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Posted by ブクログ
コロナ禍の2人の小学生心晴ちゃんと冴ちゃん。学校も育った環境も違って接点のない2人だけど、コロナが流行り出してそれぞれが窮屈な毎日を送ることに。
学校行事とか友達と過ごす時間とか失った物も多かったけど、コロナで気付けたこともあったんじゃない?コロナ禍を耐えたからこそ得られた物もあったんじゃない?と思わせてくれるお話しでした。
当時、我が家にも中学生、小学生、幼稚園児がいて色々と工夫してたなと思い出しました。家の中で出来る遊びを探して粘土代わりにニョッキを作ったり。せめて美味しいものをって張り切り過ぎて家族でちょっと太った気もします。
冴ちゃんのママが大好き。
冴ちゃんの幼馴染・蒼葉くんと、心晴ちゃんの家庭教師・樋口先生も素敵な方でした。
瀬尾さんやっぱり大好き。
『あと少し、もう少し』『おしまいのデート』とエッセイの『ありがとう、さようなら』が大好きで私の中のベスト3だったんですが、この『私たちの世代は』と新巻『はじまりのスープ、夏ゼリー』も大好きなのでこれからはベスト5で。瀬尾さんの本全部好きだから、絞らなくても良いんだけどね。
Posted by ブクログ
とても素敵な一冊に出会えました。
冴と心晴、2人の少女が感染症の時代に翻弄され、色々な感情を抱きながら進む物語には、苦しさ、切なさ、焦り、不安、希望、愛…全てが詰まっていた。
感染症が広がり、ソーシャルディスタンスを強要され、主人公2人が3年生になった途端休校になった。
私の子どももまさにその流れと同じ道を辿った。1つ年上の4年生だった。休校になり、オンライン授業に分散登校、一斉登校が始まってからもマスクは必須で誰とも話せない。給食は前を向いてアクリル板を立てて食べた。音楽の授業は歌うことやリコーダーなどの楽器も使えず机を叩いてリズムを取る。みんな先生の言いつけを守った。運動会や林間学校をはじめとした行事もなくなり、少年野球も出来なくなった。
なんで子供だけあかんの?プロ野球はやってるやん、大人は仕事行ってるやん、ご飯食べながら喋ってるやん。って何度も言っていた息子に対し私は何と答えていただろうか…。
経済活動に影響がない子供が犠牲になったとしか思えずモヤモヤしていたことをハッキリと覚えている。
少しずつ日常が戻っても、大人の1年と子供の1年の重さは違うといつも思っていた。子供には原体験が必要なのに、と。
そんなことを思い出して、とても共感しながら読み進めた。
母からたっぷり愛情を受け、地域の人からも見守られながら真っ直ぐに育った冴。
家族と少しだけ愛情のすれ違いがあった心晴。
その2人が大人になって出会い、元々の気質も相まってお互いに良い相乗効果を生み出しながら前へ進んでいく。
冴と冴の母との会話。
心晴が友達と夕食に行くと言った時の母の気持ち。
カナカナが作った羊毛フェルトのぬいぐるみ。
自然と涙が溢れて止まらなかった。
そして、とにかく蒼葉が良い男すぎる。好きにならないわけがない。本当にその通り。
この物語には優しい人しか出て来ない。現実はそうじゃないかもしれないけど、「マスク世代」と呼ばれた子供達が自分らしく前を向けていることを願いたい。
「愛も幸せも形はない。
だけど、それが見える瞬間は本当にある。」
明日の朝は5時起きで、野球部の試合に向かう息子のお弁当を作る。それも目に見える幸せの一つかもせれない。
そんな日常を大事にしようと思う。
Posted by ブクログ
あの時から世界が一気に変わった。一人でも何不自由なく生きていける世界になった。いや、元からそうだったのかもしれないがそれに慣れて逆に人と関わることが難しいと感じてしまう、一人の方がどうしても居心地が良くなっている。
町から人が消え、その分携帯の中に人が溢れている当時の異様な光景。SNSで簡単に人と出逢えること。その分簡単に離れることが出来てしまうこと。目に見えないウイルスだからこそ人々がピリピリしていること。『やっぱり他人より自分』それだけが目に見えて怖かった。誰も悪くないからこそ誰も責めることが出来ないからこそぶつける所がなくやるせなかったこと。これから先一生忘れることはないと思うし、忘れてはいけないことだと思います。
幼少期から学生卒業までの時間は人をつくる一番大事で重要な時期だと思う。
よく、「今の若い子は~~」と悲しい言葉を聞くとがあるけど、そらそうだよな。そういう言葉を吐く大人たちは当たり前だと思っていたことが当時の子達はあたりまえなんかじゃなかったのだから。
人生の中で一番と言って良いほど大事な時期を家に閉じ込められ人との交流が出来ない状況で生きていなければならないこと。凄く心が痛かったです、その中で一生懸命自分を探しながら生きている子供たち、この先生活していくうえで生きづらいと感じることもあると思います、それでも生きていかなければならない、働かなければならない、そんな子どもたちを私は尊敬します。大人たちは少しでもそういう子達が生きやすく、働きやすくなる世界を一緒に作っていかなければならないのではないだろうかと思いました。
凄く考えさせられるお話でした。
始めは私の読解力がないため、時系列と人物がゴチャゴチャになってしまったりしたけど、読み進めるうちにいろんなことが繋がっていく感じもまたすごく面白くて気持ち良かったです。
出会えてよかったお話でした
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