あらすじ
似ているようでまったく違う、
新しい一日を懸命に生きるあなたへ。
『お探し物は図書室まで』『赤と青とエスキース』で本屋大賞2位。『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』『人魚が逃げた』で5年連続の本屋大賞ノミネートの著者、最高傑作。
長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家――。
つまずいてばかりの日常の中、それぞれが耳にしたのはタケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』だった。
月に関する語りに心を寄せながら、彼ら自身も彼らの想いも満ち欠けを繰り返し、新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく――。
最後に仕掛けられた驚きの事実と読後に気づく見えない繋がりが胸を打つ、心震える傑作小説。
感情タグBEST3
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どの話も凄く良かった。ポッドキャストについてはこの作品で初めて知り、声優の梶さんが実際に演じているということで聴いてみたが面白かった。実際にこんな感じなのかなあと。最後のタケトリオキナのお母さんに向けての言葉にはぐっときて泣きそうになった。月についての豆知識も興味深く読むのが楽しい作品だった。
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装丁に惹かれて購入。青山美智子さん、いいですねぇ。ポッドキャスト、ツキない話が、巡り巡ってそうなるのねぇと納得。お天道様のエピソードがお気に入り。
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小さなつながり。
自分の仕事や行動が知人だけでなく知らない人の小さな支えになっている可能性がある。
そして、その逆もある。
最後の方はホロッとするような内容で終わりも綺麗にまとまっていて良かった。
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2025年中、泣けると話題のいくつかの話を読んできたが涙腺には触れず。2026年に入って読み始めた1冊目、そして第1章で自然と溢れる涙。そう、それは悲しみではない。鼻頭がツンとなる感覚は青山先生の真骨頂、暖かさである。
ポッドキャストをテーマに紡ぐ物語。またその配信者の思いも良い、あたたかい。
こうやって自分の日常が誰かと繋がっていたらいいなと。
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仕事を10年続けてきた。
その特別休暇を使って、自分のために自分の行きたいところを行ってあげよう。そう思い、一人旅へ連れてった本です。
行き先は、京都、伊勢、東京。東京は友達が予定を合わせてくれて会うことが出来たので、ちょっと足をのばした。移動中にコツコツと読んだので、新幹線の中で人知れず泣いてました。笑
貴船神社、結社、八阪神社、大国主社、伊勢神宮 外宮 内宮、猿田彦神社、佐瑠女神社
たくさんのおかげを頂き、あぁ自分は大丈夫だとストンと心に感じ満ち足りた感覚になりました。
これからも地道に頑張ります。きっと大丈夫。
このお話は、月がテーマとなっていて、月について考えた事が無かったから小話が面白く、温かくて、前を向けた。最後は温かい話で涙が止まらなかった。優しい。太陽となる人がいて、眩しくて、自分もそういう人が羨ましい、太陽みたいな人に憧れるなぁと思いながら読みました。
丁度、ラジオをYouTubeでやってみたいと考えていたタイミングでした。需要はあるかわからないし、続けれるのかもわからないけど。漠然とやってみたい気持ちがあって、このタイミングで読めたのも良かったなと感じました。アクセサリー作りも興味があるので、挑戦してみようかな。
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P251
あたりまえのように与えられ続けている優しさや愛情は、よっぽど気をつけていないと無味無臭だと思うようになってしまうものなのよ。透明になってしまうものなのよ。
大切なことはいつもよく見えないよね。
当たり前だと思わず有難いと思って生活したいなと思います。
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ゆっくりと空を見上げて月を眺めることは普段なかなかありません。仕事に追われて、未来を憂いて、しんどい気持ちでいっぱいになると中々自分以外の外に目を向けることができないです。
この本を読んで、月を通して誰かの優しさに気づいたり、誰かと同じだと心強く思ったり、支えられている愛されていることに気づいたり、そんな気持ちを持てました。ポッドキャストは聞いたことがありませんでしたが、新しく挑戦する1つとして聞いてみたいです。
