あらすじ
作家・瀬尾まいこのもう一つの顔。それは中学校の「せんせい」でした。
本屋大賞ノミネート作家、瀬尾まいこのデビュー直後から3年半の日常をつづるほのぼのエッセイ。
給食で苦手な料理と格闘したり、生徒たちからの厳しいおしゃれチェックをなんとか切り抜けたと思えば、生徒会のやる気に感化されたり、合唱コンクールで胸がいっぱいになったり……。
奮闘する瀬尾せんせいと生徒たちのあたたかくてにぎやかな日常の合間に見える、それぞれの成長。「ありがとう」と「さようなら」がめまぐるしく襲ってくる学校という場所で過ごす日々は、瀬尾さんの作品世界すべてにつながる愛にあふれていた。
解説/北村浩子
感情タグBEST3
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教師でもあった瀬尾さん。この本はその頃に書かれたエッセイです。当時の教頭には、学級通信と区別がつかないと言われたようです。熱血でもなく、生徒に対して特別親身というわけでもない。でもきっとすごく生徒に慕われていたんだなぁと思います。なぜだかこの本を読んでいると、笑えて泣けてその後に心がじわーと温かくなるのを感じるから。
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自分や他人のために一生懸命頑張る生徒たちの姿は本当に微笑ましく可愛らしく輝かしい。
自分も教員になったとき、進路指導をしたいだとか、古文の面白さを伝えたいだとかいうことも思っていたけれど(今も思っているけれど)、今はそれ以上に、生徒と一緒に成長したいという気持ちの方が強い。「教室という仕事」の章を読みながら、自分が教員を目指したときのことを思い返していた。
そんなんだから〜とかつい言っちゃうけれど、学校という場でせっせと大きくなっている生徒たちは本当にキラキラしていて、そんな生徒たちと毎日一緒にいられる仕事は、やっぱりすばらしい、と思った。
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話題の作家のエッセイ。
本作を読んでいて気づいたんだけど、私、この作家さん初読みでしたわ。
もっと情緒的な文章やテーマを扱う方なのかと思っていたんだけど、感情的になりすぎず、なんだか飄々とした視線で自分の受け持つ中学生たちを描く、軽やかな文体でした。
解説によると「教える人、という立ち位置で、上から目線でなくフラットに学校のことを書くのは、実はとても難しい」んだそう。これを読んでハッとしたんだけど、そうなのよ、上から目線じゃないの、まったく!!
それが読んでいて心地よく感じさせるんだろうなーと思う。
ぜひとも小説も読まなくてはと思いました✨
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先生になりたいと思ったことは今までなかったけど、あまりにも瀬尾まいこ先生の日常が魅力的でちょっと憧れてしまった。
子供たちの素敵なエピソードで心温かい気持ちになった。
瀬尾まいこ先生も子供たちも大変なことはあっだと思うけど、本当に楽しい学校生活だっただろうなぁ〜
同窓会とかのその後の話も読みたくなるような一冊だった。
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エッセイ集で読み易くあっという間に読み終えました。中学校の2年間担任してくださった先生とは年賀状のやりとりもあり、卒業後も何度か会いに行きました。生徒一人一人をよく見て考えてくれる先生です。誰にでも一人は素晴らしい先生との出会いがあると信じています。瀬尾さん素敵な先生です。
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ポジティブな著者の姿勢から元気をもらえるエッセイでした。確かに実際は苦しい出来事も多い仕事なのでしょうが、それを前向きに捉えて行動することが素晴らしく、この様な先生の元で学校生活を送れる子どもたちを羨ましく思いました。次は教師を辞めた後で振り返って書いたエッセイを読んでみたいと思いました。
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疲れた時に読みたい。笑って泣いて癒されました。
都内の区立中学に子どもを通わせる身としては、地域、学校全体の雰囲気が羨ましくて、子どもを育てるには最高の環境なんだろうなとただただ羨ましかった。素敵な先生に出会えて彼等は幸せだし、ここで素晴らしい先生に育てて貰った瀬尾さんも幸せ者だなって。
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読みやすかった。
