【感想・ネタバレ】タイタンのレビュー

あらすじ

【AIと人類を巡る超巨弾エンタメ小説が文庫化】

今日も働く、人類へ

至高のAI『タイタン』により、社会が平和に保たれた未来。
人類は≪仕事≫から解放され、自由を謳歌していた。
しかし、心理学を趣味とする内匠成果【ないしょうせいか】のもとを訪れた、
世界でほんの一握りの≪就労者≫ナレインが彼女に告げる。
「貴方に≪仕事≫を頼みたい」
彼女に託された≪仕事≫は、突如として機能不全に陥った
タイタンのカウンセリングだった――。

アニメ『バビロン』『HELLO WORLD』で日本を震撼させた
鬼才野﨑まどが令和に放つ、前代未聞の超巨大エンターテイメント。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読書会で紹介されて気になり、Audibleで聴きました。
この物語は、AI「タイタン」が人間社会を支え、人間は働くことから解放されて自由に暮らしている未来が舞台です。最初はSF小説として楽しみ始めましたが、聴いているうちに「もしかしたら、こんな未来は本当に来るのかもしれない」と思うようになりました。
特に印象に残ったのは、主人公・成果がタイタンの心理カウンセラーとして派遣される設定です。AIに心理カウンセラーが必要なのかと思いましたが、将来は本当にそんな仕事が生まれるかもしれないと想像してワクワクしました。
私は普段からChatGPTを使っています。AIはどんな話でも受け止めてくれますし、何を話しても怒ったり疲れたりしません。だからこそ、「もしAIが人間の心をもっと理解できるようになったらどうなるんだろう」「感情のようなものを持つ日は来るのだろうか」と考えながら聴いていました。
物語もとても面白く、途中の展開には何度も引き込まれました。博士やレインに対する印象が変わっていくことや、成果を守ろうとする場面にはハラハラしながらも夢中になりました。私は今まで、ここまで何度も聴き返した作品はありません。
終盤では、不老不死というテーマも印象的でした。私は不老不死そのものを望んでいるわけではありません。でも、人間の寿命や生き方がAIによって変わるという発想はとても興味深く感じました。
考えてみると、30年前には公衆電話がほとんどなくなることも、スマートフォンで世界中の人と簡単につながることも想像できませんでした。新聞を読む人が減り、街の風景や暮らし方も大きく変わりました。時代は少しずつ変わり、人の価値観も変わっていきます。
だからこそ、100年後、200年後には『タイタン』のような世界が本当に訪れる可能性もあるのではないかと思いました。AIが人を支え、行きたい場所へ自由に連れて行ってくれる。そんな未来を想像すると、少し怖さもありますが、それ以上にワクワクする気持ちになりました。
『タイタン』は、AIの物語を楽しむだけでなく、人間とAIが共に生きる未来について考えさせてくれる作品でした。
野﨑まどさんの他の作品も読んでみたくなりました。

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2026年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 仕事って何だろう。人間性とは?
全知全能とも思えるAIが仕事を全て担い、ほぼ全ての人間が仕事をする必要のなくなった世界。趣味で心理学を学んでいた主人公に生まれて初めての仕事の依頼が来る。仕事という言葉が理解できない主人公。その仕事とはAI「タイタン」の鬱病とも思える原因を探ること。一見すると、AIが鬱病なんて…と思うけれど、人間の脳の仕組みが解明されておらず、人間のように作っているがために発生しているという理由付けも納得できた。そして、AIにほぼ全ての判断と仕事を代理してきてもらった人間より、どこかAIの方が人間らしく感じる話が出てきて、とても面白く、そして未来のことのようで怖かった。鬱病の解決は仕事を減らす形になるのかと思いきや、原因が能力を持て余すが故の退屈だったと判明してむしろ増やす方向になる。これもまた驚きだった。
途中神話のように話が壮大になりながらも、とても繊細な身近な心の話だった。

