【感想・ネタバレ】世界はきみが思うよりのレビュー

あらすじ

ある出来事がきっかけで他人が作った料理を受け付けなくなってしまった高校生の冬真は、同級生の時枝くんに「難病を抱えた美少女」の妹がいるという噂をきく。友達にそそのかされ、時枝くんの家まで行ったことがきっかけで、冬真は時枝くんと仲良くなっていくが――。一方、国際交流プラザで働く紗里は、「きれいなものが好き」なあまり、太ることへの嫌悪感を抱えていた。自分が撮影した写真が原因で時枝くんを傷つけたことを知った紗里は、“罰”としてマッチングアプリを始めて……。それぞれの理由で世界への信頼が薄くなった彼らが、大切な人と歩いていくために一歩を踏み出す感動作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

父親の浮気が原因で手作りの料理を食べられなくなってしまった冬真。
両親から育児放棄をされている時枝くん。
太ることに異常に恐怖を感じている紗里。

彼らそれぞれが、生きづらさを感じ、世界を信じられなくなっている。
でも、ちゃんと彼らには愛してくれる、理解しようとしてくれる、幸せであるようにと祈ってくれる人がいる。
そんな世界の優しさがじんわりと沁みてくるお話。

この作品の驚くべきところは、主人公たちにとっての敵対人物にとっても、支えてくれる人たちがいること。
例えば冬真の父親は、浮気をして離婚したが、今は新しい家族がいる。
紗里も、最初は時枝くんを傷つけた張本人だったが、水田という理解者に出会える。
時枝くんの母親は育児放棄をしてしまうけれど、夫のサポートあっての生活をしているようだ。

分かり合えない立場の人にも、世界の優しさが享受される。
タイトルが示すように、世界は私たちが思うより、信じても良い場所なのかもしれない、と感じられる作品。

0
2026年01月28日

「小説」ランキング