あらすじ
妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL……。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。
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Posted by ブクログ
何も事件らしい事件は起きないけど、それぞれの話が、ほかの話と繋がっているところがあり、それに気づくと嬉しくて、楽しみながら読めた。
伊坂幸太郎先生の作品に出てくる、適当だけど時々本質をつくキャラがとにかく好きだった。
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やっぱり伊坂さんのほっこり小説好き。描かれる人間たちみんなあったかいんだよなぁ、と読んでいて心穏やかになりました。
伊坂さんならではの全ての章にいろいろな伏線が散りばめられてる感じも好き。読んでいてほっこり楽しいそんな小説でした。
Posted by ブクログ
いろんな出会いが連鎖して人の心を動かしていく様子は優しくてくすぐったくて、生きるっておかしい、楽しいなと思えてくるような本だった。連作短編ってやっぱりいいな〜。終盤で明かされるアナザーストーリーみたいなのもたくさんあったし、もう一度読み返したい。
織田由美がこの生活に満足する理由として語っていた、自分と旦那と子どもの組み合わせが好き、という言葉が凄くかわいくてお気に入り。
他にもいろんな性格の登場人物が出てくるけど、振り返ると全員チャーミングであったかい世界だった。
Posted by ブクログ
ああ、この人はあの時のあの人か!とかが分かったとき、すごく楽しかった。ある人のその後を別の人の物語でわかったり、ワクワクが止まりませんでした。仕事の休憩中にも読んでしまうくらい。
全体的に、スっと頭に入ってきて読みやすかったです。
Posted by ブクログ
とにかく面白かったし、すごく好きな一冊だった。
短編集の形をとりながら、それぞれの物語が少しずつ繋がっていて、別の話で見た人物や出来事がふと顔を出す瞬間がある。
「あ、これさっきの」「この人、あのときの」
その小さな気づきが積み重なって、物語の世界が静かに広がっていく感覚が心地いい。
登場人物それぞれの視点から描かれる人生を追っていくうちに、世界は思っているよりずっと狭いのかもしれない、と思った。
直接交わらなくても、どこかで同じ時間を生き、同じ出来事を共有している人たちがいる。その事実が、なぜだかとても愛おしい。
作中でふと浮かんだのは、テレビ番組のことだった。
ボクシングやお笑いなど、誰もが知る番組を、全国の人たちが同じ時間に見ている。
けれど、それぞれが置かれている場所や記憶、感情はまったく違う。
同じものを見ているはずなのに、心に残る風景は一人ひとり違う。
その当たり前のようで不思議な事実に、妙に感慨深い気持ちになった。
一話一話はとても読みやすく、気づけばすぐに読み終えてしまう。
それでも、読み終わったあとには、世界や人との距離が少しだけ近くなったような感覚が残った。
静かで優しくて、でも確かに心に残る。
そんな読書体験だった。
ベリーベリーストロング!
駅前でアンケート調査するサラリーマン、妻に出て行かれた上司、声しか知らない相手に恋する美容師など
様々な人間達の間で起こる少し不思議な(運命的な)物語。
斉藤和義のベリーベリーストロング~アイネクライネ~を聴いていたら
作詞:斉藤和義 伊坂幸太郎
あれ!?となりこの本に巡り合いました。
伊坂幸太郎作品はこの作品で三作目。
さり気ない各短編の繋がりに最後の見事な伏線回収。
伊坂幸太郎らしい物語の締め方で胸にティンパニーが鳴り響きました♪
登場人物の視点が面白い
短編ごとに出てくる登場人物が各話のときの出来ごとに関係していて、読み進めながら(あのときの!)と納得しながら読み進めました。物語全体としては爽やかな印象。爽やかだけど登場人物一人一人の発言が人生の格言になるかもしれないくらい深い。
伊坂幸太郎さんの作品は久しぶりに読みましたが、主人公だけではなく登場人物一人一人の個性がしっかりと描かれており、読んでいて飽きません。
あっという間に読み終えました。
Posted by ブクログ
ある、小さな、夜の曲。
◆アイネクライネ。織田夫妻の出会い。藤間さん夫婦の出会い。佐藤くんの出会いが実るといいね。
◆ライトヘビー。美奈子の電話友だちは香澄の弟。ヘビー級ボクシングの試合の結果で告白するなんて。
◆ドクメンタ。藤間は5年更新で彼女と会う。大雑把からの脱出。きっかけは記録。銀行へ走れ。
◆ルックスライク。この娘さんがどなたの娘さんかご存じですか。時を超えてサプライズ。
◆メイクアップ。憎まれっ子、世に憚る。結衣の前に現れた亜季は昔のいじめっ子。一勝一敗?
