【感想・ネタバレ】アフター・ユーのレビュー

あらすじ

遠い地で、見知らぬ男と海に消えた恋人――

●一穂ミチ3年ぶりとなる待望の長編

『光のとこにいてね』(島清恋愛文学賞受賞)、
『ツミデミック』(直木賞受賞)、
『恋とか愛とかやさしさなら』(本屋大賞ノミネート)と、
次々と話題作を発表する一穂ミチさん。
3年ぶりの長編となる今作は、
一穂さんが「いつか書きたかった」という、
「不在」と「喪失」の物語となりました。

互いに秘密を抱えながら暮らす
男女に訪れた突然の別れ――。
喪失を通して愛を問う、大人の恋愛小説です。

〔あらすじ〕
タクシー運転手の青吾が仕事を終えて家に帰ると、帰宅しているはずの恋人・多実がいない。
翌日以降も戻る気配がなく焦りを募らせる青吾のもとに、
<多実が見知らぬ男性と五島列島の遠鹿島で海難事故に遭い、
行方不明になった>というしらせが届く。
謎の多い事故の真実を求めて、
男の妻だという沙都子と遠鹿島へ向かう青吾。
多実の人生のかけらを拾い集める旅は、
青吾自身の過去をも照らしながら、
思いも寄らぬ場所へとふたりを導く――。

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Posted by ブクログ

分類が悩ましいですが、恋愛ミステリーかな。
一人旅に出かけた恋人が海難事故で行方不明に。しかも見知らぬ異性と二人連れだったらしい。複雑な不安を胸に恋人の消息を追う主人公を待つ真実とは・・・

設定も展開も決して斬新ではないのに、すごく引き込まれた作品です。
熱いわけでも冷めているわけでもない。ただ長い時間を一緒にいるのが当たり前だった恋人が消えたときの何とも言えない空虚・喪失感が伝わってきて、そこからは結末が気になってしまって一気読みでした。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

40歳を過ぎた2人が結婚せず同棲をして10年。
穏やかに暮らしていたけど、彼女が1泊の旅行に行き連絡もなく帰ってこない。
行方を探して彼女の故郷に行く。
そこで彼女の知らなかった過去が分かってくる…
奥さんとか彼女が出て行って探し、彼女の知らなかった一面を知る
って本、3冊目だなぁ…と思って読んだ。
ただこの本はファンタジー、ミステリー要素もあり、前に読んだ2冊とは少し違った。
2人が良くて同棲という形をとるなら問題ないと思ってたけど、捜索願1つだすにもこういう関係だと立場が弱くてなんとかしてあげたかった。
お互い大切だから、全てとは言わないけどやっぱり大切なことはその時にちゃんと伝えないといけないなぁと思った。
部屋に戻ってやっと泣けて、やっと前に進んで行けるのかな…

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あったかい話
ミステリーとファンタジーが要素がうまいこと混ざってて、わかりにくいところもあったけど、意外と受け入れられた
情景描写もキレイで舞台もいい
なんかタクシー運転手ってのが物語で意外と語りやすいんだなあ、と勝手に思った

最後の瞬間がやはり大事でありがちだけど、良いシーンだった

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

「別れ」の物語だと思いました。辛いけれど、きちんと別れを受け入れることで、人は前に進めるのだなと。また、何気ない日常がかけがえのないものなのだと改めて気づかされました。

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2026年03月13日

Posted by ブクログ

一穂ミチさんの本は初めて読んだが、表現がとても美しい。言葉が柔らかく、優しい感じがするし、その言葉が物語の内容とマッチしていて、読んでいてありありと情景が浮かぶようだった。景色の描写が素敵だと感じた。特に深夜の海辺沿いの電話ボックス。真っ暗闇の中、星が光り、電話ボックスの電話から死んだはずの恋人の声がする…美しいと思った。主人公が亡くなった恋人を回想する場面も何度もあるが、そのどれもが特別な思い出じゃなく、なんとなく一緒に過ごしてきたありふれた毎日。スーパーで、家の中で、電話越しで…その日々が美しく、儚い。恋人の秘密だけでなく、主人公の出生の秘密や、恋人が幼少期過ごした遠鹿島の秘密に迫っていくのも面白かった!めっちゃいい本だった!

