あらすじ
ある出来事がきっかけで他人が作った料理を受け付けなくなってしまった高校生の冬真は、同級生の時枝くんに「難病を抱えた美少女」の妹がいるという噂をきく。友達にそそのかされ、時枝くんの家まで行ったことがきっかけで、冬真は時枝くんと仲良くなっていくが――。一方、国際交流プラザで働く紗里は、「きれいなものが好き」なあまり、太ることへの嫌悪感を抱えていた。自分が撮影した写真が原因で時枝くんを傷つけたことを知った紗里は、“罰”としてマッチングアプリを始めて……。それぞれの理由で世界への信頼が薄くなった彼らが、大切な人と歩いていくために一歩を踏み出す感動作。
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Posted by ブクログ
1 オムレツ、あるいは
2 木曜日のサンデー
3 プウンドケーキ
4 恋とレモネード
5 チョコレートサンドイッチと未来
6 ピクニックバスケットの歌
各章にはいずれも食べ物の名前(らしきものもあるけど)がついています。
それぞれ登場人物のこれまでだったりこれからだったりに深い関係がある食べ物です。
それは、この小説が食べ物を通して登場人物たちのトラウマとそこからの解放を描いているからです。
ぜひとも、最終章の「6 ピクニックバスケットの歌」まで読んで欲しいと思います。
そこには、登場人物(や作者)が心から言いたかったことが、まとまって語られているからです。
読者はそこで人生での大切なことを聞くことができます。途中で読むのをやめるのはもったいないです。
1度最後まで読み通したら、もう1度初めから読み直して欲しいと思います。
そうすれば、この小説がかなり緻密に組み立てられていることに気づくと思います。
好みはあると思いますが、わたしは良く出来上がっている小説だと思います。
作者が登場人物と同じ思いを抱きながら育ってきた人なのかどうかは分かりません。
作者が登場人物と同じような環境にいる若い人たちを励ますために書いたのかどうかも分かりません。
でも、読めば、あなたは共感したり勇気づけられたりするかもしれません。
もしかしたら、同じ境遇で育ってこなければピンとこないかもしれませんが、
でも、わたしはこの小説は良い小説だと思います♡
以下は私見ですが、
世の中には、人の親になって良い人となってはいけない人とがいるのではないでしょうか?
例えば、結婚しているのに他の異性と恋愛関係になり家庭を壊してしまうような人とか。そんな親を持った子どもはたまったものではありません。と思います。
と言うよりも、わたしたちは子どもたちにとって良い親、良い大人であるように学び続けていくのが良いように思うのです。
この小説の主人公 香川 冬馬(かがわ とうま)くんは、他の人が作った食べ物は食べられない人です。そのきっかけは彼の父親の行為に関わるものでした。
子どもが成長する環境は子ども自身ではつくれません。
夫婦のことは夫婦にしか分かりませんが、親には家庭を維持する、子どもを成人させる責任があるのではないでしょうか?
この小説のタイトル「世界はきみが思うより」に続ける言葉は、みなさんなら何を入れるでしょうか?
作中に出てくる2つの家庭と1組のカップルを見ながら答えを考えてみていただければと思います♡
〔作品紹介・あらすじ〕
ある出来事がきっかけで他人が作った料理を受け付けなくなってしまった高校生の冬真は、同級生の時枝くんに「難病を抱えた美少女」の妹がいるという噂をきく。友達にそそのかされ、時枝くんの家まで行ったことがきっかけで、冬真は時枝くんと仲良くなっていくが――。
一方、国際交流プラザで働く紗里は、「きれいなものが好き」なあまり、太ることへの嫌悪感を抱えていた。自分が撮影した写真が原因で時枝くんを傷つけたことを知った紗里は、“罰”としてマッチングアプリを始めて……。
それぞれの理由で世界への信頼が薄くなった彼らが、大切な人と歩いていくために一歩を踏み出す感動作。
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自分にも他人にも汚い部分はあるし、偏った考えや見方をしてしまう事があるし、そう思われてしまっている事があるかもしれない。
だけど、少しだけでも理由を付けてでも世界を信用してみれば違う考え方ができるかもしれないし、相手の気持ちを汲んであげる事ができるかもしれない。
そういう事の繰り返しで人は成長していくのかもしれないですね!
