【感想・ネタバレ】テスカトリポカのレビュー

あらすじ

心臓を鷲掴みにされ、魂ごと持っていかれる究極のクライムノベル!

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡りインドネシアのジャカルタに潜伏、その地の裏社会で麻薬により身を持ち崩した日本人医師・末永と出会う。バルミロと末永は日本に渡り、川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれた少年コシモは公的な教育をほとんど受けないまま育ち、重大事件を起こして少年院へと送られる。やがて、アステカの神々に導かれるように、バルミロとコシモは邂逅する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

クライムノベルをあまり読んだ事がなかったけど面白くて夢中で読んでしまった。
異邦の神と血に塗れた密儀、容赦なく降り注ぐ暴力が全編に渡って濃密に描かれる。恐ろしくも次は何をするのか目が離せない野心的なマフィアのバルテロ、暴を宿した巨躯と子供のような純粋さを併せ持つコシモ、自らの手腕だけを誇り心臓を取り上げ続けるリアリスト末永など、登場人物は全員自分の近くにいて欲しくないのに魅力的なキャラクターだった。
それぞれの信仰の物語であり、皆が信仰に依って暴力や血を介して儀式を行使し続ける物語であり、読みながら自分も自分の持つ理性や倫理観に何度も救いを求めるような気持ちになった。

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2026年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

純粋さと生まれついての強さ、孤独が故に巨大な闇に巻き込まれていくコシモ、金と権力への巨大欲求を持つ末次、善性に支配されて疑うことをしないままに巻き込まれていく矢鈴、もう一度脳外科医として闇でも構わないから返り咲きたいという用を持つ野村、といった異なる背景を持つ人物がメキシコから逃げてきたナルコ、バルミロのもとに集う。
ラストのコシモVSバルミロのバトルは情景がありありと浮かび思わず息を呑んだ。

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2026年04月22日

Posted by ブクログ

ずーっと気になっててなかなか読めてなかった本。
やっと読めた。

臓器売買という壮大なテーマの下、物語が間断なく展開されていくため、終始面白かった。

将来的にNetflixで実写化されないかなぁ。

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2026年04月20日

Posted by ブクログ

犯罪と暴力、アステカ神話と麻薬カルテル、臓器売買……アングラの世界を舞台にしたノワール小説なのに、ぶっ飛んだ登場人物達が何故か魅力的に感じ、特にバルミロの逃走劇や成り上がっていく様子は読んでいてワクワクしたぐらいです。

550頁超えの長編ですけどとても読みやすく、常に先が気になって読みやめられなくなり、ほぼ一気読み……
思っていたほどのグロ描写もなく(というか、あるけど大したことはなく)、現代に潜む闇(臓器売買や麻薬ビジネスなど)と、古の神秘的な価値観を混ぜ込む歪さが妙にマッチしていて、キャラクターもなかなか強烈で、物語に引き込まれました。

生贄が当たり前のように認められる古代の信仰は、殺人と生贄は明確な違いが(行う側には)あるのですが、現代の先進国の価値観ではどう足掻いてもそこに本質的な違いを見出すことは出来ず、正当化は出来ないでしょう。
これって、広義な視点だと、あらゆる犯罪にも通じるものがありますよね。
麻薬の密売も臓器売買も、行っている当事者にとっては正当化し得る行為にもなり、それでも一般的な価値観ではタブーなことも知っているからこそ、アングラ化するのかも……なんて思いました。

書きたいことが上手く書けないし、要点をまとめることも困難なぐらいの超大作ですが、とにかく読み応えがあり、面白かったです。

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2026年04月20日

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クイジージャーニー?闇の社会の者
闇に踏み込んだ者、闇の社会に支配される者
闇に迷い込む者。神という名の闇が次々と襲われ
超大作だが捲るページが止まらない!

