あらすじ
舞台は“扉”で物語世界を“観測”する研究室。
研究員Jは、物語から現実世界に迷い込んだ盲目の少女と日々を共に過ごすことになる。
少女を元の世界に帰すという大義と、少女を救いたいという個人的な感情の間でJは葛藤する。
少女の言葉は、フィクションか、現実か。
“観測者”の貴方がその結末を選ぶ。
【目次】
01 約束の海
02 “観測”
03 件の少年
04 包帯
05 星見の塔
06 散歩
07 鋏の音
08 其々
09 匙ノ咒
10 反目
11 未題
12 現実
【出版社からのコメント】
r-906さんの小説家としての魅力は、情景描写の美しさと、設計の緻密さにあると感じています。
作詞の力を活かした耽美な文章に、音や風、香りを感じながら、気づいたらSFとしての大きな渦に呑み込まれている感覚。
中盤からがらっと世界が変わっていく仕掛けにも驚かされました。
眠れない夜更けに、満たされない朝方におすすめの一冊です。
※カバーデザイン等は予告なく変更になる場合がございます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
r-906氏の曲は時折聞いていたくらいのもので、聞いたことがあるのはボカコレ2022で話題をさらった「まにまに」、プロセカに書き下ろした「JUMPIN' OVER」、特徴的なタイトルで個人的に気になったので聞いてみた「パノプティコン」、サムネが幾何学的で聞いてみたら好きになった「三日月ステップ」くらいであった。
そんな私でも全然楽しめたのでr-906氏の曲を聞いたことがない人でも楽しめる内容になっていると思う。
読んだ感想としては、中盤以降の展開が本当に魅力的で、気づいたらエピローグの前まで読み終わってしまった。
おそらく読んだ人は全員同じ感想を持ったと思われるが、この本はただの紙に書かれた文章ではなく、本として手元にある小説であると感じた。
ぜひ読み終わった後はr-906氏の「匙ノ咒」を聞いて欲しい。
(元々r-906氏の曲のファンであれば聞いているだろうが、私のような聞いたことなかった人にもぜひお勧めしたい)