【感想・ネタバレ】ぼくのメジャースプーンのレビュー

あらすじ

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。(講談社文庫)

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ネタバレ

人は誰かのために泣けない
愛はエゴであるけれどそれでもいいんだ
自分のために一生懸命になってくれることが傷を癒す

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

不思議な力を持つぼく。
幼なじみのふみちゃんはある事件の後、心を閉ざし、声を失ってしまう。

読み始めてすぐ、ふみちゃんだ!って思いました。
「凍りのくじら」に少し出てきたあのふみちゃんなんですね、前書では喋らず視線も合わず、病院に通っている設定だったと思います。
本作では元気で溌剌としていたふみちゃんが、どうして心を閉ざしてしまったのかその経緯と訳が分かります。

力を使って犯人に挑もうとする“ぼく”ですが、同じ力を持つ親戚の大学教授、秋先生のもとに通い、力について学びます。
犯人との対峙は1週間後の日曜日。
このぼくと秋先生とのやりとりがとても興味深く、人間の心理をついていて考えさせられました。
でも秋先生はわかりますが、ぼくは小学4年生にしてはちょっと賢すぎやしませんか^^;

そして秋先生といえば…
この作品は単体でも十分楽しめるとは思いますが、できれば「子どもたちは夜と遊ぶ」を先に読むことを強くおすすめします!
「子どもたち…」では脇役、でも謎に存在感があった秋先生が堪能できます。
また「子どもたち…」を読んだ方は、秋先生はあの時なんて言ったんだろう?と疑問に思うはずです。
その答えが分かります。

決戦の日、残りページが少なくどうなるの!?と読み進めましたが驚きの真実が明かされます。
どうか最後まで、ぼくの戦いを見届けてほしいなと思います。

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2026年03月17日

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ネタバレ

辻村さんの作品は考えさせられることが多い、本の厚みと内容の重量に耐えて読みきると、平凡な生活の中でも考えることがあることに気が付く。辻村作品はリンクしていて、先に読んだ「凍りのくじら」は別コースとか。

可愛がっていたウサギが無惨に殺された。
クラスで交代に餌をやり世話をしていたが、僕が風邪を引いて休んだ日、当番を変わってくれたふみちゃんが手足を切られて死んでいるウサギを最初に発見した。
校門で中の様子を見ていた犯人ともすれ違っていた。犯人は罪の意識などなく、うさぎを殺してもただ一時の気晴らしだと言う20歳の引きこもりの男だった。

うさぎは殺しても器物損壊で軽い刑だという。可愛がっていたウサギの姿を見てふみちゃんは心をなくしてしまい、自分の中に閉じこもってしまった。

僕が休んだからだ。自責の気持ちが深く深くなって、僕は憂鬱の中に落ち込もうとしていた。
心配したお母さんは秋先生に相談する。

ぼくの言葉は不思議な力を持っていた。秋先生とは親戚だったが、時々血筋の中にそういう人が生まれてくるのだという。

一人に一声だけ「若し~しなければ~の結果になるぞ」まず原因になる言葉を掛け、次にその結果を知らせる。その言葉の力は相手の気持ちとは関係なく効果を発揮する。

ぼくは、ふみちゃんを救いたかった。ぼくも救われたかった。それには、犯人に罪を自覚させて償わせなくてはならない。言葉の力を犯人にぶつけたかった。
しぶる先生方に力を使って動かし、7日後に犯人に会うことになる。
それまで、相談相手の秋先生に指導を受けに行く。

先生と力に付いて話し合う。原因と結果、因果関係について秋先生から話を聴く。力を使うことについて、犯人を懲らしめてふみちゃんを治すことについて、僕と先生は考える。

言葉の力は、正しいと信じられるのか、犯人に使って反省させられるのか、気休めではないのか、憎しみをぶつけて復讐しようとしているのか。それは正しい使い方なのか。秋先生も結論は出さない。
僕は考えた。そしていよいよ犯人と対面するに日になった。僕は秋先生とともに部屋に入った。そこには平然と座っている若い男が居た。


