あらすじ
心臓を鷲掴みにされ、魂ごと持っていかれる究極のクライムノベル!
メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡りインドネシアのジャカルタに潜伏、その地の裏社会で麻薬により身を持ち崩した日本人医師・末永と出会う。バルミロと末永は日本に渡り、川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれた少年コシモは公的な教育をほとんど受けないまま育ち、重大事件を起こして少年院へと送られる。やがて、アステカの神々に導かれるように、バルミロとコシモは邂逅する。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
圧倒的な情報量と知識量、そして容赦無い暴力描写が詰まりに詰まった圧巻の560ページ。
その重量は正に鈍器。
アングラな世界で暗躍する人間達の群像劇。
こんな事が日本で起こるわけないでしょ!?というフィクション性も、ページをめくる度に説得力が垣間見えてゾワゾワ。
こうしてスマホを弄ってる今現在も、どこかで本書のような事が行われている可能性は0ではない。正義の反対は別の正義。
読み応え抜群で疲労困憊ですorz
補足
メキシコ麻薬戦争を読むと更に興味深く読める。とか言っとく。
Posted by ブクログ
我々の多くは「テスカトリポカ」を知らないし、心臓の輝きを実際に目にすることもない。それでも、見ることのないものを想像することはできる。未知の感覚を読者の内側へ強制的にインストールし、死をも超えて神話を生き延びさせる作品として。
Posted by ブクログ
メキシコの麻薬密売人と日本人の臓器ブローカーの邂逅、並外れた肉体を持つ少年・土方コシモ、倫理観皆無の臓器ビジネス、古代アステカ王国で信じられた恐るべき神々に交錯する数奇な運命など常軌を逸した暴力描写と各々が抱える欲望が凄まじく思わず飲み込まれるような迫力が詰まった作品だった。
Posted by ブクログ
読んでいる間中 最初から最後まで 地鳴りのような、海鳴りのような、あるいは都会に暮らしていると夜更けに四方から聞こえてくる 低周波音のようなゴーーという音が聞こえてくる気がする。この小説に登場する、あるいは描かれる 私たちの日常からはあまりにもかけ離れた 強欲、暴力、そして不条理が ひしめき合う音なのだろう。 けれども 誰かの利益のために誰かを犠牲にする、という不条理 ないし暴力は 私の身の回りにもあふれている。知らず知らずのうちに 私もきっと 臓器売買者になったりそのブローカーになったり あるいは受益したりしているに違いないのだ。
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面白かった。
メキシコ麻薬カルテルの生き残りと日本の闇医者が手を組む、臓器売買の容赦なきクライムノベル。裏社会のリアルな生々しさと、アステカ文明の生贄儀式が融合した独特の恐怖感がある。個性が立ちまくった登場人物たちが、パズルのピースのように物語にハマっているのも見事。終盤のスピード感と回収の鮮やかさは凄まじい。ラストは混沌のなかに救いもあり、読後の満足感が高かった。
Posted by ブクログ
ビジネスという言葉がどこかファッショナブルに使われ、まるでそれらの言葉を口にすることが「一人前の大人」の証左であるかのように振る舞う人は星の数ほどいる。しかし、その人たちが大好きな資本主義と、心臓を抉り出して神に捧げるようなアステカの儀式が双子のような相似形を持っているとは、どれほどの人が了解しているだろう。
そのことを誰よりも深く了解した主人公の1人バルミロが、その「ビジネス」を遂行していく様はまるで敏腕起業家のそれで、着々とビジネスモデルが構築されていく様子はひたすらに恐ろしい。そうして構築が完了してしまったが最期、苦痛と絶望の物語がシステマティックに進行していく。
あまりに暴力的な小説ではあるけれど、それは現実にそうである世界を描写しているに過ぎない。要は本書は鏡だ。黒曜石で作られたその鏡は世界の闇を映し出す。その中にあって、透きとおった目のコシモの在り様がただ切ない。
Posted by ブクログ
2021年上半期直木賞受賞作
メキシコのカルテル(麻薬密売組織)とコンキスタドール(征服者)に滅ぼされたアステカの話が絡み合う暴力と闇の話
とにかく長い。文庫本2冊分のボリューム。
でも飽きない、圧倒的な情報量だけど全てを理解しなくても繋がる。
残虐さとモラルのカケラもない暴力の世界がアステカの儀式を絡めることで神秘性すら漂う。
好きだなこーいうの
Posted by ブクログ
おもしろそうで買ったけど、グロいって感想を見て&分厚さで敬遠しちゃって長らく積読。
でもちょっと刺激的な本が読みたいな〜と思って読みました。
もうとにかくグロい。し、長い。のですが、中毒みたいにひまを見つけては読んでました。最高だった…!!
