その扉をたたく音

その扉をたたく音

616円 (税込)

3pt

ミュージシャンの夢を捨てきれず、親からの仕送りで怠惰に暮らす、29歳無職の宮路。ある日、余興の時間にギターの弾き語りをするために訪れた老人ホーム・そよかぜ荘で、神がかったサックスの音色を耳にする。演奏していたのは年下の介護士・渡部だった。「いた、天才が。あの音はきっと、俺を今いる場所から引っ張り出してくれる」――神様に出会った興奮に突き動かされ、ホームに通うようになった宮路は「ぼんくら」と呼ばれながらも、入居者たちと親しくなっていく。人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編!

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その扉をたたく音 のユーザーレビュー

4.0
Rated 4 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    夢を諦められない29歳無職の「ぼんくら男」が、ひょんなことから、老人ホームのお年寄りたちと交流するお話。

    いったいどう展開していくのやらと思っていたが、
    生きるとは、働くとは…と考えさせられる。
    出てくる歌がしみじみいい。
    「あと少し、もう少し」のメンバーが出てくるのもうれしい。
    私の中で、瀬尾さ

    0
    2025年02月19日

    Posted by ブクログ

    介護職をしてることもあり、利用者に重ね合わせてしまい最後は号泣してしまった。渡部くんの言っていた「利用者と家族とでは違う」のようなフレーズに共感が出来た。何よりも主人公とおばあちゃんの関係性が堪らなかった!しかし、こういうハートフルストーリーを平日の次の日仕事で読むのは体力がいるわ、、、
    令和6年1

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    芸術を仕事にしていなくても、むしろ、他の仕事をしているからこそ、自分だけじゃなく他人や社会のことを理解した、地に足のついた表現ができることもある。
    優れたスキルを持っていてもそれを仕事にはしていない。有名ではない。そういう人達が現実にもたくさんいるんだろうな。それでもその人の周りにいる身近な人をたく

    0
    2024年08月25日

    Posted by ブクログ

    宮路とその他の登場人物の会話が漫才のようなテンポの良さで気持ちよかった。
    宮路がそよかぜ荘の人たちと交流していく中で変わっていく話だが、劇的に何か大きく変わるわけではなく、気づきを得て考え方や感じ方が少しずつ変わっていくのがよかった。それは宮路が素直な性格が良い方に作用しているのかも。
    終盤の渡部く

    0
    2025年03月16日

    Posted by ブクログ

    周りにいたらきっとイラッとするだろう宮路が、社会的に成長していく様はなかなか面白かった
    要するに世間慣れしていないこどもなのだろうが、純真さが痛々しい
    てっきり流れで、介護の道に行くのかと思ったが…耐えられないのかな??

    もう少し、あと少し の渡部が出てきた時はおもわず嬉しくなった

    0
    2025年03月07日

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