◆ナハトムジーク。すべてがつながる。みんなが熱く生きてきた。おかしく正直で真面目な人たち。
Posted by ブクログ
すごい久々の伊坂幸太郎作品。
もともと斉藤和義さんの曲聞いてたから、思ってた以上に歌詞通りでびっくり笑
ラッシュライフを初めて読んだ時のような、登場人物たちの意外な関係性への驚きや、登場人物総活躍の感動を味わいました。
ラッシュライフ、中学の時にめちゃくちゃ好きで何回も読み返したなぁ。
ナハトムジーク、オチのところで泣いちゃった。
めっちゃ大好きなポテチ。を思い出した笑
ゴールデンスランバーまでは全部読んだから、(今となっては初期作品?)久々に他の作品も読んでみようかな!
Posted by ブクログ
面白かった!
読みやすい
登場人物にそれぞれ何かしらの繋がりがあって面白い 自分の知人とか友人を辿るといろんな人がいるのかも
人生は何が転機になるかわからないし何が起きるかわからないなと思った
Posted by ブクログ
―ヒューマンドラマ―
伊坂幸太郎さんの作品にしては、とっても平和な物語。といった印象。作中で物騒度MAXは、子供から出る『皆殺し』ってフレーズかな。
キーとなる登場人物が多い上に、年代があちこち飛ぶけど、フルネームや名前で主語をハッキリさせてくれてるから、分かりやすかった。
(途中で人物メモとった笑)
殺し屋とか出てこなくて、あれ?ってなったけど、
青山美智子さんの本を読んだような、ほっこりした気分になった。
Posted by ブクログ
時系列はバラバラでありつつも色んな人が交差して繋がっていくストーリー
この人はあの時の…!と点と点が繋がっていくのが好きなのでとても楽しく読めました
Posted by ブクログ
アイネクライネナハトムジーク。「ある小さな夜の曲」と題された短編集。仕事や、自分自身のこと、恋愛のことであまりうまくいかなかったり、苦しい思いをしている人々に、ほのかに光る出会いが待っている。それはまるで、夜にかすかに聞こえるあの曲のようであると思わされる。
伊坂幸太郎作品の特徴である、それぞれの短編の登場人物がまた別の短編で登場したり、思わぬところで関係がつながったりするのが面白い。この人物はどこにつながるのか、考えながら読むので頭を使うが、その分分かった時の喜びは大きい。
Posted by ブクログ
自分が正しい、と思いはじめてきたら、自分を心配しろ
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仙台が舞台の話が多いので、仙台に土地勘があるとより楽しめるんだろうな。
登場人物が多くて時系列も複雑だけど面白かったー!こういう点と点が繋がっていくような話好き。
個人的にはメイクアップが好きだった。
ボクシング全然詳しくないけど、最後のシーンはドキドキしたー!
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎作品にしては珍しい恋愛モノです。連作に登場する主人公たちはそれぞれの物語で様々に絡み合い、人生という物語で繋がっている。また好きな作品が増えてしまった。
Posted by ブクログ
この本の中に入っている最初の2編、執筆のきっかけはミュージシャン、斉藤和義からの恋愛をテーマにアルバムを作るので出会いにあたる歌詞を書いてくれないかという依頼をもらい、伊坂幸太郎が作詞はできないので小説を書くことならばと短編アイネクライネが執筆された。
次編、ライトヘビーは斉藤和義がアイネクライネを元に作詞作曲した「ベリーベリーストロング〜アイネクライネ〜」がシングルカットされる事になったので付録用に書き下ろした。
そこから膨らんできた話をまとめた小説。
恋愛にまつわる話を書くのは稀で、泥棒や強盗、殺し屋や超能力、恐ろしい犯人、特徴的な人物や奇妙な設定がほとんど出てこない本になりました。ですから、普段の僕の本に抵抗がある人にも楽しんで貰いやすくなったのではないか、そうであってほしいと期待しています。
あとがきから引用ーー
伊坂幸太郎の特徴である、ファンタジーのような設定(殺し屋、超能力など)が全く出てこない本編だが、もうひとつの特徴である、登場人物が老若男女さまざまな組み合わせで関係を結び、あの人とこの人が、過去と現在、未来において、あんなところで繋がる。そのミステリーのトリックが発動したかたのような衝撃、楽しさが存分に味わえる。
あとがきに書いてあるように出会いをテーマにしたこの作品は、読み進めていく事に登場人物の出会いから人間関係のそれぞれから少しづつの価値観や勇気を貰い、自分が持ち得た繋がりの全部を使って人生の選択をする。その、人と人との繋がりの不思議と奇跡が描かれている様は楽しい。
