【感想・ネタバレ】満願(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが……。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴(ざくろ)」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、「夜警」「関守」の全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

久しぶりのミステリーとして、帯の謳い文句に惹かれて手に取った一冊でした。短編集だとは知らずに読み進めましたが、一気にその世界観へ引き込まれました。どの作品も人間の心理やドラマの裏が実に深く、鮮やかに場面が立ち現れるような描写力も見事です。久々のミステリー体験でしたが、時間を忘れて一気に読破してしまいました。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

見えるものを丁寧に見ていくと矛盾が見え、思っていたところと違う方向へ進んでいく。外から見えることと、相手の思っていることは違うことが少しずつ明らかになっていく過程が面白い。一つ一つの話に引き込まれた。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

穂信さんの中で1番好きな本。

なんか本おすすめしてくれと言ってきた活字読めないけど小説読んでみたい欲ある馬鹿な元カレ達にオススメしてきた。私はこんな暗い女なんやでと安易に伝えたかったんや。あいつら買うだけ買って読んでなかったので無理です。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

気になる作品が多くて読んでみたいと思ってた米澤穂信さん。
短編でここまで面白いミステリーが読めるなんてと驚き。

ビジネスの話で難しい…と思った最初からだんだん面白くなっていき、最後の展開がとても好きだった『万灯』が個人的に1番面白かった。
『柘榴』と『関守』はある意味ホラー。この暑い夏に読めてよかったと思う。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

ミステリーを初めて読んだが滅茶苦茶面白かった。
飽き性な自分でも読めるくらい1話が短く、かつ内容も程よく濃いので楽しめた。
いい本に出会えました。

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2026年07月06日

購入済み

万灯が傑作

心を掴まれるミステリ全6短編。特に「万灯」は傑作。仕事で若さを費やし、その仕事への情熱の余り、中年となって道を踏み外した男の物語は、とても他人事とは思えなかった。🪔なお、東野圭吾は事実関係に照らして「万灯」はミステリとして不成立という旨の批判をしているが、この批判に疑問を呈し、米澤はギリギリのところでミステリを成立させている旨の反論もある。🪔東野は精緻なトリックが得意で、米澤はトリックを通じて叙情豊かに人間を描くことが得意だ。東野は作風の異なる米澤に狭量過ぎないか。渡辺淳一と同じ轍を踏んでどうするのだ(笑)🪔

#感動する

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2026年04月03日

匿名

購入済み

米澤穂信さんの作品が好きで色々読んできましたが、これもまた米澤穂信らしさがでている作品でとても良かったです。

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2025年02月28日

購入済み

良質なミステリーの連続

友人のススメで拝読しました。
表題作「満願」だけでなく、全ての短編に共通した人間の心理描写に惹き込まれました。謎が解けていくに従い、登場人物の息遣いすら聞こえて来るほどのリアリティが迫る良作。あっという間に読み終えてしまう、貴重な体験でした。

#ドキドキハラハラ #怖い #共感する

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2024年08月15日

Posted by ブクログ

最近は研修で忙しく、久しぶりに読書の時間がとれた。大切な時間に何を読むかかなり悩んだ。久しぶりの読書が長編だとハードルが高く感じたので、短編で探すことに。そして目に入った短編三冠の帯。これは期待が高まる。

面白いの一言。これに尽きる。

特に「死人宿」は自分の好きなタイプの小説で良かった。イヤミス好きならお勧めです。
謎解きもありつつ、後半にかけて焦燥駆られる気持ちで読み進め、頁を捲る速度が早くなる感じ。最後も良かった。

その他には、「柘榴」の終わり方が印象的だった。
後半になるにつれて、段々と雲行きが怪しくなってくる感じが怖かった。
父親目線で語らなかったのが、あえて良かったのかも知れない。
全てを虜にする魅力かぁ。娘をも狂わせるとは。
親権について勉強して、作戦を立て、自らの体を傷つけて母親をも欺く。それほどまでに父親を奪い自分のものにしたかった。
やってやろうという覚悟が凄いですよね。愛というか、魅了されて洗脳に近い気がするような。

