【感想・ネタバレ】ぼくのメジャースプーンのレビュー

あらすじ

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。(講談社文庫)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

小学生の少年が負うにはあまりにも重すぎる業。
スパイダーマンでベンおじさんの「大いなる力には、大いなる責任が伴う」みたいな言葉を感じる作品だった。多感な時期である小学生にとって、大きすぎる事件、大きすぎる力、大きすぎる好きな人の存在、どれもが考えさせられる材料として揃っていた。読んでいて胸が苦しくなったり、考えさせられたり、感情がぐちゃぐちゃになったけど、手が止まらない感じ。
あまりに面白いから、出会う全ての先輩、後輩、同期へ紹介しているぐらい笑
本当に読んでほしいな。

二回ぐらい泣きました。

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2026年04月12日

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ネタバレ

人は誰かのために泣けない
愛はエゴであるけれどそれでもいいんだ
自分のために一生懸命になってくれることが傷を癒す

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2026年03月18日

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不思議な力を持つぼく。
幼なじみのふみちゃんはある事件の後、心を閉ざし、声を失ってしまう。

読み始めてすぐ、ふみちゃんだ!って思いました。
「凍りのくじら」に少し出てきたあのふみちゃんなんですね、前書では喋らず視線も合わず、病院に通っている設定だったと思います。
本作では元気で溌剌としていたふみちゃんが、どうして心を閉ざしてしまったのかその経緯と訳が分かります。

力を使って犯人に挑もうとする“ぼく”ですが、同じ力を持つ親戚の大学教授、秋先生のもとに通い、力について学びます。
犯人との対峙は1週間後の日曜日。
このぼくと秋先生とのやりとりがとても興味深く、人間の心理をついていて考えさせられました。
でも秋先生はわかりますが、ぼくは小学4年生にしてはちょっと賢すぎやしませんか^^;

そして秋先生といえば…
この作品は単体でも十分楽しめるとは思いますが、できれば「子どもたちは夜と遊ぶ」を先に読むことを強くおすすめします!
「子どもたち…」では脇役、でも謎に存在感があった秋先生が堪能できます。
また「子どもたち…」を読んだ方は、秋先生はあの時なんて言ったんだろう?と疑問に思うはずです。
その答えが分かります。

決戦の日、残りページが少なくどうなるの!?と読み進めましたが驚きの真実が明かされます。
どうか最後まで、ぼくの戦いを見届けてほしいなと思います。

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2026年03月17日

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ネタバレ

辻村さんの作品は考えさせられることが多い、本の厚みと内容の重量に耐えて読みきると、平凡な生活の中でも考えることがあることに気が付く。辻村作品はリンクしていて、先に読んだ「凍りのくじら」は別コースとか。

可愛がっていたウサギが無惨に殺された。
クラスで交代に餌をやり世話をしていたが、僕が風邪を引いて休んだ日、当番を変わってくれたふみちゃんが手足を切られて死んでいるウサギを最初に発見した。
校門で中の様子を見ていた犯人ともすれ違っていた。犯人は罪の意識などなく、うさぎを殺してもただ一時の気晴らしだと言う20歳の引きこもりの男だった。

うさぎは殺しても器物損壊で軽い刑だという。可愛がっていたウサギの姿を見てふみちゃんは心をなくしてしまい、自分の中に閉じこもってしまった。

僕が休んだからだ。自責の気持ちが深く深くなって、僕は憂鬱の中に落ち込もうとしていた。
心配したお母さんは秋先生に相談する。

ぼくの言葉は不思議な力を持っていた。秋先生とは親戚だったが、時々血筋の中にそういう人が生まれてくるのだという。

一人に一声だけ「若し~しなければ~の結果になるぞ」まず原因になる言葉を掛け、次にその結果を知らせる。その言葉の力は相手の気持ちとは関係なく効果を発揮する。

ぼくは、ふみちゃんを救いたかった。ぼくも救われたかった。それには、犯人に罪を自覚させて償わせなくてはならない。言葉の力を犯人にぶつけたかった。
しぶる先生方に力を使って動かし、7日後に犯人に会うことになる。
それまで、相談相手の秋先生に指導を受けに行く。

