【感想・ネタバレ】キャットフードのレビュー

あらすじ

極上のキャットフードを作りたい――化けネコ・プルートは人肉ミンチの生産に乗り出した。コテージに見せかけた人間カンヅメ工場に誘(おび)き寄せられた四人の若者。が、その中に人間に化けた黒ネコ・ウィリーが混ざっていた。化けネコどうしの殺傷はご法度。一体どいつがネコなんだ!? 食われたくないなら、頭を絞れ!(講談社文庫)

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匿名

ネタバレ 購入済み

人間缶詰工場!?

本格ミステリ大賞を受賞した『スノーホワイト』を読む前に、前作を軽く確認しておこうと手に取ったのですが、予想以上に引き込まれました。本作は、独特な設定を持ちつつ、論理クイズのような要素を備えており、知的な興奮を覚える作品です。ただし、物語の軸となるのはウィリーと三途川理の頭脳戦であるにもかかわらず、実際にはウィリーが終始押され気味で、ほぼ一方的な展開ではないでしょうか。もちろん、駒の多さを考えれば三途川が圧倒的に有利なのは明らかですが

#アツい #泣ける #ダーク

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2025年02月24日

購入済み

面白い!

出たしが注文の多い料理店かな?って感じだったけど、途中まではほのぼの化け猫達のお話なんだと油断してました。
プルートの計画とウィリーの好奇心が交差した瞬間からドキドキハラハラで読むページが止まりませんでした。

#ドキドキハラハラ #怖い

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2023年03月18日

Posted by ブクログ

書店でスノーホワイトと並んで文庫版がたくさん置いてあって、あらすじと絵で『絶対自分好きなやつ!』と購入。年末のお供にするつもりがすぐ読み終わって、翌日スノーホワイト買って年明ける前に読んでしまった(笑)

キャラもいいし、視点が主人公じゃないのも新鮮で楽しい。
後から文庫じゃない方見てそっち買えばよかったと後悔したくらいで、あとは満足です。買う方は表紙で決めてください(笑)

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2015年01月18日

Posted by ブクログ

注文の多い料理店をモチーフにした、探偵VS化け猫の知恵比べ。裏の裏をかく攻防戦が面白くて一気読みでした。
猫が人間に化けたりと、メルヘンチックのようでありながら、おびき出された人間があっさりミンチにされてしかも同じ人間の三途川探偵にもぐもぐされてたり…結構ブラックなところもあり、面白かった。
そして最後の最後でまさかの真打登場。緋山燃…できる奴。ウィリーはとっても賢い猫なので、また出てきたらいいのになぁ。
三途川探偵はメルカトル的な奴か?と思ったら解説が麻耶雄嵩でふいた。
次作も読みます。

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2019年07月20日

Posted by ブクログ

ファンタジーとミステリが融合したような話。
ファンタジーときくと優しげな感じになるけど人間の中に混ざった化け猫を探すその理由がなかなかダーク。

ページ数も少ないし話もテンポよくすすむので読みやすい。
読みやすいけどミステリとしてもしっかりしてるのでこどもから大人まで楽しめると思う。

探偵の三途川理がなかなかゲスくて良い。

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2016年08月28日

Posted by ブクログ

 人肉を材料にした最高のキャットフードを作るため、4人の人間を工場に誘い込んだ化け猫のプルート。しかし、その中には人間に化けた化け猫のウィリーがいた。猫の世界の法律では殺人は罪に問われないが、殺描は罪に問われる。

 ウィリーは人間たちを守るため、人間に化けつづけプルートたちを翻弄する。プルートは4人の人間からウィリーを見つけるため知恵を絞るが…

 小説を評する際に「作者の遊び心が感じられる」という言い回しが良く使われますが、この小説がまさにそれです(笑)。やりたいことをやりつくしている、作者が楽しんで書いているのが、分かるようなそんな作品です。

 猫が喋るというメルヘンな世界観。コミカルなやり取りとストーリー運び、そして殺人。倫理観だとか堅苦しいことを一切合切無視して、繰り広げられるロジックバトル! そしてそれを輪をかけて面白くするのが、途中から登場する名探偵”三途川理”(さんずのかわことわり)。まさかの化け猫側の助っ人として登場し、人間たちを追いつめていきます。

