【感想・ネタバレ】リオ―警視庁強行犯係・樋口顕―のレビュー

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Posted by ブクログ 2015年09月15日

今野敏の刑事ものは、主人公の刑事の性格・環境の設定が独特で面白い。

本作の樋口については、「自分に自信が持ち切れない」「他人にどう思われているかを非常に気にする」という独特の性格が随所に垣間見えている。
こういう人って組織の中に必ず居るよね、というタイプだ。

普通こういった刑事ものだと、主人公は...続きを読む独断的だったり、極端に論理的だったり、とにかく周りとは一味も二味も出来が違うんだ、という形で名刑事ぶりを誇る場合が多いと思う。

しかしこの作品では性格描写によって、樋口が優秀な刑事という印象を巧みにぼかしている感がある。(とはいえ、話の展開が進むにつれてどう見ても名刑事でしょう、としか言えない役割を果たしているのだが)

そういった面から、とにかく直線的に解に突き進む剛腕刑事ではなく、微妙に「ゆらぎ」を持ちながらも着実に捜査を進めていく、という姿が進み方として他の作品には無い独特な感覚であり、本作の面白い所だった。

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Posted by ブクログ 2021年12月28日

はからずもシリーズを逆順に読むこととなった樋口シリーズ1作目です
登場人物たちを掘り下げてくような感じでこれはこれでおもしろいかも

当然樋口の良き相談相手の氏家との出会いも語られることになると思い楽しみにしていました
なぜ樋口は氏家には素直に相談できるのか?まあ類は友を呼ぶということなんでしょうが...続きを読む氏家の外側に向けたポーズの内面に誠実さがあるからなんでしょうな

それから相変わらず樋口の自己評価の低さなんですがこれが本当にひどい、ひくつと言っていいくらい
最新巻に比べてだいぶひどい、ということは逆にちょっとづつ自信をつけてるということなのかな
そして妻の恵子の評価がほぼ樋口の自己評価と一致しているのが微笑ましく樋口の内面をちゃんと理解してる一番の味方なんだなぁと

そして樋口シリーズのシリーズ通してのテーマはズバリ「家族」だということがはっきり分かりました
犯人や容疑者はほとんど家族に問題がある人ばかりだし
樋口家のような家庭を維持するには努力も必要!
努力…足りてるかなぁ?

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Posted by ブクログ 2020年06月05日

刑事物はあまり読んだことがないのですが、わかりやすく読めました。

なんにでも過程があり、結果があるというのはそうだと思うが、物事を複雑に考えすぎて、単純なことを複雑に考えるあまりどんどん見えなくなっていくというのは、よくわかる。

経験を積めば詰むほど、おちいりがちな事象だと思う。

登場人物も少...続きを読むないし、刑事物をあまり読んだことない人にいいと思う。

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Posted by ブクログ 2019年11月05日

内容(「BOOK」データベースより)
「彼女が容疑者だとは、思えない」警視庁捜査一課強行犯第三係を率いる樋口警部補は、荻窪で起きた殺人事件を追っていた。デートクラブオーナーが殺害され、現場から逃げ去る美少女が目撃される。第二、第三の殺人が都内で起こり、そこにも彼女の姿が。捜査本部は、少女=リオが犯人...続きを読むであろうという説に傾く。しかし、樋口の刑事の直感は、“否”と告げた。名手が描く本格警察小説。

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Posted by ブクログ 2018年02月22日

樋口のキャラクターが良い。
警察社会の中では弱いように見えるが堅実な仕事ぶりは評価に繋がり、自信が無いのが丁度良く思える。
続編も読んでみよう。

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Posted by ブクログ 2017年06月10日

ちょっと変わった主人公が登場する警察もの
その悩める姿は、共感できるところがあります
それにしても今野さんは、人を描き分けるのがうまいですね

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年02月03日

犯人が教師とはありがちなのにずっと飽きない。
一目気にしてしまうことに悩む樋口の設定がいい。
氏家とのコンビのラストが心地いい余韻。

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Posted by ブクログ 2016年06月06日

警視庁強行犯係・樋口シリーズ第一弾。
なんとなく、隠蔽捜査シリーズと
似ていて(警察ものだから当たり前か)
読みやすくて2日で読んだ。
続きも全部読もう。

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Posted by ブクログ 2014年09月03日

これは・・・美少女の位置づけが良い
主人公の内面と他人評価のギャップが良い
結末が良い・・・良い作品です

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Posted by ブクログ 2012年02月13日

作者の分身たる主人公だと思うが、一般とは、少し違う刑事もの。
実際に映像化するとどこがかっこいいの?っていうような普通な人が主人公で悩みを抱え、生活感が溢れている。ちょっとそんな弱気が読んでいて嫌になってくるが、作者の細やかな構成力はよいです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月03日