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2026年04月18日

Posted by ブクログ

約700ページの超大作にも関わらず、先の読めないスリリングな展開に一気読みしてしまった。惨たらしいグロテスクなシーンがあるが、どこか崇高な儀礼のようである。それはカルテルのボスであるバルミロのアステカの神々に対する忠誠心や、彼に見出されたコシモの純粋さと敬虔深さが非道な拷問を儀式たらしめている。アステカの不思議な世界観がどこか彼らを魅惑的に映していた。
メキシコから日本を繋ぐスケール感と緻密な描写で織りなす至極のクライムノベルだった。

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2026年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

神の信仰の話が多かったけど、馴染みなさすぎて読むのが少し苦痛だった。
アステカ文明を後世に伝えていくことは大事なことだけど、昔とは常識とか当たり前が違うんだから、廃れた文明は人間の心の中に存在し続けるだけでいいと思う。
バルミロの残虐さがエグい。(この話の元凶は、カサソラ兄弟にアステカのことを教えたリベルタにあるんじゃないか?)
カルテルの話と、霊長類最強人間のコシモがジワジワと接近していく描写が恐ろしい。
殺人=異常、極悪、サイコパス、残虐 というイメージがあるけど、コシモの犯す殺人には全くサイコパスさ、極悪さがなくて、逆に純粋、無垢を感じてしまう。コシモの犯すどの殺人も「それは殺してしょうがない」っていう環境でしか起こらないから、同情できる。
でも純粋さが垣間見える殺人が1番普通じゃなくて怖いけどね

メキシコの麻薬社会の話から、臓器売買まで飛躍できるのがすごい。麻薬と臓器売買って現実でも結構近接性のあるものなのかな。

本名で呼ばずに、コードネームみたいなやつでファミリアたちはお互いを呼ぶから途中「ん?これ誰やっけ?」となることもあった

何も知らないうちに、激ヤバ商売に加担している人もいて(矢鈴)上手い話には裏があるとはほんと

1人、線をひいて組織に染まらなかったまとも人間パブロがいてよかった

無戸籍キッズの心臓を売る商売を思いつくってどんだけサイコパスなん!?末永まじで病気だよ
生きたままのキッズの心臓を取り出すんだぜ
終わってる…
しかも、末永はファミリアを裏切って、心臓摘出手術の様子を撮影し児ポサイトの運営に売る始末…
1番狂ってるのは末永かもしれない
殺し屋たちにどう対抗するんだろうって思ってたら、まさかの手術室の酸素濃度を下げる作戦
頭良!でも殺し屋たちは怪物もはや人間ではないから、そこを甘く見ていたんだネ➖

バルミロがリベルタにされていたことは、真実だとしてもほぼ洗脳
そんで、バルミロがコシモにしていたことも洗脳
コシモはじゅんたと接する中でバルミロの嘘、神の矛盾に気付いた
気づけなかったバルミロはバカです(ガキの時から思想を埋め込まれてるから無理もない)

550ページくらいありましたが、最後は読む手が止まらなかった!徐々に話が交わってきて、そんで二転三転あるストーリーがおもろかった!

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2026年04月02日

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自分の好きな分野
複雑なアステカ文明と麻薬カルテルの動きがモタモタせずに説明されていてとてもよかった。

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2026年04月01日

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2025年読んだ本の中で一番面白かった!
・登場人物が全員クセ強い、体デカい人多い
・物語の内容と神話との絡みにゾクゾクした
・分厚いながらもスピード感あるからすぐ読めた
・ソモス・ファミリア(俺たちは家族だ)が印象的だった

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

超傑作でした。最初から最後までずっと取り憑かれた様に読んでしまい、ここ最近読んだ日本文学の中で、個人的に断トツ飛び抜けてます。
麻薬や人身売買の裏社会の話がなんでこんなに解像度高く描けるんだと不思議でしたが、最後の参考資料のボリュームを見て納得。50冊以上て...。
ただグロければ良いという問題でなく、裏社会に巻き込まれた一人一人の描写や心境が緻密で、ずっと引き込まれてしまいます。佐藤究さん半端ない。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ良かった。
前情報なにもなく読み始めて、舞台が地球の反対側だったから遠い話だなと思っていたけれど、みんな日本に上陸してきた。
バルミロと医者が出会う部分が好き。わくわくした。バルミロは生き様がかっこよすぎる。でもこんな人日本じゃ生きていけないのよ、、自分の目標になりふり構わず行動できる人好きなんだけど、みんな日本には似合わなすぎてこの人しか生き残れないじゃない、、って終わりに向けて寂しくなった。
神とか信仰って神聖なもので到底他人が利用しちゃいけないものだよね。コシモは自分の中で神を大切にしていたけど、バルミロは自分の欲求のために神を利用してたし、医者は他人の信仰心を利用してた。
絶対映像化できないだろうから本でエンタメとしてめちゃくちゃ楽しめた。

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2026年03月13日

Posted by ブクログ

感想書いてなかった。もう何ヶ月も経つのに、この衝撃的な読書体験は忘れられない。巡り巡る因果の美しさ。テトラワカン!

