あらすじ
まーまー好きな人と号泣しながら観た、まーまーな映画。観客6名のトークイベント。疲れると無性に顔を見たくなる友人。「好きな男ができた」と3回ふられた彼女からの最後の電話。明日からつづく日々も案外悪くないと思える、じんわりと効く栄養ドリンクのようなエッセイ集。大橋裕之氏のマンガとのコラボのほか、「締切」をテーマにした「考えるな、間に合わせろ」を文庫特典として収録。(解説・大槻ケンヂ)
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好きにやるしかない日々の話。
めちゃくちゃ笑えるとか泣けるでもないのに、読み始めるとずーっと読んでしまうエッセイ。
小学生の頃、親しくない同級生の誕生日に行った話が切ない。
p. 111 「世の中にこれしかない!なんてことはないから。そもそも答えなんてないから。
あっち行ったりこっち行ったりしてる間におしまいになるだけだから。好きにやれよ」
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あまり深く考えずに軽い気持ちで読める。笑いあり、燃え殻さんの表現にハッとし、そして心に砂のようなもので残っていく。三年半付き合った彼女との別れ「解放してあげるよ」の桜が見えるカフェでの会話。お互いが好きなはずなのに泣いて別れる経験、一度はしてみたいかも。ハッピーエンドではないからこそ、記憶に残る人っているんだろうな。日々の中に調度良い具合で存在する「まーまー」なもの。気取ってなく、かといって乱雑でもなく。その「調度良い」ものはあるようであまりないことに気づく。気軽に返信できるが、居なくなると寂しい人。「まーまー」な関係の人がいるだけで、日常は少し楽しくなる。「お前、覚えてろよ」は、言葉を投げつけてしまった知り合いの話。人と別れる時、さよならを言わないまま別れてしまうことが多々ある。少しでも良い状態で別れたいとは思うのだが、大体が音信不通になって、そのうち縁が切れる。そんな自分の懐に出たり入ったりするその時の人を大切にすれば良い。「それでも日々はつづくから」
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ちょっとずつ読み進めようと思っていたのに一日で読み終えてしまった 電車の中でクスッと笑いそうになって危なかった(多分笑ってたかも)忘れるエッセイ、何度でも読みたい
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大槻ケンヂさんがいう燃え殻エッセイの面白どころがすごくよく分かる!
私も燃え殻さんのエッセイってすぐ忘れちゃうし、いろんなところでエッセイを読んだりラジオを聴いていたりするから「あれ、この話聴いたことある」ってなる。でもそれが心地良いんだと思ってる。
読みながら懐かしさや気恥ずかしさを味わうんだけど、じっくり噛みしめる前にふーーって消えてく。
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いろんな女の子たちとの出会いや別れのエピソードが何とも絶妙にノスタルジックな雰囲気を醸し出しているし、最後に少し切なくなる読後感が好き。そして名言の宝庫。読んで良かった。
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久しぶりに一気読みした!
日常の中のモヤモヤを言語化していて、日々生きていることが報われたような気持ちになった。
自分は選ばれた人間です!って感じの人が苦手なのですが、こんな風に文章にできたら楽しそうだと思った。
万引きGメンの漫画好き。
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初、燃え殻さん。時折話題に上るので気になってた。さらさらーっと読めちゃって、面白い。年代的な違いなのか、ぐさっっっ!とまではなく。
下記、なんとなくささったエピソードをメモメモ。
・聞かれたときに、あ、大丈夫です、と咄嗟に答えて全然大丈夫じゃないからくり。
・「つまらない大人の話を聞いてあげることも、まともな大人の役割」byマスター
・メルカリで売れ残った自分のサイン本を、躊躇なく購入するプライド。
・蛇よりも仔猫よりも、少年よりも強い教師。
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さくさく読めて楽しい本だった。クスッと笑えるんだけど、時たま著者のクズっぷり(他の人との予定があるのに、わざとすっぽかして小旅行に出かけちゃうとか)にイライラもした。その後の章で、「締め切りは大切だ」みたいな話をされても説得力ないな‥と正直思った。でもまあ全体的には面白かった。「人間の取り扱い説明書」が一番すき。
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燃え殻さんのエッセイが面白い。読み出したら止まらない感じが良い。いい感じに力が抜けていて、それでいて常識的な感覚を持っているエッセイだと思う。今回のエッセイでは、初めてのファンレターが届くところが特に良かった。続編もぜひ読みたい。
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初めましての燃え殻さんでした。
面白かったー!
