【感想・ネタバレ】有頂天家族のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年03月29日

アニメを深掘りする感覚でじっくり読んだ原作。独特な文体で世界にどっぷり浸からせてくれる。アニメで印象深かった弁天。気紛れで高飛車で脅威の存在なのだけどどこか寂しげなのは狸、天狗、人間そのどれにも属さない立ち位置であるが故?にしてもやっぱり「私はただの鈴木聡美です」はパワーワード!!

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購入済み

2024年02月20日

全体的にギャグ線があるなと思う。過度にウケを狙っているわけではないのに、フッと笑ってしまうような言葉の使い方が好きだった。

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Posted by ブクログ 2024年02月12日

愛すべき毛玉たちの話。
お母さんがとても素敵な人。世の中がこんなお母さんで溢れていたら世界はもっと幸せだね。
父と淀川さんの話、父と赤玉先生の最期の会話に感涙。
早雲は本当に母の事が好きだったんだなぁ…
矢一郎と矢二郎、金閣銀閣が大好き!
これも阿呆の血のしからしむるところだ!!

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Posted by ブクログ 2023年12月31日

「面白きことは良きことなり!」
アニメから入って原作であるこの本を読んだけど、『夜は短し歩けよ乙女』とはまた少し違った風が吹いていて、とても良い。たぬきがもふもふしたくなる。

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Posted by ブクログ 2023年08月31日

妹がアニメから入り、小説も勧めてきたので読んだ。最高に好き。この小説を読んでから、身近なたぬきがより愛おしいものに思える。冒頭の文章から格式高くテンポがよいので、グッと胸を掴まれる。かっこいい文体。主人公がたぬきだからか、深刻すぎずハートフルな感じでした、私もそういうふうになりたいな。初めて読んだ森...続きを読む見登美彦の作品が有頂天家族でよかったです。矢三郎のモットーを忘れずに生きていきたい。面白きことは良きことなり!

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Posted by ブクログ 2023年05月08日

学生時代アニメにハマってたときにこの作品を見て不思議な魅力がありほっこりするところがすごく好きだった。
それから10年経ってから初めて原作を読んだが言い回しや展開が相変わらずおもしろく、パッとアニメの映像も頭に蘇ってきた。
作品自体も最高だし思い出も加わって★5以上、アニメも見返そう。

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Posted by ブクログ 2023年05月07日

阿呆の血のしからしむることだ――。狸鍋になってこの世を去った父の名言。面白きことは良きことなり。へなちょこな狸たちのお家騒動がこんなにも愛くるしい。

弁天の涙のわけはちょっとわかる気がする。本当に人間が天狗になったわけだから、「本当に欲しいものは手に入らない」の一言がささる。

そういえば私も4人...続きを読むきょうだいだ。皆へなちょこなのも同じだ。さしずめ、私の立ち位置は蛙である。きょうだい仲良くしよう。心からそう思った。

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Posted by ブクログ 2023年04月17日

ユーモアあふれるこの作品は読んでてずっとクスクス笑っていました。主人公たちが狸であるが故の文章中の言葉遊びはこの作品ならではです。読み終わったあとにこの作品は3部作あるということを知ったので幸せな気分です。

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購入済み

愛すべき毛玉たち

2022年10月04日

とても可愛いもふもふの家族たち。幸せに生きるって何か、タヌキたちに教えられる。阿保の血のしからしむところ。という言葉が好きです。

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1番好きな小説

2022年05月03日

わたしの好きな小説ランキング第1位です。
面白く愉快爽快。
3部作とのことで、2作目は少し暗めな印象でしたが、3作目はまた爽快な結末を楽しみにしています。

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購入済み

森見ワールド

2022年06月19日

森見登美彦さんの作品を溺愛していますが、中でも有頂天家族シリーズは良いです。登場人物(というより狸物と天狗物)が個性的で、引き込まれます。オーディオ本でも聴いたのですが、活字でも読みたくなったので購入しました。森見さんの作品が変化していっているので寂しいです。

