あらすじ
三十五歳の誕生日を迎えたメイ。「いつから彼氏いないんですか?」「何が目標なんですか?」――失礼な後輩に憤慨しつつも、カフェの副店長として働く日々はそれなりに充実している。毎日同じメニューを頼むお客さんも、そんな日常の一部だったのだけど……。久しぶりの恋に戸惑う、大人になりきれない私たちの恋愛小説。〈解説〉渡辺雄介
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
登場人物全員好き。なんだこいつという人物もいなかったのでほんわかした優しい恋愛の本でした。私は学生なので悩みのリアルさが分からないので勝手に主人公を見守っている気持ちになった。主人公と同じ年齢になったら感想がガラリと変わるかもしれない
Posted by ブクログ
社会人になって誰かを好きになったり、誰かと付き合うのが難しく感じる時がある。学生の頃はフィーリングで好きになったり、“推し”を作ったりしてドキドキ・ワクワクな人生を送っている人が多いと思う。社会人になると結婚や妊娠・出産が身近で、周りの結婚ラッシュに伴い焦りが出てくる。だけど、好きな人が簡単にできない。だって、“付き合う”と“結婚”は違うものだから。結婚を意識するとフィーリングより相手の収入や家柄、趣味など色んな面で相手を“評価”してしまう。そうなると、良いなって思った人でも将来を考えれない人とは自然に距離ができる。だから好きになったり、付き合ったりするのも難しくなると思う。
だから「もっとはっきりと“好きだ!”と感じられることが、恋なんじゃないかと思う。私は理性よりも、本能で恋愛がしたい」「ずっと一緒にいてくれて、わたしのことを“命より大事”と言ってくれる誰かを、わたしも“命より大事”と思いながら、暮らしていきたい」という言葉に衝撃をくらった。
いつの間にか“好き”という感情の前に将来のことを優先に考える自分がいる。これからは自分も理性よりも感情を大切に恋愛していきたいな。
Posted by ブクログ
主人公と年齢が近いからこそ葛藤が自分のことのように感じられる。
仕事か、恋愛か。
女性はキャリアを積んでいく過程で結婚や出産というライフイベントは避けられない。でも相手がいないと結婚も出産もできない。そうなると自分一人で頑張れることは仕事しかない。でも誰もが仕事をバリバリやりたいと思っているわけではないし、そのために恋愛を疎かにしてもいいと思っているわけではない。
結婚して子供のいる同級生の振る舞いや話に思うこともある、、、、。
とても感情移入してしまった。
Posted by ブクログ
羽鳥先生が札幌に来た瞬間、読んでいた気持ちが報われた気持ちになりましたт т 大人になっても、恋愛って尊いものなんだと思います。出会いって日常のどこに潜んでいるか分かりませんね、、、。
Posted by ブクログ
2026年、新年1発目に大当たりを引いた気分です。
「普通」ってなんなんでしょうね。
「普通という幻想」を追い求めるのも仕方がない。
でも「普通」のレベルは人それぞれ。
ものすごく今の自分に刺さる1冊でした。
Posted by ブクログ
35歳で向上心もない独身女性の主人公。
8年ぶりに、恋をした。
主人公と自分に重ねちゃう…!!