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どんな価値観であれど、許容できる世界を。
弓歌のように、すれ違えれば誰もが振り向く美貌にジロジロ観られる視線の痛さ。
そういう人が羨ましいと常感じていた思春期の自分を思い出す。
可愛い子はいた。でもそんな風に観られていたと客観的に見ると、申し訳ない気持ちが心に広がる。
また自分も紗里と同じ考え方を持っていた時期があったなと思った。
自分の身体は太りやすいし、ガツガツ食べると太るからあまり食べないようにと。
人から観られるのがちょっと怖い(紗里もそんな感じだったのだろうか)。
ルッキズム。見た目が違うことでの『差別』って、こんなにも苦しい。
冬真と時枝との感情。好きになる子は男でも女でも関係ないと私は思う。
性的マイノリティで悩む人は後を絶たない。
それは当たり前のように男と女はくっつくような価値観が「押しつけ」のように感じるから。
偏見な目で観てしまう人間の性。そうやって刷り込まれてきてしまった自分たちにも課題感がある。
押し付けとなると、吉良さん親子のお弁当も同じかもしれない。
子どもは子どもらしく自由に生かせるべきであり大人が子どもの未来を押し付けないでほしいが願いもある。
さまざまな人が価値観や環境下で育ったか当たり前だけど違う。
そういった彼らがそういった窮屈な世界から新たな世界へ踏み込んだ時に許容できるようになれたらいいな。
それは自分たちも同じ目線で立つことにもつながり
向き合い方も考えなければいけないのかもしれませんね。
Posted by ブクログ
誰しも汚い部分はあるかもしれない。恋愛にも家族にも様々な形はあると思うが、共感できない部分もあった。おかずシェア会が楽しそうで、そこから色んな人と繋がれるのは素敵だと思った。
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言葉にしてしまうと勿体無いな、と思う。でもきっと残しておかないと忘れてしまう。誰かが誰かを大切に思うのも、思われるのも本当に尊くて、それを知ってしまうと涙が出るほど美しい。なんで広まるかもしれないのに話してしまうのか。覚えていてほしいから。話された人はなんで他の人に話してしまうのか。それがとても素敵なことだと思うから。でもそれをされると、話した人はどんな気持ちになる?自分の欲と、相手の欲と、思いやりと、罪悪感と、興味と、寂しさと、難しさとごちゃごちゃ。難しい。本当に。
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久々になってしまった、寺地はるな。本作も寺地はるならしい、「普通」じゃないから生きづらい人たちに視線を向けて、それでも幸せに生きようとする姿を描く。
他人の作ったものが食べれない高校生冬真、体重を増やすことに極度の恐怖心を持つ社会人紗里の2人の視点を交互に配置して物語は進行する。冬真の同級生時枝君、その妹の弓歌、紗里がマッチングサイトを通じて出会った水田さん…みんな色々な生きづらさを抱えていても一所懸命生きていて、優しい。
その言動一つ一つが丁寧に思いをもって描かれていて、腑に落ちる。世の中には社会正義の皮をかぶった悪意や偏見や扇動に溢れているけど、そんなものに意識を向けず、自分の大切な人やものを大切にして生きていく。自分が社会正義の皮をかぶらない。それがしんどい道だとしてもそれで充分じゃないかと思う。
ほたるいしマジカルランド、出てきたときは「おぉ、そうきたか」とかなり嬉しかった
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セクシャリティやルッキズムや、自分を巡る世界を受け入れられないと思っている冬真と紗里
でもそれぞれが新たに誰かと出逢いながら、少しずつほぐれていく感じがとても優しく愛おしかった
2人にとってこれからの世界が良きものでありますように
寺地はるなの描く登場人物って、いそうでいないが、よく知ると実はこういう人で世界は出来上がっているのではないか、と思わせてくれることがある
Posted by ブクログ
「世界への信頼を、取り戻したいよ」
作品の芯を、キャッチーに捉えた帯がある本って…いいよね…!(噛み締め)
寺地作品の好きランキング、ベスト3に入れるかどうか悩む。
私が好きになったきっかけである群像劇「大人は泣かないと思っていた」みたいな感じだけど、そこにさらに現代的なテーマが詰め込まれてた。もっとも丁寧に描かれているのは「こどもの権利」で、その他ヤングケアラー・性的マイノリティ・ルッキズムなど。
だけど、決して多様性を説教する感じじゃなくて、それぞれ色々な背景をもって必死に生きていることが伝わってくる。
(一方で、わかりあえない人は最後まで分かり合えないし、劇的な出来事で何かが好転するみたいなことはないので、合わない人もいると思う)
この間読んだ「いつか月夜」は近所の人と「夜の散歩友達」を結成して、今作は「おかずシェアの会」が発足されてた。
本当に!そういう距離感でのつきあいがほしいよ!