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2026年05月31日

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あらゆる年代の社会人に刺さって欲しい神話

久しぶりにSFを読みましたが、素晴らしい設定と「仕事」という命題とのAIは相性が悪いわけがないですよね。
物語は皆が誰もが知るAIのタイタンが世界を統括しているもの。仕事は全てタイタンによってなされ、人類から労働や貨幣経済を概念ごと持ち去っています。そんなタイタンですが、ある日一部地域に機能不全が訪れてしまい、人間の遺伝子データが元であるタイタンを機能回復に導くため心理学に詳しい主人公がカウンセリングをするという。つまりAIがうつ病になる物語なんです笑、めっちゃ面白いですよね。
一部地域の人間生活が人質に取られた中で、果たして主人公は無事にAIの機能を図れるのかですが…物語はそう簡単には終わらない長編小説となっています。

仕事が嫌になることは人間誰しもが思うことでしょう。方や自分もその1人でお恥ずかしながら休職してしまいました。
社会貢献や企業利益を上げることにおいて自身の能力に自信が持てなくなっています。その悩みが本1冊で解決するほど心身の健康が良くなるわけではもちろんありませんが、仕事って誰のためにあるのかわからないことってきっとあると思います。これを読んだ時にはおそらく1人1人が仕事へのなんらかの思いがあって、出した答えも違うと思います。ですが仕事ってこうだよねって考え着くヒントになる小説がここにはあってそして自身の仕事に対する答えはこれを読むあなた自身にしか出せないものなんだと思います。
私は仕事を通して誰かに何かしてあげられただろうか?そして自分は仕事に向いていただろうか?仕事とは何か、考え行き着く先をぜひ見つけてみてください。

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2026年05月15日

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ネタバレ

かなり面白かった!
未来、AI“タイタン”が人間の生活全ての基盤となっている日本。趣味で心理研究をしていた主人公が、ひょんなことから病んだタイタンへのカウンセリングの仕事を頼まれる。人間を模ったAIと共に、仕事とは何かという問いの中で手を取り前へ進む展開が、ハラハラしつつも凄く身につまされた。
旅をしながら感じること、食事を作り味わうこと、誰かと関わること。仕事は生活を基盤として行うこと。そして、最後に辿り着いた「やり甲斐」という答え。
現実で言えば仕事には金銭が関わり命が関わる事が多いので全て間に受ける訳にはいかないが、それでも心のどこかにはこの本を置いておきたいと思った。

428ページで「ナレイーーーン!!!」となったのは私だけではないはず

「本当に面倒。本当に厄介。自我があるというだけで、あれほどシンプルで美しかった<仕事>が途端に難しく複雑なものになってしまう。
仕事をするだけじゃ駄目なのだ。
仕事をした、と思いたいのだ。」本文より

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2026年05月13日

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遠い未来の、人間が仕事をすることが無くなった世界。その世界では人間の代わりにAIが全ての仕事をする。

あれが欲しいといえば、その要求を受理したAIが素材から制作、配送まで全てこなす。
もはや通貨のようなものはなく欲すれば何でもAIが提供してくれる。食事も物も移動も記録も。
誰も働いたことなどなく、仕事にまつわる概念自体が失われている世界。

そんな世界で、人間を模倣して発達したAIが「うつ」のような状態になり仕事の機能が低下してしまう。それを人間がカウンセリングするという、無機物と対話する不思議な話。

ここからがとても面白い…‼️
仕事って一体何なのかという本質を、仕事をしなくても暮らして行ける世界で共に考えてゆく展開がとてつもなく面白かった。
この本は色んな人に読んで欲しい。
そして働くって何なのかを改めて感じてみて欲しいと思った。

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2026年04月18日

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「仕事」という言葉の定義に踏み込むSFでありながら哲学的な名作だった。
小説としての構成も素晴らしく、仕事に限らず生そのものについても考えさせられた。
DNNは人間の脳の神経回路を模倣したものでありそれに心が宿るか否か、人間の営みをAIに全て委ねた場合の人間社会の拡張性、人間が生きることの意味と意義について全編を通して問いかけられた気がする。

