【感想・ネタバレ】有頂天家族のレビュー

あらすじ

登美彦氏史上、これまでになく毛深く、波乱万丈。(登美彦氏談)「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。

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Posted by ブクログ

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「捲土重来!」「くたばれ!」

洛中での狸と天狗と人間の、笑って、呆れて、ちょっと心温まる物語。ラストは疾風怒濤のごとくストーリーが駆けめぐる。飛び回る。

人間は街に暮らし、狸は地を這い、天狗は天空を飛行する。
人間と狸と天狗の三つ巴。それがこの街の大きな車輪を回している。
天狗は狸に説教をたれ、狸は人間を化かし、人は天狗を恐れ敬う。天狗は人間を拐かし、人間は狸を鍋にして、狸は天狗を罠にかける。そうやってぐるぐる車輪は回る。

もうみんな可愛い!狸の4兄弟はもちろんだけれども、金角・銀角兄弟も、赤玉先生も弁天も、わがまま放題やりたい放題。でも、憎めない。
狸の父の器の大きさ母の愛。家族の絆にほっこりしました。

「阿呆の血のしからしむところ」
「面白きことは良きことなり!」

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2025年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

森見さんの語り口調の文体は読みやすくて、そう話に起伏があるわけでもないのにすらすら読み進められました。 擬音にセンスがあるし。マジメすぎる長兄狸の矢一郎がぷりぷり怒ってるとかかわいくないですか。 最後まで読み進めてもよく分からないところも多いんですが、そこは想像におまかせなんでしょうかね。 弁天が先生と距離を置いていたことに明確な理由があるのか、先生って本当に地震を冷やかしに行ったの?とか、ちょっと気になるんですが。 阿呆だらけのアニメが今から楽しみです。

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2026年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2008年本屋大賞
森見作品を手に取るのは何作目だろう?
森見ファンタジーワールド全開。

主人公は京都のに暮らすタヌキで下鴨家兄弟三男「矢三郎」。モットーは「面白く生きる」。亡き父「総一郎」は狸界の頭領「偽右衛門」と呼ばれた名狸だったが人間たちの「金曜倶楽部」によって狸鍋にされてしまった。その衝撃的な死を発端に、物語は動き出す。
父の死を受け、次期偽右衛門を目指す長男「矢一郎」と奇人肌の弟たち。それぞれが父から受け継いだ力や誇りを胸に、狸・天狗・人間が入り混じる京都で日々の珍騒動。天狗の大先生「赤玉先生」の世話や、美しくも妖しい金曜倶楽部女史「弁天」との交流、そして夷川家の「金閣」「銀閣」との張り合い。軽妙でユーモラスな日常の裏に、狸社会のしがらみと血族の因縁が深く影を落とす。
とりわけ印象的なのは、下鴨家と夷川家の確執を象徴する存在、叔父「夷川早雲」。彼の暗躍によって次期「偽右衛門」選挙は混迷を極めるが、下鴨兄弟の粘り強さと絆がその陰謀に立ち向かう原動力となる。矢三郎の元許嫁「海星」もまた、複雑な立場ながら矢三郎を案じる姿が胸を打つ。

物語全体を通じて、「狸の血を継ぐ者としてどう生きるか」という問いが浮かび上がる。愚かさも愛嬌もすべて含めて、矢三郎の「面白く生きる」という生き様は、失った父の大きさを乗り越える力へとつながっていく。京都の町並みと奇想天外な狸たちの姿が鮮やかに重なり合い、ユーモアと哀愁が入り混じった独特の世界観が堪能できる一冊だった。

心が楽になる、琴線にふれたフレーズ
「悩みは二つに分けられる。
・どうでもいいこと
・どうにもならないこと」

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2025年08月18日

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