「彼女が容疑者だとは、思えない」警視庁捜査一課強行犯第三係を率いる樋口警部補は、荻窪で起きた殺人事件を追っていた。デートクラブオーナーが殺害され、現場から逃げ去る美少女が目撃される。第二、第三の殺人が都内で起こり、そこにも彼女の姿が。捜査本部は、少女=リオが犯人であろうという説に傾く。しかし、樋口の刑事の直感は、“否”と告げた。名手が描く本格警察小説。
Posted by ブクログ 2015年09月15日
今野敏の刑事ものは、主人公の刑事の性格・環境の設定が独特で面白い。
本作の樋口については、「自分に自信が持ち切れない」「他人にどう思われているかを非常に気にする」という独特の性格が随所に垣間見えている。
こういう人って組織の中に必ず居るよね、というタイプだ。
普通こういった刑事ものだと、主人公は...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月28日
はからずもシリーズを逆順に読むこととなった樋口シリーズ1作目です
登場人物たちを掘り下げてくような感じでこれはこれでおもしろいかも
当然樋口の良き相談相手の氏家との出会いも語られることになると思い楽しみにしていました
なぜ樋口は氏家には素直に相談できるのか?まあ類は友を呼ぶということなんでしょうが...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月05日
刑事物はあまり読んだことがないのですが、わかりやすく読めました。
なんにでも過程があり、結果があるというのはそうだと思うが、物事を複雑に考えすぎて、単純なことを複雑に考えるあまりどんどん見えなくなっていくというのは、よくわかる。
経験を積めば詰むほど、おちいりがちな事象だと思う。
登場人物も少...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月05日
内容(「BOOK」データベースより)
「彼女が容疑者だとは、思えない」警視庁捜査一課強行犯第三係を率いる樋口警部補は、荻窪で起きた殺人事件を追っていた。デートクラブオーナーが殺害され、現場から逃げ去る美少女が目撃される。第二、第三の殺人が都内で起こり、そこにも彼女の姿が。捜査本部は、少女=リオが犯人...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月16日
周囲からは任せておけば安心と評価されているのに、自分はその慎重な性格ゆえに常に自信を持てないまま刑事をやっているという設定の主人公です。
他の刑事物にはあまりないタイプの主人公なので、斬新でした。
こんな主人公なので、少しネガティブな表現が多めで、痛快さはありません。その代わり、人間の感情の複雑...続きを読む
※予約作品はカートに入りません