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圧倒的「数覚」に恵まれた瞭司の死後、熊沢はその遺書といえる研究ノートを入手するが――冲方丁、辻村深月、森見登美彦絶賛!選考委員の圧倒的評価を勝ち取った、第9回野性時代フロンティア文学賞受賞作!
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Posted by ブクログ
数学の天才少年が、特別推薦枠で大学へ進んだ。 彼の進む道は…? オススメしたい方↓ ☆数学大好きな方 ☆理系大学へ進学を考えている方 ☆依存症気質の方、またはそのご家族 岩井圭也さんのデビュー作ですが、 デビュー作とは思えない完成度。 数学と真摯に向き合う青年たちが、その数学への愛ゆえに惹かれて...続きを読む、傷つき、離れていく。 「もし自分が死んでも、数学の証明が受け継がれていくのなら、永遠に生きるということなんだ」
生まれついての天才的な数覚(数学的感覚)に恵まれた瞭司。 協和大学に特推生として入学し、 狂気的ともいえるストイックさで研究に没頭する姿が印象的だった。 研究に行き詰まったあげく、もともと好きでもなかったお酒に溺れてしまい、それが結局瞭司の命を奪う原因になってしまったことが何とも切なくて胸が締め...続きを読む付けられた。 また熊沢の、瞭司に対する友情と嫉妬で揺れ動く心情も切なかった。 コラッツ予想もリーマン予想もムーンシャインもさっぱりな私だが、瞭司の語るプルビスの魅力は分かるような気がした。 ラストで現れた瞭司2世(?)に数学の果てしない世界に想いを馳せてしまった。
刹那的な生き方をしたいわけではない。願いは現世界では見える人の世界が永遠に続くことは難しいだろうか。難しいから小説になったとしたらやはり寂しい。時間に濃淡があるとしたら、何歳と数える生きた時間では測れないということか。 魅せられた世界が果てしなく広がる、それを解く人たちがいることで私の生活もより良く...続きを読むなっている。なぜ人が人なのか、芯のある生き方、数学はできないけれど、一つ持ちたいと思う
数学界について見識もなく、ただただ人間ドラマとして魅了されました。 巻末の森見登美彦さんの解説を見るにつけ(デビュー作なのにすごい!)その深すぎる洞察を目の当たりにしたら書くことがみつかりません。 あえて自分の体験に照らし合わせると、主人公に及ぶべくもないですが比較的知能に恵まれた私の前半生は、無...続きを読む邪気な批判をくりかえしては社会からつまはじきになることばかり。 実際に不適応者となった時期には、通い詰めていた病院のスタッフさんに「感覚で生きている人は頭脳と肉体の衰えと共に凡人以下になる」と気づきを促され首を斬り落とされたような思いでした。 そこで積み上げることの大切さを学んだのも今では良い経験です。 数学の森で遊び、木々の間から星をつかもうとする主人公の儚さはギリシャの時代ならきっと星になれたのかもしれない。でも複雑化しすぎた現代では、誰がどう汲み取るのか。 プラトンやエッカーマンのような傍らにいる存在、私にはもう1人の主人公である熊沢勇一にこそ寄り添いたい気持ちがわきました。 というかそういう話でもあるのか!(今わかった)
数学の天才・瞭司の生前の青春から地へ堕ちるまでのリアルと、瞭司の遺した難解な証明を旧友の熊沢が紐解いていく物語。天才だから見える世界の広さと、天才が故に人が離れていくことへの孤独・葛藤がすっごいねぇ、誰か瞭司を褒めてよ( ; ; )
自分の好きにまっすぐに向き合うこと、その言葉だけを見ると美しく潔い。 けれど、人にはいろんなしがらみや、プライドなんかの煩わしいものがあって、そうしたくてもできる人とできない人がいる。 この作品はそれができる人とできない人の友情の物語。 こんな言い方をするとできる人が優秀で、できない人がそうではない...続きを読むみたいだけど、そうではない。 まっすぐすぎて不器用で、しがらみやプライドがあるからこそ上手く立ち回れる。 同じ数学という分野に挑む過程で芽生えた友情、それが辿る軌跡の物語。 才能というのは純粋で美しい、だけどそれだけに脆く危うい。 切なさがいつまでも残る作品。
これが岩井さんのデビュー作だったとは、、! なんかめっちゃ良かった。 なぜだか 気がつけば涙がぼろぼろ。 数学にひたむきに向き合った青年の 脆くも美しい物語。 圧倒的な数学の才能に恵まれた瞭司は 数学科のある大学へ特別推薦で入学する。 そこで同じく特別推薦で入学した熊沢と佐那の3人で 教授である...続きを読む小沼のもと 日々数学に打ちこむ幸せな時を過ごしていた。 だが、あまりに卓越した瞭司の才能は やがて人間関係を歪まし 自分をも壊していく。 天才って孤独なものなのかも知れないな。 1人取り残されるって ほんとに寂しいと思う。 瞭司の変わりゆく姿に胸がギュッとなる。 ただただ同じ夢を追いかけたいだけなのに。 岩井さん いろんな作品書かれるけど、まだ全然読めてないけど、、今のとここの作品が1番好き。
すっごい夢中になって2回で読んでしまった 数学の理論は理解できなくても読むのに問題ありません。 自分もこんな風に没頭したい!っていうのとか、暸司やクマはいわゆる「陽キャ」では全くないけどその青春劇、ネガティブすぎずポジティブすぎないちょうどいい温度感なのが良かった でも天才が天才であるがゆえに孤...続きを読む独で堕ちていくっていうのがストーリーとして普通すぎるのでちょっと残念だった ピンクとグレー にも似てる てか瞭司はめちゃくちゃ純粋ですよね 後半、みんなに冷たくされても怒ったりしないし、シンプルに生きてる感じがした(その末路があれなのは辛いけど…) 最後の森見登美彦さんの解説で、 後半にかけて暸司の元から仲間がどんどん離れていってしまうというのは、 山で遊んで夢中になっていて振り返ったら友達がみんな帰ってしまっていたという暸司の幼少期の話と全く同じだと書いていたのがなるほど流石と思った
どの問題も証明も分からなかったが、数学に対しての情熱や葛藤、夢、希望などはすごく伝わった。面白かった。
コラッツ予想という問題がある。どんな正整数も、偶数なら2で割り、奇数なら3倍して1を足す操作を繰り返せば、必ず1に到達する——ただし、それを証明した者はいまだにいない。本書はその証明をめぐる物語だ。 圧倒的な才能を持つ高校生・瞭司は、真理に触れる瞬間の恍惚を知っている。しかしその美しさは同時に、彼...続きを読むがいかに孤独かを照らし出す。天才の光は、栄光だけではなく周囲との距離も生む。瞭司に引き寄せられ、翻弄される人々の群像を通じて、一つの才能が場に生じさせる磁力と波紋が丁寧に描かれる。 数学的真理は永遠に正しく、美しく、そして冷たい。誰かのものにはなれない。そんな真理を覗きたくなる知的好奇心を刺激する秀作。
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岩井圭也
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