読み返すことでここで繋がっていたのか、この出会いからあの選択があったのかなどと何度も楽しめる作品。
Posted by ブクログ
連作短編集。
タイトルは、モーツァルトの曲名。ドイツ語で「ある、小さな、夜の曲」。そこから小夜曲。
すごく良かった。
伊坂幸太郎の、ミステリーをほっこりに仕立てる手腕とセンスが大好き。
・アイネクライネ
佐藤の該当調査からの、友人の小田夫妻や同僚との会話。
導入からユーモラスでテンポが良く、数ページで設定が理解できる。
ほっこりして、好きでした。
・ライトヘビー
美容師の美奈子が、馴染みの客の板橋香澄から、弟を紹介される話。
最高。アイネクライネからのつながりも、伏線とその回収も、ユーモアも、登場人物も、読後感も、全てが素晴らしすぎる。
・ドクメンタ
佐藤の先輩、藤間の物語。去った妻子、免許更新の女性。
藤間がとても好感が持てて良い。出て行った理由がリアルで良い。そして上司が良い。
・ルックスライク
「高校生」「若い男女」の話が交互に展開。
小田夫妻の娘が登場。若い男女はファミレスでのクレーマーがきっかけ。
そういうことね、と。そして、ほっこり。
・メイクアップ
化粧品会社に勤める窪田結衣。広告キャンペーンのプレゼンに来た代理店の営業が、高校時代に自分をいじめていた人だった。
そこそこ緊張感あるのに、香織がいい味出しててそれを和らげてくれる。純小説チック。
これは他の作品との関連ナシかな。
・ナハトムジーク
ウィンストン小野の試合を中心に、3つの時期を行ったり来たり、
これまでの登場人物が見事にからみ、嬉しい。
ボクシング描写も迫力があって良かった。
Posted by ブクログ
交差して行く感じが読んでいて気持ちよかった。
リアルな感じを醸し出してるタチの悪い奇跡。
偏屈だろうけどそう映る。
なんか何も変わってないんだよな。
人が出会う。何かが起こる。また出会う。
確かにそういうもんかもしれないけど、僕は小説で愚直なロマンを見るのが好き。
Posted by ブクログ
久々の伊坂幸太郎作品、やっぱり読みやすい。
一つ一つの運命や出来事が今に繋がってくるというのがよく分かる。
「あの時こうしていれば」とか「もっとこうしたかった」とか思うときはあるけど、何やかんやそんな過去の自分があるからこその自分というのがよく分かる本だった。
しかし、最後の章では登場人物と時系列に混乱し、「おおっ、ここでこの人!」と思う一方「誰だっけこの人?」って思うシーンも多々あり。
藤間さん(夫)と年代が近しい分、共感を持てた。
パートナーとの関係性が危ぶまれたところで「積み重ね、嫌な方の」と気付いたところは印象に残った。
日々素っ気なく話してたり、小さいことでも相手にイラッとされてることは確実にある。
そんなイライラを少しでも減らせるように、相手への配慮はどんな関係性になっても必要と思った。
サラッと読み返せば繋がりも思い返せたので、読解力の少ない私には2-3回読み返して満足しました。
Posted by ブクログ
色恋や夫婦の出会いや別れを描く、伊坂らしい短編集。中心として、斉藤和義とのコラボというのが基底にある。
あの作品にいた人がここにこう関わってくるのか!というのが、やはり作者らしくて面白い。
各物語の終盤にある、想像していなかった意外性も楽しい。
また、読んでいて、よかったねと心が和むところ、ざまあみ晒せとスッキリするところも気持ちいい。
Posted by ブクログ
最近、私たちは「奇跡的に何かが起こる」という選択肢を忘れがちになっている気がします。人と人がゆるく繋がっていく温かさや面白さが感じられる小説です。奇跡って思っているよりも起こるかもな〜と、少し前向きになれます。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎先生の作品。短編集なんだけどそれぞれの登場人物がどこかで繋がっているという出会いの物語。うまくいかないサラリーマンの話があれば、そのサラリーマンのせいで街頭アンケートをとるはめになった部下の出会いもあり、その部下の友達の奥さんの友達とボクサーが結婚してたり、そのボクサーの頑張る姿をみて頑張ろうときめた人がいたり、その試合をサラリーマンが楽しみにしてたりとかなんかね、全部が繋がってた。途中美容師の美奈子が出てきてボクサーと電話だけで繋がってお付き合いする話があるんだけど、いいなーその距離感て思った。会わんくていい。電話でいい。しかもたまにでいい。それくらいがいい。出会いはなにか意味があるし、大切したいなと思える作品だった。もっとポジティブに生きようってなんか思った。下向いてるより前向いてたほうが出会いあるだろうし、みーんな幸せをつかむことができるんよな!