何度も言うけど、私は寺地作品の登場人物として生きたかった!!
主人公は高校生の男の子と成人女性の2名なんだけど、男の子の成長ぶりが大人顔負け。
「こいつのせいで世界を信用できなくなったと思ってたけど、全然違った。こいつが信用に値しないだけだった」
寺地さんの言語化能力がすごい。大人の私も救われた。
でもどうか、映像化するときは、分かり合えなさや、トラウマや、孤独にひっぱられすぎないようにしてほしい。
それを抱えたまま、人との出会いによって折り合いをつける道を見つけることは、決して苦しいことではなくて、希望であり強さだよ。
はー、全員愛おしい。映画「ワンダー きみは太陽」が好きな人には刺さるはず。
Posted by ブクログ
良かった。それぞれに生き方に悩みを抱えて、それでも自分の気持ちに正直に生きていく。どんなかたちであろうと幸せだと思えたらそれでいい。タイトルにあるように世界はきみが思うより⋯やさしくて温かいのかもしれない。
Posted by ブクログ
高校生・冬真と、外国人支援の仕事をする沙里の視点から描かれています。
野百合市に住んでいる設定。この街は『水を縫う』一つ隣の駅なのかな、と思います。
寺地さんの小説は『それ、私も感じたことある』ということが書かれていて、すごく身近に感じます。
『そんなことないよというのは無責任だし、そうだねと言うのは無神経だ』
「明日のパンない」「香川家は『超熟』派?」(ええ、私も超熟派です)
「そうなん?」(そうなん?って気が付いたらよく口にしている)
など、ちょっとしたセリフから大切な言葉まで、気に入ったところに付箋をつけていたら、いっぱい付いていました。
好きになる対象にもいろいろあって、どうにもならないものがある。それをどう受け止めていくか。人に話して理解を求めるのかどうか…難しい問題です。
沙里の水田に対する積極的な言い方は、ここまで激しくぶつけられたら、スッキリするだろうな、と思う。沙里なりの幸せが見つかればいいな、と思いました。
最後の冬真が沙里に語る内容は、冷静すぎるというか、切なすぎるというか、行く末を応援したくなります。
Posted by ブクログ
えーとか瞬発的に思うのは、想像力の放棄やなぁとと思う。でもやけんって分かったふりをして、受け入れますよみたいな顔するのはもっと最悪やし、私は結局何もしない選択を取りがち。でもそれはそれで違うんよなぁ。普段考えるからこそ、いざという時に考えすぎずに行動できるのかもしれない。
Posted by ブクログ
ある出来事がきっかけで他人が作った料理を受け付けなくなってしまった高校生の冬真は、同級生の時枝くんに「難病を抱えた美少女」の妹がいるという噂をきく。友達にそそのかされ、時枝くんの家まで行ったことがきっかけで、冬真は時枝くんと仲良くなっていくが――。
