その扉をたたく音

その扉をたたく音

616円 (税込)

3pt

ミュージシャンの夢を捨てきれず、親からの仕送りで怠惰に暮らす、29歳無職の宮路。ある日、余興の時間にギターの弾き語りをするために訪れた老人ホーム・そよかぜ荘で、神がかったサックスの音色を耳にする。演奏していたのは年下の介護士・渡部だった。「いた、天才が。あの音はきっと、俺を今いる場所から引っ張り出してくれる」――神様に出会った興奮に突き動かされ、ホームに通うようになった宮路は「ぼんくら」と呼ばれながらも、入居者たちと親しくなっていく。人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編!

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その扉をたたく音 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    介護職をしてることもあり、利用者に重ね合わせてしまい最後は号泣してしまった。渡部くんの言っていた「利用者と家族とでは違う」のようなフレーズに共感が出来た。何よりも主人公とおばあちゃんの関係性が堪らなかった!しかし、こういうハートフルストーリーを平日の次の日仕事で読むのは体力がいるわ、、、
    令和6年1

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    芸術を仕事にしていなくても、むしろ、他の仕事をしているからこそ、自分だけじゃなく他人や社会のことを理解した、地に足のついた表現ができることもある。
    優れたスキルを持っていてもそれを仕事にはしていない。有名ではない。そういう人達が現実にもたくさんいるんだろうな。それでもその人の周りにいる身近な人をたく

    0
    2024年08月25日

    Posted by ブクログ

    音楽と老人ホーム、一見混じり合わない組み合わせが物語の中で心地よく混ざり合い、読み終えた後に清々しさを感じる話でした。
    自分の身の回りで起きることにどのような意味を見出せるのか、そしてそれがその人をまた形作るのだと感じました。

    0
    2024年07月25日

    Posted by ブクログ

    瀬尾さんの描く物語には、人と人との優しさが包まれており、忙しい毎日の中でひとときの心が暖かくなる時間です。次の楽しみはどれにしようかな

    0
    2024年06月05日

    Posted by ブクログ

    瀬尾さんらしいあたたかいお話です。

    他の人のレビューにもありましたが、主人公には29歳までだらだらと何やってる!という気持ちにもなりますが。長年やってきた音楽で、老人ホームに暮らす人たちを喜ばせることができた、という経験は大きいと思います。

    好きなこと、自信があることを認められることって、自分の

    0
    2024年11月12日

    Posted by ブクログ

    大好きな瀬尾さんの作品
    言い回しとか
    表現とか
    寂しい悲しい事であっても愛を感じる文章

    あの時の渡部くんかと途中で思ってほっこり。

    みんなに幸あれ。水木さんも本庄さんも大好き。

    0
    2024年11月05日

    Posted by ブクログ

    ギターが弾ける無職の主人公、サックスが上手い介護士と、老人ホームの入居者の心の交流を描いた中編。いつもながら、瀬尾さんの「笑顔で前を向いて生きよう」という希望のメッセージに励まされる。

    0
    2024年10月06日

    Posted by ブクログ

    29歳にもなってミュージシャンを夢見つつ、何にも踏み出せていない主人公の男。バイトすらしていない。なぜなら実家が裕福で仕送りをもらえるからだ。

    ある日、ボランティアでパフォーマンスをしに訪れた老人ホームで、天才的なサックス演奏を聴く。演奏者は年下の介護士の男。音楽には情熱を持たないこの男を焚き付け

    0
    2024年09月27日

    Posted by ブクログ

    一冊のページ数が少なく軽いので手も疲れないでよい。こんな短さで、グッとくる話になっていたところがすごい。最初はクスクス笑いながら主人公だらしねぇな〜と思っていたけど、人ってやっぱりスイッチが入ると自然と動き出せるものなんだな。と感心したし、いい話だった。読んでよかった。動き出すのに時間はかかっても、

    0
    2024年09月26日

    Posted by ブクログ

    ニートの主人公と音楽と老人ホームのお話し。予備知識なしに読んでたら、駅伝走った人の話が出てきてびっくり。

    0
    2024年09月17日

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