あらすじ
映画化で話題!初の文庫書き下ろしで登場!
新型コロナウィルスの影響で様々な対応に追われる、スカイツリー近くの小さな葬儀場「坂東会館」。入社4年目となった清水美空も、教育係の漆原と同じ「葬祭ディレクター」を名乗るための試験を受けられず、煮え切らない気持ちでいた。そんな中、漆原の師である社員・水神が引退を決め、美空はある大役を任されることになるが……。
不可解な場所で交通事故に遭った料理人、新婚の夫の遺体との面会を拒む妻、かつて息子と孫を同時に亡くし改宗した男性、美空の高校時代の恩師……コロナ禍でも人々の営みは続き、まさに今、お別れに直面する人がいる。漆原の過去も明らかになる、人気シリーズ第4弾!
「大切な人を見送る日はいつか必ずくる。その前に読んでほしい物語」(三木孝浩氏/映画監督)
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Posted by ブクログ
今回はコロナ禍での葬儀場。
様変わりした葬儀が当時を思い出させ、切ないです。
お気に入りは美空の高校の恩師の葬儀。
フランスの血を引いていた恩師の凛とした生前の姿と、死後数日発見されなかった姿のギャップか何とも言えなかったです。
火葬後の葬儀はとても温かく、とても良い思い出となったと思います。
美空も女性初の葬祭ディレクター2級を取得し、これからに期待です。
Posted by ブクログ
このシリーズ4作を読み終えました。例外なく心温まる話しですが、特にタイトル作の「遠くの空へ」が
心に残りました。尊敬、敬愛する先輩の生前葬、
そして、かつての恩師との同窓会を思わせるような
温かい葬儀、
葬祭ディレクターとして更に成長していくだろう
美空をもっと見ていたいと思います。
Posted by ブクログ
映画の予習をしたくて
手に取った一冊でした
生憎内容は映画とこの本とは違いました。シリーズものなので第一弾から読んでみたいです
コロナ禍の葬儀社の様子や故人の送り方など何度も号泣しながら読み終えました
亡くなった故人は必ず寄り添って近くに居てくれるんだと分かって、嬉しくなりました
近くにいた人が突然居なくなったり亡くなる悲しみや辛さは同じ境遇になった人しか解らないと思う
葬儀社の方はそれを理解して寄り添って一番良い形で送ってくれる大切なお仕事だと改めて感じました
映画もとても感動して
ずっと泣きっぱなしでした
私が亡くなる時にはお迎えに来てくれる人がいるんだなぁって思えて死ぬ事が少し怖くなくなりました
Posted by ブクログ
様々なことが制限され、当たり前の日常がなくなったコロナ禍。社会が分断され、人との繋がりも減り、内側に塞ぎ込んでしまい、心に余裕がなくなる。
そんな状況の中でも人の死は突然訪れる。コロナ禍に交流を避けた結果、長年会うことができないまま故人と対面することもある。感染症によって亡くなった場合は、顔を見ることもできずお別れすることもある。葬儀に集まる方も、お別れの過程も、最小限になる。故人を見送る気持ちは変わらないのに、やるせなさが残る。その中で、区切りとなる葬儀をすることはとても難しい。
コロナ禍における葬儀の変化。制限された状況でご遺族の気持ちを汲み取り、最もよいお別れができるよう、坂東会館はご遺族にどう寄り添うか。社会の変化による葬儀のあり方について考えさせられ、そこに向き合う美空の成長をさらに感じられる一冊だった。