一方、国際交流プラザで働く紗里は、「きれいなものが好き」なあまり、太ることへの嫌悪感を抱えていた。自分が撮影した写真が原因で時枝くんを傷つけたことを知った紗里は、“罰”としてマッチングアプリを始めて……。
それぞれの理由で世界への信頼が薄くなった彼らが、大切な人と歩いていくために一歩を踏み出す感動作。(紹介文より)
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登場人物がそれぞれの事情や思いを重ねていくオムニバス方式。
料理あり親子関係あり人の愚かさあり、
いろいろな要素が含まれていながらも、
正解や正義を押し付けてこない内容が
とても好みだった。
ネタバレでいうと、
高校生の二人は恋人になるんだけども、
それも「そういうこともあるよね」と受け止められる。
それが特別ではなく、
普通の男女のカップルでも悩みを抱えていて
それらを比べるものでもない。
軽く読めるのに
人生で大切な要素が随所に小さくちりばめられている、
読後、ふむっと腑に落ちる1冊。
Posted by ブクログ
「おかずシェアの会」いいな
その場でみんなで作ったり、持ち寄って分け合ったり、それをがんばりすぎない程度と距離感で開催できる間柄が本当に素敵
冬真と時枝くん、紗里と水田さん、マイノリティな関係でこれからもずっと続くかはわからない、それでも幸せそうだった
自分は親目線で読んでしまって…料理苦手だけれど、おいしいもの一緒に食べたり作ったりして成長を見守りたいなぁとじんわり思った
“ほたるいしマジカルランド”が出てきたのもなんだか嬉しかった
Posted by ブクログ
ある高校生と、ひょんなことで知り合う大人の女性、それぞれの視点で交互に話が描かれていく。面白くて、ちゃんと人生なんだけど語り口は軽くて、さくさく読めちゃう!タイトルがどう意味づけされるのかなって思いながら読んでたけど、物語のラストでじんわり効いてきてとても好きだった。
Posted by ブクログ
高校生の冬真と社会人の紗里。生きづらさを抱えた二人の視点から見た世界。若く真っ直ぐな彼らには幸せになって欲しいと思いました。ラストでタイトルの意味がじんわりと心に沁みます。菜子さんはじめ周囲の人達も個性的で素敵でした。
Posted by ブクログ
温かいお話!っていうのが総括
2つのカップリングで話が交互に進んでいくけどそれが途中で交わってどんどん深くなっていくのが見ていて飽きずに読むことが出来た。
美しいものしか好きになれない女の子が偶然マチアプで美しいものと正反対の見た目をした男の人と出会い徐々に美しいに対する価値観が広がっていく。
心の内面まで見られるようになっていく。
そんないい人の象徴のような男の人にも隠していた暗い過去があってみんな汚い部分を持ち合わせながら一生懸命生きているんだなと思うと自分だけじゃないかもなと思った。
なんで、料理教室辞めちゃうんだろ…?
