ブクログ

『みずいらず』を読んで、一番に感じたのは「心が温まる一冊」ということです。

この作品には、一話完結でさまざまな家族の物語が描かれています。それぞれの家庭には悩みやすれ違いがありますが、少しずつ気持ちが通い合い、家族の絆が深まっていく様子に心を打たれました。

また、この本の魅力は、一つひとつの物語が独立しているだけではなく、登場人物たちの何気ない会話や出来事が少しずつつながり、別の物語へと広がっていくところです。同じ出来事でも立場が変わると見え方が違い、それまで見えていなかった世界がさまざまな角度から見えてきて、とても面白いと感じました。

身近な出来事だからこそ共感でき、読み進めるうちに自然と温かい気持ちになれる作品でした。読み終えたあとには、家族や身近な人との時間をもっと大切にしたいと思わせてくれる、優しさにあふれた一冊でした。

0
2026年07月23日

Posted by ブクログ

著者の染井さん、「正体」や「悪い夏」のようなダークな社会派ミステリのイメージが強かったので、まず驚いた。子連れ再婚、不妊治療、すれ違う新婚夫婦、更年期、終活。9つの夫婦の話が、少しずつ人物を重ねながら進んでいく連作短編集。

どの夫婦も特別ではなく、誰の人生にも起こりうる問題を抱えている。読んでいる間、何度も自分自身の夫婦関係を振り返らされた。一緒に住んでいても、結局は他人同士。だからこそ、言葉にして伝えることって大事なんですよね。

最後の一編がまたずるい。作家自身を思わせる展開で、思わず頬が緩んだ。
夫婦って、伝えたかった言葉を拾い直しながら生きていくものなのかもしれないな、と思った。

0
2026年07月15日

Posted by ブクログ

Audibleにて。
いつも期待するどろどろした話でなく心温まる話ばかりでこれはこれですごくありだと思った!

0
2026年07月15日

Posted by ブクログ

Audibleにて。
染井為人さんの作品は好きで、今回もどろどろぐちゃぐちゃの話を期待して聞いたら、全然違った!
爽やかな夫婦愛を描いた連作短編小説。
最近この手の本多いから最後まで聞けるか不安だったが、一話一話どれも引き込まれる話ばかりで、連作としてのつながりもとても頭に入ってきやすく、するするっと最後まで読んでしまった。
メディアミックスについて、そのために書いてるわけではない、と作中で語られていたが、オーディオブックには口を尖らせないでくれると良いなぁ。

0
2026年07月15日

Posted by ブクログ

様々な夫婦の物語が展開する短編集。

誰もが幸せになるために結婚した一
そんな気持ちを振り返らせてくれます。
自分が一番大切にすべき人が誰なのか。
それぞれの物語を読んだあとに心があたたかくなる。 どれも実在していそうなリアルな話だからこそ感情移入しやすく、著書のメッセージ性が心に刺さる作品。

0
2026年07月14日

Posted by ブクログ

連作短編集だけど、どれも短さを感じさせず面白かった。そこら辺に居そうな夫婦がたくさん出てきて、雨降って地固まるパターン。通り過ぎた世代より、今とこの先の夫婦の話がやはり良かった。

0
2026年08月09日

Posted by ブクログ

○本のタイトル『みずいらず』
○著者名 染井 為人
――――――――――――――
○魅力

今までの染井為人さんの作品からは想像もつかない、新しい魅力に溢れた一冊だった。

​作中で描かれる夫婦の日常ややり取りは身近なものばかりで、とても共感しやすく、気づけば物語の中にどんどん引き込まれていく。

連作短篇で構成されていて、各話の終盤になると、前半に抱いていた感情が爽快にひっくり返される「まさか!」の展開が待っている。

そこには胸がジーンと熱くなるような温かい愛が詰まっていて、「一瞬、誰の作品を読んでいるんだっけ?」と戸惑ってしまうほど。

​ですが、圧倒的な面白さと「もっと続きを読みたい!」と思わせる抜群の牽引力は、間違いなく染井さんの手腕そのものだ。

どのお話も甲乙つけがたいほど魅力的。

0
2026年08月08日

Posted by ブクログ

色々な家族を描いた心温まる連作短編集。
どこにでもある家族の諍い。すれ違い。もしもその奥を見ようとしなければ、そのまま終わってしまったかもしれなかった家族たち。
覗いた奥にはどれも、じーんと心に染みるものが隠れていた。
どれもよかったが、「おかしいのはどっち」と「薄情者」が好きだったかな。