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2026年07月04日

匿名

購入済み

どれもざらつく読後感でオチに一癖あって良かったです。

個人的には万灯が一番面白かったです。最初は取っ付き難い内容だなと苦手に思っていましたが、読み進めてみるとオチがどれよりも好きでした。

逆に評価の高い柘榴と関守は途中でオチが読めてしまって個人的には響かなかったかな…。

この本が好きなら同作者の「儚い羊たちの祝宴」にも好きな話が見つかるんじゃないでしょうか。

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2020年10月19日

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短編なのに気づけば奥深くまで引きずり込まれている話のうまさ。
難しい言葉や独特な表現が多いにも関わらず、不思議なほどに鮮明に情景が浮かんでくる言葉巧みさが印象的だった。
人間の生々しさや不気味さを突きつけられる作品。

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2026年09月09日

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大好きな米澤穂信先生の作品の中でも特に好き
この中だと万灯が忘れられない
短いながらも重厚感があって、引き込まれた

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2026年09月08日

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湿度の高い短編集!
各話、じっとりとした嫌な空気感のお話でした。
人の嫌なとこを見ちゃったような、でも真実を知れてすっきりするような感じです。
万灯が1番印象にのこったかなと!
サクッと読める仄暗く読み応えある1冊でおすすめです!

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2026年09月07日

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どれも短いのに話が深くて、『あぁ、、そういうことだったのか、、、』となるような後味が悪いながらも綺麗に伏線が回収された納得感のある最後で面白かった。

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2026年09月03日

Posted by ブクログ

短編集だったのかと少しがっかりしたのも束の間、6つの話すべてに引き込まれた。最後のオチにぞくっとしたり、うなったり、世界観の異なる展開と動機に魅せられました。
個人的に面白かった順は、「関守」「柘榴」「夜警」です。

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2026年09月01日

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短編集だった!どれも面白い短編集!特に「関所」と「満願」がミステリとして面白かった!ゾクッとする終わり方がすごくいい

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2026年08月31日

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6編を収録したミステリーの短編集。
感想を書こうとして気づいたが、ミステリーの短編集というのは、感想を書くのがとても難しい。

表題作の「満願」は、下記のように紹介されている。
「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが・・・。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する。

この作品で言えば、この殺人を犯した女性の「真の動機」が物語のテーマであり、そのテーマが何かがミステリーのトリックを構成している。しかし、それ以上のことを、この作品の感想として書けるだろうか。殺人を犯したのは、何歳くらいのどのような女性だったのだろうか。どのような殺人の仕方をしたのだろうか、等、作品の紹介を書くことはできるが、そんなことは、この作品のテーマである彼女の「真の動機」に比べるとほとんど意味のないことであり、「真の動機」を最後に読者に鮮やかに見せて驚かせるための道具に過ぎない。また、逆に、「真の動機」が何かをこの感想で書いてしまうと、ネタバレになってしまう。

ということなので、この短編集の感想はこれ以上は書かない。
どの作品も、切れ味の鋭い結末で、かなり面白く読めるということだけが感想だ。

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2026年08月26日

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事件には衝動的も含め、動機が存在する。しかし当事者の人間性などは実は動機に繋がらない事が多々ある。それぞれの事件とその要因や意図。人ととなりなど深く最後の一行まで続く

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2026年08月22日

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人って善人が瞬く間に悪人になるくらいに変わっていくよね。そんな人間の欲深さや隠れた狂気が最後現れてくるようなそんな6つのお話。
謎というかただ人間が怖いミステリ。

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2026年08月15日

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ネタバレ

6作くらいからなるミステリー短編集。

それぞれの話で核となる設定、ことの顛末が提示されるので冒頭から興味を惹かれるようなものばかりだった。特に印象に残ったのは、「柘榴」。父親は罪を犯したが、何の制裁も与えられず欲しいものを手に入れて、この先も罪を重ねるんだろうな。母親に同情した。例のドライブインに行って、道祖神に気づいて、おばちゃんに薬守られます様にと。