まさかの高校生2人ラブ展開にはびっくり。
幼少期からの経験やマイノリティなこともあってちょっと穿った見方をしている2人だけどそんな2人が描く世界は澄んでいてとても素敵だった。
毎日毎日つまらないなと思いながら過ごしていた冬真にいきなり新しい出会いがやってきて徐々に彩られていく、そんな楽しくて素敵な出会いがもし現実世界にもあるのならまだ人生楽しめそうだなと期待できた
Posted by ブクログ
人が作ってたものは食べられない→自分だけ潔癖症と思ってるでしょ→そんなんじゃないんだけどなー。美人薄明→美人、病気というだけでなんでお涙頂戴になるのよ! などなど読んでて確かにそうなりがちだが、そうじゃないよなーと思うところが散りばめられていた。爽快感や幸福感ではないけどいい本読んだなーと読後思える本です。
Posted by ブクログ
読み終えてしばらく、ぼーっとしてしまいました。
父親へのわだかまり、複雑な家族構成、見た目へのコンプレックス。登場人物たちはみんな、誰かに傷つけられた記憶から世界を信じられなくなっていて、心の扉をかたく閉じてしまっている。
でも、その扉をそっと開けてくれる人と出会って、少しずつ、本当に少しずつ、前に進んでいく。
読んでいくうちに、「好き」ってこんな形もあるんだって、静かに気づかされます。大きな声じゃなくていい。派手じゃなくていい。ただそこにいてくれる、その温かさ。
タイトルが「世界はきみが思うより」で終わっているのは、著者自身も結論を出せなかったからなのかな、って。悪くないと思える日もあれば、翌日には最悪だと感じるかもしれない。それでもいい、とこの本は言ってくれている気がします。
世界ってもしかしたら、自分が思うより——。
その続きは、きっと読んだ人それぞれが見つけるもの。そう思わせてくれる一冊でした。
Posted by ブクログ
世界はきみが思うよりちょっとだけ優しくて、ちょっとだけ冷たくて、ちょっとだけあったかい。
でもね、私が世界をもう少し信用できたら、世界は私が思っているより悪くないのかもよ。
信頼しない方が生きやすい。でも、少し苦しい。
信頼したら、楽しい。でも少しのことで裏切られたって感じてしまってしんどい。信頼と依存ってもしかして紙一重?
でも信頼しているからこその距離感とか、聞かないで知らないふりをして過ごすことが良いこともあるわけで。
みんなそれぞれ自分の世界を生きている。楽しいことばかりじゃない。楽しく見えても、みんな何かしら我慢したりして何とか生きているんだなあ。
記録になんて残さなくていい。
自分と、そして誰かが覚えていてくれれば。
事実と、記憶が残っていれば、それで。
一部の人がわかっていたらいい。
Posted by ブクログ
この人が善とする思考、行動がわかりやすい本だなと感じた。
物語の展開では、各登場人物の人生が描かれていて、
生きづらいと感じている人たちがそれぞれの考え方で、過去に、世の中に向き合って生きている姿を描いているのが印象的。
アウティングはやってはいけないこととして意識すべきだし、みんなで認めてあげないとという意識も、「そちら側でない人」のエゴでしかないのかなと思いました。
Posted by ブクログ
多様性の時代なんだなぁとつくづく思う。みんな繊細で傷つきやすくて、「受け入れる」「分かってあげる」ことが求められる。話自体は優しくておもしろかったけど。いろいろ気を遣うことが多い時代だなぁとちょっとだけ思うことだった。
Posted by ブクログ
父親の不倫が原因で世界を信頼できなくなってしまったと思っていたけど、世界じゃなくて、ただ父親が信頼に値しない相手だった。それだけの話だった。
と、父に言い放つところが印象的で何度も読み直した。高1の男の子がそのことに気付けることの重大さよ。これからの人生がぐんと広がっていくことが爽快だ。
菜子さんが高下駄を履いていた理由も素敵で。誰がなんと言おうと好きな格好をするという姿勢を、綱くんに見せたかったというのが。
3ヶ月に一度の面会の時だけ父親然として「離婚はしてもずっと冬真の父親であることに変わりはないよ」だなんて言ってくる不倫男とはまさに正反対。かっこいい。
言葉じゃなくて、態度で証明する。ちょうど今の私の人生の課題なので。難しくてしんどくて大変だけど。口先だけで正しいことやそれっぽいことを言うのは簡単で。
私は私のためにも、態度で示せるようになりたいんだ。
Posted by ブクログ
短編集だけど登場人物も出来事もつながっていて読みやすい
ジェンダー、人の手作りの食べ物が食べられない、父親との関係性、痩せていなければ気が済まないコンプレックス、、、
Posted by ブクログ
冬真の父の現妻がしたことは、彼女の中では善意の気持ちもあったかもしれないが、相手の気持ちをみていない。紗里のいとこがしたことも、そこに悪意がないことが逆に気持ち悪さを感じた。