先生と力に付いて話し合う。原因と結果、因果関係について秋先生から話を聴く。力を使うことについて、犯人を懲らしめてふみちゃんを治すことについて、僕と先生は考える。

言葉の力は、正しいと信じられるのか、犯人に使って反省させられるのか、気休めではないのか、憎しみをぶつけて復讐しようとしているのか。それは正しい使い方なのか。秋先生も結論は出さない。
僕は考えた。そしていよいよ犯人と対面するに日になった。僕は秋先生とともに部屋に入った。そこには平然と座っている若い男が居た。


僕の出した結論に感動する。量り方がむつかしい彼のメジャースプーンがいい。可愛がっていたウサギを殺されたふみちゃんの悲しみをみながら、小学4年生に重たすぎる苦悩の一週間、読む時間を遅らせたいような結論を知りたいようなじりじりした思いが続いた。

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2026年02月14日

ネタバレ 購入済み

基本的に小学生の主人公の視点で進んでいくので難しい単語や表現が登場せず読みやすいです。不思議な力を持っている、という少し現実離れした設定がありますがそれをうまく溶け込ませたうまい作りになっているなあと思いました。

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2025年01月10日

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軽い気持ちで読み始めたのに、内容は哲学問答のようで深く重苦しかった。
設定的にはあり得ない話。でも、もし
そんな選択ができたのだとしたら自分ならどうするか?
使われる言葉は平易でも、難しい内容だった。

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2026年04月09日

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心理学の授業みたいだった。

人間は皆、先生と主人公が持つ特殊能力を持っていることを伝えるために作られたみたいな本。言葉とは力強く、重たいものだ。忘れないようにしよう。

ただの学校で起きている出来事を描く小説と思いきや、後半で急にネタが明かしが起きる展開は、凍りのくじらを如何にも彷彿とさせる、流石の仕掛けだった。

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2026年04月03日

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特殊能力ものは多くの作品がありますが、本作のようにその能力を細かく分析し、それを踏まえてどのように発動させるかを一緒に考えさせられるような作品はとても新鮮でした。
能力はあくまでサブ的要素として、丁寧な心理描写によりページを割いてクライマックスに集約されていたのも好ましく感じました。
続編?の「名前探しの放課後」も読みたいと思います。

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2026年04月03日

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「声」の力で、行動の命令『ゲーム発動』と、実行しなかったか出来なかった場合の『罰』を与える能力を持つ、主人公。

でも、ピアノの発表会で舞台に行けなくなったふみちゃんを動かしたのは、『罰』ではなくて、本当に主人公に言われて嬉しかった言葉だったんですね。

『条件ゲーム提示能力』なんて特集能力が無くとも、人の言葉には力があると思いました。

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2026年04月01日

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主人公と一緒になって
どうすれば良いのか考えてしまう
没入型でしたね。
文章の組立て方
意味の取り方や考え方
哲学のようで哲学ではなく
難しいと思いながらも理解しやすく
すごい1冊でした。

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2026年03月31日

Posted by ブクログ

ぼくの周りで1番物知りだったふみちゃん。
いつも味方でいてくれたふみちゃん。

でももうそんなふみちゃんはいない。
あの事件を機に心を閉ざしてしまった。

「人間って、絶対に他人のために泣いたりできないんだって。」
いつか、どこかで見た言葉。
ふみちゃんのことを思っているはずのぼくでさえ、本当に彼女のためなのか分からなくなる。
人間は身勝手だ。

もう、何もかも信じられなくなったぼくに、
秋山先生が「愛」について語る。
とても感動した。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オーディブルで。

「不思議な力」を持ってる少年、、みたいな話は苦手で、その使い方を教えてもらうところはちょっと長いなーと思った。
でも後になって、その説明こそが大事だったとわかりました。どんな力を持っていようと、なにも持ってなくても、相手を思う気持ちの強さが全てなのかな。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

・「凍りのくじら」「子どもたちは夜と遊ぶ」とリンクしていると知り、前述の本では明かされなかった内容を楽しみに読み進めた
・この本自体のストーリーも面白かったが、私は絶対に順番を守った方が楽しめると思ったので★4
・力のルールが案外複雑
・ふみちゃんに僕の言葉が力とは関係なしに響いていたことが嬉しい

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2026年03月14日

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覚悟が決まりすぎている小学生だな…
読みながら自分だとどうするかな?というのをずっと考えていてとても楽しめました
友達と話し合うと楽しいかも!

