あらすじ
山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。事件報道後、警察署に小学生が訪れ、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。彼の父親は十年前に失踪し、失踪宣告を受けていた。無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。
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Posted by ブクログ
失われた貌、顔ではなくて貌である。非常に、キーとなりそうで興味の枠タイトル。
刑事の日野が追う事件は、顔のない死体。複雑な関係者と、親子などの愛憎をいくつも掛け合わせて真実が本当にわからない。だんだんとあきらかになる事実、血液型のトリック、誰の死体か、という点をなん度も目の前で通り過ぎ、会話がなされていくのにそのヒントに気が付かせない。フェアな文章であり、してやられた、という読者として作者との会話を楽しんでいるかのような読後感。これは素晴らしい作品だ。
Posted by ブクログ
初読みの作家さん
一定期間に起こった様々な事件がピースとなり事件を解決していく。読み終えた時の伏線の回収ぶりにスッキリ。
事件の展開は悲しく、どうすれば良かったのか?と思う。
各々の事件や関係者が多すぎて、読むのに少し苦労しました。気づけば半分以上読み終えていました。
Posted by ブクログ
最初から最後まで、興味がずっとひかれ続けた。面白かった。展開が気をてらっておらず、淡々と、というか次々と小出しに新事実が出てくる。最後のどんでん返しもよかった。
これはお勧め。
Posted by ブクログ
【人間臭い単純な動機→隠蔽→事件が“超ハードモード”へ変貌】
山奥で、顔を潰され歯を抜かれ手首を切り落とされた変死体が発見されるところから物語は始まる。警察署係長・日野が捜査を進める中で、無関係に思える複数の事件が浮かび上がり、複雑に絡み合い、やがてそれらが一本の線として収束していく構図。
複雑な事件の伏線が回収されるたびに訪れる“理解の快感”は気持ちいい。、しかし同時に、この複雑な事件の正体は決して特別なものではなく、関係者たちがそれぞれの事情で真相を隠そうとした結果、事態が歪み、肥大化していったに過ぎない(ミステリーなんだから当然と言えば当然ですが...)
“隠蔽の理由”も、“事件の発端”も、どれも驚くほど単純で、人間臭いものばかり。
「刑事課が、これ以上の捜査をやめればいいだけの話じゃないのか」
と同期に言われながらも、真相を追い続ける日野の姿は真っ当である。しかし、その先に待っているのは、誰一人として救われない現実。それでもなお、“事実を明らかにする”という行為に価値を見出そうとする姿勢に、ほのかな救いを感じる。
後味は決して良くない。だが、だからこそ印象に残る。そして、こういう刑事が一人でも多くいてほしいと思わされる作品だった。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった!
小気味良い会話劇、少しずつ明らかになっていく真実、伏線回収の3つが病みつきになって、ほぼ一気読みしてしまった。
久し振りに至極の刑事モノの作品を読めました。作者の櫻田智也さん、ありがとうございました。
Posted by ブクログ
事件とは加害者と被害者だけのものではない。どちらともの家族や恋人、友人だって「形」を変えてその出来事の事実を受け止めなければならない。大人の欲で、何も罪のない子供の将来を暗闇にさせることにだってなる。それを避けるために「貌」を変えてしまう。
自分が担当刑事だったら……。
Posted by ブクログ
点と点が線になっていく過程がおもしろい。
論理に齟齬がないし、謎が解けていく構成も読みやすかった。伏線もこれ見よがしでなく、適度な散りばめ方で、違和感なく読めた。
Posted by ブクログ
読み応えのあるストーリーでした。
ちりばめられた伏線、読んでいてもそれがどう繋がっていくのかがまったく想像出来なくて、いや、それ以前にこれが伏線だったのかもわからなかったものも多く、読み進めていって初めて気づかされる事の方が多かった。
一見、関係なさそうな事柄から、よく手繰り寄せられられるものだと、感心してばかりでした。
かなり、練り込まれたストーリーだと思いました。
登場人物が多く、戻って読み返す時もあったけど後半に差し掛かる頃には区別がつくようになり、読むスピードが上がりました。
そして、主人公が何より家族を大切に思っていることを感じる記述も多く、残酷な事件の合間に暖かい風を吹かせているように感じられました。
その辺りは今まで感じた事のない感触でした。
残酷な事件を扱うミステリーなのに、この物語の終わりかたはとても心地良かったです。
Posted by ブクログ
傍点が多くて、どれが伏線なのか、細かく読んでしまった。
登場人物のキャラクター象も細かくて、シリーズ化するのかな、してほしいな、と少し思った。
何を書いてもネタバレになりそうなので、これだけ。
流産というのは、心に深い傷をつけるだろう。
再び妊娠したとしても、その傷がずっと痛み続け、不安が続く。それは女性にしかわからない。種がいくら悲しんだとしても、それは地の悲しみにはかなわない。むしろ、表面上悲しむな、と言いたい。
不倫調査がたぶん主な仕事であろう、探偵にあたる仕事をしている人は、結婚に希望を見いだせるんだろうか。
Posted by ブクログ
本屋大賞候補作品7冊目。読んでいない3冊の中から大賞の予感?