#笑える #ハッピー #癒やされる

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購入済み

森見版平成狸合戦

2017年12月06日

森見ワールド炸裂!
ちょっと笑えて、ちょっと切なくて、ちょっと感動できるお話です

阿呆なら阿呆らしくと堂々と生き抜く狸家族に迫る罠
でも罠を仕掛けるライバル狸一家もまた阿呆揃い
阿呆と阿呆の化かし合いに平和的決着は訪れるのか

そんな阿呆らしく、カオスな物語だけど、ウルッとさせてくれるのは流石森見...続きを読む登美彦といったところでしょう
そして最後はほっこりします

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購入済み

アニメより

2013年07月23日

たまたま見たアニメより、原作を探し出し読み始めたら
面白くて一気に読み終わってしまいました。
電子書籍では当本のみでしたが、続編があればぜひ読みたいです。

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Posted by ブクログ 2024年04月04日

家族愛溢れる毛玉たちの物語。
旅行中のお供として本書を読み、途中泊まった京都で、朱硝子のモデルとなったバーに行けたのは良き思い出となりました。

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Posted by ブクログ 2024年02月29日

オーディブルで視聴。独特の文体がやはり自分好み。ファンタジー小説の世界観があまり好きではないので敬遠していたのだが、食わず嫌いせずに読んでみるべきだなと思った。「夜は短し歩けよ乙女」と登場人物が少し被っていたのが、森見登美彦作品を愛読している人にとっては嬉しい点だと思う。

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Posted by ブクログ 2024年02月19日

「面白きことは、良きことなり」
狸が主人公のお話だから?命の危機が訪れても、どこか、のほほんとしていて、脱力して読めた。アニメも見たくなった。

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Posted by ブクログ 2024年02月10日

「面白きことは良きことなり!」
どんなに嫌な奴がいても、ぞっとするほど嫌なことがあっても、それに立ち向かいながら、心のどこかで楽しむことを忘れない。素敵な家族だなと思った。

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Posted by ブクログ 2024年01月16日

最初は学生の頃みたいに世界観に入り込めないなーって悲しみつつ読んでたけど、クライマックスに近づくにつれて、ちょっと涙しつつ、登場人物たちが好きになっていった。
矢三郎とか赤玉先生とか弁天は森見ワールドだぁって感じがすごくして、やっぱりこの世界観とか好きだなって改めて思った。またこの楽しさを味わえて幸...続きを読むせだ。
総一郎の回想のあたり読んでると、家族って兄弟っていいなぁってなる。矢四郎が毛玉になってると思うとかわいい。
ぜひ2作目も読む。

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Posted by ブクログ 2023年11月16日

平成狸合戦ぽんぽこみたいだなあと思いながら読んでいた。
四人兄弟が始めはバラバラの方を向いているのに、
父の死の真相をきっかけに、
みんなの心が変わり、向く方が一緒になる。
みんなで協力して夷川家に立ち向かう姿はかっこよかった。

父の死の真相は悲しかったけど、
この死がなければ鴨川家の兄弟たちは変...続きを読むわらなかったんじゃないかと思う。
こんな狸たちもいるのかもしれないと
そこらへんを歩き回っている狸たちが愛おしく思えた。

ただただ、狸たちの奮闘が書かれている小説。

平成狸合戦ぽんぽこのせいで、
頭の中で勝手にアニメができあがっている。

もしかしたら私たちの周りにいる誰かが
狸が化けているのかもしれない・・・笑

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Posted by ブクログ 2023年10月19日

こちらもまた会社の先輩からお借りした一冊。

主役は狸の名門、下鴨家の三男 矢三郎。
宿敵は、父親の実の弟である夷川早雲。
父亡き後、両家の対立は益々深まるばかりだった。

京都が舞台の狸家族の物語(^◇^;)
なんだこの物語〜!?

私は森見先生は一冊しか読んだことがなかったが、その時も独特な小説...続きを読むを書く人だなぁと思った気がする。

今回も然り。
雰囲気が独特。

なんというか、この文章に慣れるまで、なかなか小説に没頭することが出来なかったのだが、物語の後半はかなりのめり込んで読んでいた。

この作品はアニメにもなっているのね。
どこかで聞いたことのある題名だなぁと思ったが。

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Posted by ブクログ 2023年10月14日

Xのフォロワーさんから勧められたので読んでみた。京都が舞台、偽電気ブラン、「ところがどっこい生きている!」など『夜は短し歩けよ乙女』と同じ舞台、同じアイテム、同じセリフを使っているが、『夜は短し歩けよ乙女』よりもファンタジー色が強い。そもそもの主人公が人間ではなく狸である。父親を狸鍋にしたのは誰かな...続きを読むどミステリー要素もあり、盛り沢山な1冊だった。

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Posted by ブクログ 2023年08月06日

狸の家族の物語。狸界も大変だ(笑)家族仲が良くて、ほんっまに楽しそうで狸が羨ましくなる。もしかしたら狸が化けて周りにいてるかも、と思うと楽しい。あー私も狸みたいに生きていきたい