これは結婚してないアラサーには刺さる小説。
普通の人と付き合いなよって言われたことある人にはぐさっとくる。
「普通という幻想を追っているから、結婚できないんじゃないの?」
読みやすい
主人公の人柄も登場人物も、みんなそれぞれの悩みも全然ありふれたもので、自分の周りにもこういう人いそうだ~!と思いながら読んだ。人それぞれ色んな過去、生き方と夢があって、十人十色が当たり前なのについ忘れがちな世の中(結婚出産出世などに関しては相手にその気がなくても勧めてしまう)だけど、もっと自分に正直に生きていきたいね。かっこわるくても。面白かったです😊
Posted by ブクログ
女性に必ず付きまとう結婚か仕事か、子供を産むか、産まないかという繊細な問題に、女性視点での心情が描かれているところがとても共感でき、自分も同じ境遇になり得ることに恐怖さえ覚えた。
登場人物が全員詳細に紹介していかれたが、本作が終わるまでにそれぞれのエピソードはおわらない。この登場人物たちの人生も続いていくように、これからどんな人生を送るんだろうと想像できるが、きっと平坦な人生ではないだろう。
だが、それぞれの一番幸せな形も思い浮かべて終われるような心温まる作品だった。
Posted by ブクログ
35歳飲食店勤務の独身女性のお仕事&恋愛小説
年齢を重ねたからこその迷いが都度現れる。
現状維持を望んでいても世の中は流れ移ろい変化する。
晒された環境の中で足掻いている姿に勇気づけられた。
Posted by ブクログ
すごく読みやすくて、落ち着く作品だった。
ヒーローもののように焦らされたり悲しくなったり嬉しくなったりの気分の変化はなく、ただ静かに日常が流れていく様を読んでいく感覚。私はこういうのが好き。
仕事に熱心なわけでもなく、恋愛も過去のものに囚われて意欲もなく独身。そんな自分は何年経ってもきっと何も変わらない。なにかの出来事に心に大きな変化があって人間性が大きく変わる、なんてこともなかなかない。
でも、本当に些細なことで、目標ができたり出会いがあって前向きになったりして。そんなリアルな人生が描かれていて、共感しやすかったです。
最後、恋愛で心に大きな傷が残っていた2人のことを「この街の春は、東京よりも遅く来る。」という一言で表していたのが胸に残りました。きっと、不器用ながらもお互い歩み寄って、その人の嫌なところもダメなところも支えていきたいと思える関係になるんだと思わせてくれる素敵な一言だと思いました。
Posted by ブクログ
35歳独身女性、大規模チェーン店の正社員でカフェ『キートス』の副店長として働くメイ。彼女の成長と少しの恋の物語。登場人物それぞれの解像度が高く共感できる。35歳という中途半端な年齢であり、人によって大きく岐路が分かれるこの年齢は、どうにもならないモヤモヤを抱えて生きている人が多い。メイは恋人も家族もおらず、仕事での目標もない。そんな女性の物語です。
著者とはまさに同じ年代で、感じてきたことやその感覚が近しいと思う。
役職ある立場で働き、会社の駒となり突然の辞令で異動する。社員である自分とパートアルバイトさんたちとの間には距離があり、お互いに本音で語らうことはない。
必死に働くことやプライベートをやむなく犠牲にすることも美しいとされた時代に働き、その感覚とは違う若い後輩の扱いに困ったり。
私がメイと少しちがうのは、私は世間のレールに乗り、結婚と出産を経験したことだ。
メイが感じているように産んでいない人を下に見ているつもりは決して無いのだが、出産は壮絶で子育ては最高の喜びとともにそのの孤独と苦しみは決して無視できるものではない。それを経験しているかいないかはひとつの判断材料になり、相手との間に自然と線を引いてしまう。
今私は子どもが少し大きくなったため社会に復帰し、役職もないが責任もない一従業員として働く。漠然と今度はこっち側に来たんだなと感じる。世間の仕組みを肌で感じている。
ああ、細胞のひとつひとつがわかる〜と声をあげているようだ。気がつくとメイと同化して、深いため息が出る。
その中でわからない存在なのが、後輩の杉本と羽鳥先生。そのわからないがあるから世界は面白いし、メイは成長するのだけれど。
たまに天気や行動を説明するシンプルな文章が入る。それがまた特徴的で、小気味良い。メイとこの世界の温度を表しているようだ。
春の新芽が綻ぶようにメイの未来が動き出したところで物語が終わり、前向きな気持ちにさせてくれる物語です。
Posted by ブクログ
めちゃめちゃ共感した。
私も30になって独身であることによってすごく生き方に対する考え方も、恋愛に対する考え方も、働くことへの考え方も変わっていって、それが言語化されてるシーンが沢山あってよかった。
自分の外から見る性格と自分の本質に近い性格にギャップがあるなって感じることも増えたり、自分ってこんな性格だっけ?って思うことも増えたり、でも自然なことなんだなって思えた。自分の今のこのタイミングで読んでよかったです。
Posted by ブクログ
自分と重なる部分が多くて、心にグサグサ。
"普通"という言葉、私は苦手です
普通ってまさに人それぞれの価値観が詰まった言葉だと思います