帯に『本物の「伏線回収」と「どんでん返し」をお見せしましょう』の文言で、普通より文章をじっくり読んで違和感のある箇所に注意して行った。良くも悪くも、その事に引っ張られて、みんな疑ってしまった。微妙な内容の箇所が続々と出てくる。
意外なところから犯人に結びつく。そこからの、どんでん返し。何となく予感はしていたので、それ程の驚きは無い。それよりも結末は、それしか無いのだろうが、母子等に厳しい内容だった。
次々と展開が変わっていくので、あっという間に読み終えた。
Posted by ブクログ
顔をつぶされ手首や歯を欠損させて身元を探られないように・・・とされた死体が山奥で発見される。その後、小学生男子が「あの死体は失踪した自分の父親ではないか」と警察にやってくるが。。。
各所で賞を総なめにしている本作。超期待して読んだんですが・・・いやおもしろかったけどそれほどか?!と。ちょっとハードル上がりすぎたのかもしれない。おもしろかったんですけどね。いやホントに。
タイトル通りに「顔のない死体」がでて、いやさすがにこれはミステリ的なセオリー通りに最初に挙げられた人物とは別人だろう、くらいに思っていたら・・・あーそっちと入れ替わりに・・・と。まとまりのいいとても綺麗な作品だな、という印象でした。でも犯人でてくるのちょっと遅くないですか?急なぽっと出が犯人でずるくね?という気持ちもちょっと・・・
個人的にとても気に入ったのは冒頭の「食パンにソーセージ巻いたのを渡される」くだりでしょうか。あれが最後に意味がわかったときにちょっとほっこりしました。
Posted by ブクログ
本屋大賞ノミネート作品。職場の方から借りました。ミステリーは軽口を叩き気味の主人公の本格捜査ものでかなり好きです。内容もどんでん返しがしっかりあって普通に好きでした。ただ、少し没入できなかったなというがありました。
Posted by ブクログ
本屋大賞ノミネート作品であり、みなさんのレビューを拝読して読みたくなった作品。
山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。間を置かず新たな殺人事件も発生しー…。
あらすじを見ずに読んだので、てっきり死体の身元を追う物語なのかと思っていて、序盤でちょっと肩透かしを食らった…!
(あらすじにも載っている情報です)
なので最初はあまり進まなかったのですが、3分の1ほど読み進めたところから、先が気になりすぎてページを捲る手が止まらなくなった。
いろんな出来事や違和感が、最後にスーッと一本の線になるあの感じが気持ちいい…!
しかも無理やり感がなくて、全てに納得がいくのかすごい!