派手な結末や展開はなくても、ねばつく様な後味を残す話しばかりで好みだった。

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2026年08月12日

Posted by ブクログ

一見穏やかで「普通」な人の陰にある狂気が垣間見える短編集。全体的に作品の時代設定である昭和中期の薄暗くしみったれた空気が貫いており、それもまた不穏で不気味な雰囲気を醸し出すのに一役買っているように思った。「夜警」「万灯」「関守」がお気に入り。

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2026年08月11日

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世界線が繋がっていない完全な短編集。どことなく仄暗い作品という共通項はありつつも、異なる世界観・テイストが楽しめる6つの作品がおさめられている。

著者の作品は、「可燃物」「儚い羊たちの祝宴」「黒牢城」を読んだことがあり、世界観を深掘りするのに秀でた作家だなと思っていたが、連作短編ではない短編作品でこれだけ物語の厚みを出せるのは素晴らしいと思ったし、著者の幅の広さを思い知らされた。

「儚い羊たちの祝宴」はサイコホラー重視の作品、「満願」はストーリー性重視の作品という感じ。

どの作品もそれぞれの良さがあって甲乙つけ難いが、結末の意外性が尾を引いたので「柘榴」「万灯」が推し作品。

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2026年08月03日

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短編集
『夜警』『死人宿』『柘榴』『万灯』『関守』『満願』
どれも予想外の展開が待ち受けていて面白かった。
特に、『万灯』と『関守』が好みだった。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全ての短編が心にドロっと余韻が残る、好みの話ばかりで良かった。すべてのエピソードで各々が守りたい何かがあり、そのために人を殺したり嘘をついたりする切実さが印象に残った。

夜警
拳銃を使いたいから警官になったという動機と、都合が悪いことを隠したがる気の小さい性格が引き起こした事故が最悪の結末を引き起こすという出来事の流れがきれいで好き。

死人宿
ヒントが散りばめられており、推理小説として面白い。オチの救いのなさ、人の死は他人にはどうにもできないというどうしようもなさが虚しい。

柘榴
長女怖すぎ。男を自分のものにできる確信があるところが、母の血を引いてて怖かった。次女もいずれ同じ思想になるのだろうか。母の気持ちを考えると後味は悪い。

万灯
昭和のエネルギー開発という社会的なテーマがいい。仕事が全てという典型的な昭和の男丸出しの主人公が殺人を犯すまでに仕事に盲目になり、病気という思わぬものに足を掬われる流れがきれい。オチまでの伏線もあらゆるところに張られていてよかった。

関守
一番ホラー感があってゾクゾクした。おばあさんがキーパーソンっぽいのは始めから何となくわかるが、事故の被害者がまさかそうやって繋がってくるとは。

満願
殺人の目的が襲われそうになったことによる自己防衛などではなく、掛軸に血をつけて押収されるのを防ぐことだったというのは、驚きと同時に感心した。掛軸を守ることは、先祖や自分の行いに対する誇りを守ることだったのだという切実さが良かった。キーアイテムとしての達磨の使われ方も良かった。

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2026年07月23日

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米澤穂信の『満願』を読んで、短編集なのに一つひとつの物語がとても濃く、重厚な作品だと感じた。それぞれ内容や舞台は異なっているのに、登場人物の心情がしっかりと伝わってきて、どの作品にも強く引き込まれた。

この作品には全体的に、少しホラーのような不気味さがある。ただ、怖がらせるような「きゃー」という恐怖ではなく、読んでいるうちにじわじわと感じる「ゾクゾクする」怖さだった。その正体は、幽霊や怪物ではなく、人間そのものなのだと思う。

特に印象に残ったのは「関守」だった。物語が思いもよらない方向へ転換していくたびに、「ここでそうくるのか」と驚かされ、その展開の不気味さが強く残った。「柘榴」も、どんでん返しに「えっ……まじか」と驚かされるだけでなく、人間の執着の怖さが印象に残った。「死人宿」は程よく張られた伏線と、人の死があまりにも軽く扱われているような感覚が怖く、読後の余韻も深かった。「万灯」からは、人生が破滅へ向かっていく階段を一段ずつ降りていくような怖さを感じ、「夜警」では田原の人間としての異常性や、若さゆえの危うさが怖かった。そして表題作の「満願」では、物語の見え方が覆っていく面白さを感じた。