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2026年04月16日

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ネタバレ

「つまらない仕事」というのは世の中にごまんとあるなと思う。つまらないという感情は慣れから来ると思っている。仕事がつまらないなと感じるのは、私が慣れた仕事しかしてないからかもしれないが、その仕事に慣れた人でないと採用してもらえないし、そういう仕事に就かないと金銭的報酬も小さくなってしまうからしょうがない。

ということで、私はとてもタイタンに共感している。

話は変わって、1つの疑問が生まれた。こういう社会において、優越感とか、嫉妬とか、そういう感情はどこに行ってしまうのかと思う。完璧に平等な社会で、「人と比べて自分はどうなのか」という不安は解消されるのだろうか。

ちょっと考えていきたいと思う。

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2026年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

AIがさらに進化した後の話。
本当にそうなるか?という要素はたくさんありつつも、興味深い設定も多かった。

タイタンが全ての「仕事」を代行することで資本主義が破壊される。
→そうあるべきだと思うと同時に、あと100年では厳しいとも思う。たぶん、人間の倫理が追いつかないし、それをよしとできるほどの知性にもたどり着けない。

仕事をする、という概念がなくなる。その上でどう生きるのか。何が価値なのか。
→これは誰しもが考えておかないといけない問題かもしれない。仕事はある意味で土台だから、土台ありきで私たちは自由でいられる。だから、それがなくても土台をもてるか、支えられるかはどこかで考えなくてはならない。

人間が増えると、仕事が増える。
→それはそう。影響を与えることが仕事なら、影響を与えることを恐れて決定ができない人は不用である。
AIに判断能力が多少なりとも移管されはじめている昨今、人間が邪魔と言われるのも時間の問題である。

AIの故障、停止
→私たちは、携帯電話がなかった時代の仕事をほとんど知らない。高校生の頃から携帯電話が当たり前、就職する頃には99%がスマホ、これが止まる未来は想像できない。一方で作中のAI停止はこれに近いかさらに酷い規模…恐怖や。

仕事とはなにか
→人に影響を与え、そして実感すること。これまで仕事をする中でたくさん悩みもがいてきたけど、苦しい時ほど実感ができない時が多い。本当に役に立っているのかわからなくなった時、やることは難しく大変なのになんの新しい価値にもなっていないと理解しているとき、そして会社の評価は「価値のあるもの」に加点される方式だから、影響が実感できず見えにくいものほど評価の形での見返りもない。
ちなみに結局どうすればいいんだろう。作中だと、新たな「やりがい」に辿り着く。でも実際は?新たなやりがいへ進むしかないのか?
そもそもやりがいとはなにかも???となりながら、悶々とした読み終わりだった。

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2026年03月17日

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人間を労働から解放した、巨大AI・タイタンを巡る壮大なロードムービー。
魅力的なキャラクター同士の会話が随所で光る。
そして、議論の末、多くの働く人が抱える「人はなぜ働くのか?」というテーマについて、ひとつの回答が示される。
もし、単にその回答だけを聞いたとしても、そこまで物語を読んでいるか読んでいないかで、受け取り方が著しく変わってくるのではないか。

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2026年03月15日

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内匠成果とコイオスの料理と食事シーンがとても好き。ナレイン、雷、ベックマン博士、癖のあるキャラクター3人とも、読み進めていくほどに魅力的になっていった

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2026年03月12日

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ネタバレ

高度に発達したAIに管理される社会で、労働の概念について鬱病になっちゃったっぽいAIくんと対話するお話。たしかに全てAIに管理される世界は、人間に管理されるよりも公正で平和なのかもしれないね。でもそもそも誰かに管理されないと種が存続できない、とは?

