あらすじ
山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。事件報道後、警察署に小学生が訪れ、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。彼の父親は十年前に失踪し、失踪宣告を受けていた。無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。
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Posted by ブクログ
本物の伏線回収という謳い文句に、伏線回収を前面に打ち出せば良いというような、最近の安易な風潮に辟易しながら読み始めました。
終盤に波乱が生み出されて驚いていると、さらに驚きが追い討ちをかけてきて、丁寧な風呂敷の包み方や残された遺族や関係者に想いを寄せる人間味のある刑事の振り返りも含めて、非常に楽しめた作品でした。
意味なく性暴力の描写が含まれる作品が多いのも最近の悪しき風潮ですが、この作品はこの点でも安心して楽しめる作品で星5つつけました。
少年の詩に隠されたヒントがあろうとは思いもよらず、全く気づけませんでした。やっぱり上質なミステリーは最高です。
Posted by ブクログ
まず、題名が怖い
表紙もなんだか怖い…読んでみようか、どうしようか…本屋さんでウロウロしつつ悩んで購入。
主人公日野刑事の1週間が
1日、1章節で描かれている。
登場してくる刑事たちのキャラクターが良かった。
それぞれの部署での立場からの意見のぶつかり合いや、上司たちの嫌味の応酬。
そして事件への向き合い方など
日野刑事は、家庭では中3の娘に若干煙たがれていて、受験の話をふると
娘に「うるさい」なんて言われるパパの姿。
時に部下にやり込められ、素直に謝ったり。
人間味があってとても好きなキャラクター。
事件は、複雑に複雑に絡み合い
伏線回収からのどんでん返し。
後半、3日間の章の展開はイッキ読み!
表紙に小さく書かれている
“Lost Identity” になるほど〜とうなる。
真相はあまりに身勝手な犯人
周りの家族を想うと悲しくて、やりきれない
そこの刑事たちの葛藤も描かれていてせつない。
ミステリーだけど人間ドラマとして
警察ドラマとして
私はとても好きだった。
日野刑事の次の1週間も読んでみたい
Posted by ブクログ
良作。
個人的にミステリーの中で警察小説・刑事小説は苦手な部類。
探偵小説に比べ、エンタメ要素が少なく、全体的に地味なイメージがある。
今作も、そのイメージのままではあり、序盤に発見された遺体の状態にインパクトがあるだけで、事件の真相が分かるまでの道のりは地味。
しかし、この地味さが醍醐味なんだなと気付かされた。
「正規ルートを一歩ずつ歩いていく」感覚が癖になる。
肝心の事件の真相は、個人的に結構ビックリしたし、ラストの数ページは読むのが少し辛かった。
Posted by ブクログ
小さな伏線がたくさん張られていて、それらがうまくハマっていくのはお見事でした。こういう事なんだろうなというのは、ミステリ慣れしている人間にはまあまあ読める部分もあったと思うけど、それが分かってもおもしろさは損なわれていないように感じた。キャラクターの性格付けもよかったし。途中途中で、日野さんの家庭の話題がぽっと入ってくるのも箸休め的な効果があって、よかったように思う。
ちょっと物足らなかったのは、出てきた人が基本的に皆いい人で、何だかんだ言いながらみんな捜査に協力的でさくさく解決に進んでいったってことかな(笑)もうちょっと泥臭い部分あってもよかったのになぁ。
そして気になっているのは、日野さんの奥さんのお料理の味付けが濃かったことには、特に何の意味もなかった、っていうことなんですかね?!
Posted by ブクログ
伏線回収、どんでん返し…、ミステリーとして面白い要素だたっぷりに感じました。面白かったです。
顔と貌どう違うのか?よくわからなかったので調べてみました。顔は物理的な頭部、貌は、表情や雰囲気など内面を含んだ文学的表現とのことでした。物語を読んで、なるほど「貌」だと納得しました。
日野係長もかっこいいですが、入江巡査も効いていると感じました。よいコンビだと思います。
Posted by ブクログ
ミステリーとしては展開に捻りが効き過ぎの感ありで、容疑者の多さと10年も前の事件との関係、更に捜査側の微妙なセクショナリズムもあり、それ等全てを俯瞰して読み進めるのに疲れた。
なのでミステリーと言うよりヒューマンストーリーとして評価したい。
Posted by ブクログ
どんでん返しのひとネタで勝負!みたいな話が最近多いなあと思ってる中で点と点が繋がっていく快感を味わえるミステリーとしてすごくよかった!