僕の出した結論に感動する。量り方がむつかしい彼のメジャースプーンがいい。可愛がっていたウサギを殺されたふみちゃんの悲しみをみながら、小学4年生に重たすぎる苦悩の一週間、読む時間を遅らせたいような結論を知りたいようなじりじりした思いが続いた。

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2026年02月14日

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ネタバレ

ブグログで僕をフォローしてくれた◎◎さんの本棚で★5つだったので聞き始める。

僕のメジャースプーン 辻村深月 著/
もし私に物事が叶えられる 条件提示の能力があったらどのように使うだろうか。必ず叶う 必ず人を縛る 条件提示の能力があったら。
自分のしたいことでも人を縛るのは勇気がいる。このお話は小学校4年生の男の子が自分の能力に気づき 自分のせいで言葉をなくしてしまった友達のためにその犯人に対して何ができるのか それを考える1週間の物語。
「反省しろ、でなければ死ね」と言うこと、これは SNS で囁くだけであれば簡単だけれど本当に相手を縛る能力があると考えたら怖くてしょうがない。「私の首を絞めろでなければあなたは死ね」と言うと自分の命を犠牲にして相手の人生を終わらせる。でもその結果は相手に復讐はでるが 自分が死んだとき悲しむ人がいるということを忘れている。辻村深月はよく物事を考えているなと思う。
登場人物も、子供を信頼する母親、そして能力者でもあり その母親の叔父でもある秋山先生、そして ふみちゃん、ふみちゃんのお母さん。みんなが信頼し合っている。犯人をのぞいたらみんないい人。
ストーリーもふむちゃんが こくりとうなずく ハッピーエンド よかったと思います。
僕にも能力があると言われたとして何に使うだろうか。確定した能力と言われたら、結局 最後 老衰で死ぬ時に痛みなく死なせてください というぐらいかもしれない。 そうだな大切な家族がが重い病気になったらそれを助けてくださいと言うかもしれない 、子供たちが大きな病になったらそれを直してくださいと言うかもしれない。
能力ってあったらいいな と SNS では つぶやくかもしれないけれども 本当は怖いもんなんだろうなと思う。何かをして結果がわからないから人生は面白いのかもしれない。 いろいろ考えることが多い本でした。

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2026年02月09日

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ネタバレ

適切な罰を考えるターン面白かった
哲学では擦り尽くされてそうなテーマなような気がするが考えれば考えるほどどうしようもない

何の罪においてもそうなんだけど被害時が納得する罰ってないのかも知れない
せめて反省や更生を促す罰でなければならないのかな

禁固刑は罰というか危険人物の隔離の意味合いの方が強いのかな

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2026年02月03日

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僕とふみちゃんの物語
不思議な力を使える僕
学校で飼っていたふみちゃんの大好きなウサギ
なんでも知っていて、運動もピアノもできて優しいふみちゃん
そんなふみちゃんに対するクラスみんなの評価
そして学校で起こる残忍な事件

フィクションだと分かっていても心がかき乱されるような辛い事件
でも実際こういう事件を起こす人はいる
許せない
僕の決めた決意には同意できないけど気持ちは分かる

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2026年02月03日

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どうしようもない「悪意」と戦える力があると分かった時、その力を本当に正義の為に使えるのか。果たしてそれは本当に正義なのか。

読み返したらまた切なくなるのに、その感情の揺れ動きを、小学生目線だからこその表現に学ぶ事が多くてまた読み返す。
辻村深月さん初期の傑作だと思う。

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2026年01月31日

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辻村深月さんで、この作品が1番好きと言う人が沢山いる理由がわかる。全体を通した主人公は「ふみちゃん」と「ぼく」しか出てこず、秋山先生とお母さんがたまに登場する程度。ふみちゃんがいかに魅力的な女の子なのかが深くふかく記憶に残る。