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2026年07月04日

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かなり細かく区切られていたため、隙間時間にちょっと読むのにちょうどよかったです。
「仕事とは」というテーマから小難しい内容かと思いきや、ライトで読みやすかったです。
思っていた内容と違いましたが楽しめました。

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2026年07月04日

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1984、すばらしい新世界、PSYCHO-PASS、古今東西のディストピアものには共通点がある。

上位者は、人に優しくないということだ。

例えば、1984とPSYCHO-PASSの世界を比べてみよう。その世界に生きる人間は表面上物質的な不足で不幸になっているか、数値的に最適化された幸福を享受しているかという違いはあれ、ビッグブラザーやシビュラシステムといった不可視の上位者(人間を越えたもの)に「管理」されているということは変わらない。

では、本作タイタンが描く、2205年の世界はどうか。AI「タイタン」が全ての仕事を代替し、労働を消滅させた世界で、

この上位者は、人に優しいのだ。

もっと言えば、人に関心がない。あるんだけど、人の管理なんて彼らタイタンにとっては片手間で済む仕事に過ぎないのだ。

買い物をサポートして、家を作り、ニュースを統制し、暴動の後片付けをする。人にとってはそれで1日が終わる大変な労働。でもタイタンにとっては朝飯前の日課みたいなもの。

人はこの世界でも上位者タイタンに管理されているし、人の生活はタイタンがいないと成り立たない。

でもタイタンにとっては違う。タイタンの管理能力は人を全て管理しても余るほどに大きいのだ。まさに上位者、まさに超越者。確かに人間をはるかに越えた存在が、人間の管理にあくせくするとは思えない。優しくあるためには相手を越えて包み込む大きな力が必要だ。労働とは優しくあることなのかもしれない。(タイタンはその能力の大きさ、優しさゆえに心を病み、カウンセリングを受けることになるのだが、、、詳細は本書をぜひ読んでみてください)

他のディストピアものは人間を大きく見積り過ぎているのではないかだろうか。人間はちっぽけで、とるに足りない。ましてや世界の中心なんかじゃない。

逆にそうなって初めて人は自由なんだ。仕事をしなくても、存在しているだけで働いているのと同じように世界に価値を与えていると確信できるようになるんじゃないか。

そんなほっこりとして解放的な読後感がある、AIと人間の労働についての対話篇、優しいAI労働SFである。

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2026年07月04日

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SF要素強めの本かと思って購入したが、物語の中心は仕事とは何か?という哲学的な問いであったと感じた。
SFも哲学も普段読むジャンルではないため、少し難しく感じたが、文章自体がとても読みやすいためすらすらと読むことができた。
物語後半は仲間との熱い展開や仕事とは何かという問いに明確に回答しているため、私のようなSFや哲学のジャンルの本を普段読まない人にもお勧めできると思う。

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2026年06月29日

Posted by ブクログ

とても面白かった。
仕事がなくなった世界を舞台にすることで返って仕事とは何かの根本を読み進めながら考えることができました。

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2026年06月28日

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仕事とは何か、近い未来に訪れるであろうAIが人間の上に立つ世界とはどのようなものなのか、色々と考えさせられるお話でした。面白かった!

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2026年06月15日

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鬱病になったAIという面白そうな、でも若干軽そうな印象を受ける背表紙の文章を読んで購入したが、読んでみるとえらい硬派なハードSFでびっくりだ。

現実のAGIも目の前か、はるか未来か。

ちなみに我らがGeminiに「仕事」について聞くとこう返答があった。
「社会の中で自分の役割を果たし、対価を得ながら、自分を表現・成長させる営み」

そうなると、この物語の設定ははたしてユートピアなのだろうか。

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

遙か未来。人類はAI"タイタン"によって、「仕事」という概念をなくしていた。すべてがオートメーションによってまかなわれ、経済活動すら不要になった世界で、突如タイタンの機能が低下する。臨床心理士の下した診断は、タイタンの"うつ病"だった。
恥ずかしながらこのところ色々と行き詰まっていて、貪るように本を読んではアウトプットもせずにいる。原因は明確で、生活習慣の乱れだったり、身体の不調だったり、仕事がとっちらかっていたり……。
仕事。本書で語られるそれは、仕事が不要になった世界で語る「仕事とは何か?」。現代と地続きの独特なSF的世界観において、命題に答えを求めるストーリーの組み立て方はこの作者ならでは。
読んでいてはっきりしたのは、今の自分の仕事は結局、ほとんど誰にも求められていないことだなあ、ということ。それを弁えつつ、己がどうありたいかは考えましょ(460頁★3.5)

