あらすじ
映画化で話題!初の文庫書き下ろしで登場!
新型コロナウィルスの影響で様々な対応に追われる、スカイツリー近くの小さな葬儀場「坂東会館」。入社4年目となった清水美空も、教育係の漆原と同じ「葬祭ディレクター」を名乗るための試験を受けられず、煮え切らない気持ちでいた。そんな中、漆原の師である社員・水神が引退を決め、美空はある大役を任されることになるが……。
不可解な場所で交通事故に遭った料理人、新婚の夫の遺体との面会を拒む妻、かつて息子と孫を同時に亡くし改宗した男性、美空の高校時代の恩師……コロナ禍でも人々の営みは続き、まさに今、お別れに直面する人がいる。漆原の過去も明らかになる、人気シリーズ第4弾!
「大切な人を見送る日はいつか必ずくる。その前に読んでほしい物語」(三木孝浩氏/映画監督)
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Posted by ブクログ
コロナ禍の真っ最中からもう6年も経つことに驚いた。あの頃は街から人が消えたように静かで、家族以外と会うことも稀で。そんな時に大切な人との別れがあった方々は、最期に会うことすら出来ないことも多くてどれだけ辛かっただろうと改めて思った。
漆原さんの過去はどこかで奥様が亡くなられた、みたいなネタバレを見てしまったと思っていたが、あれは映画の設定のことで原作ではお母様と、幼い頃に離婚したお父様のことだったので少しびっくり。映画の設定は小暮さんの過去を漆原さんに置き換えたものだったのですね。
良い思いの無いとはいえお父様のお葬式を、誰にも悟られることなくこなせる漆原さんの精神力がすごいと思う。美空ちゃんも無事試験に合格して、長くて暗いコロナ禍から一歩踏み出せたような爽やかな終わり方だった。
Posted by ブクログ
このシリーズ、最終巻。
長いことこの世界に入らせていただいて、何人も一緒に見届けた気になったり、仕事をしているような気持ちになったりと美空視点が主ではありつつも沢山感情を動かされた作品の最後でした。
この作品は、読んでいて少し暗い気持ちになる時もちらほらありますが、どの回も最後は前を向けるようになっていて、私としましては読んでいてやはり心地がいいものでした。
ずっと読んできたから安心して最後まで読める、といえばいいのか分かりませんが、ちゃんと「区切り」をつけたいなと最後まで読めるという表現の方が正しいような気もします。
1番最後の話も、斬新ではありつつもやはりここの人たちだなと思えるような回ですし、終わり方もすごく綺麗でこの作品全てを読めてとても良かったです。
ただ個人的に、あれ…?って思ったのは漆原に関してもっと話があるかというか、美空が立派になったら話すみたいな話を序盤の方にしていた気がずっとあったのですがそれについては水神さんが話した内容がそれにあたるのか…?と少しだけモヤッとしたのはありますが、まあそれでも些細な気になるものくらいなので、もしまだ続きが出たりおまけなどあるとするならぜひそちらも深堀を見てみたいなとは思いました。
Posted by ブクログ
悲しみだけと思っていた場所が、いろいろな形があり、温かい人たちが悲しみを受け入れ見守ってくれていることに気づきました。
美空や漆原さん、里見さんのような方がおられる葬儀なら不安や怖さもないのでしょうね。
私の両親の葬儀で漆原さんのような優しい会話をしてくれた担当の方を思い出します。
優しい会話にホッとした気持ちになりました。
Posted by ブクログ
幸せな時間でさえも
長く続けば
当たり前のことになってしまうのに
ほんの些細な出来事でさえ
当たり前だったことが
当たり前ではなくなってしまう
Posted by ブクログ
今回もとても良かったです。
このシリーズ、大好き。
実際私の母の葬儀の時に葬儀場の担当の方が心無い方で
『時間がないから早くしろ』とか小さい子が静かにできないのは仕方ないことなのに
『静かにさせて下さい!』
などと言われた人もいて不快だったと告げられました。(もちろん静かにさせる努力はしていたらしいので尚更不快だったそうです)
その時に
『物語だから無理だけど、少しでもこの中に出てくるような人達のように気遣ってくれればなぁ…』
と思ったものです。
話はそれてしまいましたが…今回は古くからのベテランさんが引退することが軸になっていました。
新旧入れ替えです。
そしてもう一つの軸はコロナ禍を乗り越えて変わったこと…。
どこの世界もコロナ禍では苦しい思いをしたけれど、それは葬儀場も同じことだったのですね。
忘れられない事柄を編み込まれたこの巻は貴重なもののように思います。
素敵なお話をありがとうございます。
Posted by ブクログ
シリーズ最新作で書き下ろし。
コロナ禍を経て葬儀の形は本当に大きく変わった。
葬儀は悲しく辛いことばかりじゃないと知った前作までで。
だからこそ、直葬や超簡素な葬儀が当たり前だったコロナ禍や、そこから常識が変わってしまった今が少しさみしい。
その代わり、興味本位で…とか、ご近所だったから仕方なく…といった、故人を偲ぶ想いの薄い人にも、変わらず挨拶して対応するのが当たり前で、喪主こそが故人との時間を奪われるような事態は減ったのかもしれないと思うと、悪いことばかりじゃないかも。
そんなことを考えながら読んでいた。
全体としてとにかく温かかった。
Posted by ブクログ
読んでる途中から涙が止まりませんでした。
この本を読んでいると“生きる意味”というのをもう一度考えさせられます。
読んで後悔は絶対にしません。
映画とは違った原作の『ほどなく、お別れです』もとってもオススメです!
