あらすじ
「あぁ、やっぱ無理」
と思う前に読みたい令和の夫婦ドラマ
子連れ再婚、不妊治療、新婚すれ違い、
中高年「仮面夫婦」、熟年離婚危機……。
『正体』『悪い夏』でベストセラー 社会派ミステリの著者が描く、珠玉の愛の物語!
最近、夫が冷たくなった気がする。妻である自分にではない。子どもにだ。それも六歳の長男にだけ――。
佐藤綾子には離婚歴があり、前夫との間にできた子が長男の蓮だった。バツイチの綾子を受け入れてくれた年下の夫健太は、再婚当初は蓮と本当の親子のように仲が良かった。温かな家庭を取り戻したかのように思えたが、次男の楓が生まれてから生活が一変した。健太の蓮に対する愛情が微妙に薄れてきたのだ。それが原因で綾子の怒りが爆発し、夫婦喧嘩に発展することしばしば。
さらに蓮の小学校の担任から、発達障害である可能性を示唆され、綾子は憤慨してしまうが……(第一話「おかしいのはどっち」)。
感情タグBEST3
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全部おもしろかった!!!
夫婦って
もともとは他人同士だから
分かり合えなくて当たり前なのに
家族になった瞬間
わかった気になりすぎたり
甘えすぎたり
気を使いすぎたり
距離感がバグる時がある
今は子どもがいるから
共通の話題はもっぱら子どものこと
だけど、この先子どもが巣立って
夫婦2人の生活に戻ったら
どうなるんだろう
怖さ半分、楽しみ半分
そんな想像をしながら楽しんで読めました
Posted by ブクログ
染井為人さんの作品をそんなに読んでるわけじゃないけど、最後の話はご本人さんモデルなのかな
全編通じて、夫婦、家族のそれぞれの付き合い方、距離感、温度、一つ一つあり方は違うことを再認識
心がじんわりと暖かくなるような連作短編
疲れた心に沁みました
Posted by ブクログ
青山美智子さんの本を読んでいるような、ジーンとほっこりで心和む内容でした。初読み作家さんで、映画で「正体」を観たことしかなかったので、こんな作品も書く方なんだな、と思っていたら、最後に種明かしが。シングルは実話なのかな?実話だったらいいな。
青山さんを例にしてしまいましたが、こういう内容は女性作家さんが描かれているものを今まで多く読んできたので、知らず知らず女性目線が多かったのかもしれず、本作は男性目線で書かれていたからか、目新しく感じた。
Posted by ブクログ
染井為人さんは、胸糞悪い社会派サスペンスを書く作家というイメージだったので、こんな心温まる大衆小説もお得意だとは知りませんでした。とても面白かったです。独身の男性作家とは思えないほど、幅広い年代の夫婦の心情が丁寧に描かれていて、多くの読者に刺さる作品だと思いました。
どこにでもありそうな夫婦のすれ違いをテーマにした、ほっこり甘酸っぱい連作短編集。これから結婚を考えている人から、定年後の夫婦まで、心理トリセツ系の本を読むよりも、ずっと参考になる一冊だと思います。
相手の欠点はよく見えるのに、自分の欠点はなかなか見えない。長年家族として暮らしていると、小さな不満が積み重なり、「なんでこんな人と結婚したんやろ」と思う事はよくあるかと思う。読んでいる間ずっと、「それそれ、あるある」と笑ったり泣いたりしながら共感し、最後には心がじんわり温かくなりました。
そして何より、この物語を最後の一編「シングル」で締めくくった構成がとても好き。この章は、染井さん自身なのかと感じます。ここでの問題を「他人事」として描くのではなく、自分も同じように寂しさや孤独を抱えた一人なんだと、物語の中に登場し、読者と一体になってる感じがしました。その距離感がとても誠実で、自然に優しく包み込むラストになっていたと思う。
Posted by ブクログ
2026.07.30
あれ?作風変わった?
連作短編集だから、次こそ、来るかな?
あれ?あれ?
