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Posted by ブクログ 2023年12月25日
クリスマス本読み2冊目。トルストイの後期の作品で、重い。死ってこういう風に訪れて、死を直前にした人間の心の様がありありと描かれている。死を迎えるハイステータスの男の生き方と、典型的?なロシアの農民(百姓と表現されているのだな)の素朴な生き方が所々で交錯し、トルストイの晩年の生き方が反映されているのだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月10日
『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』といった大長編で有名なロシアの文豪トルストイだが、もしかすると晩年に書かれた本作こそが彼の最高傑作ではないかと疑いたくなるほどの名作である。
短い作品である。文庫本にして100ページにも満たない。四冊にまたがる『戦争と平和』等の大長編と比較して、見劣りしないと...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月18日
ここにはトルストイの幾つものメッセージが込められています。まず自分が他人にした事はいずれ形を変えて自分にも返って来るという事。
凡人が陥り勝ちな自分の欲望を最優先に追い続ける生き方をするといつか後悔する時がくるということ。人間はどんな状況でも生きている限り他人の為に出来ることがあるということ。死にた...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月21日
短い作品でありながら、深い余韻とどっしりした読後感をもたらす作品。一市民であるイワン・イリッチが、深い孤独と絶望、病魔による激しい痛み耐えながら、死を迎えるまでを描く。死の間際、光を見いだす主人公の姿は、とても明るく、温かい。
訳も素晴らしく、トルストイの円熟の筆の冴えが伝わってくるような文章。
(...続きを読む
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