【感想・ネタバレ】ぼくのメジャースプーンのレビュー

あらすじ

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。(講談社文庫)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

人は誰かのために泣けない
愛はエゴであるけれどそれでもいいんだ
自分のために一生懸命になってくれることが傷を癒す

0
2026年03月18日

ネタバレ 購入済み

基本的に小学生の主人公の視点で進んでいくので難しい単語や表現が登場せず読みやすいです。不思議な力を持っている、という少し現実離れした設定がありますがそれをうまく溶け込ませたうまい作りになっているなあと思いました。

0
2025年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オーディブルで。

「不思議な力」を持ってる少年、、みたいな話は苦手で、その使い方を教えてもらうところはちょっと長いなーと思った。
でも後になって、その説明こそが大事だったとわかりました。どんな力を持っていようと、なにも持ってなくても、相手を思う気持ちの強さが全てなのかな。

0
2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなか読んでいて辛く切ない物語だった。
ちょっとみんなよりも早熟で、クラスの誰からも好かれているけど一歩引いたところにいるふみちゃんと、そんなかっこいいふみちゃんのことが大好きで憧れを持つ僕。そんなふたりに大きな事件と凄惨な暴力が降りかかり、ふみちゃんは心を閉ざしてしまう。そこで僕はお母さんに禁じられた能力を使って犯人に復讐しようと試みる、というのがざっくりとしたあらすじだ。


▶僕という人物の大人顔負けの成熟ぶり
齢10歳にして、同じく能力を持つ秋山先生の複雑な説明に対しても理解を示し、かつその内容を実践で確かめ習得していく姿には凄すぎる、の一言に尽きる。また、ふみちゃんの早熟さや優しさ、聡明さに気がつくことができるという点でも、僕の知性の高さが伺える。ほかの子供たちはふみちゃんのそんな人となりを理解し尊敬することなんて全くできていなかった。ふみちゃんもすごいが、僕もそれと同等かそれ以上にすごいのである。
小学生らしからぬ僕だが、急に小学生に引き戻される場面もあり、そのアンバランスさが危うさに感じられた。なぜ主人公を中学生や高校生にせず小学生にしたのか疑問だったが、きっと周りの子供たちと2人の成熟度の対比、そして恋愛感情のようでそれをも超越した2人の純粋な絆を表現するためだったように思う。

▶僕がずっと抱えていた思いの正体について
物語の最後、犯人に対して僕は能力を行使し、呪いをかける。それは自己犠牲的なものだった。ふみちゃんを助けたい、戻ってきて欲しいという思いに違いは無いものの、僕はずっと犯人と同じくらい自分自身のことを責め続けていた。なぜあの日僕はうさぎの当番に行かなかったのか、もし行っていたらふみちゃんは今こうはなっていなかったのに、と。
そんな僕の命ひとつで犯人を縛ることができるなら、と呪いをかけるくらいには僕自身も事件の後遺症に苦しめられていたことがわかる。辛い…。
冷めきってコーヒーフレッシュの脂が浮いているコーヒーを平気な顔で飲んだり、塩辛いマドレーヌを美味しいと言って食べたりと、やや前兆というか怪しいな…と思う場面はあったがまさかここまで追い詰められていたとは…。というか自分のことはどうでもいい、ふみちゃんを助けたい、なんなら自分は死んでしまえという思いを抱え、復讐のために秋山先生をも欺きながら、虎視眈々と準備をしていたのだと思うとほんとうに切なくなる。

▶もし自分が条件ゲーム提示能力を持っていたら…?
まず、これがこの相手には1番効くだろう!ということを決めきれずなんだかんだ使えないのだろうと思う。ただ、感情的になってどうしても許せなくなったときはきっと必死になって訳も分からぬままに使うのだろう。
相手を縛るという意味では便利な能力だが、相手の行動がその能力によって受動的に動かされているものなのか、それとも本心からの能動的な行動なのかがわからなくなるというのが、人間関係の中で生きていく上で相当な弊害なりそうだということを強く感じた。
また、復讐するにはもってこいの力だが、そもそも自分がここまで酷い仕打ちを受け、また大切な人がそのような状況に陥ったときしっかりと使えるだろうか…とも思った。復讐にも色んな考え方があり、目には目を歯には歯をというハンムラビ的な考え方もあれば、全てを忘れる努力をし、諦めるというものもある。今の自分はそのときが来ない限り復讐について考えられないなというのが本心だ。

500ページ、重厚感のある小説だった。小学生が主人公でここまで頭をフル回転しないと振り落とされるものは、なかなかないと感じる。大切な人のために、そして自分を許さないために最善の考え方とその方法を探し、苦しみながら実行する僕の姿がもう本当に辛かった。
辻村深月、どんな脳内してるんだ…すごいな。

0
2026年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ぼく」が寝込んでいる時に、ふみちゃんがずっとお見舞いに来てくれていたことを知った場面で涙が出てきた。

0
2026年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近『傲慢と善良』を読んだこともあり、本作もまた「自分本位」について深く考えさせられる一冊になった。作中、何度か出てきた「人は、人のために泣けない」という言葉。読んでいる間もずっと、この言葉の冷たさが頭を離れなかった。でも、物語の終盤で先生が示した「愛」の解釈に、ちょっと救われたような気がする。誰かを想う動機が、たとえ「自分が苦しいから」「自分が失いたくないから」というエゴだったとしても、その結果として相手のために何かを想い、行動し、人生を共に歩もうとする。その不器用で、泥臭い執着もまた、人間ができる精一杯の「愛」の形なのだと教えられた気がする。
執着のない清らかな愛は、それはそれでどこか他人事で冷たい。相手に執着してしまうほどの身勝手さこそが、実は一番人間らしい温かさなのかな。

0
2026年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中盤からは先生とぼくの会話が中心で、哲学的な要素が多かったからか、読むのに時間がかかった❕

ある事件をきっかけに、ぼくの目線を通して読者も考えさせられるという話の展開は「僕たちはどう生きるか?」に似ているなと思った
途中から秋山先生は杉下右京で脳内実写化してました(笑)

私はどちらかというと秋山先生寄りで、加害者には全く寄り添えないし正直相手が死んだっていいし、目には目を歯には歯をという感じだから、さすがは小学生。考えが甘いな〜と思ってたが結構裏切りもあっておもしろかった❕
大小の程度の差はあれど、悪意や加害性は誰にでもあるし、誰かに壊された人生もまた誰かの助けがあれば再生できるてことなのかな…

犯人が反省することもなく、悪意に理由がないという描写なのもとことん突き詰めてて個人的にはよかった❕(作中で勉強が辛かったからとか理由をつけて周りが相手に同情するというシーンがあったけど、犯人のバックボーンと罪を無理矢理紐づけてほしくなかったし、ずっと嫌なやつでいて欲しいから)

0
2026年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

惨殺されたうさぎを見て、ふみちゃんは心を失った。ぼくは声の力を使い、犯人への復讐を考えるがー。「子どもたちは夜と遊ぶ」で妙な怖さがあった秋先生の秘密。先生の声についての授業が話の半分くらいを占めるので増長さを感じましたが、その内容は薄ら寒くて興味深かったです。ぼくの決断もそうくるかと、おもしろく思いました。辻村さんの作品は読む順番が大事とのことですが、この作品を読むと、本当にそうだなあと身に染みます。個人的に作品にナンバリングをとてもしてもらいたい。作品は好きだけどちょっと複雑です。

0
2026年03月23日

「小説」ランキング