・動物は器物
・心が遠くに行くこと
・最後にわかるトリック

全てがとても面白かった。

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2026年01月29日

ネタバレ 購入済み

基本的に小学生の主人公の視点で進んでいくので難しい単語や表現が登場せず読みやすいです。不思議な力を持っている、という少し現実離れした設定がありますがそれをうまく溶け込ませたうまい作りになっているなあと思いました。

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2025年01月10日

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ネタバレ

オーディブルで。

「不思議な力」を持ってる少年、、みたいな話は苦手で、その使い方を教えてもらうところはちょっと長いなーと思った。
でも後になって、その説明こそが大事だったとわかりました。どんな力を持っていようと、なにも持ってなくても、相手を思う気持ちの強さが全てなのかな。

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2026年03月21日

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・「凍りのくじら」「子どもたちは夜と遊ぶ」とリンクしていると知り、前述の本では明かされなかった内容を楽しみに読み進めた
・この本自体のストーリーも面白かったが、私は絶対に順番を守った方が楽しめると思ったので★4
・力のルールが案外複雑
・ふみちゃんに僕の言葉が力とは関係なしに響いていたことが嬉しい

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2026年03月14日

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覚悟が決まりすぎている小学生だな…
読みながら自分だとどうするかな?というのをずっと考えていてとても楽しめました
友達と話し合うと楽しいかも!

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

辻村深月が2006年に発表した「ぼくのメジャースプーン」の文庫版。ぼくが通う学校で事件が発生、幼なじみのふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失う。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることを行おうと決心する。好きな人を思う純真なぼくの心がいとおしい。秋山先生との対話はなかなか難しいが、言葉の持つ重さ、命の価値に違いはあるのかなど、きちんと向き合うべき問題を掲示している。ただ異能についてはファンタジーだと割り切らないと難しいかも。本作の登場人物が登場する作品がいくつかあるので、今度読んでみよう。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなか読んでいて辛く切ない物語だった。
ちょっとみんなよりも早熟で、クラスの誰からも好かれているけど一歩引いたところにいるふみちゃんと、そんなかっこいいふみちゃんのことが大好きで憧れを持つ僕。そんなふたりに大きな事件と凄惨な暴力が降りかかり、ふみちゃんは心を閉ざしてしまう。そこで僕はお母さんに禁じられた能力を使って犯人に復讐しようと試みる、というのがざっくりとしたあらすじだ。


▶僕という人物の大人顔負けの成熟ぶり
齢10歳にして、同じく能力を持つ秋山先生の複雑な説明に対しても理解を示し、かつその内容を実践で確かめ習得していく姿には凄すぎる、の一言に尽きる。また、ふみちゃんの早熟さや優しさ、聡明さに気がつくことができるという点でも、僕の知性の高さが伺える。ほかの子供たちはふみちゃんのそんな人となりを理解し尊敬することなんて全くできていなかった。ふみちゃんもすごいが、僕もそれと同等かそれ以上にすごいのである。
小学生らしからぬ僕だが、急に小学生に引き戻される場面もあり、そのアンバランスさが危うさに感じられた。なぜ主人公を中学生や高校生にせず小学生にしたのか疑問だったが、きっと周りの子供たちと2人の成熟度の対比、そして恋愛感情のようでそれをも超越した2人の純粋な絆を表現するためだったように思う。

▶僕がずっと抱えていた思いの正体について
物語の最後、犯人に対して僕は能力を行使し、呪いをかける。それは自己犠牲的なものだった。ふみちゃんを助けたい、戻ってきて欲しいという思いに違いは無いものの、僕はずっと犯人と同じくらい自分自身のことを責め続けていた。なぜあの日僕はうさぎの当番に行かなかったのか、もし行っていたらふみちゃんは今こうはなっていなかったのに、と。
そんな僕の命ひとつで犯人を縛ることができるなら、と呪いをかけるくらいには僕自身も事件の後遺症に苦しめられていたことがわかる。辛い…。
冷めきってコーヒーフレッシュの脂が浮いているコーヒーを平気な顔で飲んだり、塩辛いマドレーヌを美味しいと言って食べたりと、やや前兆というか怪しいな…と思う場面はあったがまさかここまで追い詰められていたとは…。というか自分のことはどうでもいい、ふみちゃんを助けたい、なんなら自分は死んでしまえという思いを抱え、復讐のために秋山先生をも欺きながら、虎視眈々と準備をしていたのだと思うとほんとうに切なくなる。

