あらすじ
ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。(講談社文庫)
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ブグログで僕をフォローしてくれた◎◎さんの本棚で★5つだったので聞き始める。
僕のメジャースプーン 辻村深月 著/
もし私に物事が叶えられる 条件提示の能力があったらどのように使うだろうか。必ず叶う 必ず人を縛る 条件提示の能力があったら。
自分のしたいことでも人を縛るのは勇気がいる。このお話は小学校4年生の男の子が自分の能力に気づき 自分のせいで言葉をなくしてしまった友達のためにその犯人に対して何ができるのか それを考える1週間の物語。
「反省しろ、でなければ死ね」と言うこと、これは SNS で囁くだけであれば簡単だけれど本当に相手を縛る能力があると考えたら怖くてしょうがない。「私の首を絞めろでなければあなたは死ね」と言うと自分の命を犠牲にして相手の人生を終わらせる。でもその結果は相手に復讐はでるが 自分が死んだとき悲しむ人がいるということを忘れている。辻村深月はよく物事を考えているなと思う。
登場人物も、子供を信頼する母親、そして能力者でもあり その母親の叔父でもある秋山先生、そして ふみちゃん、ふみちゃんのお母さん。みんなが信頼し合っている。犯人をのぞいたらみんないい人。
ストーリーもふむちゃんが こくりとうなずく ハッピーエンド よかったと思います。
僕にも能力があると言われたとして何に使うだろうか。確定した能力と言われたら、結局 最後 老衰で死ぬ時に痛みなく死なせてください というぐらいかもしれない。 そうだな大切な家族がが重い病気になったらそれを助けてくださいと言うかもしれない 、子供たちが大きな病になったらそれを直してくださいと言うかもしれない。
能力ってあったらいいな と SNS では つぶやくかもしれないけれども 本当は怖いもんなんだろうなと思う。何かをして結果がわからないから人生は面白いのかもしれない。 いろいろ考えることが多い本でした。
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適切な罰を考えるターン面白かった
哲学では擦り尽くされてそうなテーマなような気がするが考えれば考えるほどどうしようもない
何の罪においてもそうなんだけど被害時が納得する罰ってないのかも知れない
せめて反省や更生を促す罰でなければならないのかな
禁固刑は罰というか危険人物の隔離の意味合いの方が強いのかな
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僕とふみちゃんの物語
不思議な力を使える僕
学校で飼っていたふみちゃんの大好きなウサギ
なんでも知っていて、運動もピアノもできて優しいふみちゃん
そんなふみちゃんに対するクラスみんなの評価
そして学校で起こる残忍な事件
フィクションだと分かっていても心がかき乱されるような辛い事件
でも実際こういう事件を起こす人はいる
許せない
僕の決めた決意には同意できないけど気持ちは分かる
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どうしようもない「悪意」と戦える力があると分かった時、その力を本当に正義の為に使えるのか。果たしてそれは本当に正義なのか。
読み返したらまた切なくなるのに、その感情の揺れ動きを、小学生目線だからこその表現に学ぶ事が多くてまた読み返す。
辻村深月さん初期の傑作だと思う。
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辻村深月さんで、この作品が1番好きと言う人が沢山いる理由がわかる。全体を通した主人公は「ふみちゃん」と「ぼく」しか出てこず、秋山先生とお母さんがたまに登場する程度。ふみちゃんがいかに魅力的な女の子なのかが深くふかく記憶に残る。
・動物は器物
・心が遠くに行くこと
・最後にわかるトリック
全てがとても面白かった。
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小学4年生のぼくには特殊能力が・・・。ファンタジーと思いきやとんでもない。内容は日常的であり、ダークな部分もあり、誰もが体験しうるのからこそ考えさせられるものでした。会話形式を多く取り入れられ、子どもの体験とは決めつけられない誰にでも当てはまりそうなことだからこそリアルさが感じられ一気に読み進めることができました。
Posted by ブクログ
学校で悲惨な事件が起き、それに直面したふみちゃんはショックで声も出せず、心を閉ざしてしまう。
ぼくは、犯人と闘うことを決める。
どういうラストなのかすごく気になって一気読みしてしまった。
ぼくが思ったよりも賢く、驚いたところもあった。ぼくがふみちゃんと自分とも向き合っていく様が描かれていて、幼いながらにしっかりとした考えを持っているところ、持たねばいけないことにに胸がキュッとなった。
先生の話が確かにと思うことも現実感もあってドキドキした。
どうか力をつかわず、友情の愛なのか恋の愛なのか分からないけど育んでほしい。
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ぼくと幼馴染みのふみちゃんと不思議な能力が交わる青春小説
切なくて最後は苦しくて、でも読んで良かったと心から思える作品
すごく面白かった
先生が悪でもなく善でもなく
ぼくにたいして誤魔化しをしない、子供扱いしない、本気で向き合うところが誠実で素敵だなと思った
文章は難しくないけど心情を理解するために何度も読み返したくなるような深いメッセージ性や辻村さんの想いが伝わってくる
子供が読んでも大人が読んでも面白いはず!
