文庫版 書楼弔堂 破曉

文庫版 書楼弔堂 破曉

1,001円 (税込)

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明治二十年代の半ば。雑木林と荒れ地ばかりの東京の外れで日々無為に過ごしていた高遠は、異様な書舗と巡りあう。本は墓のようなものだという主人が営む店の名は、書楼弔堂。古今東西の書物が集められたその店を、最後の浮世絵師月岡芳年や書生時代の泉鏡花など、迷える者たちが己のための一冊を求め〈探書〉に訪れる。変わりゆく時代の相克の中で本と人の繋がりを編み直す新シリーズ、第一弾!

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書楼弔堂 のシリーズ作品

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  • 文庫版 書楼弔堂 破曉
    1,001円 (税込)
    明治二十年代の半ば。雑木林と荒れ地ばかりの東京の外れで日々無為に過ごしていた高遠は、異様な書舗と巡りあう。本は墓のようなものだという主人が営む店の名は、書楼弔堂。古今東西の書物が集められたその店を、最後の浮世絵師月岡芳年や書生時代の泉鏡花など、迷える者たちが己のための一冊を求め〈探書〉に訪れる。変わりゆく時代の相克の中で本と人の繋がりを編み直す新シリーズ、第一弾!
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼
    1,001円 (税込)
    語は呪文。文は呪符。書物は呪具。足りぬ部分を埋めるのは、貴方様でございます――。時は明治三十年代初頭。気鬱を晴らそうと人気のない道を歩きながら考えを巡らせていた塔子は、道中、松岡と田山と名乗る二人の男と出会う。彼らは、ある幻の書店を探していた――。迷える人々を導く書舗、書楼弔堂(しょろうとむらいどう)。田山花袋、平塚らいてう、乃木希典……。彼らは手に取った本の中に何を見出すのか? 移ろいゆく時代を生きる人々の姿、文化模様を浮かび上がらせる、シリーズ待望の第二弾!

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文庫版 書楼弔堂 破曉 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月18日

    自分にも、自分の1冊があるのかなぁ〜、と、思いをはせてしまいます
    歴史と絡めたところも、面白く、自分も、その時代にいて、その場に参加しているような、そんな気持ちにさせてくれる1冊です
    無駄な物はないのだな〜と、しみじみ思います

    良い本です

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    Posted by ブクログ 2023年02月18日

    京極夏彦さんは京極堂シリーズ(は途中まで)、今昔百鬼拾遺のシリーズなどを読んできましたが、この書楼弔堂シリーズも前から読んでみたかったんです。

    江戸の町の書楼弔堂の亭主は「ただ一冊、大切な本を見つけられればその方の仕合わせ」と云っている本屋です。
    しほるという小童がひとりいます。

    高遠という弔堂...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月31日

    面白かったー!
    明治20年代の東京。異様な本屋、書楼弔堂には無数の本が集められおり、己の一冊を求めて迷える人々が訪れる。
    そこの主人は迷いを晴らし、その人のための本を紹介する。
    まるで京極先生の説教を間近で聞いているような贅沢な気分になる本だった。

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    Posted by ブクログ 2022年08月21日

    『世に無駄はない、世を無駄にする者がいるだけだ』

    大切なことを見つけるor見出すのは、本人だけでは難しかったりするもので。
    懐の深い人間になりたいものです。

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月21日

    初めて読んだ京極夏彦先生の作品。
    表紙の「弔堂」はドールハウス⁉︎ 凄い。

    六話収録。

    この物語は’奇’ではあるが’怪’ではない。

    明治二十年代の東京。「燈台みたいな変梃な」(p21)書舗を訪れる種々の客たち。
    この客たちというのが普通の客ではないのだが、その正体は各話とも初めは伏せられており...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月08日

    3階みっしり本で埋め尽くされてる空間はさぞかし圧巻だろう。是非とも訪れてみたい、心が踊る

    しかしそこは本という墓を取り扱う墓場という
    その本を必要とする人に売る(逢わせる)を弔うという
    考えたこともなかった
    そこは本の再生とか甦るとかではないのか
    その本が誰かにとって生涯の1冊であっても、人生を変...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月22日

    かなり面白かったです!
    久しぶりに夢中になって読み、物語の世界に浸ることができました。
    物語の中で書楼弔堂を訪れるのは勝海舟やジョン万次郎などの歴史上に実在するの人物。
    私は歴史好きなのでこの設定もハマりました。
    どの章も面白かったですが、好きな作家の1人である泉鏡花が出てきた話は特に印象に残ってい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年05月24日

    大変楽しめました。
    京極夏彦さんの新しいシリーズですが、生き方に悩む歴史上の人物や文豪などが弔堂という古本屋を訪れます。
    文豪や歴史上の人物たちが悩んでいるのを読んでいて

    ああ、大層なお方も悩むんだなあ

    と、悩みは誰にでもありますよ、と背中をふと撫でて貰ったような感じがします。
    大切な一冊はある...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月27日

    明治二十年代、書楼弔堂に訪れた人が本を買っていく物語
    登場人物は実在した後の偉人や、京極の他作品と関係のある人、架空の人物等様々


    シリーズ1作目
    コネで煙草製造販売業に就くも、風邪を結核と怪しんで休職して別居に移り住んだ男 高遠
    元幕臣の嫡男であるものの、元服後は御一新があったために武士としての...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月20日

    探書をめぐる明治初期の物語ですね。

    まことさんの本棚レビューを見て、とても気になり直ぐに買い求めましたが、面白過ぎて読むのに時間がかかりました。
    とにかく、ワクワクしながら堪能しました。
    まことさん、ありがとうございます。

    連作短編の六篇の探書です。
    京極さんの本は、これが初読みです。
    魑魅魍魎...続きを読む

    0

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