【感想・ネタバレ】世界はきみが思うよりのレビュー

あらすじ

ある出来事がきっかけで他人が作った料理を受け付けなくなってしまった高校生の冬真は、同級生の時枝くんに「難病を抱えた美少女」の妹がいるという噂をきく。友達にそそのかされ、時枝くんの家まで行ったことがきっかけで、冬真は時枝くんと仲良くなっていくが――。一方、国際交流プラザで働く紗里は、「きれいなものが好き」なあまり、太ることへの嫌悪感を抱えていた。自分が撮影した写真が原因で時枝くんを傷つけたことを知った紗里は、“罰”としてマッチングアプリを始めて……。それぞれの理由で世界への信頼が薄くなった彼らが、大切な人と歩いていくために一歩を踏み出す感動作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

久々になってしまった、寺地はるな。本作も寺地はるならしい、「普通」じゃないから生きづらい人たちに視線を向けて、それでも幸せに生きようとする姿を描く。

他人の作ったものが食べれない高校生冬真、体重を増やすことに極度の恐怖心を持つ社会人紗里の2人の視点を交互に配置して物語は進行する。冬真の同級生時枝君、その妹の弓歌、紗里がマッチングサイトを通じて出会った水田さん…みんな色々な生きづらさを抱えていても一所懸命生きていて、優しい。

その言動一つ一つが丁寧に思いをもって描かれていて、腑に落ちる。世の中には社会正義の皮をかぶった悪意や偏見や扇動に溢れているけど、そんなものに意識を向けず、自分の大切な人やものを大切にして生きていく。自分が社会正義の皮をかぶらない。それがしんどい道だとしてもそれで充分じゃないかと思う。

ほたるいしマジカルランド、出てきたときは「おぉ、そうきたか」とかなり嬉しかった

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高校生・冬真と、外国人支援の仕事をする沙里の視点から描かれています。
野百合市に住んでいる設定。この街は『水を縫う』一つ隣の駅なのかな、と思います。

寺地さんの小説は『それ、私も感じたことある』ということが書かれていて、すごく身近に感じます。
『そんなことないよというのは無責任だし、そうだねと言うのは無神経だ』
「明日のパンない」「香川家は『超熟』派?」(ええ、私も超熟派です)
「そうなん?」(そうなん?って気が付いたらよく口にしている)
など、ちょっとしたセリフから大切な言葉まで、気に入ったところに付箋をつけていたら、いっぱい付いていました。

好きになる対象にもいろいろあって、どうにもならないものがある。それをどう受け止めていくか。人に話して理解を求めるのかどうか…難しい問題です。

沙里の水田に対する積極的な言い方は、ここまで激しくぶつけられたら、スッキリするだろうな、と思う。沙里なりの幸せが見つかればいいな、と思いました。

最後の冬真が沙里に語る内容は、冷静すぎるというか、切なすぎるというか、行く末を応援したくなります。

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ある出来事がきっかけで他人が作った料理を受け付けなくなってしまった高校生の冬真は、同級生の時枝くんに「難病を抱えた美少女」の妹がいるという噂をきく。友達にそそのかされ、時枝くんの家まで行ったことがきっかけで、冬真は時枝くんと仲良くなっていくが――。

 一方、国際交流プラザで働く紗里は、「きれいなものが好き」なあまり、太ることへの嫌悪感を抱えていた。自分が撮影した写真が原因で時枝くんを傷つけたことを知った紗里は、“罰”としてマッチングアプリを始めて……。

 それぞれの理由で世界への信頼が薄くなった彼らが、大切な人と歩いていくために一歩を踏み出す感動作。(紹介文より)

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登場人物がそれぞれの事情や思いを重ねていくオムニバス方式。
料理あり親子関係あり人の愚かさあり、
いろいろな要素が含まれていながらも、
正解や正義を押し付けてこない内容が
とても好みだった。

ネタバレでいうと、
高校生の二人は恋人になるんだけども、
それも「そういうこともあるよね」と受け止められる。

それが特別ではなく、
普通の男女のカップルでも悩みを抱えていて
それらを比べるものでもない。

軽く読めるのに
人生で大切な要素が随所に小さくちりばめられている、
読後、ふむっと腑に落ちる1冊。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

温かいお話!っていうのが総括
2つのカップリングで話が交互に進んでいくけどそれが途中で交わってどんどん深くなっていくのが見ていて飽きずに読むことが出来た。

美しいものしか好きになれない女の子が偶然マチアプで美しいものと正反対の見た目をした男の人と出会い徐々に美しいに対する価値観が広がっていく。
の内面まで見られるようになっていく。
そんないい人の象徴のような男の人にも隠していた暗い過去があってみんな汚い部分を持ち合わせながら一生懸命生きているんだなと思うと自分だけじゃないかもなと思った。
なんで、料理教室辞めちゃうんだろ…?

まさかの高校生2人ラブ展開にはびっくり。
幼少期からの経験やマイノリティなこともあってちょっと穿った見方をしている2人だけどそんな2人が描く世界は澄んでいてとても素敵だった。

毎日毎日つまらないなと思いながら過ごしていた冬真にいきなり新しい出会いがやってきて徐々に彩られていく、そんな楽しくて素敵な出会いがもし現実世界にもあるのならまだ人生楽しめそうだなと期待できた

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2026年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冬真の父の現妻がしたことは、彼女の中では善意の気持ちもあったかもしれないが、相手の気持ちをみていない。紗里のいとこがしたことも、そこに悪意がないことが逆に気持ち悪さを感じた。

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2026年07月02日

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