あらすじ
塾の図書室で、ページを切り取られた雑誌が発見された。一回も貸しだされた記録がないその雑誌。いったいだれが、どうやってそのページを持ち去ったのか。また、なんのために!? 小6の彩と超・個性的なイケメン4人組は、今回もそれぞれの特技をいかして捜査を開始します。「KZ」の5人が大活躍する、本格ミステリーのシリーズ第二弾!
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Posted by ブクログ
図書室の本のページが切り取られていたという、たいしたことない事件から、大きな事件に発展するという。
テーマは、他人に対して、結果より、その結果にいたる過程を大事に見てあげたい。なのかなぁと思いました。
みんなの役に立ちたいと、一生懸命頑張る主人公が健気でした。
Posted by ブクログ
相変わらずこのシリーズ最高!最初はちっちゃな事件のはずがどんどん色々な事件と混ざっていって最後に大きな事件になって解決するのが本当に面白い!最初読んだ時は男の子の集団に1人だけいる彩に対してなぜだろうと思っていたけど。今は男も女も関係ない。自分にとっての仲間と一緒にいるとこが大切なんだと思った。受験の話などかなりリアルなことについても描かれています。
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藤本ひとみのKZのシリーズが、作者をかえてリバイバル。コバルト文庫からは3冊しか出てなかったのが、すでに10冊以上出てるとか。
これは読まないわけにはいかないだろうと、さっそく借りる。
これは、「親友アイテム」を原作にしてる。
原作とはなっているけど、ほとんどオリジナルと同じで、藤本ひとみの文章の雰囲気そのもの。
オリジナルは、中学の頃にもう5回も6回も読んでいる。
のにこのおもしろさは、やっぱり藤本ひとみ。
心理描写が子供だましでなくてきちんと書いていて、考えの深さや真摯さがいいのだと思う。
中学生の頃には気づかなかった描写や、心理の深さが見えた。
問題は、オリジナル3冊以降、藤本ひとみが完全に原作になってからのできだと思う。
ちょい楽しみにして先を読みたいと思うなっ。
最後に、屋根の高さを三角定規を使って割り出すシーンのイラスト、三角定規の種類まちがってない?
二等辺三角の方が正解。
Posted by ブクログ
バレンタインの読書はKZシリーズ第2弾であります。
旧版時に「四谷大塚」だったのが「三谷大塚」になっていて
噴きました。現実に「四谷」ありますもんね。
今回はちょっと悪い意味で子供向けかな、という点も。
ちょっと本格的な事件なので、細かい部分は丸投げに
なっているので。
まぁ、現実にありえないとはいえない範囲ですけどね。
主人公・彩の心理は、痛いくらいリアルで、旧版を読んだ
当時も響きましたが、今回も響きました。
このあたりは逆にもうすぐ思春期を迎える子に
とてもおすすめかもです。
第4弾に続いて、第5弾も出るそうで楽しみ!
Posted by ブクログ
▼藤本ひとみさん/住滝良さん、の、「名探偵KZ(かっず)シリーズ」第2弾。小3の娘がむさぼり読んでいるので親バカ心配性で確認読破。
▼「それぞれ性格に問題があるが、みんなイケメンで秀才で勝ち組で、煎じ詰めれば善良である男子四人組」と「偶然その四人と塾で特殊クラス(5人しかいない)で一緒になった、そこそこしか勉強も出来ず、特段の美人でもなく、友達作りも上手く行かないコンプレックスだらけの主人公女子」という、男4:女1のグループが、まず出来ていて、なんだか良く分からないけど「俺たちはこのグループで仲間だから」と、周辺で起きる事件に「少年少女探偵団」として挑みながら、仲良くなっていく・・・・という基礎設定で。
ここまでで十分、「つまり、女子主人公にとって実に都合の良い設定であるな」という、これは批判では無く称賛です。
▼話は女子主人公(アーヤ)の一人称で、この心理描写が、特に、事件の段取りについて以外の、基本的なグループの人間関係についての心理描写がいちばんの見せ所です。
「特段の撮り得が無い、面白いことが起こらない自分の人生。友人関係も不安ばかり。なんだけど、こんな素敵な仲間が出来た。この仲間を大切にしたい。この関係をずっと続けたい」
という基本ベースがあり、
「あ、今、わたし、嫌われたのかも・・・・」
「あ、今、わたし、邪魔者扱いされたかも・・・」
「あ、わたし、役に立ってない・・・」
みたいな不安と戦いながら、事件に挑み、
「あ・・・今わたし、女の子扱い(ヒロイン扱い)された(嬉しい!)」
「ひょっとして〇〇君、私のことが好きなの!!??」
みたいなことが織り交ぜられる、というメニューです。
(あとそこに、小6設定なので、中学受験への恍惚と不安が綴られて、それはそれでけっこうザラっとしたら肌触り)
▼というわけで、事件そのものは道具なんですが、もちろんそれはそれで大事。
今回は、けっこうハードで、
【結婚に失敗した中産階級の若い女性が、気鬱になり、幸福そうな隣家の赤ちゃんを誘拐した】
という事件を解決。でもそっちの方の人間模様に、ぐぐぐっと入っていったりは、全くしません。(まあ、名探偵たちがみんな小6だからな・・・)
Posted by ブクログ
まず塾に図書室があるのが衝撃的だった。田舎の地方には絶対にない世界観だからか、読んでいて新鮮な気持ちになる。こっちでも塾に図書室作ってくれないかな〜。
Posted by ブクログ
KZメンバーは、事件の帰り道にはもう「事件は解決したし、次は受験だな」って話してる。
なかなかショッキングな事件だったと思うのに切り替え早いな。
金沢誠君は、さすがにショックを受けたよね。ちゃんとケアしてもらえますように。
赤ちゃんを救出したところで終わっているので、その後が気になってしまう。
加藤家が日常を取り戻し、赤ちゃんが心身ともに健やかに育ってくれるといいな。