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

読み終わってみて、すごく面白かった(?)。読んでよかった。
↓以下ネタバレです








善い行いが全くなく、悪い行いのみで物語が進んでいく。
コシモという主人公になりそうな予感の少年の登場は最初の方で、そのあとしばらくはもう一人の主人公になりそうな「バルミロ」を取り巻く展開になり、再びコシモが登場するまで、長かった。色々あった!そして決して強引さがなく、ようやくここまで辿り着いた!と思えるような手抜きのない丁寧な展開だった。
そこに至るまでには、残酷な描写がたくさん出てきて私自身、善悪の境界線が揺らぐ瞬間がいくつもあった。
自分を裏切った人、敵対する存在の人を殺すのは物語上仕方ないとして、だけどそこまで体を損傷する必要ある?というくらい残虐な殺し方。しかし、バルミロの宗教観、神話の内容とリンクして、残虐な行為もどこか神秘的なヴェールに包まれているかのように感じて、気持ち悪くならずに読めた。
物語も半分過ぎたころ、「悪いのがデフォルト」になって麻痺してきた。このまま悪いことだけで完結しても構わない、と思っていた。だがしかし唯一、光を感じられたのが、コシモのナイフ作りに関する純粋な興味とやる気。そして、パブロの師匠としての愛情である。正しい世界に引き戻されてしまう。かえって、バルミロたちの悪巧みがまた強調されていった。胸が苦しかった。

コシモは、やむを得ず悪意もなく両親を殺害したが、刑務所を出た後、バルミロに見つけられて犯罪の加担をさせられるのだが、終始その行動には決して悪意はなく純粋な雰囲気が漂っていることがとても印象に残る。物語の最後で、コシモは沖縄へ。残されたパブロの遺族に現金とアクセサリーを渡しに行ったのである。この行為は、普通に生きてきた人なら誰しもが持つことができる良心が、パブロとの関係において、培われた証であり、私にとっては救いだった。コシモがあの時、助かっていてよかった。
ただ、
バルミロとコシモの決戦シーンに至るまでのコシモの心情の変化が足りて無い気がした。バルミロが殺されるべきして殺される理由をわかりやすく描いてほしかったとわがままを言いたい。

犯罪行為なのは重々承知している上でバルミロと末永が、日本で心臓売買ビジネスを立ち上げるまでの、結果を出すための努力、危機管理能力には正直脱帽した。

アステカ文明の神話の説明は正直何が何だかわからなかった。ただ幼少期の洗脳とは本当に怖い。
以下、心に刻まれた文章を記録しておく。


「ルシアの心は晴れなかった。これまであまりにも恐ろしい日々を過ごしてきたせいで、心に穴が空いてしまい、何もかもがトンネルを抜けるようにその穴を通過していった。」
「あの町で育つうちに、心臓をえぐり取られたように胸に空いた穴、もうその穴を埋めることはできないし、埋めようとは思わない。だったら私はもっと空っぽに近づきたい。」
「彼女の願いは、生きながらにして風のような無になることだった。」
「その空虚さこそ、彼女の望んだものだった。だが人はみずから望んだものに傷つけられる。」
「家族は戦いを支える力の源になるが、同時に最大の弱点ともなり得る。」
「人にはそれぞれ光と影の部分があり、聖人などいない。」
「別の世界、別の夢、そこに至る通路を知ったことで、矢鈴はつらい毎日を受け止められるようになった。不満を口にせず、理想と現実を比べて、その差に胸を痛めることも無くなった。」
「ものごとのつながりに思いが至らず、背後でひしめく闇の深さがまるで見えていない」
「ナイフは芸術だから美しいんじゃない、ツールだから美しいんだ。」