「阿呆の血がしからしむところ」
「面白いことは良きことなり!」

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Posted by ブクログ 2023年07月06日

森見登美彦ワールド全開、読んでいて楽しかった。
他の作品にも繋がるお店なども登場し、京都を存分に感じられた。
物語自体も楽しいし、展開や構成も面白いが、やはり文章が唯一無二。一つ一つの状況を思いつきもしない言葉で伝えてくれて、読んでいて飽きない。自分の感情もこれくらい面白く言語化してみたい。
狸と天...続きを読む狗が出てくるぶっ飛んでる話だが、感情移入し、没入してしまった。それも、阿呆のしからしむるところだろう。

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Posted by ブクログ 2023年07月05日

ストーリーが面白いのはもちろん、その進め方が他の森見登美彦さんの作品よりもストレートな感じで読みやすく感じた。
ただ私には読めない漢字がしばしば登場したので調べ調べでページをめくる手が止まることも。後半からは読めない漢字はニュアンスでとらえて読み進めたので後でしっかり覚えようと思う。
4兄弟の末っ子...続きを読むタヌキ、矢四朗が可愛かった。金閣銀閣も悪さばかりだがなんだかお茶目で憎めない笑。

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Posted by ブクログ 2023年06月17日

あー、面白かった! という純粋な感想が出る読書体験になった。
解説にもあったけど、何も考えず、面白く読む。それこそが、森見作品の味わい方、ひいては読書のあり方なのだろうな。

「阿呆の血のしからしむるところさ」

「かつて、母は我らに説いた―「お父さんは立派な狸だったのですから、悠々笑って、ミゴト美...続きを読む味しい鍋になってみせたでしょう。あなたたちもそんなに狸にならなければいけません」。しかしまた、「それを実地に試すことはない」とも言った。」

「狸は如何に生くべきか、と問われれば、つねに私は答える―面白く生きるほかに、何もすべきことはない。」

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月16日

何も知らず読み始めて、まさか狸の家族だとは!とびっくりしましたね(笑)最初はとっかかり辛く読むペースが遅かったけれど半分から一気に読み終わりました。
解説で上田誠さんが仰っていましたが、いろいろあったけど最後は初詣でオールオッケーなので狸らしいというか矢三郎らしい終わり方で微笑んでしまいました。いつ...続きを読む有頂天という言葉が出てくるのだろうと読み進めていましたが、後半に出てきた時はやっとかー!!!と1人で盛り上がりました(笑)


好きだなと思った表現がたくさんあったのですが特に、220ページ(文庫本)にある

「ソージョーコーカってなに?」
「運命の出逢いというやつだ。そうなると何でもうまくいくものだ」

という相乗効果の説明がお気に入りです。
第二部も早く読みたい!

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Posted by ブクログ 2023年03月18日

京都の街で繰り広げられる人間と狸と天狗の群像劇、と言えばいいのかどうか。とにかくページを捲る手が止まらない。珠玉のエンタメ作品。
まず、主人公が狸であるところが面白い。主人公が狸と言えば、映画の『平成狸合戦ぽんぽこ』が思い浮かぶが、あれは都市開発によって住処を追われた狸による復讐劇で、どちらかという...続きを読むと人間の業について語った話であったが、この小説は違う。業は業でも狸についての業だ。
こんな人間以外が語り部の小説と言えば、やはり『吾輩は猫である』だろう。確かに矢三郎の達観した語り口調は、どこか夏目作品の猫を彷彿とさせる。
ここで出てくる狸たちの生態はよく分からない。何やら人間社会に溶け込んで生活しているようだし、寿命も人間よりもずっと長そうだ。どうやってお金を稼いでいるのか分からないが、料亭で食事をしたり、宝塚へ観劇に行ったりしている(まさか葉っぱのお金を使っているわけではないだろうが)。変化の術を使えて、天狗が先生を務める学校に通ったりもするらしい(どんな授業内容なのかは分からない。何か術を習うのだろうか)。死生観も独特で、主人公の親なんて自分が死ぬときでさえ、「愉快な一生だった」と述べ、爽やかですらある。「阿呆なことばかりやっていると鍋にされるぞ」と脅されても、それを止めることができない。まさに、「阿呆の血のしからしむところ」である。
なんだか妙だなと思う。共感しづらいかと思いきや、そうでもない。こんな連中がきっといるんだろうな、と思い、彼らの行く末に目を離すことができない。狐ならぬ、狸に化かされているような気さえしてくる。しかし、それで良いのだろう。
「血」というのは、すなわち「業」だ。過去から綿々と続いてきた、死ぬまで逃れることのできないもの。それは狸に限らず、人間や天狗だってそうだろう。阿呆なことを止められないし、大好きな狸を食べることを止められない。老いらくの恋を諦めることもできやしない。それについて、なぜ、とか、どうしたらよいのか、などと考えるのは、実は馬鹿馬鹿しいことなのだ。悩んだって仕方のないことは、考えるだけ無駄なのだ。ただ、流されるがままに、面白くこの世の生を謳歌する、それ以上に大事なことなんてないんだろう。周りに何と言われても、関係ない。本人は至って真剣に阿呆をやっているのだ。

