あらすじ
妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL……。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。
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Posted by ブクログ
久しぶりの伊坂作品。
データ会社の佐藤は妻と娘に出て行かれた先輩のミスのために、街頭アンケートを行っている。そこで出会った女性の手にはシャンプーと書かれていて…
伊坂作品らしい平仄が合う話、なので、途中からメモを取って読むようにした。読後、解説されたネット記事を読んで、よし、と思った。
見落としていたのは「メイクアップ」の結衣と結婚したのが高校の時の野球部の同級生だった、ということ。これ以外は大体、把握できたのだけれど。
小野のラストの試合があのような形に終わってしまったのは、まさに伊坂作品、という気がした。完全勝利みたいなのはなくて、どこか欠けがあるような形に終わらせるものが多いように思う。今回、出てきた登場人物にもそのような関係性が多いと感じる。例えば、藤間は離婚しているけれど、奥さんは藤間姓を名乗っていて復縁に期待が持てる、結衣は復讐は出来なかったけれど、小久保はプレゼンか恋人かのどちらかで痛い目を見ている、邦彦と朱美は別れてしまったが、朱美は邦彦にサプライズを仕掛けることが出来た。
順風満帆な人生なんてないのだけれど、一人一人が一生懸命生きていることが、とてつもなくいじらしく、愛おしいのだと感じさせる本だった。
でも織田一真、私は貴方みたいな人は苦手だ。
Posted by ブクログ
いろんな人がつながっている物語で、おもしろかった。
最後の小野がラウンドボーイのに触発されて戦い切るところが一番印象的だった。
こういう縁がいろんなところで実はあるのかなと思ったし、縁を大事にしたいなあと思った。
Posted by ブクログ
平凡な日常の中に潜んでいる心の暖かさ、不思議な人と人との繋がりを感じることができた。
短編集ではあるが、実は一つの大きな長編の物語になっているところが面白い。
歌のために書いた物語とは思わずビックリ。