笑えて少しだけパワーをもらえる感じ。
『よしっ!頑張るぞー!!』と
すごく励まされる感じではなく
『大丈夫、大丈夫、明日も生きていける』と
日常にゆったり寄り添ってくれるような。
私もふとした時にこの日常から抜け出して
遠くへ行ってみたいと思ってしまう人なので、燃え殻さんの予定があろうがフラッと新幹線に乗って遠くへ行き宿を取ってしまう行動力。。。うらやましい。
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知らない著者だったけどSNSとかラジオDJとしても人気な方らしい。スマホをいじるのを忘れてついページを開いてしまっていた。まさに、気軽に触れられるエンターテイメントな本。
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生きてるだけで、少しずつ摩耗していくものたち__それは目に見えなくて、誰かに話すことも難しくて、自分でもよく分からなかったりする。
あ〜、疲れたなって時に燃え殻さんのエッセイはちょうど良いのです。私だけじゃないんだって安心感をくれるから。
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読み終わって2日くらい経つけど、解説の通りあんまり覚えていない。けど読んでる中でちょっと漂う陰気さ?(作家さんもやっぱり1人の人間なんだなあと当たり前だけど感じる)、あとは脱力感、男女の話が絡むとエモーショナルな感じがあったなという読後感がふわふわ残る感じ。
Posted by ブクログ
お初の、燃え殻さん。
男性だったんだ!しかも、なぜか『もえかす』
さんだと思っていた。
ので、いろんな勘違いが訂正されました笑笑
解説を書いた大槻さんも同じようなことを言ってて面白かった。
最近人間関係でモヤついてたので、
巷でよくあるシーンから、燃え殻さんにしかないんじゃないかな?!という特殊なシーンでの、もやもやへのツッコミが爽快で。笑笑
読んで少しスッキリしたかも。
挿絵?が漫画なのも珍しい。
横浜市出身と、親近感が湧いて、
坂だらけの中学のエリア、うーん、◯区かなとか思っちゃいました。横浜は坂だらけのなので特定はできないけれど笑
『ボクたちはみんな大人になれなかった』
はNetflixで早速試聴してみようかと。
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すべてがうまくいくなんてことはない日常。
話題の人のエッセイということで読んでみた。さらりと読める。打ち合わせをすっ飛ばして温泉に行きがちなのに、締め切りに対して強い思いがあるなど、実に「普通」の人なのだと思った。人生相談のところにもあったが、お互いにエールを送り合えるような気持ちになった。
Posted by ブクログ
終始緩いエッセイながら、私自身の記憶には無いはずのあの頃を思い起こさせるような懐かしさもある不思議な体験だった。
「解放してあげるよ」
のお話が目黒川のほとりのカフェで行われてるなんてそんなことあっていいのかというくらい美しすぎる。
(あとがきにもあったけど、出来すぎている話がいくつかあって、それを疑っているのではなく、どちらかというと羨ましいという感覚に近い)
恋人、恋人だった人に対して健康であってほしいと祈るのは恋を超えた愛だよなあと思う。
プレゼントを貰うより愛の言葉を貰うより何より健康でいて欲しい、私にもそう思えた人がいた。
燃え殻さんの本は初めて読んだのだけど、魅力的な文章を書く、ちょっとダメな大人という感じでモテるだろうなというか、好きになっちゃうよねえと思う。人間的魅力がある。お名前の印象もあるだろうけど煙草の匂いがしてきそうなところもあいまって。
Posted by ブクログ
どちらかと言えば死にたいけど残念ながら日々は続いてしまう。小説家燃え殻さんのエッセイ集はなんだか力の抜ける文章であり、赤の他人の正直どうでもいいけどちょっと笑えてちょっとわかる、このぐらいの小話がちょうどいい。頼んでもいないのにすごい才能や酷いバッシングを毎日嫌というほど見せられてうずくまる現代社会、楽になりたいもんだね。
Posted by ブクログ
晩冬の渋谷ユーロスペースで、相米慎二監督の特集をやっていた 『ボクたちはみんな大人になれなかった』 その気持ちを言い表わす言葉を知らないと 空想の浮かんだ今という日常をスケッチする行為というのもまた