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

一言メモ、いつこの世を去ってもいいように、言いたいことは言っておかないと

イメージ配役
青吾…すだまさきさん
多実…ありむらかすみさん
沙都子…ながさわまさみさん

面白かった。登場人物が私にとってちょうどよく、ストーリーがつかみやすい。過去の人間と話せるような?不思議な要素も加わり、一筋縄ではいかないストーリー。もしかして、生きてたりするのかな…
このあと、一人一人どうなるのか、想像をかき立てられる。

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2026年02月27日

Posted by ブクログ

大切な人がいなくなる、、帰ってくる予定の日に帰ってこない。しかもこんな時になって初めて相手の背景を知らなかったことを知る。普段の生活では感じないことをいなくなって初めて、、て読み始めてから少しずつ予想とは違う流れで先が気になり、一気に最後まで読んでしまった。これが小説の良さ、と言うか誰も知らない場面を違う方向から描かれている時の、流れがいい時の気持ちよさがたまらない。引き込まれる。悲しいんだけど、読後感は悪くはなかった。

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

相変わらずお上手

すごーく先が気になる
そんなお話でした
情報の出し方、タイミングがうまいんよね
さすがの一穂ミチさんですわ

まぁ、情報を出す手段がファンタジーなんだけどね
むしろこの出し方をキープするためのファンタジー設定だったのかな?とも思えました

そしてなんだかよく分からない感情がたくさんもつれ合って、なんだかよく分からない悲劇を生み出している
だけど結局人間の感情なんてましてや他人様の感情なんて結局よく分からんのですよ
よく分からないとことが正常なのです

突然いなくなった人の感情を探すための旅

最後に分かったのは、自分の感情だったのかも
自分の感情がはっきりと分かったことで、ちょっと前に進めるようになるのかも

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

大切な人を失ったあとにその存在の重さを知る。何気ない日々でも大切な気持ちは伝えておくこと、聞いておくことって大事だなって。傷みを抱えながら進んで、優しさに触れて、ミステリー要素もあって予想外の真相が明らかになっていくのは読み応えがあった。

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

良かった…
一穂ミチさんの作品では一番好きかも…

タクシー運転手の青吾が仕事を終えて帰宅すると、旅行から帰宅しているはずの恋人・多実がいない…
戻る気配のなく焦りを募らせる青吾のもとに、多実が男と五島列島の遠鹿島で海難事故に遭い、行方不明になった…という知らせが届く
成り行き上、男の妻と共に事故の真相を求めて遠鹿島へ向かった青吾…
その島は思いも寄らぬ場所へと二人を導く…

島で見つけた電話ボックスで、いなくなった多実に青吾が電話をかけるシーンはちょっとファンタジーだなぁ…と思ったが…
『あの本、読みました?』で一穂ミチさんご本人が
「真相を知っている人がいないので、誰の口から語らせるのか?を考えた時のウルトラC…」と言われたのを聞いて合点…当たり前だけど
改めて作家ってすごいな〜と思った!
気づいてみれば恋人の写真もない恋愛…って私はすごく共感できて、二人の関係がすんなり入ってきたのも物語に没入できた理由だと思う…
最後は涙が溢れて止まらなかった

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

40歳同棲で結婚しない多実さんと青吾さんの関係。
事実婚のため凄まじい喪失感とは裏腹に社会から蔑ろにされてしまい、憤る清さん
遺体も見つからず、葬儀は死者をともらうだけでなく、残された人の寂しさを整理する儀式と言う考えに共感。
沙都子さんのキャラクターも独特で立っている
終盤の怒涛の展開にビックリしました
初めて読んだ一穂ミチ作品凄く

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

10年も同棲していた彼女が、長崎沖の海難事故で帰らぬ人となってしまう。彼女は見知らぬ男と一緒だった。二人の関係は、果たして??