Posted by ブクログ
今回はコロナ禍での葬儀場。
様変わりした葬儀が当時を思い出させ、切ないです。
お気に入りは美空の高校の恩師の葬儀。
フランスの血を引いていた恩師の凛とした生前の姿と、死後数日発見されなかった姿のギャップか何とも言えなかったです。
火葬後の葬儀はとても温かく、とても良い思い出となったと思います。
美空も女性初の葬祭ディレクター2級を取得し、これからに期待です。
Posted by ブクログ
シリーズ4作目のこの作品では、コロナ禍の葬儀会社の状況が描かれていてあの頃の緊張感と人との関わり方を思い出した。
美空の成長も描かれていた。
漆原さんの師匠である水神さんは退職を決め、生前葬を行うことに…。
そして、水神さんと漆原さんの過去が明らかになった。
漆原さんと美空のこれからがどうなるのかな…。
続きが読みたい。
ほどなくお別れです 遠くの空へ
亡くなった方ひとりひとり状況が違い、葬儀の仕方も考え方も様々になった。見送ってくれる遺族がいる人、身寄りの居ない孤独死の人。当たり前だった事が当たり前でなくなった.今回のお話はまさにこれからの葬儀の新しい考え方だった。私は自分が亡くなったらその年の花火大会で花火を打ち上げてほしい。皆んなで夜空を見上げて私を思い出して欲しいな。
Posted by ブクログ
ほどなくシリーズ最新作。少し時間をかけながら、他の本を読む合間にひとつずつ読み進めていました。
映画を観て1巻からストーリーを知った上で読むと、今作のようにコロナ禍での坂東会館を中心とした一連の人物の変遷がわかり、共感できる場面が多かったです。
終盤のエピソードは今シリーズでは意外なストーリーで、確かに明るく締めていくのも意表性をついて良いなと感じました。まだまだ次作が期待できるような第4巻だったと思います。
あとは、美空がディレクター試験に合格して良かったですね。
Posted by ブクログ
シリーズ第四弾。
東京スカイツリー近くの葬儀場〈坂東会館〉を舞台にした、連作四話(&プロローグとエピローグ)が収録されています。
今回は「コロナ禍」が舞台となっていて、面会制限や葬儀の簡素化など、〈坂東会館〉のスタッフ達もこれまでと勝手が異なる事態に対応せざるを得ない状況が描かれています。
私事ですが、父が他界したのがコロナ禍の中だったので、当時の制限が多い中での見送りだった事を読みながら思い出しました。
そんな制約の多い時世だからこそ、遺族の心にどこまでも寄り添おうとする主人公・美空をはじめ、教育係の漆原さんや僧侶の里見さん、そして最古参スタッフ・水神さんの温かさが、より一層心に染み渡ります。
そして入社四年目を迎えた美空の成長にもご注目。
葬祭ディレクターの資格試験を巡る葛藤を乗り越え、様々な葬儀を経験して着実に前進していく彼女の姿にエールを贈りたくなりますね。
各話、ええ話なのですが特に印象深かったのが、表題作第四話「遠くの空へ」です。
美空の高校時代の美術部の顧問だった先生の葬儀がとても温かくて、こんな風に見送られるのって素敵だな・・と感じました。
終盤に描かれる、美空と夏海が力を合わせた絵の情景が今も鮮明に脳裏に浮かびます。
人の死というシビアなテーマを扱っているものの、重くならず、読み終えた後には遠くの空を見上げたくなるような優しく温かい気持ちに包まれるのも本作の魅力ですね。
漆原さんの過去も明かされて、今後美空との関係も発展するのか気になりますので、これからも続いてほしいシリーズです~♪
Posted by ブクログ
シリーズ第4弾。
新型コロナウイルスが猛威を振るって少し後の話。
美空が資格試験に合格するのか(多分するんだろうけど)、美空と漆原の関係はどうなるのか、水神さんのお願いごととは一体…?と思いながら読み進めた。
相変わらず、「葬儀」、「別れ」といった悲しいテーマなのに、全体的に悲壮感をあまり感じさせないのは、筆者の軽やかな文体のおかげだろうか。神式の葬儀の神聖な場面など、神々しさを感じさせ、その後のエピソードも、読む間、爽やかな風が吹き抜けて行くように感じた。
最終話の、葬儀で個展は喪主が楽しそうに準備している様子を想像するだけで私も楽しくなってきた。
そして、エピローグ。
美空と漆原、この先どうなっちゃうの〜〜!?
続編、ありますよね!?ね!?