愛って、好きってなんだろうか
その想いは自分本意になってはいないだろうかと色々自問自答するきっかけになった
基本的に小学生の主人公の視点で進んでいくので難しい単語や表現が登場せず読みやすいです。不思議な力を持っている、という少し現実離れした設定がありますがそれをうまく溶け込ませたうまい作りになっているなあと思いました。
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罪、罰、エゴ 先が気になり、「どうなっちゃうの?」とはらはらしながら後半一気読みしました。
読後はもう、「はぁぁぁ……」しか出てこない。
すごくよく練られていて、色んなテーマがあって、考えさせられます。
正しさとはなにか。
エゴとはなにか、愛とはなにか。
あるいは、贖罪とはなにか……。
この小説の登場人物が出てくる他の作品があるそうで、そちらも読まなければ。
そして確認のために「凍りのくじら」再読せねば。
Posted by ブクログ
Audibleで聞いたのだけど、流し聴きしているとゲームのルールが言葉遊びみたいになって内容がわからなくなる。
でも、この物語、若い頃に読みたかった。
ちょうど中山七里さんの作品を読み漁っていたせいか、正義とは復讐とはみたいなことを深く考えてしまった。
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命令ゲームのルール説明が物語の大半を占める構成。
面白さというより、結末が気になって読み進めてしまう。
没入するタイプの物語ではなく、一歩引いて、傍観するような感覚。
現代の道徳や価値観を突きつけられる、感情よりも思考に残る読後感。
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カウンセリング物かと思いきや作品のジャンルが次々に変わってお見事でした。
事件の様子が本当に本当に痛ましくて何回か離脱しかけた。耐えてよかった。
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罪に対する罰、という重いテーマを小学生を主人公にドラマチックに描いた作品。辻村先生の作品は毎回、人物描写に非常に共感できるので今作も大満足でした。
主人公とふみちゃんがお互いにお互いをヒーローだと感じている関係性がとても良かったです。
それだけに事件の凄惨さに胸が苦しくなります。
当初は先生との面談シーンが長いかも、と思いましたが読んでいるうちに罪と罰についてとても深く考えさせられる重要な場面だと理解できました。
辻村先生は子供の世界を描くのが本当に上手い!
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
子供ってちゃんといろいろ考えてるんだよな。そのときの感情や状況を言語化する語彙をまだ持ってなかったり、方法を知らないだけで。
ってことを再認識しました。
序盤、年齢設定が低すぎないかなと思ったけど、ちゃんと意味があった。小学生中学年〜高学年頃の思考の成長を過不足なく描いていて、かなり賢い部類の《ぼく》や《ふみちゃん》もいれば、お調子者の《トモ》みたいなのもいてリアルだった。
今までほとんど辻村深月作品に触れてこなかったけど、次に読むのは『名前探しの放課後』がおすすめらしいので、楽しみな作品が増えました。
Posted by ブクログ
誰かを想う気持ちや、言葉にできない感情が丁寧に描かれていて、読み進めるほどに心がじんわり温かくなった。
「自分にできることは何か」を考えさせられる一冊で、読み終えたあともしばらく余韻が残る。
やさしさや希望をそっと手渡してくれる物語だった。
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「〇〇しなければ✕✕になる」という呪いをかけられる能力を持った小学生の男の子。
小学校で飼育しているウサギたちが惨殺され、その現場を目の当たりにした大切な女の子が心を失ってしまう。
許せない!その犯人に呪いをかけてやる!って話。
能力の設定が細かくて、自分ならどう使うか?を考えながら読み進めていた。
また、女の子のためじゃなくて自分のために能力を使うんだと、責任の対象が誰なのかを考えさせていて興味深い。
最終的な男の子の呪いの使い方は予想外だったが、小学生にしては賢すぎるでしょ、という印象はずっとあった。
ウサギが惨殺される描写はなかなかしんどい。
アキ先生が別作でも登場していたらしく、その作品も読んだことがあったのに全く思い出せなかったのが悔しい。
Posted by ブクログ
