【感想・ネタバレ】ペッパーズ・ゴーストのレビュー

あらすじ

中学の国語教師・檀(だん)は、猫を愛する奇妙な2人組の小説原稿を生徒から渡される。さらに檀は他人の明日が少し観える力を持つことから謎の集団とも関わり始め……。作家生活20周年超の集大成。一大エンターテインメント長編!《解説・大矢博子》

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Posted by ブクログ

文体が読みやすく、なにより現代に生まれるからこそ感じる不満や問題などを交錯して描かれているのが良かった。
読み終えるだけでは、自分の未来や考えについて希望やポジティブな気持ちを感じるわけではないが、解説を読むことによって実感した。

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2025年11月28日

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伊坂幸太郎を読んでいるなあと実感しながら読む。ニーチェかあ。面白いけれどよくわからないのよね。ニーチェも、ああいまニーチェを読んでいるなあと実感しながら読むな、そういえば。ロシアンブルとアメショーのコンビがとても良かった。

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2025年10月31日

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ネタバレ

10/20くらいから10/23

面白かったー!!!手が止まらない!!
最初のネコジゴの話面白くて、これが本編じゃないんだ〜しょんぼり…ってなってたら!!まさかの!!!

特異体質な設定から、キャラクターに背景に、散りばめられた要素に…無駄なところがない感じで、とてもよかったな。終わり方もホワイトラビットみたいなモヤモヤ感もなくて、伊坂幸太郎のこと好きになった。かも。

結局今をどう生きるかだよね〜う〜ん。
マンクスはかわいい。

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2025年10月23日

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ネタバレ

一度読み出すと止まらない…
自分の言動は誰か創作者の手によって操作されているような気がすると話す登場人物がいて、
ドキっとしちゃいました。
小説そのものの良さを最高に活かした作品で
すごく面白かったです。
ニーチェについては名前しか知らなかったので、
この機会にどんな哲学者だったか調べてみようと思います。

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2025年10月20日

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伊坂幸太郎さんの作品は好きで今回も楽しませていただきました。

テーマになっている
「ツァラトゥストラはこう語った」を読後し各々の思ったことを片手に読み進めていくとより一層没頭できそうだと思いました。

勿論読まなくても、物語として驚く仕掛けがあり、驚きで二転三転することができる作品です。

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2025年10月16日

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並走する2つの物語。それは交わることのない世界線かと思いきや、急に交わり、さらにもう1つのストーリーも絡み合い、衝撃の温かいラストへ帰結していく。
これぞ伊坂ワールド。という感じ。久々に読んだけどやっぱり楽しめた。

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2025年10月15日

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ネタバレ

相変わらず読みやすい。現実と小説が重なるところは本当にわくわくする。ワクワクさせるのがうまいなぁと思う。あと、実写化して欲しいなぁ。ロシアンブルとアメショーのキャラがいいから、動いたら楽しいだろうなぁ。アメショー、ハラショー、松尾芭蕉

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

"難しさ"が一切ないから一気に読める、エンターテインメントな作品です。
今どき珍しく、登場人物一覧なんかあったりして、どうしたの、と思いながら読んでたけど、読み進めると、なるほどな!と思わず声が漏れるほどの構成でした。私もテロ解決後のその後、"彼ら"の「その後」が気になっていました。しっかりかゆいところに手が届く書きっぷり、読者を置いてかない秀逸さ、さすがです。
面白かったなあ〜。あっちの世界とこっちの世界行ったり来たり、で結局、小説の世界なのか、現実の世界なのか、真相わからないままなのに、なんかわからないけど続いていくんだね。続編が出たらまた読みたいです。

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2025年09月12日

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現実なのか小説の中なのか…不思議な空間だった
それを物語の中でも話してるのがまた不思議な感覚

伊坂先生はコミカルに真理をついてくるのが好感持てる

何より、今回のお話で一番の立役者は壇先生のお母さんだと思った
何かにぶち当たったら『ヘディング』心の中で思うようになった

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2025年12月14日

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ネコジゴハンター目線の物語と、先生目線の一見関係ない二つの物語が並行に進んでいき、ある時点で交わりだしたときに、ここは繋がっていたのかという爽快感と共に読み進めることができた。
話が重すぎるわけでもないが、自分だったらどう行動するのかと考えさせてくれる楽しさもあり、久々に伊坂幸太郎を読んだがこんなに読みやすかったっけと驚いた一冊だった。
自分が納得できる生き方と死に方を。

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2025年11月26日

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ネコジゴハンター!!
伊坂作品には欠かせない、軽妙な悪党コンビ!
主役ではないが、この手のキャラがでてくる作品にハズレなし!!
さらに主人公のちょっとした特殊能力も万能とは程遠いのが、物語をいい塩梅に仕立て上げてる!

