【感想・ネタバレ】新編 悪魔の辞典のレビュー

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Posted by ブクログ 2010年01月27日

 風刺と機知に富む社会批評で、
アメリカ草創期のジャーナリズムで
辛辣な筆を揮ったピアスの箴言警句集。
その中で面白かったのが、
 「王子さま」
   ロマンスの中では田舎娘に、
  現実の生活では友人たちの細君に
  愛情を施す青年紳士。
 「電話」
   気に食わぬ奴を寄せつけないでおく
  便...続きを読む宜の一部を放棄せざるを得ぬ悪魔の発明品。
である。
 読んだ瞬間、思わずふいてしまった。
確かに、その通りであるな、と思った。
「悪魔の発明品」という言葉が好きだ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

原語で読めたらさらに面白かろうに!
言葉遊びと、辞書のように他の類義語に対応させているのでより面白い。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

一番のおすすめは『友情』
天気の良い日は二人ぐらい十分乗れるが、悪い日にはたったの一人しか乗れない船。

他のおすすめとしては『大砲』『批評家』『殺人』『お金』『阿片』『尊敬』などが素晴らしい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ひねくれものとあまのじゃくは必携だと思う。ただし読み過ぎると穿った見方を獲得しすぎて多分社会生活に影響します。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

捻くれものは絶対読んでいる一冊 笑 「偏愛」→「幻滅への予備段階」で妙に納得してしまいました。なるほど捩れた世界の方が見通しが良いようです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「人ってここまで皮肉れるものなんだなぁ…」と思わず感動さえ覚える一冊です。
古典文学の定番でもあり、未だに根強い人気を持ちます。
とにかくページをめくった瞬間から出るわ出るわ、ブラックジョークの嵐。
唖然のち苦笑、時々鬱。
「一年」を思わず「365回の失望からなる一期間」と読んでしまわない程...続きを読む度の服用をお勧めしますw

個人的にはいつか英語版も読んでみたいですね。
…下手したらMに目覚めかねないですけど(笑)

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

人間って昔も今も考えてる事あんまかわんないだなあと読んで思った。
ウイットに富んだ会話を欲するけども、どうもするっと出てこない。そんなシャイで弱気な貴方のポケットに是非一冊。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

題名の悪魔って言葉は内容と関係ないです!!この辞典は多くの真実を教えてくれます。新明解国語辞典を超えてこれが本物の辞典です!!とにかく読んで下さい。思わず笑っちゃいますよ。
例えば「逮捕された」を引いてみると「現行犯で捕まり、お巡りを納得させるだけの持ち合わせていない。」
「達成」は「努力の死、嫌悪...続きを読むの誕生」って感じでまぁ苦笑を呼ぶ辞典です

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Posted by ブクログ 2022年04月14日

さまざまな言葉(さらには物事)に対して、自分なりに定義をしていくのは大事なことのように思う。ただ、この人の場合は多分にひねくれているけれど。

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Posted by ブクログ 2021年10月18日

本著のあらましを紹介された上で読み進めてもやはり彼自身の筆の力を感じられずにはいられない一方で、あらすじで語られるように、幼少期の反発からついには消息不明で終りを迎えたその生涯のあり方が示唆的でもある。

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Posted by ブクログ 2016年02月29日

注目すべき点はp.294「人間の心は一定量の愛情しか持たない。従って、対象の数が多くなれば多くなるほど、一つ一つの対象が受ける愛情は、それだけ分量が少なくなる」である。これを念頭に入れてから読んだ方が、効力は一層大きくなる。

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Posted by ブクログ 2014年08月03日

まさに「冷笑家」のための辞典。
内容は皮肉が大半だが、自虐的なものもありそれほど嫌味っぽくは感じなかった。
見出し語が日本語訳後の五十音順で並べられており、非常に読みやすい。
内容に関しては、若干女性への軽蔑などの偏った見方が含まれるため、苦手な人は注意。
物事の見方が広がるのでオススメ。

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Posted by ブクログ 2013年05月15日

厨二よりも高二病拗らせてる時期に持ってるとドヤ顔出来る。
でも年頃の娘の誕生日プレゼントにこれはどんなチョイスだよ親父。

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Posted by ブクログ 2012年11月05日

この辞典を開くと、最初は愛国者から始まる(そう、愛は存在しない)。内容はこうだ。「部分の利害のほうが全体のそれよりも大事だと考えているらしい人。政治家に手もなくだまされるお人よし。征服者のお先棒をかつぐ人。」ははは。南北戦争の兵隊上がりのジャーナリストにとって、ペンと銃の区別など必要なかったようだ。...続きを読む敵兵だろうが言葉だろうが、対象を狙い定めてただ容赦なく打ち抜くのみ。乾いた時代には乾いたユーモアが良く似合う。巻末にある長田弘氏による解説は、本文の徹底した辛辣さの中に潜む誠実さを見事なまでに炙り出している。