ダブルバインドの種類
肯定的ダブルバインド: どちらのメッセージに従っても受け手にとってプラスになる状況です。例えば、「ケーキを買ってきたけど、どちらを食べる?」といった場合です。
否定的ダブルバインド: どちらを選んでも不利益を被る、または罰を受けるような状況です。
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愛とは何か?泣くことの意味は?人間について深く深く考えさせられる小説だった。少年のぼくは純粋で一生懸命でとても美しい。色んな意味で【まっすぐ】な彼にとても魅力を感じた。『子どもたちは夜に遊ぶ』で張られた伏線がまさか小説をまたいで回収されるとは、辻村深月ワールド恐るべし。ファンにはたまらない二重の感動を与えてもらった。もう一度、凍りのくじらも読み返したくなった。
Posted by ブクログ
心を閉ざしてしまった優しくて賢いふみちゃん。
未知の力に怯えながらも、罰を与えることの意味と向き合うぼく。
少年少女が年齢に見合わない苦労を背負い込む姿はとても切なくて、そんなにひとりで抱え込まなくていいんだよと涙してしまう場面がちらほら。
しかしぼくが賢すぎて小4の設定に無理があるだろうと感じてしまったり、世界観に没入しきれなかったりという部分があったため★4。
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小学生の復讐劇を、哲学的かつ情緒的に書き上げた、素晴らしい作品。
デビューから4作目。明らかに化けた。
過去作品と共通の登場人物が出てくるのも、順に読んできた人にとっては驚かされる仕掛け。
秋山先生は「子どもたちは夜と遊ぶ」の先生だった。動物園に行く人は、月子と恭司か。
先生の、殴られた女学生を助けようとした、って言葉でやっと気づいた。
「子どもたちは〜」の該当箇所を読み返したら、完全につながってた。これ、キャラ設定の時点で、秋山先生が言霊的な能力持ってるって決めてたんだな。その種明かしをこの作品で行う。スケールでかいぜ。
もしかしたら、元々は「子どもたちは〜」で触れる予定だったけど、要素増えすぎて本筋がぶれるからカットしたのかも。だとすると、練っておいたものが無駄にならずむしろ熟成して輝いた感じかな。
秋山先生、授業でダブルバインドの話を月子にしてた。これも「子どもたちは〜」を読んだ時は、こんな描写いるか?って思ってたけど。そういうことか。
ピアノ発表会の天才くんは「凍りのくじら」の郁也かぁ。解説で知った。ふみちゃんも確かに同書に出てきてた。病院に一緒にいた、しゃべらない女の子。
他作品とのつながりは、あくまでもスパイス。
本筋も素晴らしい。
・うさぎの胸糞っぷりがすごい。
・マドレーヌが伏線だとは。
・主人公が小学生なのに感情移入させられる
・秋山先生の冷徹ぶりが良い
・復讐や命に関する議論も良い
とはいえ、言うことなし!ではなかった。
ピアノのところは導入としてはやや物足りなさを感じたし、小学4年生の一人称で「呵責」とか違和感表現も。
小4であそこまで頭回るのは東大にも滅多にいないはずだってところもひっかかった。
何より、他作品とつなげる弊害として、見てないと蛇足や違和感につながる描写。
秋山先生の象がサーカスとか、助けた女学生の飲み込んだメモとか、男の人のピアス穴とか。
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2025年43冊目『ぼくのメジャースプーン』
最初は、主人公のぼくがその不思議な能力で多くの人を救っていく物語なのだと思っていた。けれど実際は、幼馴染のふみちゃんを助けるため、自分の力と向き合い、悩み、葛藤していく物語だった。
ぼくも、ふみちゃんも、そして先生も、それぞれ個性が際立っていて魅力的だ。なかでも私は、先生の存在が特に好き。そこにいるだけで空気が落ち着き、読んでいるこちらまで安心できるような、そんな感じがする。
辻村深月さんの作品を読むと、やっぱり「物語っていいな」としみじみ思う。現実とは少し違う世界に足を踏み入れて、登場人物の心の揺れを一緒に辿れるのが楽しい
もはや哲学書
凍りのくじらから。
あらすじにふみちゃんの名前を見つけて手に取りました。
主人公が小学生とするにはあまりに残酷な描写とストーリー展開でしたが、そのぶん読み手に語りかけてくることが非常に重かったです。
「ぼく」と秋山先生のやりとりは哲学的問答で、普段いかに自分の感情を蔑ろにしてたのかを痛感させられました。
もっと若い時にこの本に出会えてたら……と思う気持ちと、今だからこそ響いたんだろうなと思う気持ちと。きっと何度読み返しても新しい発見がある作品なんだろうと思います。