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2026年05月09日

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ネタバレ

内容が重くて、私の読書スピードも遅いから読むのに時間がかかったけど、その分、一つひとつの描写を丁寧に味わいながら読むことができたと思う。沢山の要素が複雑に絡み合って、最終的には一つの大きな物語としてまとまっていく構成が綺麗だった。
これまで私が持っていたアステカの信仰に対する偏見が、この本を通して覆されたみたいで、もうとにかく、本当に面白い一冊!みんなに読んで欲しい

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2026年02月18日

購入済み

おもしろい

クライムアクションなのかな。久々に一気読みした。ゾゾっとする描写あるけど、これはしょうがない。この人の作品を読みたくなった。

#ドキドキハラハラ

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2024年08月06日

Posted by ブクログ

古代の言葉がかっこよさげに多用される犯罪小説。暴力的な描写がメインで、その気持ち悪さに目を瞑れば、ストーリーはさすが直木賞ということもあり、引き込まれる。別の世界の出来事と思って読むといいのかもしれない。

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2026年04月29日

Posted by ブクログ

初佐藤究!途中挫けそうになるも何とか完走〜!

見慣れない横文字が多くてあんまり楽しめなかったのでいつか再読することになると思う。
漫画版挟んでからにしようかな…

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2026年04月23日

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めっちゃおもしれ〜〜〜〜〜〜!
登場人物は多いけど、点と天が線になる感覚やばくてたまんね〜!となった宗教や思想が殺人や家族の在り方につながっていくのがよい

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2026年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直木賞受賞のノワール文学。タイトルと表紙を一眼見た時から只者ではない魅力を感じ、常に読む機会を伺っていましたが一気に読破。本作者やジャンルには初めて手を伸ばしましたが、その価値があるパワフルな作品でした。特筆すべきは裏社会を描く圧倒的なリアリティ(っぽさ)とゴア表現、そして物語の根幹となるアステカの狂めいた神秘描写でしょう。麻薬が支配するメキシコから逃げ出し、日本に新天地を求めたルシアによって物語は始まりますが、愛着を持ったのも束の間ブラックマーケットの仕組みの一部として破滅して行く様子は面食らいました。ここで読者は本作の大方の雰囲気を掴んだことと思います。私は覚悟しました。
時は進み、最大級の麻薬カルテル「ロス・カサソラス」のトップの1人、バルミロが命を狙われ復讐を誓い、東南アジアで道を外れた心臓外科医 末永と出会うことで物語はようやく大きく動き出します。というか、本書の特徴として厚みのある文章のうち、大半がオムニバスというか群像劇というか、それぞれのキャラクターの生い立ちや性格の描写で占められています。そのため、物語の起点を「バルミロが追い立てられ、末永と出会う」こととすると、もしかしたら1/3程度が結末までの文量かもしれません。しかし、残り2/3が退屈かと言えばそうではなく、やはり本書に欠かせない要素はここに詰まっていると言って過言ではありません。想像もつかないような悪辣な社会システム、暴力、そして連綿と受け継がれるアステカの記憶。そのどれもが緻密な取材で紡いだであろうリアリティを以て、心に迫ります。著者のインタビュー記事で作者は丸山ゴンザレス氏と親しい旨が述べられていますが、彼を知る方は宜なるかなといった印象を受けるのではないでしょうか。
さて、少し脱線したのであらすじに戻りますと、日本で"調理師"と"蜘蛛"が目をつけた「レッドマーケット」に手を伸ばす中、計画に必要な"家族"を増やして各々はその目的を進めていきます。ルシアの息子、超人的な肉体と虚無にも似た純真さを持つ「コシモ」がバルミロと運命的に出会い、アステカの神を辿りながらその神秘を求めます。血に塗れたアステカの逸話と現代の犯罪が交差した中、彼らはどのような結末を辿るのか–