0
2026年08月08日

Posted by ブクログ

染井為人さんの作品だが、いつもとテイストの違う夫婦仲を題材にした作品。
短編がこれでもかと入っており、各話は前話と関連していて、前話で出てきた人が次の主人公になる。
途中からは次は誰が主人公かなと違う楽しみ方もできます。
全話ともほっこり、ウルっとする展開であり、これまでの染井作品とは全然違う。
終話はまさかの仮のご本人が主人公として登場してくる。
どの話も楽しめ、久しぶりにほっこりした一冊。

0
2026年08月02日

Posted by ブクログ

割とよくある話だなと思うのに、しっかり全話感動してしまって、目頭まで熱くなった。
夫婦関係に悩む今、沁みる話が多かった。
相手の態度や行動にイライラしたり、悲しく思ったりするけど、表面化されているものは一部で、本質は違ったりするよねというのを再認識させてもらった。
さらっと読めるしとても良かった。

0
2026年07月29日

Posted by ブクログ

オーディブル
大好きな染井為人とあって、とびついた。
なんだか雰囲気がちがって、これもいいけど。
ワクワク感ではなく、穏やかさをもらえた。

0
2026年07月21日

Posted by ブクログ

ひとつひとつの物語が繋がっていて、それでいてなのかほんわかした気分になるのがよかった。自分の年齢や状況に近い家族の物語だと、そうそうとわかることも多い。

0
2026年07月20日

Posted by ブクログ

最後の章のは作家本人のことだろうか(笑)
この章が一番好きだった。
一番は息子、自分の幸せは後回し。
ありきたりだけど、切なさが伝わってきて、泣けた。
どの章もハッピーエンドで、癒された。

0
2026年07月19日

Posted by ブクログ

一話完結で次の話しに関連する形で続いているが、それぞれ最良な結末で、オーディブルで聞いたのだが聞き終わって気持ちが良かった。
ただ最終話だけは、主人公が好意を持っている女性に何故心の内を打ち明けないのか、私が彼だったら絶対に彼女を離さないのにと思った。
だか彼は彼女の、息子を第一に思う気持ちを優先させた。それは彼の彼女に対する愛情だったのだと思う。みんな良い話しでした。

0
2026年07月19日

Posted by ブクログ

夫婦でも知らないことや秘密がある。
それをそれぞれの視点で見て、考えるということでお互いに見えてくる景色があったり、またかかわるいろんな人の物語が見えてとても心温まるお話なので一度読んでいただいてもいいですね!

0
2026年07月18日

Posted by ブクログ

染井さんの今までの作品にないに夫婦の物語、びつくりでした。
その上、こんなにいろいろな夫婦の心模様をかける染井さんにまたびっくり。自分にそっくりの夫婦像もありました。でも、自分のことでもこんな風に心の機微を、語ることもできないのに、染井さんスゴいの一言です。
ただ、認知症の夫婦のその後はもう少し見てみたかったし、終わり方が、少し物足りなかった。あまりにも一つ一つの物語が良かったので、終わって欲しくなかったからかもしれません。

0
2026年07月16日

Posted by ブクログ

9話も入っている短編集で、それぞれ割と短めなのに全部しっかり面白くて感動する。
特に定年退職後の夫婦を描いた「夫婦の再開」は泣けた。
夫婦間のストレスがどれもリアルで読ませる内容。
どの話も終わり方がまだ続きがありそうな感じて、ハッとさせられた瞬間にスパッと終わるのが印象的。
最後の「シングル」は、名前も職業も作者を連想させるので、もしかして染井さんはいつかこの星野さんのことを小説に書きたかったのでは?と思えた。

0
2026年07月15日

Posted by ブクログ

前情報なしで読んだので、最初「あれ?」「染井作品?」って感じだったけどほっこり系もありだなと!