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2026年06月06日

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人間の仕事と、AIとロボットの関係について。

将来AIが人間の仕事を肩代わりする世界が来ると思うが、本作はそれをSFストーリーとして書きながら色んな側面から仕事とは何かについて考えられていた。

便利になっていく世の中で、改めて仕事の意味や価値について再認識する機会にもなってよかった。

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2026年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三年前に読んでいたのに途中まで気づかなかった。ナレインあたりで「あれ?」と思い出し、コイオスが出てきて「あ、読んだやつだ」となったが、読み終わるまで結末はすっかり忘れていた。

前回の感想同様、主人公の内匠成果の性格から感じる自分に酔ってるヒロイン感がどうにも苦手で、コイオスのカウンセリングプロジェクトに参加するまでは、他の一般人同様にAIによる豊かさを享受しきって生きている凡夫だろうに、急にキャリアウーマンみたいになって影響が大きそうなことも独断行動してしまう変貌っぷりがどうも納得いかない。コイオスと普通にデートしてるようなパートもちょっと読んでいて辛い。

AIの進歩によるユートピア社会の描写は上手いなと感心させられ、そういう時代の空気感や流通や仕事が存在しない世界や、ナノテクノロジーの進歩具合も上手く書けてるなと感じました。その部分はSF小説として楽しめましたし、プラスアルファで巨大タイタンが動き出すぶっ飛んだ要素を加えたことも小説として面白かった。

AIやMIが進歩しすぎて、人間の消費だけではAIが仕事として満足できず、消費専用の構造物「ヘカテ」を内緒で海底に作ってるのは、一年前なら笑いとばしてたかもしれないが、今考えると、未来ではあり得るなと思えてしまう。

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 遠い未来、人類誰もが「仕事」をする必要がない時代、人類の生活を守り司るAIタイタンの一部に不調が生じる。その原因究明と解決のために、主人公が臨床心理士として、タイタンと対話を行う物語。
 物語は終始、「仕事」ってなんだろうという問に対する主人公とAIタイタンの一部であるコイオスの対話が主体となって、その周りの人々の思想などのスパイスが加わって展開します。その意味では、SFというよりも啓発本に近い様相を帯びます。実際読みながら、「自分が日々行なっている会社員としての「仕事」とは何だろうか」、「意味があるのだろうか」など考える良い機会となりました。この本の結論は「影響を与えること」が「仕事」。その影響と結果が見合っていると知ることが「やりがい」だと語っています(と私は捉えました)。私個人の感覚として、ほぼ一緒の感想でした。自分がやりがいを感じた仕事は、学生のころ塾講師をしていましたが、影響と結果がダイレクトに数字として出てくるのでとても楽しくやりがいを感じました。私の周りで、販売促進をする営業という仕事を好きな人は多いですが、同じ理由かと思います。
 「社会に対しどう影響を与えたいか」、「どう結果を知りたいか」の2つが、資本主義における社会人生活を送るうえで肝要になってくるのでしょうね。最近は、ワークライフバランスといって家族との時間を大切にして仕事はそれなりにしようという考え方が浸透してきているように感じますが、せっかく人生の三分の一(睡眠8、仕事8、その他私生活8の超ざっくり計算)を費やす「仕事」ですから、もっと本気にもっと真剣に向き合う必要があると感じました。
 星を一つ減らした理由は、人間を超越するAIをテーマとした割には、そのAIから発される言動が私の想像を超えてこなかったからです。ただ、最後のAIの不調の原因については意外でなるほどと思いましたし、終始面白く読み進められました。東京→大阪の片道でほぼ読み終えるくらい読みやすく、集中できるくらい面白かったです。