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

辻村深月が2006年に発表した「ぼくのメジャースプーン」の文庫版。ぼくが通う学校で事件が発生、幼なじみのふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失う。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることを行おうと決心する。好きな人を思う純真なぼくの心がいとおしい。秋山先生との対話はなかなか難しいが、言葉の持つ重さ、命の価値に違いはあるのかなど、きちんと向き合うべき問題を掲示している。ただ異能についてはファンタジーだと割り切らないと難しいかも。本作の登場人物が登場する作品がいくつかあるので、今度読んでみよう。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなか読んでいて辛く切ない物語だった。
ちょっとみんなよりも早熟で、クラスの誰からも好かれているけど一歩引いたところにいるふみちゃんと、そんなかっこいいふみちゃんのことが大好きで憧れを持つ僕。そんなふたりに大きな事件と凄惨な暴力が降りかかり、ふみちゃんは心を閉ざしてしまう。そこで僕はお母さんに禁じられた能力を使って犯人に復讐しようと試みる、というのがざっくりとしたあらすじだ。


▶僕という人物の大人顔負けの成熟ぶり
齢10歳にして、同じく能力を持つ秋山先生の複雑な説明に対しても理解を示し、かつその内容を実践で確かめ習得していく姿には凄すぎる、の一言に尽きる。また、ふみちゃんの早熟さや優しさ、聡明さに気がつくことができるという点でも、僕の知性の高さが伺える。ほかの子供たちはふみちゃんのそんな人となりを理解し尊敬することなんて全くできていなかった。ふみちゃんもすごいが、僕もそれと同等かそれ以上にすごいのである。
小学生らしからぬ僕だが、急に小学生に引き戻される場面もあり、そのアンバランスさが危うさに感じられた。なぜ主人公を中学生や高校生にせず小学生にしたのか疑問だったが、きっと周りの子供たちと2人の成熟度の対比、そして恋愛感情のようでそれをも超越した2人の純粋な絆を表現するためだったように思う。

▶僕がずっと抱えていた思いの正体について
物語の最後、犯人に対して僕は能力を行使し、呪いをかける。それは自己犠牲的なものだった。ふみちゃんを助けたい、戻ってきて欲しいという思いに違いは無いものの、僕はずっと犯人と同じくらい自分自身のことを責め続けていた。なぜあの日僕はうさぎの当番に行かなかったのか、もし行っていたらふみちゃんは今こうはなっていなかったのに、と。
そんな僕の命ひとつで犯人を縛ることができるなら、と呪いをかけるくらいには僕自身も事件の後遺症に苦しめられていたことがわかる。辛い…。
冷めきってコーヒーフレッシュの脂が浮いているコーヒーを平気な顔で飲んだり、塩辛いマドレーヌを美味しいと言って食べたりと、やや前兆というか怪しいな…と思う場面はあったがまさかここまで追い詰められていたとは…。というか自分のことはどうでもいい、ふみちゃんを助けたい、なんなら自分は死んでしまえという思いを抱え、復讐のために秋山先生をも欺きながら、虎視眈々と準備をしていたのだと思うとほんとうに切なくなる。

▶もし自分が条件ゲーム提示能力を持っていたら…?
まず、これがこの相手には1番効くだろう!ということを決めきれずなんだかんだ使えないのだろうと思う。ただ、感情的になってどうしても許せなくなったときはきっと必死になって訳も分からぬままに使うのだろう。
相手を縛るという意味では便利な能力だが、相手の行動がその能力によって受動的に動かされているものなのか、それとも本心からの能動的な行動なのかがわからなくなるというのが、人間関係の中で生きていく上で相当な弊害なりそうだということを強く感じた。
また、復讐するにはもってこいの力だが、そもそも自分がここまで酷い仕打ちを受け、また大切な人がそのような状況に陥ったときしっかりと使えるだろうか…とも思った。復讐にも色んな考え方があり、目には目を歯には歯をというハンムラビ的な考え方もあれば、全てを忘れる努力をし、諦めるというものもある。今の自分はそのときが来ない限り復讐について考えられないなというのが本心だ。

500ページ、重厚感のある小説だった。小学生が主人公でここまで頭をフル回転しないと振り落とされるものは、なかなかないと感じる。大切な人のために、そして自分を許さないために最善の考え方とその方法を探し、苦しみながら実行する僕の姿がもう本当に辛かった。
辻村深月、どんな脳内してるんだ…すごいな。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

