クロイツェル・ソナタ 悪魔

クロイツェル・ソナタ 悪魔

539円 (税込)

2pt

嫉妬のため妻を殺した男の告白を通して、惨劇の理由を迫真の筆に描き、性問題に対する社会の堕落を痛烈に批判した『クロイツェル・ソナタ』、実在の事件に自身の過去の苦い経験を交えて懺悔の気持をこめて書いた『悪魔』。性的欲望こそ人間生活のさまざまな悪や不幸、悲劇の源であるとして、性に関するきわめてストイックな考えと絶対的な純潔の理想とを披瀝した中編2作。

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クロイツェル・ソナタ 悪魔 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この作品は嫉妬に狂った夫が不倫疑惑の妻を殺してしまうという筋書きなのですが、これがとにかくやりきれない小説なんです・・・

    この悲劇的な作品は、いかにして生まれてきたのか

    それには、実はトルストイ自身の家庭崩壊や理想と現実との乖離が大いに関係していたのでありました。

    0
    2024年08月19日

    Posted by ブクログ

    教育の現場において「政治」「宗教」「性」はどれもいまだにタブーだ。中でも「性」は語りにくい。古文の授業で、恋愛の場面を十代の人に詳しく説明するのはやはり憚られる。しかし、芸術や文学において、それは、避けて通れないどころか、むしろ主題とも言うべきものだ。そしてそれが人間にとって普遍的根元的である以上、

    0
    2024年04月11日

    Posted by ブクログ

    クロイツェルソナタとは、ベートーベン作曲のバイオリンソナタ第9番イ長調作品47のこと。私は聞いたことがなかったが、動画を検索して聞いてみると、バイオリン1台とピアノ1台が互いに調和しながら進行していく優雅な曲だった。そう、まるで仲睦まじい男女が目配せながら言葉を交わし合うかのように。

    ところで収録

    0
    2022年02月10日

    Posted by ブクログ

    トルストイが、性に対する持論を展開する中編2つを収める。
    クロイツェル・ソナタは、トルストイが音楽に非常に造詣が深かったのだろうなと思わせる箇所が、随所に現れる。妻がヴァイオリニストと関係を持ったと思う場面、すでに音楽を一緒に演奏したことが、主人には決定的だった。
    翻訳も素晴らしく、読みやすい。
    (

    0
    2015年05月16日

    Posted by ブクログ

    ベートーヴェンのクロイツェル・ソナタを聞いてから気になって手にとった。
    トルストイの作品の中でも”性”について扱う中編二作品を収録。どちらのタイトルも抗いがたい欲望の引き金を象徴している。
    特に『クロイツェル・ソナタ』で行われる、列車の長旅の中で行われる人物たちの対話はとてもおもしろく感じた。
    どち

    0
    2014年03月14日

    Posted by ブクログ

    純潔に夢見てるトルストイらしい真摯さというか真面目さの見えるお話。罪と信仰と性に関して、理想持つ立場から書き綴られています。
    こんな風にキリスト教的な精神の葛藤を題材にした小説は多いけれども、仏教や神道では寡聞にしてあまりそういうのを見かけない気がする。

    0
    2013年05月14日

    Posted by ブクログ

    『クロイツェル・ソナタ』の方は光文社文庫で読んだので、こちらは『悪魔』のみの感想をば。

    エヴゲーニィという真面目な青年の悲劇。
    人間なら誰もが抱くであろう感情に苦悩し敗北してしまった人。
    こんなにも苦しんだのに誰一人彼の苦悩を理解しない結末。
    もしかしたら、それは現代人にも通用することで、今現代で

    0
    2013年01月12日

    Posted by ブクログ

    裏表紙に書いてある通り、ストイックだった。
    もう好きなようにしちゃいなよ。と、言いたくなるほどの苦悩。
    トルストイの小説はなんていうか、すごくロマンチックな男が多いというか、女以上に純粋と言うか…でも不誠実。完璧な誠実寄りの不誠実。そこがすごく人間っぽくてたまらないです。

    0
    2012年03月06日

    Posted by ブクログ

    嫉妬の構造という本で紹介されていたので。
    展開的には、寝取られ好きな自分としては興奮した。
    わたしは性に関してかなりオープンというか貞操を守らない人間だから真逆の考えっておもしろかった。すごい読みやすかったし好き。
    他の作品も読みたいなー

    0
    2011年11月23日

    Posted by ブクログ

    トルストイの転換点『人生論』と同年、1889年に『クロイツェル・ソナタ 悪魔』は書かれた小説。しかし、『悪魔』はトルストイの死後1911年に公開される。内容が私小説的色彩が強い作品だったのが理由と言われている。

    現代でも『クロイツェル・ソナタ 悪魔』はありそうな話ではある。浮気現場を目撃されて刃傷

    0
    2025年11月24日

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