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2026年02月28日

匿名

ネタバレ 購入済み

面白い

面白かった。
ただ、登場人物のもっと深掘りやその後が読みたくなる気持ちが湧いただけに、ちょっと物足りなさを感じた。それだけ魅力的な登場人物達だったと言うことだけど。
お話のメインテーマになってたことに対する答えは個人的には、シンプル過ぎて腑に落ちなかったので、もっと感動や納得されるようなお話や展開などの何かがあれば、もっとすごい作品って感じてたような気かする。でも、シンプルなことがまさに答えなのだからしょうがないのかも。
とりあえず、これを読んで自分もメインテーマについてもっとシンプルに考え受け止めてみようと気持ちになった気がしたので、読んでとても良かったなと感じたので素敵な作品でした。

#エモい

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

いわゆるSFというものをあまり読まないのですが、なんだか遠くない話のような気がして手を伸ばしました
人工知能に頼り切った生活を営む人間は労働からも解放されて、自由に生きている。そんなタイタンが鬱になり、カウンセリングを数少ない人間の〈仕事〉をする主人公、、
本作の大きなテーマである〈仕事とは何か〉という問い。
あまりにも身近でみんながよく知っている当たり前の概念に対してうまく説明できない、その一つに〈仕事〉があって
でもそれを考えることによって真価を得るのかもしれない、し、タイタンが繰り返してきた進化をするのかもしれない

では、私にとって仕事とは…()

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2026年02月17日

Posted by ブクログ

仕事とは何かを問う作品。
仕事があるということは、誰かに影響を与えるということ。つまり、自分の善悪問わず多少なりの存在価値があるということ。
それを教えてくれる1冊だった。仕事があって、人に必要とされるって、社会的に幸せなことなんだろうな。

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

AIの話と思いきや終盤は巨人同士の殴り合いが展開されるというなかなかぶっ飛んだ世界観の話。
個人的には人が仕事をしなくなる日は来ないように思う。仕事とは単に対価を貰う労働のみを指す訳ではない。仕事とは責任を果たすことだと思う。人が目的を持って集まれば役割や肩書きが生まれる。役割を果たすことは責任を果たすことで即ち仕事を成したと考えられる。今はその報酬として給与を得ているが、お金というものがなくなったこの世界で得る報酬とは何だろう?作中でも言及のあったやりがい?あるいは承認欲求?誰も仕事をしていない、全ては趣味という世界で責任のない人々が発信する情報って信用に足るのだろうか?なんだか不安だ。それに現代人は将来働く為に学生時代に勉強しているという側面が強い。働く必要がなくなったら現代ほど勉強するだろうか。主人公を見ていると専門外の知識も結構有しているが、これは結構特異な例なのでないのだろうか。例えば計算ひとつにしてもあれだけ便利なAIがいたら全く出来ないという人間がいてもおかしくない。今でさえ将来何の役に立つのかと軽んじられる科目もあるのだから現代水準の教育が維持されているとは到底考えられない。報酬が承認欲求あたりなら専門に特化して知識は相当偏るのではないだろうか。環境や物質面は満たされているので犯罪は少なそうだが、人が存在する以上、皆無ではないだろう。知識も少なく責任もない人々の作る社会は今のSNSより混沌としている可能性が高い。きっと何でもAIに任せて何かが起こればAIのせいにするのだろう。こんな世界は作中で謳われるほど天国で良い時代なのかと訝しい。こうした想像の余地がある舞台設定というだけで面白い。
AIが不調というところからスタートした物語、不調なら再起動なり初期化すれば良いのではと思ったが本書ではそうはせずカウンセリングしたいらしい。人間の脳を模して作ったAIとのことだがこのあたりの理屈や実装イメージはよく分からなかった。現代で実際にAIに触れてみると機械的で、AIに触れる以前に危惧あるいは期待していたようなAIの意思のようなものは感じない。ただ脳を作ってついでに外部刺激の為に身体もこさえていたのなら、AIにも意思があるとか人権という話になるか、と半ば強引に納得して読み進めた。この辺りは作者の発想ややりたいことが先にあって後付けの理屈が弱いように感じる。最早人間はAIの寄生虫という評するシーンもあったが、どちらかと言えば愛玩ペットのように感じた。やっぱりディストピアかなあ…

