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病気じゃないけど、体力がない。労働する元気も恋愛する元気もない――。 SNSで「虚弱エッセイ」が話題沸騰の著者による 「虚弱体質」のリアルをつづる、新世代のサバイバル・エッセイ! ・21歳で身体にガタがきた ・仕事がないからじゃなくて、体力がないからお金がない ・眼鏡をかけたら不眠症が治った ・世界の中心が膝になった ・そもそも本当に虚弱なのか ・面前DVと場面緘黙症 ・愛よりも健康が欲しい ・生理のない女になりたい ・ずっとスタートラインを目指している ほか
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Posted by ブクログ
ああわかる、わかるの嵐 著者さんのように最初から虚弱に苦しんだわけではないけど、私はわりかし早いうちに虚弱に転落した民 遊ぶを精一杯やるための時間のゆとり、準備、前後の休み方、とにかく健康を維持したり自分の体を保つためにはこれしかないというやり方、共感だらけで笑ったりほろりとしたり 健康寿命が保てな...続きを読むいなら早死に希望ですといつも色んな人に話してるけど、健康のありがたみはいつだって噛み締めている、心身ともに 虚弱だと予定も減るから世の中にはアクティブの方が目に見えやすいけど、こんな風に虚弱で悩んだり対策して頑張ってる人がたくさんいるんだと思うと嬉しいかぎりです。 世の中の虚弱民みなさん、健康に生きてこうね
かなり良かった。読み物として良いっていうより、有益! 著者ほどじゃないにしても、風邪をひきまくる自分、この体質いつか治るって信じてたけど、おそらくこのままなんだ、だから対策を人一倍しなきゃいけないんだ、ということにようやく気づけた
わあ、虚弱について書く人が現れた、というのが本のタイトルを見た第一印象。 私も著者と同じ自認体力がない人間だと思っており、小中高大学ずっと普通に学校を行ってるだけで家帰ったら疲れて動けなくなるし、運動も苦手だし、友達と長期的な関係を築く体力すらないので、ほぼ友達はいない。 一時期自分は怠惰な人間だ...続きを読むとずっと思っていたが、人よりも不安と緊張を感じやすいため、虚弱であることを認識した。 周りやSNSを見るとみんな友達いっぱい出し、様々な場所に旅行してる子とのことで、よく自身の体力のなさを責めてきたが、著者の本をみて安心することができた。私と同程度または以下?虚弱で、健康維持に時間をかけている。同じ人がいる!!!やはり虚弱な人はあまり表には出てこないんだ!!!!虚弱な人でも生きていいんだ!!!とポジティブになれた本である。 この本が売れて、続編が出るのを願う。
絶対に終電を逃さない女さん(以下、終電さん)の『虚弱に生きる』を読んだ。 「虚弱エッセイ」という、今までにないジャンルのエッセイである。 いや、まったくなかったわけではないのかもしれない。私はいろんな人のエッセイをちょこちょこ読むが、中年以上の文筆家の人などは、一冊のなかに何度かは体調不良に関...続きを読むするエピソードが出てくる。 ただそれはあくまで、デフォルトで平均的な健康さを有している人が、時たま自分の身に起こる体調不良を綴っている、という文脈だ。 終電さんのように、デフォルトで「虚弱」が搭載されてしまっている人が、日々のあれこれをどう乗りこなしているのか、というのとは確実に文脈が異なっている。 この本が革命だと思うのは世の中に当然のように蔓延しているエイブリズムへの抗いだと思うからだ。 エイブリズムの根底には「健康=完全な状態」という見方があり、疾患や障がいを「不健康」や「欠陥」とみなし、障がい者がその状態のままでも幸福や充実した生活を送る権利を否定したり、軽視したりすることにつながる。 虚弱であることでこれだけ食事や運動や通院をして自分の体調に気を配らねばならないのかといえば、それは社会のデザインがそもそも健康である人向けだからだ。 公共交通機関、自家用車、徒歩、自転車などで出勤ができる人、衆人環視に耐えうる人、1日8時間、週5日働けて、週の休みはだいたい2日ほどで気分転換も含めた気力と体力の回復ができる人などなど。 求められることが多いし、それができる人以外は普通ではない、欠陥があり、賃金や福利厚生も充分にする必要がないと判断される。 だからそうしなくても済むような方法で生きるためのお金を稼がねばならない、がそれも簡単なことではない。 終電さんのように金銭に換えられるほど価値がある文章や絵やモノを創造できる人ばかりではない。 