どの作品にも共通しているのは、登場人物のどこかが歪んでいることだと思う。執着や欲望、正義感、願いなど、人間なら誰もが持っている感情が少しずつ歪んでいき、「人間はそこまでいってしまうのか」と思わせられる。その「そこまでいってしまう」という感覚こそが、この作品の一番の怖さなのだと思う。

短編でありながら、一話ごとに異なる物語と怖さを楽しむことができ、読み終えた後にもそれぞれの作品が心に残った。特に「関守」と「柘榴」が強く印象に残り、『満願』はミステリーとしてだけでなく、人間の心の歪みや怖さを描いた作品として、とても素敵な短編集だった

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2026年07月22日

Posted by ブクログ


タイトルである「満願」を含む、異なる6つの短編ミステリーという構成でした。それぞれの物語が短編であるため内容を圧縮して作成されていました。

それぞれの内容に思いは違えども、全てに共通するものは「願い」だと気づきました。

計6編の各人生における「願いを達成させたい」という思いが必死さが伝わってきました。

それぞれの短編の中で、文章の横に点て表示されている内容がキーワードになり、ゾクッとする場面もありました。

全編が「満願」=「願いが叶うこと」を意図しているのかと感じました。

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2026年07月10日

Posted by ブクログ

どの短編も読みやすく、すぐに読み終えました。
ぞくっとしたり、うなずいたり、驚いたりとどの話も読みごたえのあるものでした。
「柘榴」がいちばん印象が強く記憶に残りました。

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2026年07月01日

Posted by ブクログ

短編のミステリー。どれも結末は予想外で面白い。
満願はストーリーテラー3だったかに収録されてた気がする。

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2026年06月30日

購入済み

儚い羊たちの祝宴が好きな人は

米澤穂信さんの"儚い羊たちの祝宴"が本当に大好きなので、気になってこちらも読みました。どの主人公も間抜けじゃないのがいい。短編だから読みやすくて、どこか上品な感じが本当に良い。タイトルにもなってる"満願"は構成や雰囲気が1番"儚い羊たちの祝宴"に近いと思う。面白いと思ったのは夜警と万灯。柘榴は綺麗な文章だなと思った。

#ドロドロ #ダーク

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2025年11月12日

H

購入済み

夜警、死人宿、柘榴、万灯、関守、満願の6つの短編集です。個人的には、死人宿と満願が後に残りました。その他の4篇も標準以上です。
米澤さんの作品は、古典部シリーズしか読んでいませんが、短編も味があると思います。

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2023年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

米澤穂信による全6編の短編集。

総じて、どの話も「人間って怖いな」と感じる作品

守りたい人、守りたい秘密、守りたい物。あるいは、どうしてもやり遂げたいこと。そのためなら、人はどこまでも突き進んでしまう。そんな人間の執念や業を描いた短編集

他人から見れば「そこまでしなくても」と思うことでも、本人にとっては切実で譲れないものがある。その怖さと悲しさが印象に残りました。

派手なストーリーや大きなどんでん返しがある作品ではないけれど、引き込まれ、短編集なのでサクサク読めます。

ただ、「面白かったー!」と爽快な気持ちで読み終えるタイプの作品ではなく、読後に人間の業や執着について考えさせられる。余韻が重く、少ししんどくなるタイプの作品なので、気分が落ち込んでいる時よりは、心に余裕がある時に読む方がおすすめです。