▶もし自分が条件ゲーム提示能力を持っていたら…?
まず、これがこの相手には1番効くだろう!ということを決めきれずなんだかんだ使えないのだろうと思う。ただ、感情的になってどうしても許せなくなったときはきっと必死になって訳も分からぬままに使うのだろう。
相手を縛るという意味では便利な能力だが、相手の行動がその能力によって受動的に動かされているものなのか、それとも本心からの能動的な行動なのかがわからなくなるというのが、人間関係の中で生きていく上で相当な弊害なりそうだということを強く感じた。
また、復讐するにはもってこいの力だが、そもそも自分がここまで酷い仕打ちを受け、また大切な人がそのような状況に陥ったときしっかりと使えるだろうか…とも思った。復讐にも色んな考え方があり、目には目を歯には歯をというハンムラビ的な考え方もあれば、全てを忘れる努力をし、諦めるというものもある。今の自分はそのときが来ない限り復讐について考えられないなというのが本心だ。

500ページ、重厚感のある小説だった。小学生が主人公でここまで頭をフル回転しないと振り落とされるものは、なかなかないと感じる。大切な人のために、そして自分を許さないために最善の考え方とその方法を探し、苦しみながら実行する僕の姿がもう本当に辛かった。
辻村深月、どんな脳内してるんだ…すごいな。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

「正義とは何か」「罰は誰が決めるのか」を問いかける物語だと思います。

世の中は誰かに「〜した」「〜された」で成り立っていて、悪いことを「した」人は「加害者」、「された」人は「被害者」となる。
「被害者」の方が立場上強いが、手を出すと「加害者」と同じレベルになってしまう。
こと復讐においては、このあたりがネックとなる。
しかし、感情には抗えないのが人間。
「被害者」がただ黙って忘れようとすることは難しく、罰を与えたくなる人がほとんどではなかろうか。
倫理と感情のアンバランスな性質を持つ人間が上手く描かれた作品でした。

また、「愛」についても。
人間は自分のためにしか泣くことができない。
他人に同情して泣くことができない。
(大切な人が傷ついても、それは自分のせいで結果起こってしまった、自分の責任に耐えられないから泣いているんだ。)
しかし、これが「愛」なのだと。
他人に起きた事象で自分に嫌な気持ちが生じるのは、自分と他人が結びついている証拠なのだ。
他人のために泣くとはこういうことなのだなぁと思いました。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

僕とふみちゃんのサンタクロースとピアノの発表会のエピソードがすごく好き。

犯人への言葉はそう来るかと驚いた。小学生なのに僕、頭よすぎでしょ。同い年なら私はあの言葉は思いつかないどころか、正しくルールを理解できるか怪しい。

秋先生って聞いたことあるかもと思って調べたら、「子供たちは夜と遊ぶ」と「名前探しの放課後」にも出ているキャラだった。

けど、何年か前に読んだから内容がうろ覚えに。この機会にもう一度読み返そうと思った。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ぼく」が寝込んでいる時に、ふみちゃんがずっとお見舞いに来てくれていたことを知った場面で涙が出てきた。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近『傲慢と善良』を読んだこともあり、本作もまた「自分本位」について深く考えさせられる一冊になった。作中、何度か出てきた「人は、人のために泣けない」という言葉。読んでいる間もずっと、この言葉の冷たさが頭を離れなかった。でも、物語の終盤で先生が示した「愛」の解釈に、ちょっと救われたような気がする。誰かを想う動機が、たとえ「自分が苦しいから」「自分が失いたくないから」というエゴだったとしても、その結果として相手のために何かを想い、行動し、人生を共に歩もうとする。その不器用で、泥臭い執着もまた、人間ができる精一杯の「愛」の形なのだと教えられた気がする。
執着のない清らかな愛は、それはそれでどこか他人事で冷たい。相手に執着してしまうほどの身勝手さこそが、実は一番人間らしい温かさなのかな。

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2026年02月19日

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難しかった。
でも考えさせられる。
講義を聞いているようだった。

正義とは何か?
正しいとは何か?