サクサク人は殺されるし、殺し方がグロすぎる。でもアステカ神話と絡み合って始まるビジネスの世界にどんどん引き込まれていき、もう面白すぎる!文章もすごく好きだった。
これどうやって終われるんだろう?とずっと気になっていたけど、個人的にはラストもすごく好きでした。
最後の参考文献の多さに驚いた。すごく勉強をして書かれたんだろうな。本当にあった話じゃないの?と思うくらい。
あー面白かった!!!
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日本の資本主義の弱いとこを外国から来たギャングが悪用する話でした。
出てくるアステカ文化の用語はとあるゲームのおかげで知ってるものばかりでした
Posted by ブクログ
リアリティの追及され尽くした本だ。設定があまりに凝っていてまずそこに圧倒される。読み進めるうちにそれぞれの話がつながりをみせ始めるというのはありきたりな展開であるかもしれないが、そのスムーズさのおかげでかとても自然だ。神話を扱うということはその世界観そのものを背負い込むということだがそれが非常にわかりやすくまとめられていてここでも圧倒的な読みやすさを感じる。やはり読みやすさが本作は段違いであると振り返って実感する。ダークな世界観や多少のグロテスクな描写にやはり好みは別れるかもしれないがそういったものを特に嫌わない人であれば是非この世界観に触れてみてほしい
おもしろい
クライムアクションなのかな。久々に一気読みした。ゾゾっとする描写あるけど、これはしょうがない。この人の作品を読みたくなった。
Posted by ブクログ
メキシコで滅びたアスステ文明
その文明の儀式や神々を土台として
犯罪を加速していくナルコ
逃げ延びてインドネシアから
臓器売買のビジネスが始まる
犯罪組織の緻密さ
圧倒的な暴力が丁寧に描かれている
後半にかけての収束がもう少し
作り込まれて欲しかった気がする
Posted by ブクログ
神への生贄として心臓を__
違法ビジネス"臓器売買"を通じて描く裏社会の非道さや残忍さ。緻密な文章に心掴まれ、特に中盤からは渦に巻き込まれるようにこの世界観に引き込まれた。純粋さをも飲み込み、肥大化する悪を止めることはできるのか...最後まで気が抜けなかった
Posted by ブクログ
夢中で読んだ
たくさんの登場人物がいて、どこでどう繋がるのか読めない展開
麻薬カルテルの恐ろしいストーリーだけど
それでも救いのあるお話なので
読み切れた
Posted by ブクログ
とても面白かった最初の100ページくらいはそこそこって感じだったが途中からすごく面白くなり、読む手が止まらなくなった
アステカ文明の知識や人々の物語が沢山描かれていてその小説に落とし込む力もすごいと思った 4.6!
Posted by ブクログ
様々なバックグラウンドを持つ者達が臓器売買の世界で生きる物語。登場人物の1人であるコシモに魅力を感じ、彼の行く末も気になりグイグイと物語に引き込まれて行きました。
難解なアステカ文明やその用語に関する箇所は内容をしっかり理解するのは難しかったので、大雑把に先に読み進めました。終始漂う不穏な空気感は読んでいて緊張しっぱなしで、ダークで硬派な物語は読み終えるまで時間もかかってしんどかったです。
Posted by ブクログ
巻末の膨大な参考資料からもわかるとおり圧倒的な濃厚さがすごい。
国と時代を超越した目まぐるしい物語展開と、残虐な暴力描写がもたらす不思議な酩酊感。
ラストは意外とこじんまりとしていたのは意図的なんだろうか。
Posted by ブクログ
麻薬密売人と、臓器密売人により展開されるクライムノベル。
アステカ神話を背景に、メキシコから逃れてきたバルミロが、インドネシアから日本に逃れ、闇ビジネスを展開していく。
血みどろの展開が苦手な人は勧めないが、とても面白かった。
Posted by ブクログ
・ゲーム「FGO」の影響から手に取るきっかけとなった作品。約700ページという小説の中では大作であるが、題材とする密売のスケールの大きさと展開の早さでどんどん読み進められてしまう。
・メキシコの超巨大麻薬組織カルテルの利権争いという無縁の世界の出来事に驚嘆していたら、ものの数ページで主人公が変わり、いつの間にか本拠地が日本に移っている。地球の裏側の出来事として遠巻きに観戦していたつもりが、実は身近で起きていることだと自覚した瞬間が恐ろしい。
・神話アステカの文明を色濃く受け継ぐカルテルの一員が、新たな取引として持ち出すものが、まさにアステカ神話を想起させるものだった。古代アステカ人の神に対する信仰心は異常なほどまでに厚く、神が世界を創り、神の怒りは世界をも滅ぼしうることから、人が生きていくには神の贄となるしかなかった。古来より受け継がれたその考えは、運命を変えるほどの結末をもたらしている。
