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中学の国語教師・檀(だん)は、猫を愛する奇妙な2人組の小説原稿を生徒から渡される。さらに檀は他人の明日が少し観える力を持つことから謎の集団とも関わり始め……。作家生活20周年超の集大成。一大エンターテインメント長編!《解説・大矢博子》
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Posted by ブクログ
文体が読みやすく、なにより現代に生まれるからこそ感じる不満や問題などを交錯して描かれているのが良かった。 読み終えるだけでは、自分の未来や考えについて希望やポジティブな気持ちを感じるわけではないが、解説を読むことによって実感した。
伊坂幸太郎を読んでいるなあと実感しながら読む。ニーチェかあ。面白いけれどよくわからないのよね。ニーチェも、ああいまニーチェを読んでいるなあと実感しながら読むな、そういえば。ロシアンブルとアメショーのコンビがとても良かった。
伊坂幸太郎さんの作品は好きで今回も楽しませていただきました。 テーマになっている 「ツァラトゥストラはこう語った」を読後し各々の思ったことを片手に読み進めていくとより一層没頭できそうだと思いました。 勿論読まなくても、物語として驚く仕掛けがあり、驚きで二転三転することができる作品です。
並走する2つの物語。それは交わることのない世界線かと思いきや、急に交わり、さらにもう1つのストーリーも絡み合い、衝撃の温かいラストへ帰結していく。 これぞ伊坂ワールド。という感じ。久々に読んだけどやっぱり楽しめた。
別の物語かと思いきや違う。 パラレルワールドでもない。 二つの物語が合わさった時の感動と言ったら…! 伊坂さんってやっぱりすごい。 現実離れしているけど、とても面白かった。
ネコジゴハンター目線の物語と、先生目線の一見関係ない二つの物語が並行に進んでいき、ある時点で交わりだしたときに、ここは繋がっていたのかという爽快感と共に読み進めることができた。 話が重すぎるわけでもないが、自分だったらどう行動するのかと考えさせてくれる楽しさもあり、久々に伊坂幸太郎を読んだがこんなに...続きを読む読みやすかったっけと驚いた一冊だった。 自分が納得できる生き方と死に方を。
ネコジゴハンター!! 伊坂作品には欠かせない、軽妙な悪党コンビ! 主役ではないが、この手のキャラがでてくる作品にハズレなし!! さらに主人公のちょっとした特殊能力も万能とは程遠いのが、物語をいい塩梅に仕立て上げてる! 物語としては、ちょっとした特殊能力をもつ主人公の壇先生(学校の先生)が、いつのま...続きを読むにやらテロリストを止める羽目になっている話。 作中のテロリスト達の動機はわかるが、何故そうするかに疑問をもっていたが、伊坂先生の巧妙な話運びにすっかり、夢中になり、全然謎解きに気づけなかった。 「さよならジャバウォック」でも感じだが、物語に入り込みすぎて、謎解きというか、推理とかしてる暇もないぐらいに楽しんでしまう。すごい。。。。 今回出てくる、猫好きコンビの愛称がアメショーとロシアンブル。ぜひ、ノルウェージャンやヒマラヤンも出して、スピンアウト作品を作って欲しい。
非常に「ちょうどよい」エンターテイメント小説であった。 この、伊坂氏の現代版おとぎ話とでも言うべき小説の何がちょうどよいかと言えば、その「爽快さ」である。 いつぞやのニュースや、どこか最近見かけたような「悪」がいる。それらと対峙する分かりやすい「正義」が悪戦苦闘する。現実世の中がそう単純なもので...続きを読むはなく、「悪」は跳梁跋扈するばかりであるが、小説の中で繰り広げられる、悪く言えば単純な、良く言えば、そうあって欲しい理想的なエンターテイメントが繰り広げられ、日常で溜まった脳や心の澱が流されていくような気持がする。 その中にあって、「悪」に対する復讐を試みる「悪」が登場し、我々の心の水面に石を投じてくる。この作品を通じて、「復讐」というものが、常に存在する。その「悪」の復讐が叶って欲しいと願ってしまいすらする。 楽しい小説でございました。