自分の価値観を"普通"という言葉で押し付けてる気がする
恋愛面では命ちゃんと関わる男性がたくさん出てきて、誰と恋愛に発展するのか楽しみでした
杉本くんにイライラしてたけど、
帰国子女の杉本くんにしか分からない悩みもあったり...。
頭ごなしに怒るんじゃなくて、
ちゃんとその見えないところにも気を配れる人になりたいと思った
P132 マスターの言葉がすごく好き
「もういい大人のはずなのに、
子供である自分を見せられる相手を僕は好きになる」
Posted by ブクログ
35歳、独身女性の止まっていた時が動き出す。仕事でも恋愛でも、その時が来たら歯車が急に動き出すことがあるけど、今まさにその転換点を物語通して見ることができて、あったかもしれない人生の追体験。
最初からメイちゃんの心配はしてなかったけど、正直言って、みっちゃんは心配。
Posted by ブクログ
30代半ばの独身女性メイが仕事、恋愛、自身の将来に向き合い、悩みながら少しずつ自分なりの答えを見つけていく過程が描かれた小説。
ジャンルは恋愛小説となっていましたが、物語のメインはメイの内面の成長だと思いました。恋愛要素は少しのスパイスという位置付けです。
周囲が変化していく中で、自分だけが取り残されているんじゃないかと焦りや不安を感じたり、自身の結婚観や、仕事、人との関わり方を見つめ直す。この年齢の心境がリアルに描かれていて、メイと歳が近ければ共感する部分が多そうです。
恋愛面は奥手でなかなか進展しないやり取りがとても可愛らしく、微笑ましい気持ちになります。
人生のターニングポイントにいるメイを応援したくなる作品でした。自分も頑張ろうと背中を押された気分です。
Posted by ブクログ
メイの悩みがとても共感できる。
メイの等身大の悩みは、自分が感じてきた悩みと同じところもあり、身に沁みた
羽鳥先生は少し怖い気がするが大丈夫だろうか。
Posted by ブクログ
P40 "恋人がいたから、結婚したい、子供を産みたいと思っていたのであり、わたしひとりでは、どうしたいとも考えられない。その可能性を考えられる相手もいないのに、結婚や出産を望むのは、おかしい気もする。"
Posted by ブクログ
葛城メイ、35歳独身。
メイは命と書く。
父親は「僕の命」と言って育ててくれたが、ある日家を出ていった。
母親も病を得て逝ってしまった。
学生のころから付き合っていた恋人がいたが、別れることになってしまった。
いま、頼れるのは友人のみっちゃんと、大ちゃんだ。
メイはカフェの副店長として働いている。
お店の仲間やお客さんとの交流は、時々イラッとするがそれなりに充実している。
そんなメイに訪れた久しぶりの恋の予感。
Posted by ブクログ
35歳独身の都内カフェ店員(副店長)、彼氏無しのメイが主人公。社員として飲食チェーン店に勤めているが、将来の展望があるような、ないような宙ぶらりんの状況。若い人に『目標は何ですか?』と詰められるが、答えるほどの何かの目標を持っているわけでもない。何となくわかるなあ。
僕も流通業の会社には入ったが、『店長になりたいか?』『将来は何になりたいの?』と聞かれても明確な答えは自分に無かった。『僕は○○屋です(でした)』と明確に答えられる人をある意味では羨ましく思った。
メイは同級生、元カレ、同じ店の同僚、常連さん…いろんな人に囲まれながら毎日を過ごし、店長試験をいろんな人の協力で4度目でやっと受かる。そして、札幌のお店の店長として辞令を受け、東京から旅立つ。
テレビドラマ化するには、ドラマチックなこと、ドロドロとした怨みなどがあることなく、緩い日常の連続ではあるが、これはこれでいい話だったなあ。
Posted by ブクログ
恋愛小説は苦手なのに35歳独身というワードに惹かれて購入。結果、読んでよかった。両頬を思い切り平手打ちされたあと、背中を思い切り叩かれる気分。
最初の方は主人公メイちゃんの環境に共感とイライラに襲われ(父親はずっと最低だし新入社員も最初は超いけすかない!)ぐあああああってなってたけど、ページをめくる手は止まらなかった。文章がうまいというより共感力で読ませる感じ。
メイちゃんの等身大の悩みとか、その中でも自分にできる一歩を踏み出す勇気とか、踏み出しすぎて逆に爆死する痛さとか、も~~~~~ぜんぶわかるわかるわかるってなった。
あとみっちゃんが幼馴染の男の子の結婚に号泣した気持ちも痛いほどわかった。自分のことを熱烈に好きな相手って、ずっと好きだって思うよね。はああ黒歴史。
わたしもこれから独身と既婚子持ちの絶対に埋まらない溝も、35歳独身の立ち位置も、じわじわと味わっていくんだなぁ……
でも最後の一文は拍手喝采。これで終わるの最高すぎる。わたしも一歩踏み出してみようかな。
Posted by ブクログ
恋愛から遠ざかり、仕事での中途半端な立ち位置に悩む主人公メイ__
昔思い描いていた"大人"と今の自分が違ったっていい。若い頃の煌めきを懐かしく思いながらも、過去に戻りたくはない。年齢を重ねて得た確かなものを大事に抱えて、少しずつ進んでいく姿が素敵だった。
メイと羽鳥先生の初々しさを感じる恋愛も良かった。普通じゃなくていいんだよ!