一見なんでもない描写が後からじわじわ効いてくる感じで「あれも伏線だったのか…!」と何度も驚かされた。
無駄がなく、ミステリ好きにはたまらない構造だった。
また、日野と周りの人物たちとの会話の温度感がすごくいい。
ガチガチのシリアス一辺倒だと読むのがしんどくなりそうだけど、ちょっとした軽口が挟まることで、逆に後半の収束や真相が際立つ感じがした。
トリックや構造はかなり緻密なのに、「派手な事件ドーン!」みたいな盛り上がり方ではないので、どうしても地味に感じてしまった。
細部の積み重ねで読ませる、読後にじわじわ効いてくるタイプの、静かで完成度の高さが魅力的な作品だった。
今年の本屋大賞ノミネート作品は、9作品読めました!
贅沢してしまった…( ˊᵕˋ* )
大賞発表の日が楽しみです✧*。
✎︎____________
警察官として自らの不正を許すようであってはならない。だからといって一回の躓きがすべてを奪うことになってもいけない(p.34)
満たされてばかりの人生はないし、ただ失うだけの人生もない(p.238)
向き合えば、傷といっしょに生きていくことはできます。(p.292)
Posted by ブクログ
誰が殺したのだろう?と言う自分なりの推理を
持ちながら読み進め、終盤間近に『えっ⁈そんな流れ⁈このまま終わるのか?』とガッカリしたところで、最後は『そうだったかぁ。』と納得。
名前やら日時やら大切な部分が多いので、付箋必須かな。
…って、私は刑事じゃないから読み進めばいいだけなんだけど(笑)
Posted by ブクログ
7月1日が好きだ
6月は、じっくり。ゆっくり。
登場人物を吟味し、交通整理をしながら、脳に挿入していく。
7月に入ると、展開が変わり、物語が進む。
人の心の襞に寄り添いながら、衝撃の真実にたどり着く珠玉の一冊
王道ミステリ
点と点が繋がっていく王道ミステリ!
圧巻のトリックで魅せるどんでん返し、感情が交差する切ないラスト。必読です!
Posted by ブクログ
まるで2時間半程の映画を観ている気分で読み進めた。ぜひ映像で観たいと思った。
登場人物がみんないい意味で人間臭くて、そこがいい。
警察の横の繋がりや、上下関係、年功序列、実情は知らないけれども、それがあたかも本物かのようにそこにあった。
いわゆる推理で真相に迫る系ではなく、もどかしさを感じながらも足で捜査していく感じも楽しめた。
読んでいる中で、家族に焦点があたるとき、ふと思ったことは
親は子に対して責任があるのは勿論のこと、逆に、子は親に対して責任があるのか。
わたし自身は、親ありきの子ではなく、子には個で居て欲しいと思うタイプだから、少しモヤモヤジクジクしてしまった。
匿名
気になり続ける展開
ショッキングな事件からシュールな人間模様まで
一筋縄ではいかない内容でどんどん読み進めれます。分かりやすくもあり、複雑でもある話しです。
Posted by ブクログ
事件の裏の裏があるのは面白いが、予想できてしまう点が惜しい。
物語を読み進めていく間に、事件のどこに注目してほしいか読者へ伝える意識がないのが気になった。
刑事もの、事件ものとしては面白かったが、得られるものがなく、現実に起こる事件も刑事も何も得られるものがないまま、淡々と操作をしているんだろうなという気持ちになった。
子供が辛い思いをする描写はやはり辛い。
Posted by ブクログ
山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。不審者の目撃情報があるにもかかわらず、警察の対応が不十分だという投書がなされた直後、上層部がピリピリしている最中の出来事だった。
事件報道後、生活安全課に一人の小学生男子が訪れ、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。彼の父親は十年前に失踪し、失踪宣告を受けていた。このミス1位だった話題作です。結末が予想出来てしまって、今いち盛り上がらず…。個人的には魞沢泉シリーズのほうが好み。
Posted by ブクログ
世間体を守るためにどこまで残酷になれるか・・・
登場人物や色々な事件の多さに少し読むのが大変な作品でした。