人間は自分のためにしか泣けない
そうなのかな。

私の好きな加速する系ではなかったけど
じっくり見つめられるような本だった

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2026年02月11日

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愛ゆえの「正義」が牙を剥く。その言葉は、誰のための救いか。

特殊な言葉を放つことで、人の未来を左右してしまう能力を持った少年。そんな彼を取り巻く人々、特に先生との交流を通じて、「人が人を想うこと」の純粋さと残酷さを描き出した物語です。辻村作品らしい圧倒的な読後感と、心地よい達成感に包まれる一冊でした。

一番心に残ったのは、少年が抱く「やられたらやり返したい」という、愛があるがゆえの復讐心です。
かつてタモリさんが「愛がある限り戦争はなくならない」と仰っていましたが、まさにその言葉の真意を突きつけられた気がします。

自分の掲げる正義が、他人から見れば決して正義ではないこと。良かれと思ってしたことが、実はただの自己満足に過ぎないこと。人間がどれほど自分本位に物事を捉えているかを、著者は鋭く、かつ温かい眼差しで描き出しています。

「自分は自分本位である」という自覚を持つことの大切さを教わりました。無自覚に振りかざす善意ほど、恐ろしいものはありません。
内容は少し背伸びが必要な部分もありますが、感情が揺れ動く多感な時期の子供たちにこそ、この「言葉の重み」と「正義の多面性」に触れてほしいと感じました。

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2026年02月10日

Posted by ブクログ

Audibleで聞いたのだけど、流し聴きしているとゲームのルールが言葉遊びみたいになって内容がわからなくなる。
でも、この物語、若い頃に読みたかった。
ちょうど中山七里さんの作品を読み漁っていたせいか、正義とは復讐とはみたいなことを深く考えてしまった。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

命令ゲームのルール説明が物語の大半を占める構成。
面白さというより、結末が気になって読み進めてしまう。
没入するタイプの物語ではなく、一歩引いて、傍観するような感覚。
現代の道徳や価値観を突きつけられる、感情よりも思考に残る読後感。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

カウンセリング物かと思いきや作品のジャンルが次々に変わってお見事でした。
事件の様子が本当に本当に痛ましくて何回か離脱しかけた。耐えてよかった。

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2026年02月02日

Posted by ブクログ

罪に対する罰、という重いテーマを小学生を主人公にドラマチックに描いた作品。辻村先生の作品は毎回、人物描写に非常に共感できるので今作も大満足でした。
主人公とふみちゃんがお互いにお互いをヒーローだと感じている関係性がとても良かったです。
それだけに事件の凄惨さに胸が苦しくなります。

当初は先生との面談シーンが長いかも、と思いましたが読んでいるうちに罪と罰についてとても深く考えさせられる重要な場面だと理解できました。

辻村先生は子供の世界を描くのが本当に上手い!

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2026年01月28日

mii

購入済み

もはや哲学書

凍りのくじらから。
あらすじにふみちゃんの名前を見つけて手に取りました。

主人公が小学生とするにはあまりに残酷な描写とストーリー展開でしたが、そのぶん読み手に語りかけてくることが非常に重かったです。
「ぼく」と秋山先生のやりとりは哲学的問答で、普段いかに自分の感情を蔑ろにしてたのかを痛感させられました。
もっと若い時にこの本に出会えてたら……と思う気持ちと、今だからこそ響いたんだろうなと思う気持ちと。きっと何度読み返しても新しい発見がある作品なんだろうと思います。