離島が舞台で人間関係が濃密で複雑ではあったが、少しずつ謎が解けていくのは面白かった。彼女の意図がわかり、もう感謝しかないよなぁ。ファンタジーだったけど、この程度なら許容範囲。


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2026年03月10日

Posted by ブクログ

いつもそばにいた人が、突然いなくなってしまったら
青吾と長年一緒に暮らしていた多実が海難事故で行方不明に
青吾の前に、多実と一緒に遭難した出口波留彦の妻、沙都子が現れる
この掴みどころのない沙都子のキャラクターが、なかなかいい
青吾と沙都子は2人の行動の手がかりを探しに五島列島の島に行く
美しい島での過去を探るミステリを軸に、今ではほとんど使われないテレフォンカードと電話ボックスを使ったファンタジー要素がストーリーにより深い味わいを生む
「お先にどうぞ」とすぐに譲ってしまう多実の癖
読み終わって「アフター・ユー」というタイトルが、なんともせつない
じっくり味わって読んだ作品でした

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物みな、訳ありな過去をもっていた。
多実さんの失踪は巻き込みだったし、悲しい結末だった。転覆の原因を作った人物には驚いた。まさかの人物だった。

名前を呼んでも、多実さんの声をもう聞くことはできない。いなくなって初めて気付いた、多実さんの優しさや愛があった。ラストにかけては青吾がかわいそうでならなかった。大切な人を失った青吾も沙都子(行動力があって好きなキャラ!)も、幸のある人生を歩んでほしい。

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

火サスのように、離島の因習と過去が明らかになっていき、ちゃんと自分が愛されていたことを知った

最終ページで涙腺はどこかに飛んでいった

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

恋人がある日突然水難事故に遭って帰らぬ人となったら?しかも恋人は、知らない男と2人で見知らぬ島へ行き、船に乗っていたという。
お互い恋人と旦那という最愛の2人をわけもわらぬまま亡くした青吾と沙都子。2人は大切な人の遺した思いを探るために遠鹿島へ向かう。
喪失と向き合い、どう乗り越えるのかという話だが、島の公衆電話で過去の多実と電話が繋がったり、青吾の母親が島で幼い多実と交流していたりと単純に死を乗り越える心の物語ではなく、ファンタジー要素とミステリー要素、死の真相を探る謎解き要素もあり色々な角度から楽しめる話。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

恋人の死の真相を探る話。登場人物たちの関係が複雑な王道ミステリー。
悲しい話でも、一穂さんらしいユーモアと優しさがところどころに見られて嬉しかった。
亡くなった恋人と公衆電話でテレホンカードを使って会話する場面など、ファンタジックで懐かしい雰囲気もあった。

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2026年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一穂先生の本は大好きで、新刊が出るたび読ませていただいてます。

今回はちょっと珍しいミステリー風のお話。
突然失踪した恋人が遠鹿島というところで同行していた男性と一緒に海難事故に遭い亡くなった、と知り、その奥さんと一緒に彼らがどうして2人でいたのか、どんな想いでどこへ行こうとしていたのかを探るお話です。

基本的にわたし自身はミステリーを読まないので、亡くなった2人の謎にどんどん引き込まれ、とても楽しく読めました。わたしですらなんとなく犯人はこの人かな、という予想が当たったので、ミステリーを期待される方には合わないと思います。
あくまでミステリーはお話を彩る要素であり、メインはヒューマンドラマです。
電話ボックスで死んだ人と電話できてしまうというファンタジー要素は少し引っかかったものの、読み進めているうちにちょっと不思議な話というジャンルで受け入れればそれほど気にならなかったです。死んだ人の電話からヒントを得てミステリーの謎解きが進んじゃうのはちょっとご都合ではありますが、一穂先生の描写に、胸が苦しくなりながら読み進めました。

