その扉をたたく音

その扉をたたく音

616円 (税込)

3pt

ミュージシャンの夢を捨てきれず、親からの仕送りで怠惰に暮らす、29歳無職の宮路。ある日、余興の時間にギターの弾き語りをするために訪れた老人ホーム・そよかぜ荘で、神がかったサックスの音色を耳にする。演奏していたのは年下の介護士・渡部だった。「いた、天才が。あの音はきっと、俺を今いる場所から引っ張り出してくれる」――神様に出会った興奮に突き動かされ、ホームに通うようになった宮路は「ぼんくら」と呼ばれながらも、入居者たちと親しくなっていく。人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編!

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その扉をたたく音 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月13日

    何気なく家に置いてあったこの本を手に取って読み始めたら一気に引き込まれてしまった
    希望の物語り
    人生を考える時間を短くもギュッと詰め込んだ温かくも意味のある私は好きな作品でした
    最後の北大路公子さんの解説も納得です

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    Posted by ブクログ 2024年03月31日

    人は、誰でもいつかは皆死んでしまう。
    だけど確かに、そこに存在していた。
    ちっぽけな自分でも誰かの役に立てている。
    人は皆誰かに生かされて生きている。
    そう思える、心温まる美しい小説でした。

    主人公がお年寄り達との交流を通じて少しずつ心の変化が現れ成長していく様子が感じられました。

    最後には涙が...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月25日

    211ページ
    1400円
    12月6日〜12月8日

    大学を卒業して7年。音楽をやるために就職もせず、親に仕送りをしてもらう日々を過ごす宮路。老人ホームそよかぜ荘でギターを演奏した日、宮路は渡部のサックスに心をうたれた。そこで出会った水木のばあさんは、宮路をぼんくらと呼び、かわいがる。買い物をしたり、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月18日

    あー
    とてもよいお話でした。
    主人公の宮路は、高校の頃からギターを始め
    音楽で成功するという夢を持ったまま
    迷走中の29歳 無職…
    自分でもわかっているけれど、何がしたいのか、
    わからない。

    ひょんなことから老人ホームの「そよかぜ荘」に
    関わるようになり、そこで職員でとても上手に
    サックスが弾ける...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月11日

    再読本。
    29歳の無職でミュージシャンへの夢を追い求めている宮路(主人公)が、老人ホームで出会った介護士の素晴らしいサックス演奏に触発され、人生の転機を迎える感動的な長編小説。
    この作品は、他作品 『あと少しもう少し』に登場したあるキャラクターが再び登場するスピンオフ小説となっている。(※ 前作の知...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月26日

    自意識のかたまりのような宮路という男が主人公。
    宮路にも、宮路が出会う人にもそれぞれの事情があって、関わっていくごとに、宮路の素の性格が表に出てくる。
    宮路の脳内に起こる気付きを、宮路として感じる瞬間があって、とても不思議な気分になった。嫌いだけど、かわいい。これからの宮路も見たいと思った。

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    Posted by ブクログ 2024年04月18日

    この主人公がどうなっていくのか、楽しみに読み進められた。
    イマイチつかみきれない人物像と、最後そこで終わっちゃうのかぁぁ、もう少し続き読みたかったな、ってなった。

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    Posted by ブクログ 2024年04月16日

    自らの意思で生きるとは何なのだろうか。主人公は大学卒業後、就職もせず父からの仕送りだけの生活を送っている。
    老人ホームで、生と死、老いを目の当たりにすることで、自らの意思で生きることを意識し、新たな一歩を踏み出すことができた。
    そこで触媒になったのは音楽。やはり音楽は偉大だ。

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月13日

    毎晩寝る前に、少しずつ読み進めた。複雑なものはないので、それでもあっという間に読める物語。お金持ちのぼんくら息子と、穏やかなヤングケアラー青年の友情?物語。全て程よく、感動に引っ張りすぎない力加減が好き。
    映画化とかでドラマチックに肉付けされたくない物語。

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月27日

    止まった人生を動かすのには労力と時間がかかる。
    味わったことのない感情や、新たな人と付き合う事は想像以上に大変で、殻にこもっていたほうがずっと楽だという誘惑に負けそうになる。
    けれど、向き合い続ければ止まっていた時を動かすように自分自身を変えることが出来る。
    読みやすく、分かりやすい内容だった。

    0

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