本筋から少し逸れる伏線回収とかもあって緻密だなーって感じ。文書量も長すぎず、過不足なくまとまってて良!
Posted by ブクログ
顔が潰された死体が……という刑事モノ定番のミステリ。それでもグイグイ読ませるのは、お決まりを守りつつも謎の提示が上手いからかな。読み始めるまでホラーなのに本屋大賞候補なんですごいと勘違いしてた!笑
Posted by ブクログ
結末がちょっと無理がある気がして、ストーリーも二転三転しすぎな感じがしたけど、ミステリーとしてはとてもおもしろく、主人公の日野と部下の白江のやりとりがコミカルさもあってよかったので続編を期待します。
Posted by ブクログ
伏線やどんでん返しを帯で謳っていたのでハードル上げて読みすぎた。伏線はあまり伏せられていないのでわりと簡単に真相が読めてしまい、もしやここから思いもよらぬどんでん返しが…?と期待するもそのまま終わった。
王道ミステリ
点と点が繋がっていく王道ミステリ!
圧巻のトリックで魅せるどんでん返し、感情が交差する切ないラスト。必読です!
匿名
気になり続ける展開
ショッキングな事件からシュールな人間模様まで
一筋縄ではいかない内容でどんどん読み進めれます。分かりやすくもあり、複雑でもある話しです。
平均的
主人公は家庭と部下に悩む中年刑事。
死体の顔が潰れたので当然入れ替わる。
色々あったけど最後は人情でふわっとした締め。
ごくごく平均的な警察小説。
しかし御大層な絶賛のせいで期待値が高くなってしまってがっかり感が強い。
知らない作家の小説なんてなにもなければ手に取らないので、まんまとやられた気分。
内容が地味なので余計にそう思う。
匿名
期待をしすぎた
新しさや驚きは無く、全体的に凡庸で、これがなぜ高評価なのかと。
ハードボイルドによくあるバーのシーンが取ってつけたようで、むずむずしました。
他の部分がスカスカなのに、そこだけハードボイルドごっこをしてもなぁ。
別の海外作品(警察小説)と同時に読んだのですが、表現方法の豊かさ、
心情の掘り下げ、キャラクターの魅力、没入できる世界観において、
この作品はどれも足りない気がしました。
Posted by ブクログ
ちゃんとした警察捜査ものの小説。「伏線回収」「どんでんがえし」その紹介文が逆に損をしている。普通に面白かった。勿体無いです。
最近この手の紹介文の小説は、変な仕掛けが多いから(「探偵小石…」とか)…個人的にはこちらのほうが好きです。
しかし「犯罪者」「百年の時効」などと比べたら星3かな?というところです。
Posted by ブクログ
顔を潰され手首を切断された身元不明の死体の発見から始まる、2026年本屋大賞ノミネートの警察ミステリー。
衝撃的な幕開けだが、登場人物が多く、物語が淡々と進むため、なかなか集中力を保って話に入り込みにくかった。凄惨な事件の謎を追う緻密な展開であるものの、情報量の多さに翻弄されてしまい、自分はもしかしたら警察小説というジャンル自体が少し苦手なのかもしれない、と気づかされるきっかけにもなった。
Posted by ブクログ
期待値上げ過ぎ系ミステリー小説ですかね。
途中8割くらいまでなんでこんな評価されているのか分からないくらい単調でやや読みにくいミステリー小説でしたが、最後にひっくり返されてそれからは少し楽しめました。
出版社がかなり宣伝に力を入れていると思われ、賞も結構取っているものの、内容の割には期待値を上げすぎでは無いか、と正直思ってしまいましたね。
読者レビューを見ても結構似ているコメント多いですし。
それが無ければもう少し評価されるのかもしれません、皮肉にも。
Posted by ブクログ
丁寧に伏線が回収されてきれいにまとまった物語という印象を受けました。主人公の奥様はいろいろと理解があってとても素晴らしい人ですね。そこに1番感動したかもしれません。
Posted by ブクログ
このミスがきっかけで拝読。
大賞作品ということもあり、とんでもないトリックやどんでん返しを期待していたが、なんとも平凡(よくある刑事事件)な印象。
序盤から中盤にかけては丁寧に物語が進み、終盤に伏線回収してされており、王道な刑事者のミステリー作品。
入れ替わりのトリックも、タイトルからなんとなく想像できたし、少し物足りない印象でした。期待値が高すぎたかな。