京都の描写もいい。私は何度か訪れたことがあるだけで、そこで生活はしたことはないけれど、千年以上前から京都全体に漂っている空気というのが伝わってくる。それは日本人だけが感じる懐かしさに近いのかもしれない。
思えば京都という街は、高い建物がなく、ところどころに寺院があり、自然も多く残されている。今現在も、人ならぬものたち、物の怪たちが、如何にも住んでいそうな街だ。
第二部を読み、アニメも見て、京都を聖地巡礼したい。

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Posted by ブクログ 2023年03月03日

読みづらくて苦戦しました。
人気作なので私があれこれ言うまでも無いのですが、一言 
鍋って!!!
(ここショックだった)

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Posted by ブクログ 2023年02月06日

ふわふわ毛玉ファンタジーw

たぬき本来?の化けるの楽しい!が随所に出てて楽しいです。有名な逸話をモチーフにしたと思われる展開もいくつかありますね(偽叡山電車とか)。お話はたぬき版ゴッドファーザーですけど、天狗と人とたぬきだとはちゃめちゃです笑。

昔話ではきつねと双璧をなすたぬきですが、きつねと違...続きを読むってたぬきは化け方が自由で、なんでもありで、でたらめ感満載で、そこが〝阿呆の血のしからしむるところ〟。癒し系のたぬき顔(なりたい)とあいまって、憎めないところでしょうか。

いつか糺の森で矢三郎たちに会ってみたいです。
糺の森にもし大学生がいたら間違いないかな笑。
京都の空を見上げたら弁天がいそうな気もする。
彼女の涙の理由を聞きたいけど怒らせたら、恐。
矢二郎の井戸は小野篁の冥土通いの井戸かな?

もふもふ毛玉のおとぎばなし。

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Posted by 読むコレ 2014年04月12日

森見作品の最高傑作との呼び声高い本作を前に、これほど気持ちを昂らせて読書に取り組んだ事などあったでしょうか。
しかし過度な期待も良くありませんね。
外したとまでは言いませんが、少し肩透かしを食ったような読了感でした。

全体的には良く纏まっていて面白かったのですが、突き抜けたものも無かった気...続きを読むがします。
根底に流れるテーマが重いからか、文章に遊びが少なく主人公の享楽主義設定も宙に浮いた感じでしたが、さりとてどこか諦観めいた狸世界が結末に向かう緊張感も薄めてしまっていた様な。

とはいえ良作には変わらず。
これも愛しいが故。

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Posted by ブクログ 2024年03月30日

ホッコリとはするのだけど、個人的な好みとしては、もうちょっとカタルシスとかそういうのを求めていた気がする。それならこの本を読まない方が、と言われそうだけど。

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Posted by ブクログ 2023年11月29日

挫折しながら数年越しに読み切れた。
森見登美彦の文章は読んでてすぐ分かるくらい独特で好き嫌いが分かれると思うけど、この文が情景が頭に思い浮かぶ助けになっていると思っている。

下鴨家と夷川家の関係なんてもっとドロドロした様子を書けるような設定だけど、そうならずどこかカラッとしていて見ていて気持ちがい...続きを読むいのはこの物語に登場しているのが狸と天狗とほぼ天狗の人間とちょっと人間、というファンタジー要素と森見登美彦の文才なんだろうな。

