謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書)

作者名 :
通常価格 1,650円 (1,500円+税)
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作品内容

「バナナフィッシュにうってつけの日」のラストは主人公の自殺ではなかった!? 前代未聞の問いは天才作家の作品世界全体に及び、やがては『ライ麦畑』までが……。世界最高峰のミステリ賞〈エドガー賞〉の評論・評伝部門で日本人初の最終候補となった「文学探偵」が弟子と読み解く新たなサリンジャーの世界。

謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―(新潮選書) のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月18日

    17年に渡って描かれたグラス・サーガの作品群が、不可解に思える一語一句全て考え抜かれた上で伏線を張って描かれていた。紐解く様に解説されていて、とても感動しました。
    エヴァンゲリオンの世界観に似ているところがあって、だから私はエヴァもサリンジャー も好きなんだ、と妙に納得しました。

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    Posted by ブクログ 2023年02月14日

    途中鳥肌がたった。17年に渡って、しかも時間を遡って書かれたグラスサーガの大いなる仕掛けに。
    そして何度も読んだ『ライ麦』のラストシーンの解釈に、泣きそうになった。
    サリンジャーすごい。でも竹内先生の謎ときが本当にすごい。

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    Posted by ブクログ 2021年12月26日

     サリンジャーの小説が好きで、一通り読んでいると言う人なら絶対ハマる! 読むのが止まらずついつい夜更かししてしまう本。テキスト分析のすごさに圧倒される。
     サリンジャーは「ライ麦」が超有名だけど、残念ながらそれしか読んでないという人には何を言ってるのかわかんないかも。そのため、誰にでもおススメ!とい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月22日

    読む前は帯の言葉が大げさに見えたけれど、読めば確かにその通りと思った。そんな解釈はありなのか?と初めは思ったものの、グラースサーガだけでなく、ほかの作品にも散りばめられているサインを丁寧に集めて示されれば、これもありかと納得できる。とてもおもしろかったし、サリンジャーを再読して自分でも確かめたくなっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月11日

    すんごい読み解き!

    ナインストーリーズ何度も読んでるのに、こんなたくさんの記号が隠されていたなんて!

    ちょうど今年はハプワーズを読んで、なんなんだこれは?と思ってたとこだったけど、
    あの作品も今作を読んでみると納得できた。

    しかし、すごい!

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    Posted by ブクログ 2021年11月17日

    こんな切り口で本を読み解く。思いもかけなかった世界へと連れて行ってくれた。
    最後の拳銃の一発が禅の公案、拍手の真理へと繋がり、ビー玉遊びやビリヤードと玉の触れ合う(meet)ことへの固執に昇華する。
    奥深い世界で、面白かった。

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    Posted by ブクログ 2021年10月28日

    ここまで読み込んでいく姿勢がすごい。原作を読み直しながらこの本を読み返す必要がある。この本自体がミステリー。

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    Posted by ブクログ 2021年09月15日

    面白かった〜!これくらい読み込めたら、楽しいよね。言われてみれば、なるほどそうだよねそうだよね、と思うし、新たな疑問も湧いたり、確認したくなったり。
    ”読みきれない”読みの楽しさよ!

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    Posted by ブクログ 2021年09月12日

    小説を読むとはこんなにもスリリングな体験だったのか!、という思いを与えてくれる驚愕の書。ただでさえ謎が多い作家、サリンジャーの傑作「バナナフィッシュにうってつけの日」を主軸に、グラス家の謎、そしてサリンジャー自体の謎に迫る文学評論。

    短編集『ナイン・ストーリーズ』の冒頭を飾る「バナナフィッシュにう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月15日

    『ナイン・ストーリーズ』の巻頭を飾る短篇「バナナフィッシュにうってつけの日」は、『ライ麦畑でつかまえて』についで有名なサリンジャー作品だろう。そのラストシーンは主人公の謎めいた死で終わる。これは普通、自殺と解釈される。だが、もし自殺ではなかったとしたら?
    たしかに注意深く読んでみると、途中から一人称...続きを読む

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