「ぼく」とふみちゃんが過去にとらわれず前向きに進んで行けますように。

#泣ける #切ない #怖い

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2025年02月03日

Posted by ブクログ

主人公が小学生だから薄いのかと思ってたけど全然そんなことなく。「罰」について秋山先生と禅問答みたいに7日間話し続けるところで考えさせられた。
人は誰かのためには泣けない、って絶句だなー

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

----あらすじ----
ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。

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2026年03月11日

Posted by ブクログ

けっこう難しい本だった。何が正しくて、何が間違いなのか。読んでるとわからなくなってしまった。結局ものごとの善悪を決めるのは自分の中にある指針(メジャースプーン)であって、それを他人に押し付けることは許されないのだな、と。人はみな心の中に自分のメジャースプーンを持っていて、そのサイズがバラバラだから、傷つけたり傷つけられたりしてしまうのだろう。エピローグは少しうるっときました。

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2026年03月03日

Posted by ブクログ


オーディブルにて。
能力があるって良いことばかりじゃないんだなぁ。
罰を考えるのが難しい、、

うさぎのシーンがリアルで気分が沈んだ。
先生との授業が動物園まで単調に感じて
眠くなってしまった。
ただ、動物園からはスピード感が一気に増して
面白く感じた。



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2026年02月11日

Posted by ブクログ

「ぼく」は小学4年生。
不思議な「力」を持っている。
ある日、クラスで飼っていたうさぎが愉快犯によって無惨に殺され、風邪で熱を出した「ぼく」の代わりに朝当番に行ってくれた「ふみちゃん」が第一発見者となってしまう。
「ふみちゃん」は器量こそ良いとは言えないが、クラスを引っ張る明るく元気で優秀な女の子。
しかし、事件を境に引きこもりになってしまった。
それまで「ふみちゃん」に助けられてきた「ぼく」は、自分に備わる「力」を武器に、犯人に立ち向かう決心をするが…

人間とそれ以外の生物の死の重さの違いや、犯罪心理、自分と他人の関わりなどなど、小学4年生にはちょっと難しい、いや、大人にだって難しいテーマを考えさせられる。
「ぼく」と同じ「力」を持つ親戚のおじさん秋山先生(大学教授)が導いてくれるのだが、正直言って難しい。
おまけに「力」の設定がややこしい、と感じるのは私だけ?
数学(必要条件・十分条件)を勉強しているような気持ちになってしまい、少々物語に集中出来なかった。

先が気になって一気に読みたいけど突っかかる、みたいな小説。笑
単に、私のアタマが着いて行けてないだけなのかもしれないが。

10歳って、こんなに複雑な考え方をするかなあ?
しかも男の子だし、もっと、幼くて単純思考のような気がするけれど。
そこのところがちょっとね、無理があるような気が無きにしも非ず。

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2026年01月29日

Posted by ブクログ

能力の授業が長くて間延びしてる感があった。
ラストのふみちゃんに使った能力が実は…ってところはなぬ!?ってなりました。

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2026年01月28日

Posted by ブクログ

小学4年生の主人公は、「条件ゲーム提示能力」という不思議な力の持ち主です。動物虐待事件に巻き込まれ、心に傷を負った幼馴染のふみちゃんの仇を取るため、犯人に能力を使うことを決意します。同じ能力を持つ秋山先生から1週間の指導を受け、自分の能力に向き合います。

小学4年生にしては思考が深すぎることに違和感がありました。ルールも複雑すぎてよくわかりませんでしたが、秋山先生との対話の中で「罰を与えるとは?」「犯人に罰を与えることは被害者のためになるのか?」というような答えが見えない問いに向き合うのが哲学書のようで良かったです。

主人公の「ぼく」が出した答えには衝撃でした。周りのことを考えない軽はずみな行動を「子供だから」と秋山先生は怒りを滲ませていましたが、小学4年生が出す答えではないんだよなあ。ファンタジーとはいえリアリティが半減して残念でした。

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2026年01月28日

購入済み

辻村作品を読み漁るのでしたら

ふみちゃんが、その後の作品にも度々登場します。
辻村作品を継続して読破するのでしたら、読んでおいた方が楽しみが増えます。

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2018年10月24日

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