・アステカ神話について詳しく知らなくとも、作中では古代アステカにまつわる用語が頻出する。古代アステカ人が神に対して畏れ崇めた過去があり、神の怒りを鎮めるために儀式を行い、血肉によって作られてきた壮絶な情景がまざまざと思い起こされる。しかし非情な世界でありながらも、アステカ人はそれらを絶対的な真実と評している。古代アステカ人の神への狂信は、現代のカルテルにも形を変えて受け継がれているように見える。
・そんな残虐性を孕んだメキシコのカルテル一味と、平和を第一とする日本人とのコラボレーションで進むビジネスに目が離せなくなる。一見交わらない要素をここまで強烈に結び付けた筆力に圧倒された。
Posted by ブクログ
海外の文化、犯罪組織、麻薬、医療、密売、暴力、刺激的な題目が混ぜられ、この世の話とは思えないが、どこか身近でおきている話のようにも感じられた。人が生きる為には、このような闇を作っていかなければいけないのか。闇の中で行き続ければ、生きていけないのか。
Posted by ブクログ
小説を読み進めていて、ある場面でちょっと気分が悪くなった気がした初めての本。
それほど重厚な重たさを感じられるのは、テーマや筆力はもちろんのこと、作者の緻密な情報収集によるリアルな情景描写によるところが大きい気がしました。
南米での生活経験があるのかなあ。
このビジネスがあながち絵空事では無いような気もしてきて、余計にモヤモヤしてしまいます。
Posted by ブクログ
直木賞を受賞した話題の犯罪小説。表紙もインパクトがある。
メキシコの麻薬密売人が始める臓器売買ビジネスと、それに巻き込まれていく人たちが題材。随所にアステカの神様や文化が出てくる。
戦争小説、ミステリー、ルポなどとは一線を画すレベルで悪。どこまでも悪。
これほど残虐でグロテスクで悪意に満ちた小説を読んだことがない。途中あまりにしんどくて読むのをやめたこともあった。
ただし、面白い。とんでもない残虐な描写が続いても不思議と引き込まれて行く。
正直キツい内容なので、面白いとはいえ、おすすめとは言い難い。
覚悟して読んでいただきたい。
Posted by ブクログ
『テスカトリポカ』を読み終えてまず感じたのは、これは単なるクライム小説ではないということだった。メキシコの麻薬カルテル、日本の臓器売買、少年兵、宗教、移民問題といった現代的なテーマを扱いながら、その奥ではずっと「神話」が流れている。
タイトルにもなっている“テスカトリポカ”は、アステカ神話における破壊と運命の神だ。つまり本作は、現代犯罪を描きながら、同時に“生贄の歴史”を描いている。
この視点が非常に異様だった。
カルテルの暴力も、臓器売買も、人間を消費するシステムも、単なる現代社会の歪みとして描かれているわけではない。むしろ、「人類が昔から繰り返してきた構造」として描かれている。
昔は神のために生贄を捧げていた。現代では金、権力、欲望、市場のために人が消費される。
形が変わっただけで、本質は変わっていない。
この感覚が、本作全体をかなり不気味なものにしている。
また、本作は暴力を感情的に描かない。普通のクライム小説なら、残酷さを強調したり、怒りや悲しみを強く演出したりする。しかし『テスカトリポカ』は違う。どれだけ凄惨な出来事が起きても、文章はどこか乾いている。
この“淡々とした語り”が特徴的だった。
最初は距離を感じるが、読み進めるうちに、それが作品のテーマと直結していることに気づく。つまりこの世界では、暴力は特別な事件ではなく、「日常の構造」になってしまっているのだ。
だから登場人物たちも、暴力にいちいち大きなリアクションをしない。恐ろしいのは、残虐さそのものより、「慣れてしまっていること」だ。
特に印象的だったのは、メキシコの歴史や文化の使い方だった。アステカ文明や神話を単なる装飾にせず、現代犯罪と地続きで結びつけている。その結果、この小説は単なる社会派クライムではなく、「人間文明そのものの暗部」を描く作品になっている。
一方で、かなり読む人を選ぶ作品でもあると思う。
感情移入しやすい主人公がいるわけではないし、カタルシスも少ない。説明も最低限で、読者を気持ちよく没入させるタイプではない。
むしろ、「世界の構造そのものの不気味さ」を静かに見せ続ける小説に近い。
だから本作の魅力は、「ストーリーが面白い」というより、「ここまで巨大なテーマを犯罪小説に落とし込めるのか」という部分にあると思う。
『テスカトリポカ』は、暴力、宗教、歴史、資本主義を全部つなげて描いた作品だ。読後に残るのは爽快感ではない。むしろ、「人間社会は昔から何も変わっていないのではないか」という重たい感覚だ。