今野敏さんの古い小説。

樋口への評価とか、冗長な描写が多く、少し退屈な内容だったかも。。犯人が最後までわからないわけでもなく、特別なトリックもなし、、、

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Posted by ブクログ 2022年02月16日

周囲からは任せておけば安心と評価されているのに、自分はその慎重な性格ゆえに常に自信を持てないまま刑事をやっているという設定の主人公です。

他の刑事物にはあまりないタイプの主人公なので、斬新でした。

こんな主人公なので、少しネガティブな表現が多めで、痛快さはありません。その代わり、人間の感情の複雑...続きを読むさを垣間見ることができます。

事件の設定や展開は、他にもたくさん面白いシリーズを出している今野敏さんなので、楽しむことができました。

僕はもう少し読んだ後にワクワクするものが好きなので、星3にしましたが、合う人にはとても合うさくひんだとおもいます。

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Posted by ブクログ 2022年01月16日

まわりの顔色を窺って、若い女に惹かれて、これが主人公??とびっくりした。
まだ好きになれんけど、事件を解決する能力はあるようなので次作に期待。

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Posted by ブクログ 2021年01月15日

樋口顕シリーズ(今日からテレビでドラマ化されますね)。主人公の樋口は自己評価が低く、これまでの今野作品の刑事ものには珍しいタイプですが、個人的には親近感を抱いてしまいます。

タイトルのリオは事件に関係する少女の名前なのですね。知らず知らずのうちに樋口も彼女に惹かれているくらいですから、ちょっと会っ...続きを読むてみたいと思わせてくれるキャラでした。

シリーズ1作目ということで、読み手としてもまだ様子見というところでして、星は標準的な3つとしました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年06月26日

リオ、ってまさかの人名でしたか…。周りの目が気になって仕方ない樋口さん。竜崎さんとは対照的で、これはこれで楽しかったです。心情描写が丁寧でした。事件は割と普通な感じ。頼りにしてるんだよ…と言われ困ってしまう樋口さんに少し物足りなさも感じましたが、こちらもシリーズ追いかけてみようと思います。

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Posted by ブクログ 2019年01月20日

今野サンの他シリーズのキャラが濃厚過ぎて、
樋口くんはボヤけてしまう(^^;; リオに惚れちゃう?トコも、何だかなぁ~。←←基本、警察モノに女が絡むのが嫌い(笑)

でも、一作目だから!次からに期待♪

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Posted by ブクログ 2018年12月13日

隠蔽捜査シリーズで今野サンにハマってしまったので、別のシリーズも読んでみることに。
樋口さんもなかなか個性的なお方です。
でもまだイマイチかな。。
引き続き、二作目も読んでみます。

そうそう、田端捜査一課長が登場したのは嬉しかったー!
こういう繋がりあるともっともっと今野作品読みたくなるー!

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Posted by ブクログ 2018年08月19日

自分で店頭買いした本。安定の今野さん。
このシリーズは初めてだったけど、私の好きなキャラクターだった。
真面目で威圧的ではないのに取り調べ相手はスラスラしゃべり、周りからも信頼されている。
これでもっと人の顔を窺うようなところがなければ大好きな竜崎のできあがり?
事件はだいたいこのあたりかな?と読め...続きを読むてしまったので☆3つにしておきますが、
他の3つとは全然違う面白さ。

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Posted by ブクログ 2018年06月15日

「彼女が容疑者だとは、思えない」警視庁捜査一課強行犯第三係を率いる樋口警部補は、荻窪で起きた殺人事件を追っていた。デートクラブオーナーが殺害され、現場から逃げ去る美少女が目撃される。第二、第三の殺人が都内で起こり、そこにも彼女の姿が。捜査本部は、少女=リオが犯人であろうという説に傾く。しかし、樋口の...続きを読む刑事の直感は、“否”と告げた。

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Posted by ブクログ 2017年01月21日

ある意味「隠蔽捜査」の原型となった小説。
もちろん主人公の樋口は竜崎のようなエリート警察官僚ではなく一介の刑事であるし、また竜崎のような自負が強いタイプでもないのだが、細かい設定にその原型がよく表れている。
逆にいうと「隠蔽捜査」ほどは細かい設定がこなれていない感じを受ける。

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Posted by ブクログ 2016年08月11日

主人公の樋口の性格が私には合わないと思ったけど、さすが今野敏‼︎読み終える頃にはドップリと物語にハマってしまいました。

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Posted by ブクログ 2016年01月13日

「彼女が容疑者だとは、思えない」警視庁捜査一課強行犯第三係を率いる樋口警部補は、荻窪で起きた殺人事件を追っていた。デートクラブオーナーが殺害され、現場から逃げ去る美少女が目撃される。第二、第三の殺人が都内で起こり、そこにも彼女の姿が。捜査本部は、少女=リオが犯人であろうという説に傾く。しかし、樋口の...続きを読む刑事の直感は、“否"と告げた。名手が描く本格警察小説。