瀬尾まいこさんが先生だった時代に出会えた生徒も
きっと良い先生だったなあと思っているだろうな…。
解説で北村浩子さんが書かれているように
『きれいな水を飲んだときのような爽快感』
本当にその通り。
あたたかさもあり、
さっぱりとした気持ちにもなれる1冊です。
瀬尾まいこさんの作品を通して
様々な先生に出会ってみたくなりました。
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著者の中学教師時代を描いたほっこりエッセイ。
エッセイと言うものは初めて読んだ気がするが、大好きな瀬尾さんの筆致ということもあり全く退屈せずにひとつひとつのエピソードを心地よく読んだ。
特に「N君のこと」と「サプライズ部」のエピソードがじんわりと心に来て好きだった。
瀬尾さんは文中で頻繁に、「2組を心から愛している」、「2組は本当に優しく温かい学級だった」、というような言葉を使われていたが、もちろんその生徒たちの素晴らしさも間違いなくあるが、何より瀬尾さん自身が生徒たちを包み込めるような温厚な人柄だったからこそ、そんな生徒たちが育まれていったのもあるんじゃないかと思う。
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ものすごくあったかい、優しい感じのエッセイだった
素敵な方なんだろうなぁと思えて仕方がない
先生という仕事は大変だろうとわかっているのに、なってみたいととんでもないことを思わせてくれるような、そんな作品。
ほっこりだった
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10年の講師を経て教員採用試験に合格した初年に担任した3年2組での1年をエッセイにした一冊。中学校での出来事を受け止め方が中学生に負けず劣らず可愛い。駅伝、合唱、運動会、修学旅行、卒業式・・・合唱では最優秀賞を受賞♪
先生っていいなあって思えた。
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京都で中学教師をしながら、小説家としても活動し、2足のわらじを履いていたときの瀬尾まいこさんエッセイ集。
短いのにたのしくて、テンポがよくて、さすがとしかいえない。日常だけどおかしくて沢山笑った。こんな文が書けるようになりたい、すてき
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私も教育業界で働いていて、小・中学生と関わっている。もちろん言うことを聞いてくれないこともあるし、やめなさいと言ってもやめてくれなくて、ブチギレることもある。でも、何気ない子どもの笑顔や言動に心が救われることもある。このエッセイを読みながら、作者も私も同じように心が救われたり、温かくなっているんだなと思った。
「やらせれるのではなく、やらせてもらっていると思って全力でやる」とてもいい言葉だと思った。
私もまた明日から頑張ろうと思った。
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作者が中学校教師をしていた頃の、中学生たちとの日々を綴ったエッセイ。
先生が等身大で生徒と向き合うからこそ、素敵な3年2組が出来上がったのだろうなと感じさせる、1冊でした。
いつの時代でも、こんな素敵な先生と生徒と保護者の関係が創れるといいな。
読後は、表題の歌を口ずさんでしましました。
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瀬尾まいこさん、中学校教師と作家の「二足の草鞋」時代のエッセイ第二弾です。
担任目線で観察した学校生活や生徒のあれこれが盛り沢山です。一見些細なことでも、何気ない日常から切り取った生徒との思い出には、限りなく愛情が溢れています。
気になる子に対しても、よさを探し見つけて丸ごと認めようとし、子どもの言動から何かしら学ぶ姿勢があり、教師としての資質もバッチリですね。
加えて、中学生のもつ未来へのエネルギーや可能性を信じて止まない様子からは、生徒との関係性のよさと共に、保護者の理解と信頼を得ているのも当然と思えます。
ほぼ2〜3ページで1話という、日記あるいは学級通信のような印象で、軽〜くスルスル読み進められます。
先生という職業、最近は多忙化が叫ばれブラック扱いですが、安心してください! 本書には深刻な話は一切ありません! 軽やかに書いているのが逆に凄いです。一貫して共通する瀬尾まいこさんの人柄が滲み出ているエッセイで、日常の、小さくても大切なことに気づかせてくれる一冊でした。
