【感想・ネタバレ】眠れない夜にみる夢はのレビュー

あらすじ

三人は同じ日に出会い、恋に落ちた。俺は彼女に。彼女はあの男に。そして、あの男が恋をした相手は俺だった。なぜ俺なのか、とあの男に訊いてみた。健やかな馬鹿がタイプなのだという。それって悪口じゃないのか? それはともかく俺たちの一方通行の三角関係は、しかしそれほど時間を置くこともなく、べつのものへと姿を変えていった(「明日世界は終わらない」)。せつなかったり、さびしかったり、困ったりしている愛すべき人たちが、右往左往しながら新しい関係を築いてゆく珠玉の六編を収録する。新作を発表するごとに注目度が高まる俊英による、軽やかでメランコリックな作品集。/【目次】なにも傷つけないように、おやすみ/明日世界は終わらない/不自由な大人たち/家族の事情/砂が落ちきる/単行本版あとがき/【文庫版ボーナス・トラック】そしてゆっくりと眠る

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Posted by ブクログ

単行本で読んだ時とても大好きと思った短編集で、文庫化にあたり1編新しく追加されたとのことでそのために文庫版も買いました。追加された1編は他の5編に比べるとだいぶ短いですがあの大好きな雰囲気がありました。正直もっと読みたい思いがあるので満足ではないですが、文庫化されてもっとたくさんの人が読む可能性が高まるのはなんか嬉しいです。

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

不器用ながらも自分を見失わずに生きる大人たち。
家族、友人、恋人、同僚、名前のない関係性。
背景が異なるそれぞれの短編に、間違いなく愛があった。
切なさも苦しさもあるけれど、それでも人は誰かと生きていく。愛おしい人生の物語。
誰かの幸せが自分の幸せであると感じられることは、これ以上にない愛だと感じた

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2025年11月30日

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