と思いながらもそれぞれの作品を楽しんだ。
しかし、最後の作品には笑った。最初は、この作家が誰をモデルというか揶揄しているかわからず、最近、作家と編集者の出てくるヤツ多いなーと思っていて、この作家は!と気づいたときは大爆笑。それなりにハートフルだけど、最後の作品には本当に笑った。特にジャッキー・チェンの例えは秀逸。最後の作品なければ星を5つまではつけられなかった。ハートフルで最後は皮肉も効いているし、サイコーの一冊。
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いろんな形の夫婦が描かれる、中には独身の中年も。男も女も、誰かと一緒に暮らしたいればどうしても少しずつすれ違っていくもの。
だからこそ、少しずつ軌道修正していかなければいけないんだろうなぁ。
染井さんの描く、8組の夫婦の形。
どれも秀逸でした。安心して楽しめます。
Posted by ブクログ
『みずいらず』を読んで、一番に感じたのは「心が温まる一冊」ということです。
この作品には、一話完結でさまざまな家族の物語が描かれています。それぞれの家庭には悩みやすれ違いがありますが、少しずつ気持ちが通い合い、家族の絆が深まっていく様子に心を打たれました。
また、この本の魅力は、一つひとつの物語が独立しているだけではなく、登場人物たちの何気ない会話や出来事が少しずつつながり、別の物語へと広がっていくところです。同じ出来事でも立場が変わると見え方が違い、それまで見えていなかった世界がさまざまな角度から見えてきて、とても面白いと感じました。
身近な出来事だからこそ共感でき、読み進めるうちに自然と温かい気持ちになれる作品でした。読み終えたあとには、家族や身近な人との時間をもっと大切にしたいと思わせてくれる、優しさにあふれた一冊でした。
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染井為人さんのいつもの作品とは違っていたけれど素敵な話しが詰め込まれていて涙だった。一つ一つの話しに大切な思いが詰め込まれていて心温かくしてもらいました。
Posted by ブクログ
これまでのダークなサスペンスの
イメージとはまた一味違う…
軽やかで遊び心にあふれた世界観に
心地よく魅了されました♡
爽やかな染井さんの物語も好きだな
どこか愛おしいキャラクターたちの
コミカルな掛け合いに
思わずクスッと笑ってしまう場面もあって♪
連作短編なのも良かったなぁー!!
ラストの短編は…
ワクワクしながら読みました
これは読んだ人だけの
お楽しみ…ってヤツだね!笑
染井さんの「遊び心」を堪能できて
大、大、大満足です
Posted by ブクログ
著者染井為人の、疾走感ある文章が好き。
今回は、
ガラッと題材や雰囲気が違って
こんなのも書ける人なんだ!
という新しい発見
軽いタッチで
現代の夫婦の
なかなか人には言えない関係をえがいてる
妊活してる夫婦の関係とか
自分と重ねてドキドキしながら読めた。
最後の章は、
染井為人本人のパラレルワールド?
なかなか面白かった。
でも私はやっぱり
一冊フルに使って、大きなうねりをえがいた
染井為人の世界が読みたい!!
次も期待
Posted by ブクログ
今までの作者の作品と方向性が全然違うことにとまどったが、夫婦の話をベースに、色々ありながらも心が洗われるような、読後体験が非常に良い作品だった。
Posted by ブクログ
いろんな夫婦の愛情の様なものを読ませてもらえました。
最後の中年の恋はなんだか切ない感じで相変わらずなんか仕掛けてくる感はあります。
嫁さんともっと会話しようと思いました。
Posted by ブクログ
連作短編集だけど、どれも短さを感じさせず面白かった。そこら辺に居そうな夫婦がたくさん出てきて、雨降って地固まるパターン。通り過ぎた世代より、今とこの先の夫婦の話がやはり良かった。
Posted by ブクログ
○本のタイトル『みずいらず』
○著者名 染井 為人
――――――――――――――
○魅力
今までの染井為人さんの作品からは想像もつかない、新しい魅力に溢れた一冊だった。
作中で描かれる夫婦の日常ややり取りは身近なものばかりで、とても共感しやすく、気づけば物語の中にどんどん引き込まれていく。
連作短篇で構成されていて、各話の終盤になると、前半に抱いていた感情が爽快にひっくり返される「まさか!」の展開が待っている。
そこには胸がジーンと熱くなるような温かい愛が詰まっていて、「一瞬、誰の作品を読んでいるんだっけ?」と戸惑ってしまうほど。
ですが、圧倒的な面白さと「もっと続きを読みたい!」と思わせる抜群の牽引力は、間違いなく染井さんの手腕そのものだ。
どのお話も甲乙つけがたいほど魅力的。
Posted by ブクログ
色々な家族を描いた心温まる連作短編集。
どこにでもある家族の諍い。すれ違い。もしもその奥を見ようとしなければ、そのまま終わってしまったかもしれなかった家族たち。
覗いた奥にはどれも、じーんと心に染みるものが隠れていた。
どれもよかったが、「おかしいのはどっち」と「薄情者」が好きだったかな。
Posted by ブクログ
染井為人さんの作品だが、いつもとテイストの違う夫婦仲を題材にした作品。
短編がこれでもかと入っており、各話は前話と関連していて、前話で出てきた人が次の主人公になる。