Posted by ブクログ
ただの日常が鮮やかに感じられるようになる作品。必死でなくとも、劇的でなくとも、どこかで誰かと繋がっていて、奇跡は起こるのだろう。登場人物は「頑張って」人生を変えようとはしない。ただ目の前の生活を生きているだけなのに、その選択やすれ違いが静かに重なり合い、気づけば誰かの人生に確かな痕跡を残している。何も起こらないと思っていた日々にも意味があり、孤独だと感じていた時間さえ、実は物語の一部だったのだと、読み終えたあとにそっと肯定してくれる一冊だった。
Posted by ブクログ
あとがきにも書いてありますが、暗殺者や超能力者が出てこない著者の作品はかなり珍しいのではないでしょうか。
時間軸をズラしながら、短編の中に繋がりを持たせていくやり方は、伊坂節が効きまくっていて、読んでいて楽しかったです。
ただ、これは完全に好みの問題ですが、自分は暗殺者や超能力者が出てくる作品の方が、よりクレイジーで好きです。
Posted by ブクログ
珍しく恋愛が絡んだお話で、特殊な環境は無し。
なので最初は掴みどころが無くて、登場人物も多いし、いろんな場面があって???となっていたけど、読み進むとやっぱり伊坂幸太郎。進むにつれて暖かくサラッと繋がってくる人達の物語の世界に自分も参加していたような幸せな気持ちになれて面白かった。
匿名
リンク
この人はさっきのあの人か。そんな感じで読書があまり得意でない自分も最後まで楽しく読めた。映画化もされているらしいので見てみようかな。やっぱりやめておいた方がいいかな。そんなことを考えてしまうくらい好きな作品になりました。
やっぱり面白い
相変わらずテンポが良く、登場人物の会話が面白くて、時間を忘れて読んでしまいました。
この作品は「恋愛の出会い」をテーマにした作品とのことですが、恋愛物といった感じではなく、伊坂幸太郎さんらしい面白さに溢れた小説になっています。
Posted by ブクログ
ボクシングの試合を中心に、それぞれの見方とか立場が違う人々の物語を描いた小説。
私も離婚の危機の時には銀行振込に行こうかなと思ったし、知らない誰かがクレームで困っていたら、誰の娘さんか知ってて言ってるんですか?と戦いを鎮めてみたくなった。
Posted by ブクログ
伊坂さんの恋愛小説。ふわーっとして幸せになる作品。連作短編で、最終章でいろいろ伏線が回収されて、おーっ、という感じになった。
斉藤和義さんとコラボ(?)のようで、本作から新しい楽曲が誕生したみたい。斉藤さんを意識してだろうが、「斉藤さん 一回百円」という謎の路上占い師?アーティスト?が出てきて、悩みを打ち明けるとその答えになるような斉藤和義の楽曲を再生してくれるという。彼が全編に登場して本作のエッセンスになっているのが良かった。
特に後半、時系列の行ったりきたりがすごくて、ちょっとついていけなかったかなあ。誰か読解力を分けてください。
Posted by ブクログ
章を跨ぐ伏線回収が多く伊坂幸太郎ワールドを存分に感じることができた。
伏線回収の多くがハートフルなものが多いことが個人的な伊坂幸太郎の良さだと思う。
個人的には物語の軸ともなる"ライトヘビー"の話がお気に入りだ。
これまた伊坂幸太郎の魅力であるあっと驚くどんでん返しを食らうことができた。
最終編のナハトムジークではそれまでの異なる軸での物語の伏線を全て回収していくような様子が読んでいて楽しかった。
大丈夫のサインや喧嘩の仲裁など人同士の関わり以外の伏線回収と多いのも良かった。
個人的なお気に入り伏線回収は"ドクメンタ"で記帳をするシーンだ。
それぞれ5年に1度という共通点こそあるもののドクメンタというタイトルで免許更新という内容は繋がりが無さすぎるかと感じたが、ドクメンタの意味の1つのである記録と通帳の記帳でかかっていたのは驚きだった。
自分も佐藤と同じく出会いに理想を求めるタイプだったが、出会い方ばかりにこだわらず身の回りに転がっている出会いに気づき、この人に出会って良かったな思えるようになりたい。