【万灯】
続きが気になる終わり方だった。最後の病気のくだりは予想外で驚いた。

【夜警】
負を負で埋めようとして、破滅してしまう。
この思考は生きているとふと頭をよぎることがあるだけに怖い。絶対にしてはいけない考え方だと思った。

【死人宿】
この話しはあまり感想がでない。。。

【柘榴】
女の怖さが詰まった話。
苦手なのであまり深く考えずさっと読んだ。

【関守】
結末は比較的早い段階で予想できた。「早く帰ってーーー!」と思いながら読んだ。おばあさんの表情や店の内装など、情景を想像させる描写がとても上手だった。

【満願】
「それだったのか」と思わされた。家宝を守るためとはいえ、そこまでするのか、と驚く。

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2026年09月14日

Posted by ブクログ

京都今出川につづいて積ん読消化といっきに読む。評判は聞いていたが、なるほど、これはたしかに良質な短編集だ。連作短編集ではなく、文字通りの短編集。一作一作がどれも密度が濃い。収録作は「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」「関守」「満願」の6作。「夜警」は「可燃物」の葛警部シリーズを予感させる内容。米澤穂信は日常の謎ばかりでなく警察モノも面白い。「死人宿」はラストに驚かされる。「柘榴」は小市民の小佐内さんを想起させるというか、背筋が寒くなった。「万灯」の前半は太刀洗万智のベルーフシリーズを想起させる一方、後半から一転してクライムサスペンスが始まる。「関守」は読みながら、ああホラーだなと。ラストの表題作「満願」は、何の意味だろう、と読み進めていき、ラストで、そうか「満願成就」の「満願」かと気づく。調布が達磨で有名だったことを恥ずかしながら知らなかった。解説の杉江松恋も指摘しているように、ワイダニット?が軸であり、また、あらためて米澤がどうしてこのような作品を書けるのかと思いをめぐらせた。単行本は2014年刊行とのことだが、それまでの米澤作品をうけつつ、その後の米澤作品の源流的な珠玉の短編集なのだと評せよう。

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2026年09月11日

Posted by ブクログ

・著者の作品を初めて読んだ。
・どの話も気持ちの良い話ではなかったが、面白かった。
・個人的には「関守」が一番好みだった。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

出所から始まる

弁護側(衝動的犯行)と検察側(計画的犯行)の意見は真逆に分かれるが、果たして犯行理由は……

細く繊細な描写が妙にリアリティがあり、その理由で犯行に及ぶのか!!となるのだか、だるまや家宝の掛け軸など本人や家族の中で大切な守るべきものは、他人には知る由もない
2023/11/4

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

それぞれイヤミスというか読んでスッキリという訳でなく、もしかしたらこうだったかもという若干の嫌な気持ちが残る短編集だった。
名探偵がいなければ現実もこういう感じだと思うが、何故か最初の刑事がずっと主人公の話だと思っていたため、いきなり主人公が変わってしまってびっくりした。

峠の話が印象的だった。
今みたいに犯罪は悪!なのは当たり前だが、色んなことが合理的に行われた時代ってのもあるんだと思った。

なんだか全編、この先は想像にお任せしますというような内容が多かったが、想像力の乏しい私は結末まで読みたいなと思う気持ちが強かった。

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

6編の短編集。どれも読み終わった時にスッキリとしない後口の悪さが残る。
個人的には夜警が一番面白かった。次点死人宿。
夜警は最初、交番長である主人公に対してもっと新人に教えてあげても良いのではと思ったものだが、新人が書類箱のやらかしを隠蔽しようとしたあたりで「あ、ダメなやつだ」と嘆息した。このタイプは警察だけでなく組織人には向かないなと。恐らく普通の会社勤めでも報連相が出来なくて怒られるタイプだ。上司である主人公の心労を慮ったが、主人公は良くも悪くも数歩引いて見ていたので、心配には及ばないようだ。しかしこの新人の斜め上を行く突飛な行動が最後に明らかにされた時は書類箱の件以上に面食らった。こんな部下絶対に嫌だ…。作家の手腕で読み応えのあるミステリに仕上がっているが、現実ならヤベェ奴として長らく語り草になりそうだ。
死人宿は遺書の内容からよくあれだけ意図を解明出来たなと驚いた。下心ありきな主人公だったけれども、変わったことを証明したいと行動で見せようとするのは立派ではある。全編を通して前向きに頑張る主人公がほとんどいなかったので、振り返ってみると応援したくなるような主人公はこの死人宿の主人公だけだったかも知れない。

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2026年07月02日

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