感想として、様々なキャラクターがそれぞれの技能や特徴をふんだんに用いて暗躍する様は爽快感がありました。特にバルミロや末永といった巨悪は異様なカリスマを放っており、一種の憧れさえありました(と同時に現実でないことを願っています)。"家族"たちや暴力団たちにも異常性と一般性が独立して存在しており、線引きの違いで深みを演出できていたと思います。また、唯一の良心とも言える"陶器"ことパブロに対しては特に深い思い入れがあります。しかし長いこと本書を読んでいるうちに、「多分駄目なんだろうな」と負け寄りな気持ちでシーソーゲームさせられていました。やはり駄目ではありましたが、思い描いた最悪のシナリオと比較するととっても良い幕引きだったと思います。エピローグにもコシモとのつながりを描かれていますしね。物語で特に驚いた点といえば、コシモが父と道を違えるきっかけになった出来事、特に「バルミロは真にアステカとは通じていなかった」場面ですね。あそこまで祖母の教えをなぞりながら、実際にはただの狂信者に過ぎなかったというのは物語の根幹を揺るがされました。祖母とコシモ、じゅんただけがその世界を垣間見ることが出来ていたのでしょうね。それに気付かぬまま死んだのはまだ救いだったのかもしれません。
そして何より、アステカの神々の描写はえも言えぬ魅力を放っていました。神話らしく定型の名前や文言を幾度と説明され、一部しか理解できないのですが、登場人物は皆それに魅入られたり、あるいは再現されるように事態が進んだりして、アステカの狂気がジリジリ躙り寄ってくる感じはホラーにも近いかもしれません。
われらは彼の奴隷、夜と風、双方の敵。
煙を吐く鏡。
非常に唆られました。

総評として、麻薬や臓器売買を中心とした裏社会とアステカ神話のそれぞれがうまく調和し、機能して未知のおどろおどろしさを生み出していました。作者の各所への造詣の深さが説得力を増し、とても面白い作品になっていると思います。怪作と評されるのも無理はありませんが、エンタメ力を非常に秘めた一冊でした。

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2026年04月13日

Posted by ブクログ

初めはバラバラだったピースがハマって行ってしまう様子が最高だった!作品通して感じるアンダーグラウンドな雰囲気と、カタルシスに向かって着実に歩んでいく物語が面白く、ハラハラドキドキしながら最後まで一気に読んでしまった。

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2026年03月31日

Posted by ブクログ

ものすごいリアリティ
現地の人なのかと思うぐらい取材しているような感じで、犯罪の世界を覗き込む感覚だった

メインのキャラクター達がやっていることがあまりにも邪悪、善性がゼロなので、よっかかるもの、向かう先が見えない。誰が滅んでも関心が湧かない、殺伐とした感情。

一方でアステカの信仰、ドラッグ、血、が混ざり合うトランス感のある文体は、映像的な迫力も感じさせるほどで、ひとつひとつのシーンが鮮やか。

一般的なストーリー性のあるエンターテイメントというよりも、ドキュメンタリー、もしくは神話のようなものを見た気がした。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ノンフィクションと錯覚する程登場人物の背景が詳しく書かれている。それも一人二人ではなく全員についてそうなのだから作者の取材量、知識量に感服した。
ただその魅力的な登場人物たちが登場するだけで半分くらい過ぎていたので、その後に彼らの人生が交錯するところをあまり見れなかったのは残念だ。
臓器ブローカーという犯罪にアステカの儀式という視点が入るだけで見え方が変わるのは面白かった。

パブロいい奴すぎる。

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2026年03月16日

Posted by ブクログ

要はどんな話?と聞かれると答えられないが遠い国の裏社会を日本を舞台に綺麗に物語にした作品
長かったが面白く読み進めることができた

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

結末からすると結局なんだったんだという印象を受けました。
ただ、話の構想自体はすごく面白くよくねられていて、説得力がある内容でした。

遠くの国で実際にありそうな闇の仕事を日本に落とし込んでおり、読み終わるまで長いですが最後まで面白く読めました。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直木賞受賞作品です。

ひたすらに凄惨で、けれど物語に引き込まれて目を逸らすことが出来なくて、描写がリアルにグロすぎるから薄目で読み進めてしまうという、なかなかない読書体験でした。

悪者ばかりが登場するのですが、頭が切れて感心しきり。かっこいいとは全く違うし心酔するとも違うけど惹かれるというかインパクトがあって、忘れられない存在多数。
ネグレクトを守る看板の裏で行われる違法ビジネスのえげつなさ。違法臓器売買や麻薬密売等の裏社会と信仰とを同居させ、絶対的な神の力がすごすぎて倒れました。
闇深いけど、結末はあっけないかも。あれは信仰心??