「正義とは何か」「罰は誰が決めるのか」を問いかける物語だと思います。

世の中は誰かに「〜した」「〜された」で成り立っていて、悪いことを「した」人は「加害者」、「された」人は「被害者」となる。
「被害者」の方が立場上強いが、手を出すと「加害者」と同じレベルになってしまう。
こと復讐においては、このあたりがネックとなる。
しかし、感情には抗えないのが人間。
「被害者」がただ黙って忘れようとすることは難しく、罰を与えたくなる人がほとんどではなかろうか。
倫理と感情のアンバランスな性質を持つ人間が上手く描かれた作品でした。

また、「愛」についても。
人間は自分のためにしか泣くことができない。
他人に同情して泣くことができない。
(大切な人が傷ついても、それは自分のせいで結果起こってしまった、自分の責任に耐えられないから泣いているんだ。)
しかし、これが「愛」なのだと。
他人に起きた事象で自分に嫌な気持ちが生じるのは、自分と他人が結びついている証拠なのだ。
他人のために泣くとはこういうことなのだなぁと思いました。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

僕とふみちゃんのサンタクロースとピアノの発表会のエピソードがすごく好き。

犯人への言葉はそう来るかと驚いた。小学生なのに僕、頭よすぎでしょ。同い年なら私はあの言葉は思いつかないどころか、正しくルールを理解できるか怪しい。

秋先生って聞いたことあるかもと思って調べたら、「子供たちは夜と遊ぶ」と「名前探しの放課後」にも出ているキャラだった。

けど、何年か前に読んだから内容がうろ覚えに。この機会にもう一度読み返そうと思った。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ぼく」が寝込んでいる時に、ふみちゃんがずっとお見舞いに来てくれていたことを知った場面で涙が出てきた。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近『傲慢と善良』を読んだこともあり、本作もまた「自分本位」について深く考えさせられる一冊になった。作中、何度か出てきた「人は、人のために泣けない」という言葉。読んでいる間もずっと、この言葉の冷たさが頭を離れなかった。でも、物語の終盤で先生が示した「愛」の解釈に、ちょっと救われたような気がする。誰かを想う動機が、たとえ「自分が苦しいから」「自分が失いたくないから」というエゴだったとしても、その結果として相手のために何かを想い、行動し、人生を共に歩もうとする。その不器用で、泥臭い執着もまた、人間ができる精一杯の「愛」の形なのだと教えられた気がする。
執着のない清らかな愛は、それはそれでどこか他人事で冷たい。相手に執着してしまうほどの身勝手さこそが、実は一番人間らしい温かさなのかな。

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

難しかった。
でも考えさせられる。
講義を聞いているようだった。

正義とは何か?
正しいとは何か?

人間は自分のためにしか泣けない
そうなのかな。

私の好きな加速する系ではなかったけど
じっくり見つめられるような本だった

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2026年02月11日

mii

購入済み

もはや哲学書

凍りのくじらから。
あらすじにふみちゃんの名前を見つけて手に取りました。

主人公が小学生とするにはあまりに残酷な描写とストーリー展開でしたが、そのぶん読み手に語りかけてくることが非常に重かったです。
「ぼく」と秋山先生のやりとりは哲学的問答で、普段いかに自分の感情を蔑ろにしてたのかを痛感させられました。
もっと若い時にこの本に出会えてたら……と思う気持ちと、今だからこそ響いたんだろうなと思う気持ちと。きっと何度読み返しても新しい発見がある作品なんだろうと思います。

「ぼく」とふみちゃんが過去にとらわれず前向きに進んで行けますように。

#泣ける #切ない #怖い

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2025年02月03日

Posted by ブクログ

 この作家の噂はかねがね聞いていて興味はあったけれど、読むのは初めて。率直に面白かった。

 読み進むたびにイメージがくるくると変わった。オーソドックスな児童文学として始まるのだけれど、途中から雰囲気が少しずつ変わり、さまざまな顔を見せてくれる。サイキックをテーマにした物語の印象もあり、途中からはちょっとサイコかかったネット社会批判的なサスペンス小説のようであり、ある部分ではロジカルな知恵比べをテーマにした硬派の物語のようでもある。いろんな楽しみ方ができるし、その変化の中に一貫した芯があり、それにぐいぐいと惹かれて読んでいった気がする。つまりこれは、プリンセスを守る騎士の物語なのである。