教員の成り手不足の話も聞こえてきますが、瀬尾さんに憧れて教員を目指す人が増えてもいいような気がしますが、どうでしょう? 文科省も中高生への必読書指定してみては? と、余計な提案で終えるんですか! 悪しからず。
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瀬尾まいこ氏の教諭時代のエピソードが満載。
笑ったり悩んだり、色々な気持ちを引き出してくれる。ちょっとお姉さん目線、大人の目線、時々同じ目線になって思ったことが綴られてる1冊。
温かな空間で何を思うか。
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実際のところ、中学生が何十人もいるクラスで全員よい子だなんてことはまぁないと思うんです。だって中学生ですよ(笑)。これはあくまで私の場合ですが、小学校、中学校、高校、大学ときた学校生活を振り返ると、中学校が特段にややこしかった。語弊のある言い方かもしれないけれど、小学校はただ無邪気、高校大学は同じ程度のアタマが集い、中学校は最も混交で。だから、こんな素晴らしい生徒たちばかりというのは嘘でしょと思わなくもない。でも瀬尾先生のクラスは本当にそうだったに違いないと思えます。N君はどうしていますか。会ってみたい。
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瀬尾まいこが先生をやっていた時期のエッセイ。物事を素直にポジティブに捉えていて、こんなに心が綺麗で素敵な人なんだと感じた。こんな先生がいたら素敵だな。先生やりながら作家もやっていてすごいと思った。
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すぐ読める。瀬尾さんの原点を感じられる、はじめから終わりまで一貫して、中学生の生徒に対する優しい視線に貫かれた一冊。バランス感覚が素晴らしい。
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こんな風にポジティブに人の良いところだけ見ながら生きて行けたらきっと幸せだろう。
瀬尾さんの作品はいつも楽しくて、辛かったり微妙な立場だったりしても、ポジティブな主人公が多くて、いつも癒される。瀬尾さんあっての作品なんだなと再確認。
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瀬尾さんが新任教師として中学生を受け持っていた時のエッセイ。
私の記憶の中では中学生の時って嫌なことばっかりだった気がしたけど、ここに書いてあるような優しさや青春も経験していたことが思い出せた。
当時私にとって先生は、「先生」という自分とは違う生き物だと思っていたから、このエッセイを読むと、先生もちゃんと人間なんだよなぁ…って不思議な感じになった。そしてほっこりした。
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でも、中学生はぎゃあぎゃあ言わず約束を守る。それはやっぱりすごいと思う。
大人になると、逃げ道がいっぱいあって、すぐどうにかしょうと考えてしまう。もっと中学生みたく、さらりと約束を守らないとな。
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瀬尾さんの中学校教員生活を題材としたエッセイ。
瀬尾さんは本当に生徒のことが好きなんだなぁと感じる作品です。
私も中学校教員をしていますが、瀬尾さんの作品を見て反省したり頑張ろうと思えたり。
こんな素敵な先生が学校にいたら、楽しいだろうなぁ。
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瀬尾さんの作品は温かくて大好きなんですが、自分にはキレイすぎるエッセイでした。
一致団結する思いやりのある生徒達に囲まれた教師生活のエッセイです。性質上、ドロドロしたエッセイは書けないだろうとは思いつつ、、、美しすぎる。
Posted by ブクログ
冒頭、職場の教頭先生に「学級通信みたいと言われた」とのことだったが、その通りなのかサクッと読めた。瀬尾さんが中学校の教師と二足の草鞋だったことを初めて知った。いまや有名人?そのときの生徒たちは鼻高々にも思っているのではないだろうか。
「ありがとう」「さようなら」学校で使うことば。大人になってから「さようなら」というと悲しいことをイメージしがちだけれど、学校ならそうでもない。卒業式は悲しみの涙ではなく胸を張って送り出せると書いていた瀬尾先生のその心がいいなと思った。