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2026年02月28日

購入済み

救いはあるのか

圧倒的なディテールの細かさ、登場人物の背景描写の繊細さで殴りつけてくるような作品。
本当にそこに彼らが存在するかのようなリアリティ。
交差する思想と運命。読み応え抜群です。

#ドキドキハラハラ #アガる #怖い

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2026年01月14日

Posted by ブクログ

登場人物が皆壊れていて、この人に比べたらこの人はまだマシ、それにしたってどれも犯罪、みたいな繰り返し。途中の凄惨な描写に、私はこのページ数をかけて何を読まされているんだろうと思うこともしばしば。半ば意地で読み終えたのだけれど、どこかで、ない話でもないのかもしれないと思ってしまうのが怖い。コシモがかわいそうだった。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

本作は、序盤こそ群像劇として登場人物を丁寧に配置していく構成だが、物語が交差し始める中盤以降、一気に緊張感が高まり、読者を引き込む展開へと加速していく。点と点が線になる快感があり、読み進める手が止まらなくなるタイプの作品だ。

特に印象的だったのは、全体を覆うノワール的な空気感と、アステカ文明や麻薬カルテルといった要素が融合した独特の世界観である。暴力や信仰、欲望が複雑に絡み合い、単なるエンターテインメントにとどまらない重厚さを生み出している。こうした題材はどこか原始的でありながら、現代社会とも地続きであるようなリアリティを感じさせ、「男心をくすぐる」という言葉がしっくりくる魅力があった。

一方で、終盤のクライマックスにはやや引っかかりも残った。これまで非情かつ用心深く描かれてきたパドレの行動が、やや性急で整合性を欠くように感じられ、期待値が高かった分だけ少し消化不良を覚えたのも事実である。ただ、それを差し引いても全体の完成度は非常に高く、読後の満足感は大きい。

久しぶりに読むノワール小説として、本作は強く印象に残る一冊となった。重厚なテーマとエンターテインメント性が高いレベルで両立しており、同ジャンルが好きな読者にはぜひ勧めたい作品である。

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2026年05月06日

Posted by ブクログ

約700ページに及ぶ長編。
途中で飽きることなく、終始緊張感のある展開が続く。
麻薬や臓器売買ビジネスに関わる人々が描かれ、多くの命が奪われていく。

アステカの神が物語のテーマとなっており、生け贄として心臓が捧げられる描写が強烈。
本作で描かれる神は、キリストのように慈悲深い存在ではなく、凶悪で容赦のない存在である点が非常に興味深い。

好みは分かれるかもしれないが、読み応えは抜群で、個人的には楽しめる作品だった。

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2026年04月17日

Posted by ブクログ

リアリティが凄かった。麻薬カルテルと闇医師と小児臓器売買の話だけど、色んな人の視点で話が進みアクションや闇に対する描写が圧巻だった。臓器売買は実際にもある話だから取材力が凄かった。終始圧倒されて次から次に展開する闇医師の話が面白しかった。メキシコの神々と織り交ぜて進む信仰心の話にどっぷりでした。

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2026年03月25日

Posted by ブクログ

ふだん読まんタイプの小説やったけど、いろんな人の視点で進んでいくストーリーがどこに着地するのか気になって読み進めれた。神話とかに興味あるともっと楽しめそう。

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

メキシコカルテルのボスが殺され、メキシコが大変なことになっているとのニュースで、積読していたこちらを読もうと決意。
アステカの神についての会話や記述、スペイン語(ナワトル語?)がたくさん出てくるので、読書家ではない自分としてはやや読みづらく、Audibleと単行本セットで読んだ(正解だった)。
残忍な表現が繰り返し出てくるため、食事と同時に読むことはできなかった。不穏な空気は物語全体から消えることはなくて、想像にしない展開に息が詰まる。かと言って、あっと驚くめくるめく展開、といったわけではなく、突飛な展開、のほうが近いように感じた。クライムノベルを読み慣れていないせいなのか、そういう本なのかはわからない。
感情移入できる人間は1人も出てこない。主人公もいない(コシモなのか?)。ただ没入感が凄まじい。状況の説明が丁寧なのに無駄がない。
読後、この本は何だったのだろう?と分からなくなった。ずっと、何かが始まりそうだった。何かが起きそう。いや、起きてるんだけど、起きていないような…そして終わる。不思議な構成のように感じた。自分の読書経験の浅さなのかもしれない。

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2026年03月22日

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