 実はひとつだけ大きく残念なことがあった。読みながら、「どうしてこの点には触れられないのだろう」と思いながら読んでいた。「この点」はとても大きい要素で、本当ならそれが主人公を動かす一番大きな動機になるはずだと思ったからだ。最後まで読むと、触れられなかった理由はよくわかる。登場人物というより、作者の事情なのだ。しかし、個人的にうまく納得できず、上手に感動できなくて、「ああ、そういう風にしたかったのね」と心に風が吹いてしまってがっかりした。

 そのほかにも、タイトルにもなっている「メジャースプーン」の含意がもうひとつ分かりにくかったり、ラストがちょっと甘くはないかと感じたりもした。だけど、そんなことはそれほど気にならず、幼さと強さを持ち合わせ、それゆえに健気さに目が離せなくなる小学生の頑張りを、ハラハラしながら見守る体験は、とても充実していた。読んで良かったなと思う物語だった。

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2026年04月11日

Posted by ブクログ

言葉って力とか、効果とか、影響力とか、全く目に見えないから簡単に使えてるけど、実は結構恐ろしいものかもしれないとか色々考えさせられたなあ、でもなんか能力ほしくなった

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2026年04月09日

Posted by ブクログ

最初の方はペットを飼ってるっていうのもあって胸糞悪くて読むのが辛かった、「子供たちは夜と遊ぶ」の秋山先生も出てきてて、ぼくと同じ能力を持ってたことを知って驚いた、色々と難しい問題だよなぁと思った、2つの作品を読むと更に楽しめると思った✊

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

26.03.29
3.6

言葉が持つ強み・重みがあった。
犯罪・イタズラ・いじめ、悪が出てくる。
1人女の子をショックから立ち直らせるために
少年が奮闘する。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

人間って、絶対に他人のために泣いたりできないんだって、という言葉が何度も出てきて印象的だった。ふみちゃんやぼくに何度か共感しながら読んだ。自分の顔は嫌いなところがいっぱいあるけど、可愛い子と顔を交換してもいいと言われても嫌なこととか。
秋山先生に、“ぼく”の立場だったらどうするかと聞かれたとき、小細工はせず真正面から立ち向かうと答えた学生の男の子に好感を持った。秋山先生の大学の中のレストランでの喫煙者と非喫煙者の話など、被害者と加害者のことについて改めて考え直せた。
全く本筋とは関係ないけど、動物だって人間と同じ生き物なのに見世物のように動物園というものが存在して、それっておかしいよなと思う。

自分のために一生懸命になってくれる誰かがいること。自分が誰かにとってのかけがえのない人間であることを思い出すことでしか、馬鹿にされて傷ついた心は修復されない。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

惨殺されたうさぎを見て、ふみちゃんは心を失った。ぼくは声の力を使い、犯人への復讐を考えるがー。「子どもたちは夜と遊ぶ」で妙な怖さがあった秋先生の秘密。先生の声についての授業が話の半分くらいを占めるので増長さを感じましたが、その内容は薄ら寒くて興味深かったです。ぼくの決断もそうくるかと、おもしろく思いました。辻村さんの作品は読む順番が大事とのことですが、この作品を読むと、本当にそうだなあと身に染みます。個人的に作品にナンバリングをとてもしてもらいたい。作品は好きだけどちょっと複雑です。

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

主人公が小学生だから薄いのかと思ってたけど全然そんなことなく。「罰」について秋山先生と禅問答みたいに7日間話し続けるところで考えさせられた。
人は誰かのためには泣けない、って絶句だなー

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

----あらすじ----
ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。

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2026年03月11日

Posted by ブクログ

けっこう難しい本だった。何が正しくて、何が間違いなのか。読んでるとわからなくなってしまった。結局ものごとの善悪を決めるのは自分の中にある指針(メジャースプーン)であって、それを他人に押し付けることは許されないのだな、と。人はみな心の中に自分のメジャースプーンを持っていて、そのサイズがバラバラだから、傷つけたり傷つけられたりしてしまうのだろう。エピローグは少しうるっときました。

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2026年03月03日

Posted by ブクログ


オーディブルにて。
能力があるって良いことばかりじゃないんだなぁ。
罰を考えるのが難しい、、

うさぎのシーンがリアルで気分が沈んだ。
先生との授業が動物園まで単調に感じて
眠くなってしまった。
ただ、動物園からはスピード感が一気に増して
面白く感じた。



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2026年02月11日

購入済み

辻村作品を読み漁るのでしたら

ふみちゃんが、その後の作品にも度々登場します。
辻村作品を継続して読破するのでしたら、読んでおいた方が楽しみが増えます。

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2018年10月24日

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