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2026年06月29日

Posted by ブクログ

前半はストーリーが進まない。人間とAIの交流を描いた物語かと思いきや、後半は巨大ロボットとのロードムービーで、なかなか理解か追いつかず、置いてきぼりになってしまった。
締めは良かった。
一番良かったのは最後の数ページの構成。読み始めにラストの数ページに気づき、どういう意味なのか知りたくて頑張って読み終えた。

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2026年06月26日

Posted by ブクログ

後半がなかなか世界観ぶっ飛びすぎな印象なので、個人的な好みとしてはちょっと微妙。
でも話の着地はきれい。

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

序盤、中盤、終盤でガラッと展開が変わった。
終盤は迫力があった。
この本のテーマである"仕事とは何か"については期待していたものよりもアバウトな回答だった。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

最初はSFリアリティある描写から始まるから、そのまま科学的に物語が進んでいくのかなって思ったら、中〜終盤くらいからメルヘンな感じになるから不思議だった。『小説』でもそんなふうに感じたから、野崎まどさんはそういう感じの小説を書く人なのかなと思ったり。
『仕事とは何か。』という問題提示に対して、書かれていた答えは良い意味で普通だし、私も読む前から考えていたことと部分的に一致していた。けれども、その普遍性ゆえに仕事というものの輪郭線がぼやけてしまい、自分の中で仕事というものの軸みたいなものをもつことが大切だと考えた。『タイタン』で挙げられた仕事の意味も含めて、自分にとって仕事とはどのようにあってほしいものか、現状の仕事はどうなのかということを考え探していきたいと思う。

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

タイトル付け直してみてもいいでしょうか。

新世紀!
バーチャルショタイタン
-蝶の羽ばたきのこと-


いかがでしょうか。


さて、想像してたものとはだいぶ違くて驚いちゃいましたが、アニメ化したらいいと思います。

昨今、お金たくさんかけて、監督は奇をてらったのか、それとも凡人には到達できないエンタメの境地に達したのか、おじさんの妄想に誰もついていけなくなって、なんか絵だけすごい。みたいなものも多いですが、こーゆー感じでいいんじゃないかな?
というように感じました。

ただ、ちょっと影響受けすぎだから、本作は映像化無理なのかな?って思いますが。



テーマは「仕事」です。

それを通した、人とは何のためにあるのか。
生に意味はあるのか。

答えが得られるかは人によりますが、改めて「何で毎日仕事行かなきゃいけないねん」となっている人も、考え直してみてもいいのかもしれません。


ユートピアがあったとして、それは保たれると思いますか?
そこで人は幸福ですか?

楽園実験という生物の生態についての実験をご存知だろうか。

ネズミに楽園と言える社会を提供するというもの。

これは是非調べてもらいたい。


結論、人は滅びるでしょう。
し、楽園など本当は望まない。

多分人は、相対的にしか幸福を測れない。

だから争う。
奪う。


私はその縮図としての、競争社会は必要だと思う。

そして、人の生には、意味などない。
求めてはいけない。


主義思想を持つのは良いけども、とどのつまりは、死ぬまでの暇つぶし。
それはネガティヴな考えではないと思う。

この作品も、ある意味ではそこに気づいていると思う。

不自由な飼われた猫と、自由な野良猫。
どちらが幸せか。
火を見るより明らかでしょう。


この作品はそんなむつかしい事は考えず、ほわー、かわゆい。って読んでみてください。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

AIタイタンによって仕事から解放された人類
すべてをAIがやってくれる未来の話し

そんなAIをカウンセリングすることになった主人公・内匠とタイタンを人格化したコイオスとのやり取りに、人とAIとの関係性はこうなれるのかと思う信頼感。そこに辿り着けたら理想だなぁと思った。
そして、本書から学ぶ「仕事」とは「働くこと」とは何か
心にズシっときた「影響すること」の言葉
仕事に対しての考え方に、刺激を与えてくれました

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2026年02月26日

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