しかし、思いもよらない結末には驚愕でした。
この話を読んだ時に人も同じ立場になった時にどのような行動ができるのか正直わからない感情がありました。それでも過ちを犯さないように日々精進したいと感じます。
ただ、読むのが大変だった。
Posted by ブクログ
身元がわからないよう遺棄された遺体、自分の父親ではないかと訪ねてくる少年、本屋大賞ノミネートということで物語のプロットは良く出来ていると思いますが、読者を引き込んで読ませる部分が足りないように感じた。読んでいるとわからなくなることが多々あった。
Posted by ブクログ
一見関わりのないように見える事件がどんどん繋がっていく感覚は伏線回収の気持ちのいいところ。
軽口叩くシーン多くておもしろい。
頭の回転早くないと言えないよね〜
ただ、日時も頭に入らず相関図がないと途中こんがらがってしまうところがあり、真面目なミステリーより小石とか殺し屋営業術みたいなユニークミステリーの方が性に合うなと感じちゃった。
真面目ミステリー略してマジミスを楽しく読めるような賢さをもちたい、、
Posted by ブクログ
すごく評判が良かったので読んでみたが、個人的には読み進めるのにちょっと苦労した。淡々としてて。
無駄なエピソードが無いというか、細かい無関係そうに見えるエピソードも全てが繋がっていく気持ちよさはあるが、大どんでん返しでは無いような・・・
Posted by ブクログ
非常によくできたミステリーなんだけど、読む前にハードルを上げすぎているせいで、評価が低くなっているのが勿体ない。。
本屋大賞ノミネート、ミステリー三冠受賞、豪華な作家陣の帯文、「本物の伏線回収をお見せしましょう」の文言。
Posted by ブクログ
『このミステリーがすごい! 2026年版』国内篇、「ミステリが読みたい! 2026年版」国内篇、「週刊文春ミステリーベスト10 2025 国内部門」の三冠ミステリー。
地道な脇道調査から真実をあぶりだす刑事小説の王道だと思います
主人公のクールになり切れないセリフなどはハードボイルドというよりハーフボイルドだし、後輩女性刑事の鋭い突っ込みも面白い。
同期の生活安全課の課長もいい味を出していて、哀しい結末ではあるけれど人間ドラマとしてもよくできていると思います。
ミステリー的には自分が驚くほどのどんでん返しや伏線回収はなかったのですが、地道な調査と些細な気づきが丁寧に描かれていたためだと思います。
もっと社会的な問題も絡んでいたら松本清張の「砂の器」レベルにも行けたかもと思いました。
Posted by ブクログ
中盤は進展もあまりなく、冗長に感じていました、終盤の真相に迫った時に伏線が回収されていく様は素晴らしかったです。主人公の悩みや葛藤など、人間味あふれるキャラも良かったです
Posted by ブクログ
全てが伏線、どんでん返し。
万人が読みやすくて面白いミステリ、続きが気になってあっという間に読み終えてしまった。期待値上げすぎた感じ、読み終えると、動機等々テレ朝刑事ドラマ感。でもそれをこれだけ面白く描くことができるのは才能。てか帯コメント豪華すぎる。
自分的には登場人物の書き分けが気になってしまった。半数以上の人間が気の利いた冗談を言って区切りが終わる感じ?
Posted by ブクログ
このミステリーがすごい2026 1位
顔のない死体を巡る刑事モノの本格ミステリ。唐突な偶然の産物による捜査の進展があったり、登場人物に癖が少なかったり、テンポは良かったもののあっさりで少々物足りず。特殊設定ミステリの大どんでん返し好きにはイマイチかも。
Posted by ブクログ
ん?評判の割には面白くなかった。
伏線回収?小さな伏線ばかりで、回収されたところでイマイチすっきりしない…。
話題になるから面白いわけではない事がよく分かった。
平均的
主人公は家庭と部下に悩む中年刑事。
死体の顔が潰れたので当然入れ替わる。
色々あったけど最後は人情でふわっとした締め。
ごくごく平均的な警察小説。
しかし御大層な絶賛のせいで期待値が高くなってしまってがっかり感が強い。
知らない作家の小説なんてなにもなければ手に取らないので、まんまとやられた気分。
内容が地味なので余計にそう思う。