作家・瀬尾まいこのもう一つの顔。それは中学校の「せんせい」でした。
本屋大賞ノミネート作家、瀬尾まいこのデビュー直後から3年半の日常をつづるほのぼのエッセイ。
給食で苦手な料理と格闘したり、生徒たちからの厳しいおしゃれチェックをなんとか切り抜けたと思えば、生徒会のやる気に感化されたり、合唱コンクールで胸がいっぱいになったり……。
奮闘する瀬尾せんせいと生徒たちのあたたかくてにぎやかな日常の合間に見える、それぞれの成長。「ありがとう」と「さようなら」がめまぐるしく襲ってくる学校という場所で過ごす日々は、瀬尾さんの作品世界すべてにつながる愛にあふれていた。
解説/北村浩子
Posted by ブクログ 2022年05月24日
読みやすかった。
瀬尾まいこさんが先生だった時代に出会えた生徒も
きっと良い先生だったなあと思っているだろうな…。
解説で北村浩子さんが書かれているように
『きれいな水を飲んだときのような爽快感』
本当にその通り。
あたたかさもあり、
さっぱりとした気持ちにもなれる1冊です。
瀬尾まいこさんの作...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月19日
著者の中学教師時代を描いたほっこりエッセイ。
エッセイと言うものは初めて読んだ気がするが、大好きな瀬尾さんの筆致ということもあり全く退屈せずにひとつひとつのエピソードを心地よく読んだ。
特に「N君のこと」と「サプライズ部」のエピソードがじんわりと心に来て好きだった。
瀬尾さんは文中で頻繁に、「2組...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月22日
瀬尾まいこさんに憧れて
教師になりたいなぁって漠然と思ってた時。
そんなときに読んだ本。
一見、なんでもないふつうの日常。
そんな日常の中に、覚えておきたいと思う大切な瞬間があって、それが丁寧に描かれている。生徒のそのままを受け入れて、尊敬して。出会えてよかった、ありがとうという気持ちを常に持って、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月13日
2021/08/13
瀬尾さん自身が中学校で国語の教員をやりながら小説を書いていたときの勤務校での中学生の様子を瀬尾さんなりにまとめたエッセイ。
すごく読みやすくてそれぞれの話がすーっと入ってくる感じがとても不思議であっという間に読んでしまいました。
中学校で瀬尾さんが担任として(教科の担当として?...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月06日
瀬尾まいこさんは小説家でありながら、中学校の教員として勤務していた。
中学生の日常には、たまに奇跡のような瞬間が訪れる。
日常はきっと激務で、様々な事件が起こり、流れるように過ぎていくのだろう。
ただ、一年に何度かご褒美のような瞬間がやってきて、瀬尾さんはその瞬間に立ち止まれる感性があるのだ。
な...続きを読む