Posted by ブクログ
本屋大賞2026ノミネート作
全体的に読みやすく面白くはあるのだけれど
ミステリーをそれほど読んだことのない私にもトリックが分かってしまったので、ちょっと拍子抜けだったかも。
あの子が今後どうなるのか。
犯人の子となってしまった後も、途中で出てくるあの男の子がきっと助けてくれるのではと、友情物語の続きものぞいてみたい気持ちになりました。
Posted by ブクログ
評判が良かったので、期待し過ぎたか。
意外な結末ではあったが、ひっくり返し方が丁寧というか、ゆっくりというか、一瞬でひっくり返る快感とはちょっと違った。
伏線の貼り方や回収は見事。事件に関したところだけではない回収は気持ちいいし、文体も悪くなかった。
Posted by ブクログ
「顔を潰され、手首を切り落とされた死体」「10年前の父親の失踪」「足紋」「ウイスキーボトル(ダルマ)に詰められたもの」など、序盤に提示されるミステリとしての設定や謎の数々は非常に魅力的であり、先が気になる牽引力がある。
物語はおどろおどろしい雰囲気ではなく、地に足のついたトーンで淡々と進んでいくが、後半の展開や結末の着地に関しては、かなり好みが分かれそうな印象。
劇的な大どんでん返しや、鮮やかな伏線回収によるカタルシスを期待して読むと、少し地味で物足りなさを感じてしまうかもしれない。
派手なエンタメ展開というよりは、静かに事件が収束していくタイプのサスペンス小説なのだと、読み終えてみて感じた。
Posted by ブクログ
前評判がいいから、期待しすぎたかな。
普通の警察もの。
ちょっと、枝葉が多すぎて似たような立ち位置の人で混乱。
警察内部の争いや、ゴミ屋敷のエピソードは要らないような?
キャラクターはなかなかよかった。部下の入江さんがいい。
Posted by ブクログ
登場人物達が良かった。主人公は冴えない風だがさりげなく面倒見が良く、年下の相棒を認めて頼みにしているし、家庭でも女性陣との距離感を探りながらきちんと関係を築こうとしていて好感が持てる。バーのマスターや弁護士も面白い人達だった。
事件の方は複雑で登場人物も多く混乱するところもあった。潰される顔は入れ替わりの鉄板だったりするが、そっちかいと思うような真実だった。今回は足紋もあって身元に繋がったが、第二の被害者が出なければもっと捜査は難航したのだろうか。
父親を探す男の子は気の毒だった。ただでさえ見つかったとしてもこの父親じゃな、という塩梅だったのに母親まで…。では羽幌が言うように真実の手前で捜査を止めれば良かったのかといえばそうではないだろう。ぶつかり合う主人公と羽幌の主張が期せずして新人の時と逆転していたのが印象的だった。
Posted by ブクログ
失われた貌は、失われたのが“顔”だけではないことを静かに突きつけてくる作品だった。損壊された遺体をめぐる捜査が地道に進んで行く中、その奥には、名前を変え、過去を隠し、それでも誰かを守ろうとした人間の痛みが横たわっている。とりわけ心に残ったのは、少年が遺体に向かって「父かもしれない」と語る場面である。確かな証拠より先に感情が人を結びつける、動物の本能というか、DNAは嘘をつけずに、根拠もないその一言に何だかこの本の本質を感じた。真実が明かされた終盤では、“父”として生きた男の孤独と覚悟が静かな余韻となって残る。顔を失った者たちが、それでもなお誰かの記憶の中で生き続けようとする姿に、人間の哀しさと優しさを感じた。読後、タイトルに込められた意味がゆっくりと胸の奥へ沈んでいくような作品だった。
Posted by ブクログ
最後の方「え〜!そういうこと?!」ってなる感じで面白かった。読書自体が久々だったのもあるかもしれないけど、ちょっとごちゃごちゃしてて理解が追いつかなくなることがあったのであまり刺さらず……
Posted by ブクログ
会話ベースで進んでいく小説。
前半は話がやや停滞している印象があったが、後半の話のスピード感、これまでの伏線が丁寧に回収されていく様は見事だった。
Posted by ブクログ
文体が合わなかったのか、中々、読み進めることができなかった。最後の展開も、全然悪くはなかったのだが、いまひとつ、刺さらなかった。
単純に合わないだけなのか……。
デビュー作の『サーチライトと誘蛾灯』も気になっているので、そちらも読んでみたい。