物語としては、ちょっとした特殊能力をもつ主人公の壇先生(学校の先生)が、いつのまにやらテロリストを止める羽目になっている話。

作中のテロリスト達の動機はわかるが、何故そうするかに疑問をもっていたが、伊坂先生の巧妙な話運びにすっかり、夢中になり、全然謎解きに気づけなかった。

「さよならジャバウォック」でも感じだが、物語に入り込みすぎて、謎解きというか、推理とかしてる暇もないぐらいに楽しんでしまう。すごい。。。。

今回出てくる、猫好きコンビの愛称がアメショーとロシアンブル。ぜひ、ノルウェージャンやヒマラヤンも出して、スピンアウト作品を作って欲しい。

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2025年11月21日

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非常に「ちょうどよい」エンターテイメント小説であった。

この、伊坂氏の現代版おとぎ話とでも言うべき小説の何がちょうどよいかと言えば、その「爽快さ」である。

いつぞやのニュースや、どこか最近見かけたような「悪」がいる。それらと対峙する分かりやすい「正義」が悪戦苦闘する。現実世の中がそう単純なものではなく、「悪」は跳梁跋扈するばかりであるが、小説の中で繰り広げられる、悪く言えば単純な、良く言えば、そうあって欲しい理想的なエンターテイメントが繰り広げられ、日常で溜まった脳や心の澱が流されていくような気持がする。

その中にあって、「悪」に対する復讐を試みる「悪」が登場し、我々の心の水面に石を投じてくる。この作品を通じて、「復讐」というものが、常に存在する。その「悪」の復讐が叶って欲しいと願ってしまいすらする。

楽しい小説でございました。

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2025年11月20日

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一般的に、伊坂幸太郎作品の中でもかなり評価の分かれている作品だと思う。伊坂作品では象徴的な小説や文学が物語のKeyとなることが多いが、今回は哲学の中でも難解だという噂のニーチェ『ツァラトゥストラ』の中の
『永遠回帰』やら
『人生で魂が震えるほどの幸福があったならば、それだけでそのために永遠の人生が必要だったのだと感じることができる』『これが生きるということだったのか、よし、もう一度』
という訳のわからない屁理屈やらが
どうやらKeyとなっているようで
「わけがわからない」という感想が
踊っている。
…とB氏が批評した。

「何言っているんだ!」
と、伊坂ファンのA氏は強弁する。
「これは近来希に見る、社会派小説と思弁小説とエンタメ文学の融合する傑作です!!」
「ネタバレになるので詳細は避けますが、入子構造というカラクリを仕掛けてまで、描きたかったのは、伊坂幸太郎が長い間求め続けてきた〈小説を書く意味〉ということなのだと私は思うわけです」
「アメショーとロシアンブルが物語途中で、何度もこれは物語の登場人物の描写の一つだと主張することは、まるで伊坂幸太郎の〈産みの苦しみ〉そのものです」
「壇先生の『先行上映(未来予知)』能力も、物語の頁を少し先に捲ることなのか、それとも繰り返す物語の過去を見る能力なのか、伊坂幸太郎の試行錯誤の体験そのものでしょう」
「物語の9割は絶望の物語ですが、『今まで我慢していたんだ。最後くらい、自分の勝手を通らせてもらってもいいんじゃないか?』というある登場人物の告白によって絶望を希望に変える仕組みを、伊坂幸太郎は読者に提示しています。わかりにくいと言えば、わかりにくい。わかりやすいと言えば、わかりやすい。そもそも、人生て、そんなもんでしょ」

C氏は2人の主張を聴いて呟く。
「思弁小説とエンタメの融合、ホントに融合してるのかね。ケネディ暗殺事件の現場写真に写っていた謎の女性、バブーシュカ・レディの様に、Keyは知っている人知っているけど、知らない人は知らない。面白いね。
⸺だけれども、バブシューカ・レディなんて、読者などは気にしない。そんなこと気にしているのは、A氏、B氏ぐらいなもんですよ。読者はみんな楽しい話を読みたいんです。だから、今回は傑作の部類に入るんじゃないかな。」