 ダークヒーローとはまた違うのですが、三途川キャラのぶっ飛び具合も、また魅力です。

 ひねくれた遊び心を目一杯詰め込んだミステリー小説。どこか不思議な中毒性があるような気がします。

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2016年01月23日

Posted by ブクログ

面白かったー
こういう小説ならではのトリック好きです。
ネコが死んじゃう場面は悲しい気持ちになるけれど。

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2015年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人狼ゲームが好きで,猫が好きで,本格ミステリが好きな人には,文句なしでオススメできる作品。
主な登場人物と主な登場ネコが書かれたページがあるとおり,人間だけでなくネコが活躍するちょっと軽めのミステリだ。
登場ネコたちは,主人公格のウィリーを始めとして,腹黒そうでユニークなキャラクターのやつばかり。ネコ史にその名を残すネコになることを夢見るメス猫,プルート。ラット食品工業幹部の成功ネコであるグリン。長靴を履いたネコ,ペンタメローネ。そして脇ネコのブチとトラ。
プルートの魔の手から,飼い主的な存在である狼森ユキを守らなければならないウィリーの知恵比べ。ルールは,ネコはネコを殺してはいけないというもの。
ウィリーとプルートの対決はウィリーに分があったが,プルートは助っ人として,飼い主である三途川理を呼び寄せる。ゲス探偵三途川理の活躍で,すんでのところでキャットフードになりかけるが,最後の最後は,緋山燃という人物の活躍で,狼森ユキを助ける。
軽めのストーリーと魅力的なキャラクター,そして適度なロジックと十分に楽しめるエンターテイメント。★4で。

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2015年09月08日

Posted by ブクログ

森川智喜デビュー作。刊行時から気になっていたが、続編の文庫が出るのに合わせて購入。
ファンタジーというより、独自の世界で展開されるロジックゲーム。
舞台やキャラクターの設計に長けていることもあり、読み易く、親しみ易いエンタメ小説。
他の作家にない発想、ユーモアにセンスを感じるし、これは他人にも薦め易い。
あとは、上梓を繰り返す中で、ミステリ面の完成度が上がれば、大好きな作家になると思う。
4

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2015年07月31日

Posted by ブクログ

特殊なルールのもとでそのルールを生かしたせめぎあいから見事なラストまで一気に走り抜けていった。変化球の王道を行くような作品。麻耶さんの解説も的確だったけど、ひねくれてるとかあなた人のこと言えないでしょうとも思ったり。そう考えるとこの二人どこか似ているんだよなぁ。「スノーホワイト」目当てで呼んだけど、他の作品もチェックしたくなりました。

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2015年02月15日

Posted by ブクログ

猫好きは読むのをためらっちゃうかもしれない(笑)、ダークでシュールなミステリ。人間を殺そうとする猫と、守ろうとする猫。人間の中に紛れ込んだ猫を特定しないと人間を殺せないというロジックと、いかに正体を暴かれないよう振る舞うべきかというサスペンス。ぐいぐい引き込まれて一気読みです。そして途中の過程もさながら、ラストのどんでんにはやられたなあ。
それにしても名探偵・三途川理がひどい。いくらなんでももぐもぐは……(笑)。でも彼の手掛けた事件の話は読んでみたいですね。

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2014年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

麻耶雄嵩氏、絶賛!
慎重にご賞味を。
ネコvs.ネコvs.飼い主の推理戦は、前代未聞の結末へ!

ネコが人を殺してつくるキャットフード。
化けネコ・プルートは、人間を処理する工場に4人の若者を呼び寄せた。
ところがそこに、人間に化けた、親人?派のネコ・ウィリーが混じっていた。
ウィリーはお世話になっている飼い主的存在を殺されたくない。
そしてプルートとウィリーの間に立ちはだかるのは、「ネコ同士の殺しは御法度」のルール。

かなりユニークな設定の中、結末も意外性があって良かった。
「反則だ! 反則だ!」と訴える名探偵ににやり。

ミステリ :☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆
人物 :☆☆☆
文章 :☆☆☆☆

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2014年03月05日

Posted by ブクログ

猫萌え。
ミステリーとしては、根本的に世界観がとても風変わりな為、どうしても最終的に微妙な印象を受ける。
しかし、文体は軽やかな為、軽く読める。

猫が人間をどう見てるかを考えるとこんな形もありかもと思える。設定だけなら星5でも良いかも

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2014年02月05日

Posted by ブクログ

 うっかり再読。作者さんの最新刊を読んで処女作を読みたくなったのだよね。
 エンディングの落ちは「あれ?」と思ったけど、みんなのレビューを見て再読したら「あー」と理解した。うん。なるほど。
 つか、これを二度読みしないと理解できない時点で私にはミステリ脳はないな、と思いました。

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2013年10月09日

Posted by ブクログ

講談社BOX発の特殊設定ミステリ。
冒頭の猫集会のくだりで、設定についていけない(いきたくない)と脱落者が大量にでそうなくらいには無理めなファンタジー設定。にも関わらずいつのまにか真面目な犯人当てになるのが面白い。
猫がめっちゃ頑張る。人間は完全にモブ扱い。三途川理のキャラクターが好きになれるかどうかで読後感が随分変わりそう。
私は好きになれないなー。もぐもぐすな。

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2020年09月21日

Posted by ブクログ

登場人物を化け猫にするという離れ技で、ミステリとしての幅を広げてしまった佳作。軽快な文体なので読み飛ばしがちだけど、なかなかにスプラッタな話です。オチはあまりにあっさりし過ぎていて、一読してよく分からず、引き返してしまった。この名探偵らしくない名探偵の解説を、メルカトル鮎という怪探偵を生み出した麻耶雄崇さんが書いているのは編集さんの狙いか。