途中からは次は誰が主人公かなと違う楽しみ方もできます。
全話ともほっこり、ウルっとする展開であり、これまでの染井作品とは全然違う。
最終話はまさかの仮のご本人が主人公として登場してくる。
どの話も楽しめ、久しぶりにほっこりした一冊。
Posted by ブクログ
割とよくある話だなと思うのに、しっかり全話感動してしまって、目頭まで熱くなった。
夫婦関係に悩む今、沁みる話が多かった。
相手の態度や行動にイライラしたり、悲しく思ったりするけど、表面化されているものは一部で、本質は違ったりするよねというのを再認識させてもらった。
さらっと読めるしとても良かった。
Posted by ブクログ
ひとつひとつの物語が繋がっていて、それでいてなのかほんわかした気分になるのがよかった。自分の年齢や状況に近い家族の物語だと、そうそうとわかることも多い。
Posted by ブクログ
最後の章のは作家本人のことだろうか(笑)
この章が一番好きだった。
一番は息子、自分の幸せは後回し。
ありきたりだけど、切なさが伝わってきて、泣けた。
どの章もハッピーエンドで、癒された。
Posted by ブクログ
40代の私には他人事とは思えない物語の数々。実際に起こる、起こっているすれ違いや来るべき運命を垣間見つつ、ほっこりしたり共感したりする話が並んでいた。一気読み。読みやすさは抜群。日常をいい感じに描写する、青山美智子さんの男性バージョンみたいな人だと思いながら読んでいると、最後の章で作者がミステリーがフィールドであることがわかり、やや驚いた。
良い意味でも悪い意味でも、一つ一つの話がある程度の軽さを伴うヒューマンドラマなので、サラッと読めるが風に吹かれて飛んでしまうような、残りにくさがあるとは思う。出てくる人皆、心の奥で相手を思いやる善良なる人々だが、私にとっては、現代の情景にあわせた中年向けおとぎ話のようだった。
Posted by ブクログ
新しい染井さんを発見した気分です
人と関わるとなかなかわかりあえないこともあって
どうしてこういうことをしてくるんだろう
そんなことを思うことはたくさんある
それが積み重なればうんざりしてくる
そこで、自分はどう行動するのかを試されているような気もする
諦めるのか、それとも努力をするのか
相手との関係性にもよるだろうけれど、やっぱり人間関係、うまくいくにこしたことはないですよね
Posted by ブクログ
いろんな夫婦 大人の話
今の夫と再婚して連れ子の自分の子と新しく生まれた夫の子2人の子供の夫の接し方が違うと気になる妻
不妊治療をしてもうまくできない冴えない自分に自信がない夫
うまくやっていると思ったが妻から離婚を切り出されるがプライドがあり感情的にもなれない夫が見せた姿
転勤を気に結婚だがだんだんと妻が疎ましく感じるようになったが少しのきっかけで妻の本音を知り答えに気づいた夫
会社から首を切られた夫は毎日プラモデル作り頭を抱えていたが腹を括った妻
妻は更年期だと思っていたが実は違っていたことに気がついた夫
夫の終活に嫌々付き合っていると思ったが実は自分の病気を心配していたのかもしれない老夫婦
独身の小説家は地元への引越しを気にスランプ
頼んだ掃除サービスの人と話をするようになり
いろんな夫婦が少しづつ繋がっていてそれぞれが本音で話をする
Posted by ブクログ
へーこういうのも書くのね…と思いながらラストのファクションみたいな話。モテない男の妄想みたいで気持ち悪いぞ染井さん!と思わず笑ってしまったが、わざとかなー?
Posted by ブクログ
なかなか良かった。為井さんのこれまで読んだ本とはテイストが異なり、夫婦の話を描いた連鎖型短編小説。
夫婦のすれ違いを描き、最終的にはその誤解を解消して、再び同じ方向を見て歩み出す的な話。
実際はこんなに上手くいかないだろ、って感じだけど、日々の不満が勝手な勘違いの積み重ねから生まれるというのはよくありそう。
最後は作者がモデルなのかな?っていう話でそれがリアル感があってまた面白かった
Posted by ブクログ
これまで読んできた染井為人作品とは少し雰囲気が違い、新鮮に感じた。事件やどんでん返しではなく、それぞれの家族が抱える問題を丁寧に描いた物語だった。
読んでいて一番感じたのは、当たり前の日常は決して当たり前ではないということ。「いつまでもあると思うな妻と金」という言葉が自然と頭に浮かんだ。
特に印象に残ったのは、妻の認知症を疑い、周りに知られないよう夫がさりげなく支える姿だった。その様子を見て、自分の父も母の認知症を周りに気づかれないよう支えていたんだなと思い、胸が締めつけられた。
しんどさや人間の闇を描く”為人ワールド”も好きだけど、こんな温かく家族に寄り添う作品もいいなと感じた。
Posted by ブクログ
夫婦の数だけ悩みがあると思うけれど、この連作短編集のように救いがあって、前を向いていけるようになれればいいですね。
凝り固まった主人公達の気持ちをうまく溶かしてくれるような物語たち。自分が選んだ人に希望を持てるような終わりかたでした。
最後の〈シングル〉だけは、作者自身のことをもとに書かれた短編なのかも、と思わせる内容でした。
〈目次〉
おかしいのはどっち
なぜ出ない
プライドは富士山
夫婦の再開
薄情者
交換日記
いつまでもあると思うな。妻と金
思い出の抽斗
シングル