個人的に、お話として良かったのが同行している沙都子の存在かなと思います。一穂先生らしい、ちょっと変わった女性で、とにかく前向きで行動力があって、でも押し付けがましさを感じないのは、その裏表のない相手をちゃんと気遣える性格のおかげでしょうか。主人公がおとなしくくらい雰囲気の男性だけに、彼女のパワーがお話を明るく進めてくれます。そして読んでいて嫌味がないのがとても気持ちがいい。

こういうミステリ調のお話って情報を開示する量やタイミングが難しいと思うのですが、自然と増えていく情報にストレスなく読め、中盤からは続きが気になって夢中で読み進めてしまいました。

最後、謎を解き明かした後は、やっぱり先生の描写にホロリとさせられてしまいました。最後のあれはよくあるあれすぎましたけど、でもやっぱり先生の描写と、これまで応援してきた主人公の気持ちを思うとくるしくなります。

気づけば2人とも大好きになってしまっていたので、大事な人を亡くしてしまった彼らが、これから前を向いて一生懸命生きていければいいなと思いました。
こんなに応援したくなったのは初めてかも。

また時間をおいて読み返したくなるような、彼らに会いたくなるような、素敵なお話でした。

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

『弔いという儀式は、死者の魂をあちらに送ると同時に、生者の魂をこちらに繋ぎ止める役割を持つのだろう。』
本当そうだな、と思った。

過去と現在、何人もの人の人生が交差して、すごく引き込まれる話だった。
テレホンカードと公衆電話、なくてはならないアイテムだったのかもしれないけれど、そこだけファンタジー感が出ていて。
少し心がざわついた。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

一穂さん4冊目。暗い内容が多い。今回はミステリーとファンタジーも加味されていたが、なかなかサクサクとは行かなかった。
10年も一緒に暮らしていながら、相手のことを何も知らない青吾と、相手構わず突き進む沙都子。二人のパートナーが一緒に行方不明になったことから二人の調査が開始される。次々と明らかになる事実。殺人事件が殺人事件を呼んでいく。
残された二人が接近するのかと思うとそうではない。時空を超えたパートナーとの電話が秘密を解き明かす。色々な要素が絡みあった内容なのに、何故か歩みが遅い。てんこ盛りに盛りすぎたのかも知れない。
タイトルの「お先にどうぞ」が出てくるのは、ほとんど最後の場面。納得したような、してないような。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

事故の真実を求め、男の妻だという沙都子と
遠鹿島へ向かう青吾。その島で、彼らは意外な
真実へと辿り着く。

読み終えた後、何だか複雑な気持ちになった。
青吾も沙都子も、これで次の一歩を踏み出す事が
できるのだろうか(沙都子は踏み出さなければ
ならない状況だが)
絡み合う人間関係、隠れていた真実が露わ
なっていく過程は面白かった。
閉鎖的な島。その場所で起こったかつての事件、
そこから全てが始まった。
意外とミステリーで、頁をめくる手が
止まらなかった。

ただ、途中のテレフォンカードのくだりは、
賛否両論あると思う。
ファンタジー要素はあまり必要ないような気も
するが、実際、手掛かりにはなっているわけ
だし‥

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

男女2人で乗ったボートが海難事故に遭い、その行方や2人の関係性を男性の妻と女性が同居している男性が協力し探す展開まではミステリアスで良かったのですが、最後はあの終わり方で良かったのか、と疑問が残りました。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

⭐️4とつけたけど、本当は3.5かなあ。

過去と現在を繋いで人の因縁とか出会いとか別れとか、出てくるのだけれどどうにもそれがまどろっこしい。
公衆電話の場面は「次はどうなる?」と読まされたけど。

所々に、私が作者の一穂ミチさんに期待する胸に迫る描写があるのだけれどやはりお話がちょっとまどろっこしかったかな。
最後に一気に盛り上がるけど、それまでがまどろっこしかったかな。

って、「まどろっこしかった」を3回も使ってしまった。
つまりは面白いものを書き続けるって難しいんだな、と思ったってこと。
やっぱり⭐️3にする。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