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2019年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

極上のキャットフードを作りたい──化けネコ・プルートは人肉ミンチの生産に乗り出した。コテージに見せかけた人間カンヅメ工場におびき寄せられた四人の若者。が、その中に人間に化けた黒猫・ウィリーが混ざっていた。化けネコどうしの殺傷はご法度。一体どいつがネコなんだ?!食われたくないなら、頭を絞れ!……裏表紙あらすじより。

すっごく魅力的なあらすじでしょ?読んでみたくなるでしょ?
というわけで夜中まで読んじゃった。面白かった、頭使った。最後は、ん?どういうこと?って一瞬なるけどわかった瞬間ああ!って納得する。オチ、良かった。

…ただねー、思い出したんだけど、私が普段ミステリーを読まないのは、登場人物が死ぬからなんだよね!この本それはもうさっくり死んじゃうから、お、おう…ってなった…。
私は名探偵夢水清志郎シリーズがすきだよ…。笑

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2016年10月23日

Posted by ブクログ

謎解きが不親切だったり、ネコの性格描写がいまいちだったり、色々粗いけど、発想は面白いし、いわゆる「伸びしろ」は感じる。7.0

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2016年05月12日

Posted by ブクログ

童話の様な出だしから、徐々に白熱した推理合戦へと変化していく様がおもしろい。

人間は人間のルールに、猫は猫のルールに則って勝負しなければならないという縛りと
終盤での話の疾走感がよかった。

この人の新作が楽しみ!

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2015年11月01日

Posted by ブクログ

名探偵三途川理プレゼンツ「注文の多い料理店」。
人肉工場を経営するネコ達との制約付き頭脳バトルはなかなか面白かった。

しかし途中から颯爽と登場した人間様、三途川理、ゲス野郎にも程があるぜ…。
猫好きには絶対におすすめできない、ゲスバトルはっじまるよー!

このシリーズ三途川が探偵役じゃないよね?違うよね?(不安)

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2015年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

予想よりはるかに“エグい”内容だった。まさか本当に食べられちゃうとは!!ナメてかかると痛い目をみる小説。こんな本を読んでも猫好きはやめられない。

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2014年06月23日

Posted by ブクログ

う~ん…
主役はネコですが、ネコがネコらしくない…
何ていうか人間ぽい…
もっとこうネコが主役ならではのお話かと思って読んでしまったため、イマイチ

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2013年12月25日

Posted by ブクログ

終幕の「?」が湧く置いてきぼり感が半端ないw解説でやっと理解できたけど、いきなり過ぎて私的にはスッキリできなかったなぁ。
気づいたらプルート側に肩入れして読んでいたので決着のつけ方にしょんぼり。
とはいえ個性豊かな化け猫たちの活躍は愉快。ウィリーを応援しつつ、三途川とプルートの相思相愛ぶりも微笑ましかった。目的はともかく飼い猫のSOSについ応えたくなるのが飼い主の悲しいサガw

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2014年07月29日

Posted by ブクログ

化けネコのウィーリーは飼い主のように可愛がってくれる狼森ユキの友人 緋山燃に化けて
一緒に旅行に行く計画をたてていた。
狼森達は孤島の宿に着くが、そこは化けネコ プルートが
人肉をキャットフードに加工するために作った工場であった。
ウィーリーは"化けネコ同士は殺しあえない法"を
利用して狼森達を助けるようとするが…。

宮沢賢治の「注文の多い料理店」を現代ミステリーにリメイクといったところかな。
化けネコ同士や名探偵(悪者側につくw)の駆け引きや騙しあいが楽しい。
こんな悪いネコいないって言いたいけど、元の「注文の多い料理店」も山猫亭だしね。

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2013年09月26日

Posted by ブクログ

カニバリズムには弱いのです。

『ミノタウロスの皿』とか、『カンビュセスの籤』とか、もう、ダメなんです。

何のことか分からない方は、藤子・F・不二雄先生のSF短編集を読み漁って下さい。

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苦手なものは苦手である、とはいえ。

この本は面白い。

なんというか、技巧に富んでいる。

限定空間での特殊なルール。

ルールに則った、そこからハズレない行動。

起きる殺人事件。

名探偵登場。

ミスリード。

鮮やかなどんでん返し。

そして、何よりも、フェア。

ミステリとして必要なものが、全て詰まっていると言っても過言じゃない。

そのくせに、あっさりと読めてしまう。

しかも、陰惨なテーマを扱っておきながら、おどろおどろしくない。

なんというか、不思議な作品。

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とはいえ。

何度でも言うが、カニバリズムには弱いのです。

『ミノタウロスの皿』とか、『カンビュセスの籤』とか、もう、ダメなんです。

何のことか分からない方は、藤子・F・不二雄先生のSF短編集を読み漁って下さい。

いやもう、ホント。ごめんなさい。

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2013年09月23日

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