Posted by ブクログ
心身共に一応健康で働いて一人暮らしして親友もいて、それだけで幸せと思えたらいいのに「普通」に縛られて苦しくなるんだよな、、でもメイは少しずつでも前に進んで人生が好転していってる。最後も意外とドラマチックな展開で後味がよく素敵な物語だった。
Posted by ブクログ
読み終わった最初の感想は「リアルやな〜」。
主人公は「恋人もいない、かといって仕事に励むわけでもない三十五歳の独身女性、会社員」で、物語の3/4くらいそのままで進んでいくけど、残りの1/4でぐんっと前に進んだ印象。
世間的にはちょっと触れづらいレッテルがある主人公やけど、その人なりの人生があって、しっかり前に進んでいるのがリアルやなあと思った。
羽鳥先生と結ばれて?よかった!
Posted by ブクログ
30代になって、この作品を読み返したいと思いました。もっと色々感じたり、共感できることができそう。
主人公が異性に対する感情や気持ちに共感した。
私もこういう考え方するなとか、恋愛の優先度が高くなくて、恋愛してないと負け組みたいな世間の風評とか違和感があって、、、読んでよかったと思った。
大切なのは自分が何をしたら幸せなのかよく考え、行動すること。私には優先度の中に恋愛とか結婚はまったく入ってきません。だけど、そういう経験はしてみたい、今の私はそう思ってます。
Posted by ブクログ
大人になるということ、年齢を重ねるということを考えさせられる。
「相手のいいところ以上に、悪い部分、普通ではない部分を受け入れて支え合っていきたいと思えるのが恋」
「もういい大人なはずなのに、子供である自分を見せられる相手を僕は好きになる」
が好き。
最後は杉本くんが憎めなくなっていた。
羽鳥先生は不器用ながらストレートな感情表現で可愛い。
Posted by ブクログ
主人公の恋愛と人生の悩みを描いた作品。
常連の羽鳥先生と恋があるかもと読み進めていたら、徐々に二人の距離が縮まったり、縮まらなかったりと楽しめました。一緒に働いている後輩の杉本くんに初めイラッとしましたが、最終的にいい子で応援したくなった。
Posted by ブクログ
耳をすませばを高校生の時に観て、大人になったら小説家になると決めて小説家になった作者
私も綺麗な日本語を書く小説家になりたいと思った時期があったことを思い出した
Posted by ブクログ
大人になったらという題名 通り少しずつ大人になっていく女の子の物語です。
35歳という年齢で恋愛経験が少なく 自分がいつもいつまでも子供っぽいなって
悩みはあるけれど、素敵な友人囲まれて色々な思いに気づかされていく
同じ年代だったらもっと 共感できたかもしれない
でも女性としての悩みはなんとなくわかる
あー 自分もそうだったなって
素敵なハッピーエンドなんで読むと幸せになるかもです
Posted by ブクログ
35歳の独身カフェ店長、全く共感ポイントないかなぁと思いながら読み進めていくと意外にもいつの間にか羽鳥先生の登場ばかり待って先を急ぎたくなり、その時にはメイに感情移入している自分に気づくのだった。元カレの思い出や、心の友や、いつでも行けるカウンター席のバー、必ず食べるメニュー(焼飯)、そして目指したかった目標とそれに向けてのオンプロセス、このお店使っていいよと言ってくれるパトロン?まで選択肢あり、ちょっと恵まれすぎでしょ〜と、子どもいて普通の(とは何か問題もあるが)結婚生活を送ってる側人間にしてみたら、彼女がとても輝いて見えた。しかも札幌での新生活!最期の春まで眩しかった。