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書店に立ち寄った時に出会い手に取った1冊。
青山美智子さんワールドに今回も浸ることが出来ました。
心温まると同時に自分も頑張ろうと思えた作品です。
ぜひ年末の心のお供にしてみてください。
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月は一つではない。
短編小説集は感情移入が薄れるのではないかと思い、これまで少しばかりの嫌煙から手を出さずにいた。
だが、当作品ではどこがで繋がっているため、章が変わってから描かれる前章主人公の余白があったりととても素敵だった。
各々に寄り添う月と太陽、自分と環境、まさに惻隠之心(使ってみたかった四字熟語)。
どこかの誰かを思い行動する事も、特定の誰かのために行動することも、どちらもとても貴い事。
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青山さんの書くお話は優しくてどれも温かい…
人は新月のように、見えないところでも密接に関わり合ってるんだと感じられる。
見えなくても、分からなくても、誰かに届いたり、繋がっていくことを想像しながら生きていくことで、巡り巡ってそれが大切な人の幸せになっていく。
父娘の話は涙。親になってから特にこの手の物語には弱くなってしまって…自分の親や子どもの事と重ねてしまった。
月を眺めながら、大事な人たちの幸せを願いたくなるそんな物語です。
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主人公と同じ看護師として、
人のために役に立ちたい思いは
実はナースの傲慢かもしれないという箇所にドキリとした
それでも、相手を想いそばにいることが
相手の存在の証になるんじゃないか…
一章ごとの短編が、優しく温かなことばに包まれていて、安心したい時に読む作家
Posted by ブクログ
12月の2025年も残すところわずかのこの時に、本書を読もうと決めていた。結果的に、その判断は間違っていなかった。この一年、わたしは心が疲れていた。一年前に思い描いた2025年のなりたい自分になれていないと感じていたのもある。
『お天道様』は、そんなわたしの胸にすぅーっと入りこんだ。仕事納めのその日の電車内で込み上げる。目を真っ赤にしていたのだろう。ちらちらと周囲の視線を感じた。こんなに人の目が気にならない日はない。いつもより職場の人へも優しくなれた。
「来年はもっと楽していいよ」
そう自分につぶやいてみる。
『ウミガメ』にある、下記の表現が気に入った。
[人は出会うとすぐ水滴がくっつくみたいにさっと自然に融合して一つのグループをつくるのに〜]
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短編集です。
内容は、ポットキャストの「ツキない話」を聞いているリスナー達のお話なんですが…(話を言語化が難しい…)
少し辛い、なんだか寂しいような気持ちの方におすすめの本です。
いろいろな人の優しさがどこかで繋がって、巡ってるんだなみたいな気持ちになります。
夜1話ずつ読むのがおすすめです。
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偶然にも新月の日に読み始めて2日月で読み終わり、自分もお話の世界に入り込んだようだった。いつもの青山さんの作品よりも少し大人な感じで素敵だった。久しぶりの読書時間に心が癒され、師走の月を眺めたくなりました。
Posted by ブクログ
本作は、似ているようでまったく違う一日一日を、私たちがどう過ごし、どう積み重ねていくのかを静かに問いかけてくる物語だと思った。前に進めた日も、立ち止まってしまった日も、成長できていないと感じる時間さえも、この作品は決して否定しない。そのままでいいのだと、そっと背中を撫でてくれるようだった。
物語の軸となるのは、月を題材に語られるポッドキャスト。月の満ち欠けのように揺れ動く感情が丁寧に描かれ、人々の人生が少しずつ交差していく。その中で描かれるのは、大きな決断ではなく、新しい自分へと踏み出そうとする小さな一歩の尊さだった。
私はいつも、一歩を踏み出す勇気が必要で、誰かにそっと背中を押してほしいと思いながら日々を過ごしていた。「大丈夫、あなたならできるよ」と、優しく見守ってくれる存在を求めているのかもしれない。
けれど、この物語を読み終えたとき、そんな存在はすでに身近にあったのだと気づかされた。夜空を見上げれば、月はいつでも、へとへとになって帰る私を「おかえりなさい、おつかれさま」と静かに迎えてくれていた。
今の苦しみも、今の幸福も、きっとどこかで誰かの人生とつながっている。そう信じさせてくれる、月明かりのように優しい一冊だった。
今、この作品に出会えて本当に良かった。
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短編集のようでそうでないお話。年代性別バラバラの人間模様が散りばめられている素敵なお話。初めて読む作家さんでした。巻末の野口聡一さんの総評も新鮮でいい。