エンタメとして読むと好みは分かれる。しかし、“世界観そのものの異様さ”という意味では、かなり強烈な作品だったと思う。
#2026年17冊目
救いはあるのか
圧倒的なディテールの細かさ、登場人物の背景描写の繊細さで殴りつけてくるような作品。
本当にそこに彼らが存在するかのようなリアリティ。
交差する思想と運命。読み応え抜群です。
Posted by ブクログ
これはアステカの宗教のお話だ。
麻薬と信仰。
自分が信じたことを正しいと思ってやっていても
本当は、心の奥底ではわかっているはずだ。正しくないと。
この本に出てきた拷問のシーンは、信じがたいと言うよりは、こんな世界があるって言うことを信じたくはないと言う気がする。
登場人物が多く出てくるが、その方たちの育った環境であったり、生活の描写が多く出てくるので、登場人物を理解することはできるが、なかなか同じ気持ちで捉える事は難しい。
結局、テスカトリポカが怖い畏怖の対象だと言う理解には最後まで及ばなかった。
Posted by ブクログ
無宗教である自分としては、ただただ暴力的で残酷で受け入れ難い物語だった。
遠いメキシコの地で残虐な麻薬密売人が、紆余曲折ありながら最終的には日本で臓器売買のビジネスを実現させる話は読み応えがあった。
専門用語が多く話の全てを理解できたとは思えないし、これまでも今もこれからも決して自分が目の当たりにすることはない裏の世界。そんな裏の話は小説でもドラマでも映画でも観たことはあるが、ここまで恐ろしく惨憺たるものは初めてで目を背けたい。
それなのに最後まで読み切ってしまったテスカトリポカには、とんでもない引力があった。
Posted by ブクログ
この作者、初読みです。
まず、本作、船戸与一のような温度と匂いを感じる小説かと期待して読んだのだが・・・。
圧倒的な情報量と、自分のいる世界との大きなギャップ読み応えは十分な小説でした。
ただ、登場人物が多く、ひとりひとりの背景を描ききっているとは言えず、主人公が誰なのかボケた感じがした。
いっそ、一人に絞って一人称にしたらもっと迫力がでて、傑作となったかも。
Posted by ブクログ
とにかくグロい。凄惨な拷問や殺人の描写がこれでもかと続くので、読む人を選ぶのは間違いありません。そのおぞましさを超えた先にある「圧倒的な筆力と熱量」に完全にノックアウトされました。
この物語の恐ろしいところは、「この人が主人公だろう」と思って感情移入したキャラクターが、容赦なく、そして次々と死んでいく点です。
「一体誰が主人公なんだ?」「そもそもこの物語に主人公なんて存在するのか?」と、最後まで全く先が読めず、常にハラハラしながらページをめくる手が止まりませんでした。
メキシコの麻薬カルテル、アステカ神話の「生贄」の儀式、そして現代の闇ビジネスが日本の川崎で交錯していくスケールの大きさは圧巻の一言。
一般的な善悪の基準が一切通用しない狂気の世界ですが、登場人物たちが抱える圧倒的な孤独や、悪の中に一瞬だけ光る純粋さには、不思議と胸を打たれるものがありました。
凄まじい読書体力を求められますが、読み終えた後はしばらく放心状態になるほどの凄みがあります。間違いなく、読書史に強烈な記憶を刻みつける一冊です。
Posted by ブクログ
麻薬密売人が復讐を誓って日本で成り上がる話。
内容は面白いが、宗教的な話が難しい。
ラストのコシモとバルミロのところが面白かった。
パブロがとても良い人。
Posted by ブクログ
これがノワール小説というやつか。
感想を書くのが難しい作品だった。
犯罪に手を染める者たちの欲望や権力抗争、裏切りと暴力がひたすら描かれている。しかし単なる犯罪小説とも少し違っていた。残酷なシーンも多いが、その根底には古代アステカ文明の信仰や儀式にまつわる行動原理があり、救いようのない展開もどこか神話を見ているような感覚があった。
末永とバルミロの心臓密売ビジネスに対する価値観の違いも興味深かった。
末永は心臓を「商品」として扱い、バルミロはそれを「神への供物」として扱う。同じビジネスをしていても、2人が最後まで分かり合えなかったのは当然だったのかもしれない。
仲間たちに「俺たちは家族だ」と繰り返すバルミロを、末永はずっと冷めた目で見ていたんだろうな。
こうした世界の中で、最後までコシモを守ろうとしたパブロの男らしさに泣けた。暴力に支配されながらも、彼は最後まで善意を失わなかった。
麻薬カルテルのこともアステカのこともほとんど知らなかったので、この本を通じてメキシコに潜む闇を覗き見た気がした。タコスとテキーラが美味しい陽気な国、くらいのイメージしかなかったのにな。