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Posted by ブクログ 2015年08月30日

面白い小説が読みたい。と思ったら今野敏。
新しいシリーズに手を出してみた。
今回はとっても謙虚な小市民な主人公。でもやっぱり優秀。

私はどうやら、内容として、真面目な男が、ただ美しいというだけで、(というわけでもないのかもだけど)少女、とか綺麗な年下の女、に翻弄されて、自分を見失う、というのがとて...続きを読むも嫌いらしい。
隠蔽捜査の、三作目も確か嫌いだった。
この、リオも嫌な気持ちになる。

男を信じたいのに!的な気持ちがあるのかもしれない。
2015.08.29

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年08月22日

2015/8/21
なんか頭に入ってこなかった。
樋口さんはマイルド竜崎かと思わせといて、人の顔色みたり女子高生にクラッとしたりするから駄目だ。
愛せない。
相棒の氏家さんの方がいいな。
世代論お腹いっぱいです。

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Posted by ブクログ 2015年03月22日

刑事小説ばかり読んでいる会社の同僚にすすめられて読んだ一冊。
まず一冊目、と貸してくれた。
今野敏、初挑戦。
刑事物語に全く興味がなかったが、まずまず楽しめた。
樋口氏が魅力的だからだろうか。
度々描写されている樋口氏の思いがよいのかな。

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Posted by ブクログ 2014年07月24日

今野敏の定番の作風。自分の子供と容疑者がオーバーラップするところなど、他の作品でもよく見られる手法。といいつつ、物語に引き込まれてしまう。
最近、作者の小説がドラマ化されているらしいが、映像では表現しにくいのではないか?

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Posted by ブクログ 2013年03月14日

タイトル通り、警視庁強行犯係の樋口係長のお話。
シリーズとしては、樋口さんや妻のキャラクターが面白いと思ったけれど、
『疑心』の次に読んだために、また主人公が女性(今回は少女)に対して心が動いてしまい、そんな自分との葛藤もテーマなのか・・・と。
読んだタイミングが悪かったようです。

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Posted by ブクログ 2013年02月07日

主人公樋口は良い味を出しています。自分に自信がないが周りからの信頼が厚いというのは今までの警察小説ではあまり見かけなかったキャラクターです。ストーリーもオーソドックスだけど、テンポもよくて読みやすいです。

しかし、団塊の世代や全共闘に触れている箇所は蛇足な感もあり、少し残念。一方、援助交際やクラブ...続きを読むのブームなど書かれた時代背景がわかって面白いです。

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Posted by ブクログ 2013年02月13日

野沢朱美 23歳に 
新聞アルバイトの早稲田大学学生 中島昇が
新聞の代金を 集金するところから始まる。
そのとき 朱美は タンクトップで
乳首さえ浮き出ている 姿に 中島昇は言葉を失う。
そして 薄茶色の乳首がみえた。

という 始まりが・・・・なんともいえぬ シーンとなって
とてつもない 美少女...続きを読む の出現に 物語は 発展していく。

強行犯係の 樋口顕は 40歳。
周りから 信頼されているが その信頼がなぜなのか
自分で理解できない。
全共闘時代の後始末を してきた 時代を生きている。
その世代考察が 面白い。
いわゆる シラケ世代なのだろうか・・・・
その代表としての 樋口顕。

性格はシャイで 家族を思いながら 仕事をしている。
理想的な 仕事人でもある。
感情を抑え 理性的であろうとする。
論理的な推理力を働かせ・・・
なぜか 感覚的にも 正直なところがある。

美少女は 火曜日に起こる3つの殺人現場に
登場していた。なぜ その美少女が・・・
樋口顕は その美少女に 心が 奪われる。

植村という古典的な刑事。
氏家という 心理学を学んだ 刑事。
そのハザマの中で 揺れ動く 樋口顕。
いいねぇ。
この心理的な 心の流れ。

警察小説は おもしろい。

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Posted by ブクログ 2012年06月03日

日本の警察小説をもう少し読んでみたいと思い、手に取ったのがこの一冊。今野敏氏の名前は以前から知っていましたが、読むのはこれが初めてです。話題になった「隠蔽捜査」は二時間ドラマになったときに見ました。さて、洋の東西を問わず、警察小説の登場人物は、個性的に描かれることが多いのですが、この小説の主人公、樋...続きを読む口刑事は強烈なキャラクターは持っていません。組織の中でどのように行動するのかを気にかけ、一方ではよき家庭人としての姿も描かれます。強硬な態度に出なくても、相手が取調べに応じてしまうような、普通の「ひと」であることが、魅力なのかもしれません。あと、繰り返し出てくる世代論、少し年齢が下の私にはピンと来なかったのですが、同世代の方々はどう思われているのかも、興味があります。

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