一般的に、伊坂幸太郎作品の中でもかなり評価の分かれている作品だと思う。伊坂作品では象徴的な小説や文学が物語のKeyとなることが多いが、今回は哲学の中でも難解だという噂のニーチェ『ツァラトゥストラ』の中の 『永遠回帰』やら 『人生で魂が震えるほどの幸福があったならば、それだけでそのために永遠の人生が必...続きを読む要だったのだと感じることができる』『これが生きるということだったのか、よし、もう一度』 という訳のわからない屁理屈やらが どうやらKeyとなっているようで 「わけがわからない」という感想が 踊っている。 …とB氏が批評した。 「何言っているんだ!」 と、伊坂ファンのA氏は強弁する。 「これは近来希に見る、社会派小説と思弁小説とエンタメ文学の融合する傑作です!!」 「ネタバレになるので詳細は避けますが、入子構造というカラクリを仕掛けてまで、描きたかったのは、伊坂幸太郎が長い間求め続けてきた〈小説を書く意味〉ということなのだと私は思うわけです」 「アメショーとロシアンブルが物語途中で、何度もこれは物語の登場人物の描写の一つだと主張することは、まるで伊坂幸太郎の〈産みの苦しみ〉そのものです」 「壇先生の『先行上映(未来予知)』能力も、物語の頁を少し先に捲ることなのか、それとも繰り返す物語の過去を見る能力なのか、伊坂幸太郎の試行錯誤の体験そのものでしょう」 「物語の9割は絶望の物語ですが、『今まで我慢していたんだ。最後くらい、自分の勝手を通らせてもらってもいいんじゃないか?』というある登場人物の告白によって絶望を希望に変える仕組みを、伊坂幸太郎は読者に提示しています。わかりにくいと言えば、わかりにくい。わかりやすいと言えば、わかりやすい。そもそも、人生て、そんなもんでしょ」 C氏は2人の主張を聴いて呟く。 「思弁小説とエンタメの融合、ホントに融合してるのかね。ケネディ暗殺事件の現場写真に写っていた謎の女性、バブーシュカ・レディの様に、Keyは知っている人知っているけど、知らない人は知らない。面白いね。 ⸺だけれども、バブシューカ・レディなんて、読者などは気にしない。そんなこと気にしているのは、A氏、B氏ぐらいなもんですよ。読者はみんな楽しい話を読みたいんです。だから、今回は傑作の部類に入るんじゃないかな。」
あぁ〜こういうとこ、これぞ伊坂幸太郎節…となるシーンや言葉遊びが多くて今回もとっても楽しめた面白かった やっぱり伊坂さんの作品の特徴でもある、徐々に物語が繋がっていくところは本当に気持ちがいい。というか他の本によくあるような“大どんでん返し”とかじゃなく、このシーンで全てが覆る!とかでもなく、 「...続きを読むあ、あれ?いまの一文…。ん…?気のせい、、ではないよな??えっ、、?」 ってこっちがするする読んでる文章の中に急に気付かされるのがとにかく楽しい。無造作に散りばめられたパーツたちがゆっくりゆっくりハマっていって、そのハマり方がこっちを置いていかないというか。 とかく、今回の本は作中作の書かれ方が面白くて、いつも私が本を読んでいるときは登場人物たちがシルエット(服とかは着ているけど顔はのっぺらぼう)で頭の中を動いてるんだけど、いきなりそののっぺらぼうたちがこっち(本を開いている私)をじっと捉えたように見つめてくるシーンもあって、なんかドキッとしてしまったなぁ 同じ本を2度読むことは全くしない私だけど、これはもう一度読んでゆっくりとひとつひとつを回収していくのもいいな、と思った。私が苦手なヒヤヒヤドキドキのシーンもなく軽やかに読めるのも好きでした。
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伊坂幸太郎
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