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Posted by ブクログ
「書物はそれを記した人の生み出した
まやかしの現世、現世の屍
読む人がいるならばその屍は蘇る
文字と云う呪符を読み、言葉という呪文を誦む
読んだ人だけの現世が、幽霊として立ち上がる
その人だけの現世
人は自分だけのもうひとつの世界をば、懐に入れたくなる」
京極夏彦の本は何度か読もうと試みたが
長さと読みづらさで
挫折していました
本屋のお話であり、なんだかカッコいい本だったので惹かれて読んでみたのですが
思いのほか読みづらさもなく、
弔堂の常連になってしまったようです
「自分だけのもうひとつの世界」
まさに自分が本を読む理由が書かれていました
当然続きも読みますよ!
文庫でよみましたが
単行本で重さを感じながら
表紙を撫でながらまた読みたい気分
Posted by ブクログ
京極夏彦さんは京極堂シリーズ(は途中まで)、今昔百鬼拾遺のシリーズなどを読んできましたが、この書楼弔堂シリーズも前から読んでみたかったんです。
江戸の町の書楼弔堂の亭主は「ただ一冊、大切な本を見つけられればその方の仕合わせ」と云っている本屋です。
しほるという小童がひとりいます。
高遠という弔堂の常連客が主人公で、探書 壱から探書 陸までの六話に渡って現れる客に弔堂の主人がその客に合った一冊の本を薦める話です。
以下ネタバレありますので、これから読まれる方はお気をつけください。
高遠の連れてくる客は臨終間際の絵師、月岡芳年。書生時代の泉鏡花。哲學館を創設し、後に妖怪博士と呼ばれた井上圓了。ジョン万次郎の連れで勝海舟に「名を捨てて生きろ」と云われた男、岡田以蔵。児童文学者となった巌谷小波。そして登場人物ではありませんが夏目金之助や尾崎紅葉、福沢諭吉などの名前も出てきます。
エンタメ度は他の作品より低いと思いますが、近代文学の好きな方は楽しめる作品なのではないでしょうか。
時代を超えた格調の高いビブリオミステリーで、私にはちょっと難易度が高い作品でした。
Posted by ブクログ
しょろうとむらいどう はぎょう
明治25年 病気療養明けの高遠は、店さきに「弔」(とむらい)を掲げる異様な書舗(ほんや)に出会う
書物を弔う、書物を成仏させるには、本当の持ち主を見つけるしかないという。
人生に本は一冊あればいいのだそう。
ただその一冊に巡り合わせうことが叶わないから、何冊も何冊も読む羽目になる。
人は掛け替えのない一冊を探して本を読む。
読んでも読んでも見付からぬ気がするから読み漁るのだという。
探し求める人に店の主人が本を引き合わせていく物語集。
有名人が〈探書〉に訪れるんだけど、最初は誰だかわからなくて、読んでる途中から、これはもしかしてあの人?となる瞬間があって面白かった。
続編もあるようなので機会があれば読んでみたいと思う。
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