無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
『風が強く吹いている』が大好き。
『一瞬の風になれ』も大好き。
走る話が好きなんだろう。
この本は、中学生の駅伝の話。
3kmずつタスキをつないで6人が走る。
その一人ひとりの独白がタスキでつながっていく。
ひとつの出来事でも視点が変わるとちがうこととして体験されていたり、気持ちの行き違いや誤解があったり。
ひとがみんなで何かに取り組むことってこうだよね、わかる、と感じることがたくさんある。
まだ未完成な自分自身と正面衝突している中学生たちの心中だから、痛いくらいに生々しい。
いまだから「まあ、それってさ」と割り切れることはあるけど、それが大人になったってことなのだろうか。
何か一所懸命やることで初めて出会える自分がいて、
その出会いがそののちの自分を作ってくみたいなところがある。
それは走ることにはもちろん限らないけれど、走る話が好きなのは、そのあたりがぎゅっと詰まってるからなのかも。
Posted by ブクログ
爽やかに駆け抜けるような読後感と、中学生駅伝メンバーの夏の成長物語。
自分が中学生の頃は、登場人物のように、自分の内面を分析したり素直に受け止めたりできてたかなーと思うと、絶対そういう事はなかったと思う。
でも、私が覚えていないだけで、当時の私は私なりに色々考えていたのかもしれない。
というふうに、自分の過去を振り返りながら読んでしまった。
このお話の面白いのは、章の構成と、話の進め方だと思う。
区の走者毎に話が進んで、その襷が次の区の走者に渡ると、また話し手が変わる。
駅伝本番の走り抜ける感じと、話し手の回想が同時に進み、最後には六区のゴールで締めくくる。
そして、同じ回想の場面でも、それぞれの視点や意図が違う角度であてられると、メンバー同士の関係性や印象が深掘りされて、第一印象と全く違った色味を帯びてくる。
私が好きな小説の「カラフル」という作品では、「誰もが何かを勘違いしたまま生きていて、それが悪いこともあるし、良いこともある」というような文が出てくる。
そんな言葉が、この「あと少し、もう少し」という作品にもしっくり来るような気がした。
この作品も「カラフル」も、中学生の話。
まだ子どもだけど、確実に大人になっていく、社会のシステム的に、無理にでも大人になってしまう年頃。
人生に1度しかやって来ない瞬間だけど、その貴重さに気付くのは大分後になってから。
それを教えてくれる、中学生が主人公のお話が私は大好きです。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
少女・女性マンガ
試し読み
小説・文芸
小説・文芸
試し読み