「ぼく」とふみちゃんが過去にとらわれず前向きに進んで行けますように。
Posted by ブクログ
辻村さんは、物語の力を果てしなく信じているんだろうなと思う。
説教めいた伝え方ではなく、価値観を誇示するでもなく、真摯に物事に向き合って、考えて、言葉に乗せて、ひとつひとつの物語を紡ぐ。
たくさんのひとを救って、気づかせて、支えて、促して、ときには立ち止まらせる作品を生み出せて羨ましい。
本作も、テーマとしてはよくあるかもしれないが、切り口や人物設計によるおもしろさが大きい
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「ぼく」は小学4年生。
不思議な「力」を持っている。
ある日、クラスで飼っていたうさぎが愉快犯によって無惨に殺され、風邪で熱を出した「ぼく」の代わりに朝当番に行ってくれた「ふみちゃん」が第一発見者となってしまう。
「ふみちゃん」は器量こそ良いとは言えないが、クラスを引っ張る明るく元気で優秀な女の子。
しかし、事件を境に引きこもりになってしまった。
それまで「ふみちゃん」に助けられてきた「ぼく」は、自分に備わる「力」を武器に、犯人に立ち向かう決心をするが…
人間とそれ以外の生物の死の重さの違いや、犯罪心理、自分と他人の関わりなどなど、小学4年生にはちょっと難しい、いや、大人にだって難しいテーマを考えさせられる。
「ぼく」と同じ「力」を持つ親戚のおじさん秋山先生(大学教授)が導いてくれるのだが、正直言って難しい。
おまけに「力」の設定がややこしい、と感じるのは私だけ?
数学(必要条件・十分条件)を勉強しているような気持ちになってしまい、少々物語に集中出来なかった。
先が気になって一気に読みたいけど突っかかる、みたいな小説。笑
単に、私のアタマが着いて行けてないだけなのかもしれないが。
10歳って、こんなに複雑な考え方をするかなあ?
しかも男の子だし、もっと、幼くて単純思考のような気がするけれど。
そこのところがちょっとね、無理があるような気が無きにしも非ず。
Posted by ブクログ
小学4年生の主人公は、「条件ゲーム提示能力」という不思議な力の持ち主です。動物虐待事件に巻き込まれ、心に傷を負った幼馴染のふみちゃんの仇を取るため、犯人に能力を使うことを決意します。同じ能力を持つ秋山先生から1週間の指導を受け、自分の能力に向き合います。
小学4年生にしては思考が深すぎることに違和感がありました。ルールも複雑すぎてよくわかりませんでしたが、秋山先生との対話の中で「罰を与えるとは?」「犯人に罰を与えることは被害者のためになるのか?」というような答えが見えない問いに向き合うのが哲学書のようで良かったです。
主人公の「ぼく」が出した答えには衝撃でした。周りのことを考えない軽はずみな行動を「子供だから」と秋山先生は怒りを滲ませていましたが、小学4年生が出す答えではないんだよなあ。ファンタジーとはいえリアリティが半減して残念でした。
Posted by ブクログ
勧められて読みました。
少しみんなより大人になったフミちゃんが学校で飼っているうさぎの世話当番で朝早く、風邪を引いた僕の代わりに登校した時、市川雄太という医大生が、うさぎをバラバラにして殺していた。その時から気持ちを失ったフミちゃんをなんとかしたいと思う僕。実は僕には家系的に人に〇〇しないと、〇〇になると暗示をかける力があり、もう1人の子の力の持ち主、大学教授の秋山先生に、この力の使い方について、詳しく教えてもらう。僕は市川雄太と面会するにあたり、この力を使い、市川を懲らしめようとする。先生とは反省しないと人間以外の動物が見えなくなるということを約束したが、実際は。僕の首を絞めないと医学部には戻れないという言葉だった。、僕は首を絞められ、1週間意識が戻らなかった。フミちゃんは毎日自分の意思で病院て彼を見舞い、目覚めてから秋山先生と話をしてお守りにフミちゃんが僕にくれたメジャースプーンを持って会いに行くところで終わる。スプーンのキラキラが、この先の明るさを予感させるような最後でした。
Posted by ブクログ
主人公の名前が最後までないことが気になった。
子供たちは〜の秋先生と、復讐に向き合う対話・問答を通して本質や思考を深めていく。
ただし超常の能力があるという世界観、豊富な語彙や表現を使ったり、能力を理解して機転を効かせる主人公が小学四年生というのがあまりに現実感がなく、ちょっと入り込めなかった。
辻村作品を読み漁るのでしたら
ふみちゃんが、その後の作品にも度々登場します。
辻村作品を継続して読破するのでしたら、読んでおいた方が楽しみが増えます。