これが、たとえば勤務が週5日でも1日の勤務時間は6時間だとか、出勤や登校の時間を1時間ずらせるとか、1日8時間、週5日勤務だとしても1日のどこかで15分ほど好きなタイミングで横になっていい時間があるとか、週に1日はリモートでいいとか、オフィスに仕切りをつけるとか。 そういうちょっとしたゆとりで、終電さんのような働き方ではなくとも、今よりも楽に働ける人はいるのではないか。 すべてが改善した、健康になったとはいかなくとも日々の苦痛が少し和らぐのではないか。 『虚弱に生きる』の感想をディグっていてもそう思わずにはいられない。 この社会が、あまりにも一本調子な働き方しか想定していないから、特定の人たちのためにしかデザインされていないから、そこにどうにか自分を合わせなきゃいけない、そうじゃないと生きられない人ががんばって、がんばって、がんばりまくっているのではないか。 終電さんのように健康になりたいと努力する人たちのことを否定したいのではなく、終電さんも書いていたように、少ない可処分時間と可処分所得を注ぎ込んでまで健康を目指すためにあれこれとしなくても、何となく生きていける、働けるほうが、それこそ健康になれそうではないかと思うのだ。
私もかなりの虚弱体質&体力がない&毎日体調を崩している、永遠にスタートラインを目指している人間なので非常に共感しながら読みました。 元気がないからそもそも生きることや仕事のハードルが高すぎて、毎日がサバイバルなの、わかります…。
虚弱対談がSNSで流れてきた時に、共感を覚えすぎていたので、書籍化されるのを知って刊行を楽しみにしていた 奇しくも久々の通勤でもらってきたインフルエンザで床に伏せている時に読んだため、作者の様々な不調に対して、より親近感を感じることができた(動きたいのに動けない、可処分時間が少ない など…) 作者は...続きを読む虚弱さとの戦いの結果、バリバリ働くことなどに対して折り合いをつけ、目指したい姿や優先すべきことを自分で決めようとしているように感じる SNSや実社会などにおいては、体力があり、家庭を持っており、社交的で…などの姿が良いものとされるように感じてしまうが、そうしたくてもできない人に優しく寄り添うエッセイだった
著者の「虚弱」と「健康」という二つのテーマをとことん深掘りしたエッセイ集。 私自身も「虚弱」を自覚しており生きづらくて仕方がないのだが、たまたま男性の体で生まれてきたため、身体面での虚弱さは著者よりは多少マシなのかもしれない。もし女性の体に生まれてきていたら、著者の抱える生きづらさや経験を、より深く...続きを読む身をもってなぞるように生きていただろうな…と思う。 梅崎春生「怠惰の美徳」、pha「パーティーが終わって、中年が始まる」といった著作を好んで読んできたことも重なり、すごく共感できる内容だった。 一方で、以下の健康ルーティンに関する記述などからは、同じようなことをしているのに、ストイックな性格の著者と、怠惰で呑気な性格の自分との間で対照的な向き合い方が垣間見えたことも興味深かった。 「毎日変わり映えのしない鶏胸肉を食べ、ラジオ体操と筋トレをし、カロリー計算と体重・体脂肪測定をし、湯船に浸かっている。何一つ楽しくない。全部めんどくさい。これで劇的に健康になれればまだやりがいもあるだろうに、微々たる効果しかない。そうしたストレスを解消する時間もない」 私も著者とよく似た生活を送っているが、食事管理アプリなどはゲーム感覚でわりと楽しみながら続けている。無理するとすぐ疲れてしまい、そうしないとやってられないから。効果の大小にかかわらず、「虚弱な体」という限られたリソースの中で試行錯誤して遊ぶこと自体がもはや趣味になっているかもしれないが。 私は努力が嫌いだし、そもそも努力するための体力も気力も無い気がする。どうなんだろう。 また、著者は「体力がない人のほうが意外と長生きすると思いますよ、などと声をかけてもらうことがある」とのこと。梅崎春生も医者から同様の言葉をかけられていたらしいし、我々虚弱族にもワンチャン希望はあるのかもしれない。まあ梅崎は極度のアル中で早死にしちゃったんだけど。 虚弱な自分を否定するのではなく、この体と真摯に向き合って生きていきたいと思える一冊。
健康の大切さ、重要さを切実に訴えたエッセイ。健康になるために著者が色々なことを試行錯誤していて心が締め付けられる。本書が売れて好きなファッションを買えると良いなー。
おもろい。これを一冊書き上げたという事実がすごすぎる。 体力がないと人より時間がないのは間違いない。
作者の徹底ぶりがすごかった。 私も体力がないので、悲観的にならずに淡々と健康を目指している姿は勇気付けられた。
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