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

あぁ〜こういうとこ、これぞ伊坂幸太郎節…となるシーンや言葉遊びが多くて今回もとっても楽しめた面白かった
やっぱり伊坂さんの作品の特徴でもある、徐々に物語が繋がっていくところは本当に気持ちがいい。というか他の本によくあるような“大どんでん返し”とかじゃなく、このシーンで全てが覆る!とかでもなく、

あ、あれ?いまの一文…。ん…?気のせい、、ではないよな??えっ、、?」

ってこっちがするする読んでる文章の中に急に気付かされるのがとにかく楽しい。無造作に散りばめられたパーツたちがゆっくりゆっくりハマっていって、そのハマり方がこっちを置いていかないというか。
とかく、今回の本は作中作の書かれ方が面白くて、いつも私が本を読んでいるときは登場人物たちがシルエット(服とかは着ているけど顔はのっぺらぼう)で頭の中を動いてるんだけど、いきなりそののっぺらぼうたちがこっち(本を開いている私)をじっと捉えたように見つめてくるシーンもあって、なんかドキッとしてしまったなぁ
同じ本を2度読むことは全くしない私だけど、これはもう一度読んでゆっくりとひとつひとつを回収していくのもいいな、と思った。私が苦手なヒヤヒヤドキドキのシーンもなく軽やかに読めるのも好きでした。

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2025年11月08日

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伊坂作品らしい個性的なキャラクターが登場し、伏線や意外な展開が随所に盛り込まれて“伊坂作品の全部乗せ”のような楽しさがあった。伊坂作品に出てくる"悪い人”、不思議と憎めないんだよな。
登場人物の「ニュースはたいがい嫌な話しか取り上げない。ごく普通のいい話はニュースにならない」という言葉が印象的で、悲観的なニュースや不確かな情報に流されずに日常の中にある小さな希望をしっかり見つめようと思えた。

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2025年10月22日

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他人の未来を見ることができる中学教師の壇先生。
生徒が虐待されているかもしれないと疑いを持った壇先生は、未来を見る力を使って生徒を助けようとする。
さらにネコジゴに制裁を加える二人組も絡んできて…。
伊坂幸太郎さんワールド全開のエンターテイメント小説。

あー、面白かった!
ストーリーは言わずもがな、キャラクター、細かなあれこれがピッタリはまっていく快感、視点を変えて読む楽しさ、どれをとっても面白い。
久しぶりに伊坂さんの作品を読んだけれど、読んで損はない作家さんだと思う。
読み始めてすぐに引き込まれてしまった。
ニーチェなんて読んだことがないけれど、登場人物たちと一緒に哲学を考えた。
被害者遺族の方たちの「誰にも迷惑をかけずに真面目に生きている自分たちがなんでこんな目に遭うんだ」という思いは、多くの人が共感できるのだはないだろうか。
生きていると、とんでもなく不幸な目に遭うことは多々あるし、不公平だと感じることもたくさんある。
それをどうやって自分のものにしていくか、受け入れて手放していくか、それこそが人生だと思う。
とはいえ、「もう一度!」と思えない私は、まだまだ人生を生きられていないのかもしれない。
「喜びのほうが、深い悩みよりも深い。」
そうなのだ。
どんな悲しみも苦しみも悩みも、ほんの小さな喜びには勝らない。
良いニュースは語られないけれど、実は周囲に良いできごとはたくさんある。
そのことを思い出せたことがうれしく、読んでよかったと思えた。

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2025年10月15日

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初・伊坂幸太郎作品。
現実と、生徒の作品が交差する時、
最初のワクワクが倍になりました。

サークルのメンバーが、
壇先生の想像した結末を迎えていることを
私も強く願いながら、最後まで楽しませて
もらった。

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2025年10月12日

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猫好きなので..アメショーとシアンさんコンビに頑張ってもらいたい!と思いながら読みました。
また違う作品で登場してほしいなー
蜜柑と檸檬みたいで微笑ましい
マリアビートルを読み直しちゃいました。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

伊坂幸太郎らしく、風呂敷を上手く畳むなぁ、という印象でした。物語中の物語が実は実在する誰かだった、みたいな入れ子の展開は斬新に感じました。
猫にはさらに優しくしよう、そう思える作品でした。