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ーーー竹林からお送りしております。かぐや姫は元気かな。ーーー
ポッドキャストの「ツキない話」が繋ぐ人々の物語。
本当の思いを誰にも言えなかったり、思い描いた自分になれなかったり。
そんな人たちが出会う「ツキない話」。月にまつわる話が語られるが、聞いている人の心が少しずつ明るくなる。
第三章「お天道様」が私は特に好きだった。
父親と義理の息子。ふたりとも不器用すぎる。
でも、家族を思う気持ちはどちらも負けていない。
きっとこの家族は今後より良好な関係を築いていくんだろうなと感じられた。
Posted by ブクログ
月に纏わるポッドキャスト「ツキない話」を軸にしたリスナーたちの短編集。
それぞれの章の主人公たちが感じる悩みや上手くいかない日常に共感しつつも、ポッドキャストという見えない存在に励まされたり勇気をもらう姿に心が満たされる。
ほっこりと優しい気持ちになれる物語。
Posted by ブクログ
2025.49
長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家――。
つまずいてばかりの日常の中、それぞれが耳にしたのはタケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』だった。
月に関する語りに心を寄せながら、彼ら自身も彼らの想いも満ち欠けを繰り返し、新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく――。
最後に仕掛けられた驚きの事実と
読後に気づく見えない繋がりが胸を打つ、
心震える傑作小説。
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Posted by ブクログ
悩み事って、家族の事、仕事の事、体の事、友達の事などなど、身近なところに絶え間なくあって、どうやって付き合っていくのか毎日自分を悩ませる。
悩ませているのは相手でも、状況でもなく自分なのに。
なんでなんでなんで!!って自分が追い込まれて腐ってしまって素直に向き合えなくて。
なっちゃんのように、そうだ、人と関わらなければいいんだって極論、わかるわかる。
それでも1人は寂しくなる。
この本の主人公たちを取り巻く人達が、すごくいい人ばかりで、こんなにいい人ばかりいないでしょって思いながらも、自分の曲がってる想いも晒されて、優しさに癒されて。
タケトリ、オキナの月にまつわる話が人との付き合い方にも通じていて、ツキない話!ぜひとも聞いてみたいとも思った。
悩んで失敗して悔やんで、でも月が満ち欠けするように、自分の目指す月の立つ林には、周り回って1から立つことが出来て、ダメでも、また次へ進むことができるんだって勇気づけてもらえた。
著書のメッセージ入りしおり
他の本には何が書かれていたのかな。
Posted by ブクログ
月は、満ち欠けを繰り返しているし、ずっと空に浮かんでいる。
青山さんのストーリーは、全てが繋がっていて、最後の最後にその繋がりが解き放たれると、鳥肌すら立つよな。
ホッと一息つける小説って感じ。
年末にこれを読めて、よかった。
Posted by ブクログ
年末に相応しい作品
年明け向き合える。踏み出せる作品。
短編でありながら、繋がりあう登場人物
月を眺めたくなり、心のゆとりを持たせる
流石の青山ワールド
Posted by ブクログ
ツキナイ日は誰にもあって、それはきっかけやチャンスでもある。タケトリ・オキナの語る月の物語に導かれるように、気持ちを切り替えて新しい日々に向かっていくキャラクター達の姿に励まされた。"ひとりだと感じても、どこかにあなたと縁が繋がっている人がいる”。そんな優しいメッセージを感じる、クリスマスにピッタリな作品。
Posted by ブクログ
読みながら、優しい声のポッドキャストを
聴いているような、ゆったりとした気分に浸れた。
月のように、人も光と影になる部分があり、
時を経て、ゆっくりと月が膨らむように
その人の本当の姿が見えてくるものなのかもしれない。
今、見えているのが、その人の全てではないのだと
じっくり眺めて、見えない日にもその姿を思って
見つめることをやめないことが大事なのだと
教えられた。
野口聡一さんの、壮大であたたかいあとがきも
とても良かった。
Posted by ブクログ
ひとつひとつが違う人の物語ですが、最終的には繋がっています。とても綺麗で素敵な物語でした。インターネットの誰かの投稿で救われたり、誰かの作品が勇気を与えることがあると改めて感じました。短編はだいたい中途半端で終わるイメージですが、しっかりキリがよく終わっていました。心温まる作品です。
Posted by ブクログ
全ての章が一本の線で美しくつながって、最後にふっと心が軽くなる一冊。さすが青山美智子さんだった。
読み終わる頃には、自然とポッドキャストを聴きたくなり、なんなら自分でも始めてみたくなる。そして夜空を見上げたくなって、新月の日が楽しみになる。毎日の小さな幸せに気づかせてくれた、温かい物語だった。