イワン・イリッチの死

イワン・イリッチの死

418円 (税込)

2pt

一官吏が不治の病にかかって肉体的にも精神的にも恐ろしい苦痛をなめ、死の恐怖と孤独にさいなまれながら諦観に達するまでを描く。題材には何の変哲もないが、トルストイの透徹した観察と生きて鼓動するような感覚描写は、非凡な英雄偉人の生涯にもまして、この一凡人の小さな生活にずしりとした存在感をあたえている。

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イワン・イリッチの死 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年01月21日

    死へ望むしかない状況で、生とは何かを考え、自分の答えを出していく。その姿勢、それに対する周囲の姿勢が描写される。取り巻く環境は様々ある中で、一人で考えていくのだ。自分として「これから何を考えるのだろうか」と考えるきっかけとなる本。

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    Posted by ブクログ 2023年12月25日

    クリスマス本読み2冊目。トルストイの後期の作品で、重い。死ってこういう風に訪れて、死を直前にした人間の心の様がありありと描かれている。死を迎えるハイステータスの男の生き方と、典型的?なロシアの農民(百姓と表現されているのだな)の素朴な生き方が所々で交錯し、トルストイの晩年の生き方が反映されているのだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月19日

    限りなくえげつないです。ですが、今も昔も病気はあるので、現代でもまったく当てはまる物語だと思います。医療人・将来の医療人の方には是非とも読んでいただきたい作品です。

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    Posted by ブクログ 2021年06月08日

    古典だが現代人に通じる。地位や見栄や表面的な人付き合いは結局、死ぬときには何も意味がないのだとつくづく感じた。自分も人生の折り返し地点にいるが、これからの人生は仕事や用事に忙殺されるのではなく、少しでも自分のため、自分が大切に思うことのために時間を使って死ぬ時に 満足できるような日々を過ごしたい。

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    Posted by ブクログ 2019年07月10日

    『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』といった大長編で有名なロシアの文豪トルストイだが、もしかすると晩年に書かれた本作こそが彼の最高傑作ではないかと疑いたくなるほどの名作である。
     短い作品である。文庫本にして100ページにも満たない。四冊にまたがる『戦争と平和』等の大長編と比較して、見劣りしないと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年01月29日

    生きることの意味を考えさせられる書だ。
    人は生きるうえで指針というものがなければ、生きることはできない。
    だがしかし、その指針というものが知らずのうちに多くの人がもつ指針を自分ももってしまっているということが、
    人生においてはどれだけ辛辣なことか。
    ある一人の人間の死にゆく姿でみることができる。

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    Posted by ブクログ 2017年09月18日

    ここにはトルストイの幾つものメッセージが込められています。まず自分が他人にした事はいずれ形を変えて自分にも返って来るという事。
    凡人が陥り勝ちな自分の欲望を最優先に追い続ける生き方をするといつか後悔する時がくるということ。人間はどんな状況でも生きている限り他人の為に出来ることがあるということ。死にた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月17日

    死について、というより今自分の生について考えさせられた
    全盛期まで器用に生きてきたイワンイリッチなわけだが、その器用さが故に後々死に近づいていってる時に苦しめられ、結局良き思い出は幼少期くらいしか出てこない
    見栄や虚心で生きれば、それなりにあとから苦しみがやってくる

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    Posted by ブクログ 2016年08月07日

    昔も読んだ。
    人間の愚かさというか、滑稽さに笑ってしまう場面もあった。
    しかし、イワン・イリッチの死に際する苦しみには、笑えなかった。
    死とは孤独なものだろう。
    そして、イワン・イリッチの死は決して特殊なものではないだろう。

    また、読み返そうと思う。

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    Posted by ブクログ 2015年04月21日

    短い作品でありながら、深い余韻とどっしりした読後感をもたらす作品。一市民であるイワン・イリッチが、深い孤独と絶望、病魔による激しい痛み耐えながら、死を迎えるまでを描く。死の間際、光を見いだす主人公の姿は、とても明るく、温かい。
    訳も素晴らしく、トルストイの円熟の筆の冴えが伝わってくるような文章。
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