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Posted by ブクログ 2011年07月17日

強烈な風刺本。
女性にはまさしく敵ともいえるような本ですね(笑)
だって扱いがあまりにもぞんざいなんですから。
こうやって書いている私もまあ、女ではありますが。

辞書よりも最後に出てくる
彼の生涯のほうが魅力的に
感じるかもしれませんね。
そう、彼の最後はまさしく謎…

人を選びます。この本。

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Posted by ブクログ 2010年06月15日

辛辣な風刺批判で有名だったビアスらしいですね。悪魔の…というのは人の心や影。辞典を手に取ってみたら「幸福」を引いてみてください、納得しますから。

辞典の中には当たり前ですが現代人に馴染みない単語も多々あります。気分転換程度にめくるにはうってつけの本ではないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2010年03月20日

中学生の時に読んだ本。
友達、の欄にかかれてある「都合のよい大きな船」という表現(だったと思うけど)に、当時の私は衝撃をうけたのを覚えています。
友達に裏切られた裏切った、が自分の世界の大きな出来事だった学生時代。悠々と泳ぐ大きな船のはかなさや切なさを知っていたからこそ、その皮肉めいた表現に思わず苦...続きを読む笑いしたのでした。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

 A・ビアスは世の中を再定義したといっても過言ではない。ただし、毒気が多すぎる気はするが。
 「退屈な人間――聞いてもらいたいときに話をする人間」はその典型であろう。人間はみな自分の世界観を持たなくてはならない。本書は、読む人が自分なりの再定義をする作業を手助けしてくれるだろう。
 ちなみにA・ビア...続きを読むスがペンネームで使ったのが、「Fiend:冷笑家」です。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

芥川龍之介「侏儒の言葉」に大きな影響を与えたと言われる一冊。
読み比べてみると確かに似ている。
それぞれ持ち味はあるのだけれど。
冷笑的な言葉の数々。
元の題名も「冷笑用語集」だったらしい。
この人は最後行方不明になっちゃうんだよね。
こんな本を書く人の最後らしいというか。
真っ当に死なないところが...続きを読む文学者らしいな、と。
この本で不満があるとしたら「愛」「絶望」「孤独」といった言葉がないこと。
こういう深い感情を短い言葉でバッサリと切ってほしかった。
でも難しいよね。
あえて避けたのかなという気もする。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

風刺と機知に富む社会批評で、アメリカ草創期のジャーナリズムで辛辣な筆を揮ったビアス(一八四二‐一九一三)の箴言警句集。芥川龍之介の『侏儒の言葉』にも大きな影響を与えた。名訳の誉れ高い旧訳にさらに手を入れ多くの新項目を加えた決定版。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

たった数行で物事の本質を的確に表してしまう。
しかも冷ややかなユーモアを持って。

100年ほど経った今でも十分通用する言葉の数々。

憧れの詩人です。こんな仕事をしてみたい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

皮肉とユーモア溢れる約300ページ。かなり好きな一冊。始めから終わりまで通して読むもよし、暇な時適当に開いたページをフムフムと読むもよし。新しい智恵がここに。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「あらゆる災難の中で、最初で最もすごいもの−」コレは、「誕生」の項に書かれた説明。全編、風刺に満ちた文章で満たされています。キリスト教や書かれた当時のアメリカの世情がわかればもっと楽しめるのだが。

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Posted by ブクログ 2022年03月10日

数多くの追従を生んだウィットに富んだ歴史的パロディ本。
しかし現代人の感覚からすると、ビジネス版悪魔の辞典など現代版が感覚的に腑に落ちると思われる。
古典の名作として☆3つ。

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Posted by ブクログ 2015年06月15日

辞典の形をとった随筆で知識の宝庫
この本自体が135ページの「造語」に
値するのかもしれない
毎回開いたどこから読み始めても問題なし
暇つぶしの知識のお散歩に連れ立つのに
適しているとも言えそうだ

無駄な知識に興味のない私には退屈だけれど
134ページの「象の鼻」などは
ユーモアを楽しめる人ならば...続きを読む
この本を読みこなしたことになれるだろう
しかし呉れ呉れもこの世をはかなんで
高い崖から身を乗り出さないように
お願いします

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Posted by ブクログ 2014年11月05日

これは痛快にして悪魔。
相当の皮肉屋さんだ。ふふっと笑ってしまう。
諧謔がある。風刺がある。
現代ならミニブログ系SNSで持て囃されるのかも。

皮肉とは真実を不愉快に言い表すことだ、っていうのを耳にしたことがある。まさにそういう言葉のオンパレード。表現の在り方の幅を見せつける。

もちろん辞書とし...続きを読むて編まれているのでどこからでも読める仕組みになっている。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

とかくこの世は生き辛い、という辞典。

ここまで厭世感みっしりだと、ふくれっつらの子供のような可愛らしさも感じます。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

噂にたがわぬブラックジョークの数々。この辞典というか辞書に載ってる意味の方が、正しい意味であるものも多いかと。…分厚さに、興味ある単語以外はとばしとばししながらでしたが(笑)活字アレルギーの方にはキツイけど、綺麗ごとが嫌いな方にはかなりオススメです、…私みたいな。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

今となってはそれほど奇抜でなくなった内容にもかかわらず、題名のあやうさとカテゴリのジャンクっぷりで今もちゃくちゃくと読者をふやしているらしい、イロモノ本の元祖。書かれた当時は発禁だったろうけどね。。。

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