ああ、この手の話かと思いながら読み始めた。行方不明になった恋人を探す主人公が知らなかった恋人の姿を知っていくやつね、と。しかも謎解きの大事な部分にファンタジー要素があったり、主人公の青吾の言動がしっくりこなくてモヤモヤする部分があったり、決して好みの話ではなかった。
でも、五島列島の島のイメージが明確に伝わる丁寧な描写や、喪失の先にある希望や、人が人を想う気持ちの尊さが繊細に描かれていて、しっとりと心に残る一冊だった。今、そばにいる人との時間を大事にしたいと心から思った。

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

長崎県五島列島が舞台の物語。。。

《今》身近な人との《時間》大切に………………

ミステリー要素とファンタジー要素ミックスで!

《公衆電話》出てくるねんけど懐かしい。。。
今は殆ど見かけなくなったよねぇ。。。
10円硬貨電話機の上に積んでかけたよなぁ。。。
通話時間終了迫ってきたら『ブーッ』て鳴って………

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

突然失踪した恋人が、自分の知らない男性とともにとある離島で海難事故に遭ったと知らせが入った。男性の妻と事故の真相を追ううちに、主人公は恋人と自身の出会いに関する、とある秘密に触れることとなる。
真実が明らかになりゆくラストにかけては面白かった。が、ミステリーとして読むべきではないかな···。
多実が青吾との明日を望んでいたことを、言葉ではないものによって知らされるラストシーンで、青吾は多実の不在に打ちのめされる。と同時に多実の思いが青吾にとって救いであってほしい。

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2026年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでから感想書くのがかなり遅れてしまった。
最後死んでしまった原因とかとばっちりな気がするし、
喪失がテーマが感じがしなかった。

テレホンカードの使い方が物語進めるために、小出しにヒントを与えてる感じがして、最愛の人と電話つながっても感動しなかった。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

真実に向き合う勇気を知れる小説。

同棲していた彼女が海難事故遭い行方不明・・・
そして、見知らぬ男と列島に行っていることを知る。

全ての過去が明らかになった時の衝撃と虚しさが辛かったです。
また、最後のシーンがあまりにも切なく辛かった。

公衆電話での出来事はファンタジー感はありますが、
声を聴けることに唯一の方法に執着する気持ちもなんとなく理解ができます。

列島や村での仕来りに縛られる辛さもあり、総合的に辛い部分が多いです。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

タクシー運転手の青吾が共に暮らしていた多実が、旅行に出たまま失踪。彼女は見知らぬ男性と一緒だった。青吾はその見知らぬ男性の妻沙都子と共に、二人の足跡を追って遠鹿島に向かう。好悪そして善悪、そのどちらでもない何かの入り混じった閉鎖的な島の中で、小さな欠片が繋がり始め、やがて思いもよらない過去が浮かび上がってくる。思いの外にミステリーだった。それは良いのだが、その鍵となるのが秘密のテレホンカードと公衆電話なのが微妙‥ただこの物語においては、その設定がないと謎があることすらわからないままに終わるのも確かではある。
この物語では青吾と沙都子がそれぞれにと次の一歩を踏み出すところまでが描かれる。多実のために青吾が泣けたラストは良かった。
青吾の使う大阪言葉、会話も地の文も、自然で心地良い。著者さんがネイティブかつ大阪言葉が好きだからだろう。全体にこれまでに読んだ一穂ミチさんの作品に較べ、どこかさらっと明るい印象だった。海と島が主な舞台だからだろうか。
それにしても青吾が多実の写真を一枚も持っていなかったのはなぜ? スマホ写真が一枚もないって??

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

面白かった!色んな物語が絡み合って、最終的に解決していく、ミステリー的な要素もあって楽しかったです。
離島が舞台で、離島ならではの排他的な(実際さどうかわかりませんが、この本の中では!)ところ、絶対権力者との泥沼背景、家族ぐるみのどす黒感情、そしてちょっと人の優しさ…などなどが盛り沢山のストーリーでエンタメ的に楽しめました。
色々泣けるポイントがあったのですが、個人的には青さんの幼少期回想シーンが1番泣けました。

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2026年02月09日

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