個人的には痴呆症の夫婦の話が1番ぐっときた

憧れる夫婦ばかりだったけど、自分もそうなれるとは思えないのが悲しい

0
2026年07月14日

Posted by ブクログ

あの「いつもの語調」のまま、こんなにも温かい家族小説を差し出されたことに嬉しい戸惑いを隠せない。それにしても全編通して、染井さんは本当に女心をよく分かっていらっしゃる。

本作は、様々な夫婦問題をリレー形式で描いた群像劇(連作短編)だ。

第一章の滑り出しから涙腺が崩壊した。バツイチ子連れの主人公・綾子の張り詰めた心を、丸ごと包み込む夫・健太の一言がズルすぎる。
その後も、新婚のすれ違い、怪しい投資セミナーの罠に騙されそうになる奥さん、あみちゃんの涙など、ハラハラと号泣の連続だ。
特に圧倒されたのは「思い出の抽斗」の章。
認知症になっていくのを視る家族側の目ではなく、携帯番号が思い出せない、勘違いが多くなった、など「そうではないか…」と恐怖で現実を受け止められない本人と、それを分かっていながら気づかせないように見守る夫の姿が描かれており、ここでもまた涙が溢れる。

「映像化のためではなく、作品自体を読んでほしい」という作家さんのふと漏らされた本音、本当にその気持ちがよく分かる。だからこそ、こちらも1ページずつ大切に読みたくなった。

「あぁ、やっぱ無理」と絶望しかけた夫婦たちが不器用につむぐ、綺麗事なしの「珠玉の愛の物語」だ。
じっくりと、多くの方に読んでほしい一冊。

0
2026年07月13日

Posted by ブクログ

へーこういうのも書くのね…と思いながらラストのファクションみたいな話。モテない男の妄想みたいで気持ち悪いぞ染井さん!と思わず笑ってしまったが、わざとかなー?

0
2026年08月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなか良かった。為井さんのこれまで読んだ本とはテイストが異なり、夫婦の話を描いた連鎖型短編小説。
夫婦のすれ違いを描き、最終的にはその誤解を解消して、再び同じ方向を見て歩み出す的な話。
実際はこんなに上手くいかないだろ、って感じだけど、日々の不満が勝手な勘違いの積み重ねから生まれるというのはよくありそう。
最後は作者がモデルなのかな?っていう話でそれがリアル感があってまた面白かった

0
2026年08月04日

Posted by ブクログ

これまで読んできた染井為人作品とは少し雰囲気が違い、新鮮に感じた。事件やどんでん返しではなく、それぞれの家族が抱える問題を丁寧に描いた物語だった。

読んでいて一番感じたのは、当たり前の日常は決して当たり前ではないということ。「いつまでもあると思うな妻と金」という言葉が自然と頭に浮かんだ。

特に印象に残ったのは、妻の認知症を疑い、周りに知られないよう夫がさりげなく支える姿だった。その様子を見て、自分の父も母の認知症を周りに気づかれないよう支えていたんだなと思い、胸が締めつけられた。

しんどさや人間の闇を描く”為人ワールド”も好きだけど、こんな温かく家族に寄り添う作品もいいなと感じた。

0
2026年07月28日

Posted by ブクログ

夫婦の数だけ悩みがあると思うけれど、この連作短編集のように救いがあって、前を向いていけるようになれればいいですね。

凝り固まった主人公達の気持ちをうまく溶かしてくれるような物語たち。自分が選んだ人に希望を持てるような終わりかたでした。

最後の〈シングル〉だけは、作者自身のことをもとに書かれた短編なのかも、と思わせる内容でした。


〈目次〉
おかしいのはどっち
なぜ出ない
プライドは富士山
夫婦の再開
薄情者
交換日記
いつまでもあると思うな。妻と金
思い出の抽斗
シングル

0
2026年07月27日

Posted by ブクログ

色々な夫婦の形が短編として描かれているが、希望の持てる終わり方でほっとした。最後の話は著者の話なのか、どう捉えたら良いのだろうか。

0
2026年07月26日

Posted by ブクログ

 この著者は犯罪小説を書くことが多いので、「いつ殺人が起こるんだろう」と身構えて聴いていたが、最後までそんなことは起こらず、ほのぼのとした家族小説であった。短編小説?なのだろうがそれぞれの登場人物が重なり合っていて、長編小説的な短編小説になっているのは面白い。

0
2026年07月18日

「小説」ランキング