敵を1人作ったら友達を1人作る、そうやって敵と友達が半分になった時に家族がそばにいてくれていたらすごく心強い。

どのフレーズよりも、ここが心に響いたな。

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Posted by ブクログ 2023年07月02日

読み終わってからレビューするのに2週間かかっている。とても面白かったのだが、何がどう面白かったのかがうまく言葉にできないのだ。そもそも偽右衛門になんの価値があるというのか、狸ではないオイラには全く理解ができない。ただ狸には「阿保の血」が流れる下鴨一家という一族がいて、素晴らしい家族らしいことはわかっ...続きを読むた。なかでも矢一郎をはじめとする4人兄弟を育てた総一郎はカッコいい親父だ。そういえば一度も姿を現さなかった海星の存在が気になる。少しも作品のレビューならないことを綴っていたら、解説の上田誠氏がちゃんとまとめていてくれた。”森見先生の作品は、そのようにして読むのがいい。答えを導き出そうとするのがそもそもの間違いで、解説するのは止めにする。ただ愉しめばいい。面白く読むほかに何もすべきことはない„
あっ、森見作品のアニメは中村佑介氏のキャラクターデザインがピッタリだと個人的に思う。

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Posted by ブクログ 2023年06月19日

京都を舞台にした天狗、狸、人間の話。狸一家の中で父が狸鍋にされたり次兄が蛙になったり色々な家族模様が繰り広げられる。狸は如何に生くべきかー面白く生きるほかに、何もすべきことはない。人間も同じだ。

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Posted by ブクログ 2023年05月02日

四畳半シリーズ、ペンギン・ハイウェイに続いてこのたぬきシリーズ?にはじめて手を出してみた。
一言で言うなれば…森見登美彦シリーズ全開!という感じの本だったかなと。
狸界の名門とされる下鴨家の三男である矢三郎が主人公、この家族には主人公の他に3人兄弟がいて、それに母親を含めて4人の家族がいる。亡くなっ...続きを読むた完璧な父に比べ、何か足りないもの同士の兄弟たちが悪戦苦闘する物語。父親の死を境にバラバラになってしまった家族が、父親の死の真相を突き止め、その中で起きる出来事を通じて、それぞれ兄弟が成長し家族が一つになる…まぁそんな感じの話である。
あらすじにすると感動チックに聞こえるかもしれないが、中身は至って阿呆な話が多く読んでいて楽しい。この著者独特の言葉の使い方や、この慣れない世界観に、若干の読みづらさを感じる人はいるかもしれないが、面白い作品だったと思います。
もう1作品このシリーズがあるようなので、こちらも機会を見つけて読んでみたい。
でも個人的には、やはり森見登美彦は四畳半シリーズかな~とも思いました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月03日

京都を舞台にしたファンタジー。だいぶ昔に読んだから記憶があいまいですが鴨川モルホーみたいな世界観。そんな既視感があったので、新鮮味はなくそこまで楽しめず。四男の弟狸が出てくるシーンがとにかく癒しで、それだけは良かったので最後まで読めました。

京都の下鴨で暮らす狸一家のお話。この世界では狸と天狗と人...続きを読む間がなんとなく共存している。師匠の「赤玉先生」は昔は偉大な天狗だったけど今ではすっかり力も弱くなりグダグタと酒浸りの生活をしている。そんな師匠を三男は何かと面倒を見ている。赤玉先生が昔連れ去った人間の女の子が「弁天」。天狗として実力をつけ女の魅力も兼ね備えた弁天に赤玉先生は骨抜きにされ、三男も惹かれている。
この狸一家の父は弁天も所属する「金曜倶楽部」の忘年会で狸鍋にされてしまった。父の特性を一つづつ引き継いだ狸兄弟は偉大な父の亡き後、母を、兄弟を守るためにそれぞれの役割を果たしつつのんびり、時にトラブルに見舞われながら京都で生きている。

こんな話だったと思います。前半は赤玉先生・弁天・四男を中心にゆるゆると話が進みますが、後半一気にバタバタします。続編もあるようですが、読まなくてもいいかなという読後感。あ、でもアニメ化されてるんですね。これは観てみたいです。本書だと人間に化けてるのか狸のままなのか、あいまいのまま読み進めている部分もあったので、アニメなら状況がはっきりするかも。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月17日

2008年(第5回)。3位。
三部作らしい。アニメ化もされてるらしい。京都を跋扈する狸、天狗、人間。狸の父は、人間に狸鍋にして食べられてしまった。まーピーターラビットの父も人間にウサギパイにして食べられたらしいからな('_') そういうこともあるのかなw 残された母と息子4人、力...続きを読むを合わせて、阿呆なりに
面白く生きてゆく。宿敵の叔父に制裁を加え、大団円。個人的には人間なのに半天狗化した弁天が気になるがw ファンタジーノベル大賞とったらしい。多分読んでるはずなんだがなw 機会があれば読み返そうと思う。

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