Posted by ブクログ
コロナ禍の話でした。過去にするにはまだ記憶が新しすぎるような、もうそんなに前だったかと驚くような…。漆原さんの過去が明かされる注目の巻。お別れは悲しいけれど区切り、なんですよね。
Posted by ブクログ
葬儀にも色々な形があって、亡くなった人にも遺族にも色々な事情があって、それをふわっと包み込んでくれた
葬儀の話だけど、心が温まる、そんなシリーズ4作目でした
Posted by ブクログ
シリーズ4作目!美空の強みが活きてると思った。個別性のある色々な形の葬儀は故人や遺族の人となりや思いが体現されていた!型に囚われないのは美空の強みだと思う
Posted by ブクログ
シリーズ4作目。コロナ禍が随分前の事のように感じるけど、あの頃はお葬式をするのも大変だったなと思い出した。
葬儀を行うことで、大切な人ときちんとお別れするきっかけにもなる。儀式って気持ちに区切りをつけるという意味でも大切なことなんだと改めて思った。
今作では、美空が資格に挑戦してステップアップを試みていたり、水神さんは引退、漆原の過去が明かされ…と大きな変化が。
もしかしてシリーズ完結かと思うくらいだったけど、どうなんだろう。
今までも広い空を見上げると大切な人と繋がっているような気分になっていたけど、読み終えるとその気持ちが強くなった。空から見守っていてくれるといいな。
Posted by ブクログ
死の向き合い方、受け止められない
それぞれの理由。そして美空の成長
漆原の過去。考えさせ、悩まされ、
どのような亡くなり方が正しいのか…
想いに耽る今日この頃
Posted by ブクログ
コロナ禍で葬儀の形も変わったんだなと実感させられる。水神さんの生前葬には驚いたが、本人の思いを知ることでこういう形の葬儀もあるのだなと思った。葬祭ディレクターとなる美空の今後にも期待したい。
Posted by ブクログ
生前葬での安藤さんとの担当種明かしのシーン、じーんと来ました。水神さん素敵です。
美空の成長著しい
勇気づけられる小説ですね。いろんなことに挑戦したくなります。
Posted by ブクログ
4シリーズ目。今回はコロナ禍の中の4編。
コロナ前とは大きく変わったお葬式事情がそのままに、物語に反映されている。
とはいえ、環境が変わっても、寄り添う姿は変わらない。
美空の大きな成長が伺える、今までよりのなんだか安心して読むことが出来た(親のような気持ちで)
まだまだ、続いて欲しいシリーズだ。
Posted by ブクログ
映画の予習をしたくて
手に取った一冊でした
生憎内容は映画とこの本とは違いました。シリーズものなので第一弾から読んでみたいです
コロナ禍の葬儀社の様子や故人の送り方など何度も号泣しながら読み終えました
亡くなった故人は必ず寄り添って近くに居てくれるんだと分かって、嬉しくなりました
近くにいた人が突然居なくなったり亡くなる悲しみや辛さは同じ境遇になった人しか解らないと思う
葬儀社の方はそれを理解して寄り添って一番良い形で送ってくれる大切なお仕事だと改めて感じました
映画もとても感動して
ずっと泣きっぱなしでした
私が亡くなる時にはお迎えに来てくれる人がいるんだなぁって思えて死ぬ事が少し怖くなくなりました
Posted by ブクログ
プロローグ
コロナ禍の再会/嵐のあとに/春のおとずれ/遠くの空へ
エピローグ
葬儀場で働く人たちの姿を目にするのは
お葬式の時
それでも関係の遠い方の時はあまり気にしてはいなかった
近い身内の時は、じっくり見てたかもしれない
そこで働く人たちは
少しばかり「死」に近い気がするけど
やっぱりいろんな事がある
普通の人たちなのかな
Posted by ブクログ
続編があると嬉しいですね。漆原と水神さん、いろんな過去の秘密が明らかになり、美空もひと区切りでしょうか。喪主が思いを語る時はかなりうるうるします
結構、亡くなった方と登場人物が知り合いだったりとドラマ仕立てでもあり、シンプルに連作短編の各喪主さんとの応対にてっした続編があるのを期待します。
あっ漆原と美空の関係性も多少アップデートしながらの
Posted by ブクログ
読み始めてあれっこのシリーズ題材に
「コロナ禍」使ってなかったっけ?ってのが
最初の印象で、もうコロナ禍時代の話は
ちょっともうおなか一杯かなと思ったけど
読み進めるとそりゃ題材として取り入れないと
ダメだろうとすぐ真逆の感想になりました。
こういうお仕事小説でしかも仕事内容が
葬儀屋さん。おのずと死に関していろいろと
考えてしまうとなりそうなところが、
何事もなく今を生きることってなんて
素敵なんだという思いにたどり着きます。
漆原や水神さんの過去、そして引退を決めた
水神さんが美空お願いした内容が、
これからの坂東会館のことを考えた差配で
改めてすごい人だと思ったし怖い人だとも
おもいました。でもこういった感じなら
わたしもやってみたいな。葬儀を区切りと
いった水神さんの真意もわかるお話でした。