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17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」以後、あまりにも有名になったこの数学界最大の超難問「フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったが――。天才数学者ワイルズの完全証明に至る波乱のドラマを軸に、3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、感動の数学ノンフィクション!
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Posted by ブクログ
夢というものはかくも美しい。 数学はまったくわからなくてもおそらく十分に楽しめる。安定のサイモン・シンである。 夢に対するロマンが溢れた本。自分もこんな夢を持ちたい。
数学も、この本のように歴史的ドラマを描いていたら、苦手意識も薄れるのではないか。とにかく内容がわかるわからないで知ることや考えることをやめてしまうのではなく、謎解きに挑戦するのはロマンがありそれは何においても言える。
めっちゃ面白かった。 文系なので全体の50%も理解できてないんだろうけど、とにかくアツかったのでOK。 日本人の数学者が貢献してたの全然知らなかった。
●フェルマーの大定理証明さる 高校の頃から気になっていた。当時、ついに証明されたという記事を今でも持っている。が、欠陥がみつかったというニュースの記憶もあり、自分はそこで記憶が止まっていた。 あれ?証明されたんだっけか? 引き込まれる物語であった。証明したワイルズはもちろん、作者、翻訳者ともに素...続きを読む晴らしい。フェルマーの大定理の証明に、歴史や人間模様がこんなにもあったとは。 フェルマーの職業は役人。しかも仕事はとても忙しい人。数学が職業ではなかったことに衝撃を受けた。アインシュタインもそうであったように、有名な学者が必ずしも境遇に恵まれていたわけでないのだ。そんな境遇で数学してことに勇気をもらった。 ワイルズの鎖国模様が素晴らしい。何かをやる時は、周囲の情報などシャットアウトしてよいのだ。 査読の大切さはわかる。だが、出来上がったものに対して批判する、反例をみつけることは、証明を組み立てて成し遂げることよりはるかに簡単なことなのだ。誰でもできる。これを得意げにやってる人は大嫌いだ。どの世界も同じですね。 数学に必要なのは紙と鉛筆と論理。コンピュータではない。計算方法に陥りがち、コンピュータばかり発展する昨今に、大きく感動した。数学者は、必ずしもコンピュータ好きではないことも衝撃であった。 フェルマーの大定理の証明に関しては、谷山志村予想、岩澤理論が大活躍する。関考和の和算、望月先生のIUT理論など、日本の数学はすごい。 フェルマーは、証明を書ききれないと言った。しかし証明されてみると、その内容は、フェルマー没後に判明してきた予想や定理を様々使っている。「数学の定理の証明方法は一通りとは限らない。」こんな命題を考えることが好きになった。
天才とはこの人、と言う本。色んな数学者が出てきて楽しい。数学がわからなくてもオッケー。数学を学ぶ本ではなく、数学者とはどんな人かが書かれた本。
現代数学の集大成であるフェルマーの最終定理の証明を軸に、数論の長い歴史を辿るノンフィクション。証明の詳細は到底理解できないような代物だが、この本は証明の内容ではなく、それを巡るドラマが主軸にあり、終始わくわくしながら読み進めることができた。登場人物が実在し、私たちの生活に少なからず影響を及ぼしている...続きを読む点もわくわくを加速させる。
フェルマーの最終定理を解くために生まれてきたとも言うべき1人の数学者の嘘のような本当の話。 歩んだ人生が遠回りして全て繋がる。ノンフィクションなのにフィクションのような伏線回収。きっと神様が書いた物語なんじゃないかと思ってしまった。
フェルマーの最終定理を証明したのはワイルズ個人の功績だが、証明するのに使われた数理それに関わった数学者のストーリーが面白く、それを駆使して証明されたのが凄くエモい。難解な数論が出てくるが不必要に詳しく説明せずに読み易い。 第1章、原文なのか和訳なのかは分からないが、本来の意味と違って「和音」という...続きを読む言葉を使用している。本書で書かれている音の調和は「和音」ではなく、本書での記載通り同じ音の倍音(オクターブ違い)
アンドリューワイルズが羨ましい。 フェルマーの最終定理の証明するというロマンに満ち溢れたことをやってのけた時の脳汁を味わってみたい。 この本を読んでいると、自分は数学を知った気になっているだけで、本当の数学は知らなかったのではと思ってしまう。 大学で数論の初歩の初歩をかじったが、退屈で自分の畑では...続きを読むないと思い専攻を辞めてしまった。 この本は数学の魅力がふんだんに伝わってきて、自分の知らない世界を知れる大好きな本。
ああ面白かった。 積み重ねとしかいえない歴史が、過不足なく回収されていてとてもよかった。 中世にいたっては赤裸々すぎて多少血の気を引く描写もあったけれど。 とても学びのある時間でした。
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フェルマーの最終定理
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サイモン・シン
青木薫
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