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2025年10月01日

Posted by ブクログ

飛沫感染によって未来が見える国語教師の行く末とその教え子の女子中学生が創作する虚構の世界、交わるハズのない世界が交わったとしたら⁉️

映画で例えるなら、エンドロール後も席を立たずに鑑賞してくださいという感じの作品でした❗️相変わらずの伊坂さんらしい展開と最後はもう一捻りが加わっていて、最近出版されている長編では結構惹き込まれました。

余談ですが、最近ジャッキーチェンの出演する映画、ベストキッドレジェンドが公開されているのですが、本作ではそのジャッキーの魅力が描かれていて、昔よく観ていて好きだった作品を懐かしく思いました❗️

個人的には、クライマックスの野球場のシーンは、『死神の浮力』の自転車のシーンと同じくらいインパクトに残る描写です❗️

評価は星4つとしていますが、正確には3.8くらいの作品だと思います。

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2025年09月24日

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ネタバレ

伊坂さんらしく、無理くり現実感出さないで、フィクションはフィクションのまま楽しんでね!という割り切ったストーリーだったと思う。主人公の特殊能力しかり。
すごく何か残るってわけではないけれど、程よい謎解きストーリーという感じで楽しめました。

3.5

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

私にとっては『ゴールデンスランバー』以来の伊坂さん作品。現実と虚構……虚構と現実がまさに混ざり合う展開は予測不能。
特に後半は一気読みしてしまった。清々しい読後感。

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

伊坂作品としては普通の面白さかなと思います。
話が複雑なので、半分くらいまではちんぷんかんぷんかも。途中から物語同士が合流して面白さが出てきます。が、やっぱり普通かな。

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2025年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊坂さんの作品らしく、とても読みやすくてテンポ良かったけど、こちらはあんまり世界に入り込めなかった。
ネコジゴハンターはいいとして、ニーチェの『永劫回帰』が絡んで遺族が爆弾テロを起こすのがやや突拍子ない感じで…ずっと客観的な視点で話を追ってしまった。
飛沫感染で先行上映って能力は面白いんだけどなあ。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

著者の得意技が詰め込まれた普遍的な面白さがある小説。
物事の受け取り方は何通りもあるから、希望を選択できる。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

伊坂幸太郎作品は本当に久しぶりで、タイトルと表紙に惹かれて手に取ってみた。
中学校教師とネコジゴハンターの2場面が展開されているが、いつの間にかその世界線が交差している。気が付いたら、交わっているのだから、不思議だ。
ハラハラしながら読み進めるものの、いまいちニーチェの概念が分からなくて、?なときもあったけど、「結局物事は捉えよう」に私は着地した。面白かった^^

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2025年11月27日

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最近読書できてなかったので、リハビリ的な意味では読みやすくて良かった。ただ、面白さとしては、可もなく不可もなく、、、何となく見たことある展開の寄せ集めっぽくて、真新しさは特になかったかな、、、

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

キャラクターの印象が残りやすくて、読んでいて楽しかった。
序盤から中盤にかけて、中学生が書いた小説の話と現実の話が並行して進んでいく。いつ、この話が交わってくるのかワクワクしながら読めた。
ニーチェの本に影響を受けて、話が作られているのでニーチェの知識があればより楽しめそうだと思った。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

伊坂幸太郎の小説は好きなものもあればあんまりそうじゃないのもある
本作は後者だった

後半になってようやく面白くなったきたが、前半は生徒が書いたよくわからない内容の小説と現実世界の行ったり来たりで少しイライラしながら読み進めた
そういう別の話との行ったり来たりする形式の小説ははっきり言って苦手だ
分は気が短いのかもしれない

それでも最後まで読み終えられたのは、ひとえに結末が気になってしょうがなかったからだろう
未来を垣間見ることができる能力を持つ主人公の話は私の大好物だから

ストーリーは面白かったけど、前半のイライラがあったので星3つです

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2025年09月26日

Posted by ブクログ

久々の伊坂幸太郎作品でした。

超能力物?!絶対面白いじゃん!と購入したのですが
現実と虚構が入り交じった面白い作品でした。

ネコジゴハンターの2人のやり取りも楽しいし、
実は?!な展開に読む手が止まらなかったです。

哲学や思想の本を敬遠してましたが
ニーチェがちょっと気になっちゃう。

ラストはどうかそうであってほしいと
願わずにはいられなかったな。

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2025年09月19日

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