あらすじ
実母のせいで貯金も住処も失ったタカヒロは、住み込みでマンションの一室を管理する仕事の求人を見つける。
雇用の条件は『隣人と必ず仲良くすること』。
他に行き場のないタカヒロはマンションに流れ着くが、待っていたのは明らかに人間ではない『隣人』だった。
「これは友達から聞いた話なんだけどね」
すでに23人が逃げ出したらしい部屋で、タカヒロはベランダ越しに怪談好きの隣人の話を聞くことに。
返答一つ間違えられない緊迫感の中、架空かと思われた怪談の内容は次第にタカヒロを取り巻く現実とリンクしていき――。
感情タグBEST3
語られる怪談自体も不穏で素晴らしいが、主人公を取り巻く環境のほうが悍ましく、それゆえに淡々としつつもズレた主人公の反応が面白い。この状況でハートフルな展開もあり温度差が最高。
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結構怖い状況なのにほんわかしていて不思議な読書体験だった。ゆるい日常のなか、ひとつでも何か間違えたら終わりっていう緊張感がつねにつきまとっていて気が抜けない一冊!グミ食べてるのかわいい!
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白くて、一気に読んだ。
でもなんかほのぼの感もあって、なるほど、これが日常浸食ホラーかってなる。怪異が話す怪談も怖くて、本当に主人公狂ってるとしか。
最後これで終わり?ってなったけど、続編発売予定みたいなので楽しみに待ちます。
Posted by ブクログ
かわいい怪異。"か"と"い"が多い。
ところどころとんでもないことが起きているのに、それを日常の一部にしてしまえるほどの大元初期設定のとんでもなさ。
お餅くれるのかわいい…
Posted by ブクログ
明かりのつかない五階。階段で通ってはいけない六階。謎めいたマンションの七階に住む主人公には、奇妙な隣人がいる。明らかに人間ではないその隣人と「友人」として過ごすことが彼の仕事だった。夜な夜なベランダで、実話なのか創作なのか分からない怪談を語る隣人。ベッドの中に時折潜む何者か。不気味だけれどどこかしらユーモラスでほのぼのしてしまうホラーです。
シチュエーションだけでいえば、こんなところ住みたくないです。いくらこれが仕事になるといったって、あまりに不気味。だけれど読んでいると、隣人はなかなかにフレンドリーだし(だけど対応を誤るとどうなるのか、は想像したくありません)。ベッドに住む怪異も無害ならばまあ我慢できないこともないか? 夜な夜な怪談を聞かされるというのは、考えようによっては楽しいよね。
正直、このマンションのもつ恐ろしさは読むほどに薄れてきます。隣人の語る怪談よりは怖くない。けれど、その状態に順応してしまっている主人公や読者の方が怖いのかもな、と思ってしまいました。
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え!?終わり!?となった。
怖さはさほどだけれども、怪異にモテモテな主人公とメインヒロイン(?)の「友人」とのやりとりが小気味良くて面白かった。
しかし、「え!?終わり!?!!」とは本当になった。続き物だったとは…。
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今流行りのモキュメンタリー風ホラーかと思いきや、割と良い方向に想像を裏切られた。ところどころ笑えるライトノベルのような小説。
続編が気になるところ。
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「怪異」である隣人と仲良くすることが入居条件の物件。
夜は隣人とおしゃべり、昼間や外出先では物件の影響か、自分が謎の怪異に遭遇したりホラーな展開。
でも隣人との会話になぜか癒され…
癒される?
癒されてる?
話してるのはホラー話なのに?
でも外での出来事を隣人と会話することで中和されてるような感じなので、とても不思議。
今後の展開が気になると思っていたら、なんと続編が出るそうで。読まなくては!
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毒親(母親)から逃げ出し、自ら人生を終わりにしようと思っていた主人公タカヒロが、目にしたアルバイトの募集広告。
条件は隣人と仲良くすること。
その隣人は管状の口に六本指を持ち、時々口から目玉を覗かせてくる怪異。
ホラーなはずなのにどこかほのぼのとした雰囲気が漂う不思議な小説でした。
でもきっと私だったら、そのほのぼのさに油断してあっという間に地雷を踏んで人生終わるんだろうな。
そもそも、ほのぼのする前に怪異の語る怪談話に飲み込まれて自滅するんだろうな…。
など考えながら、タカヒロと怪異のこんな平穏な日常が長く続くと良いなぁ。
とか考えてしまうあたり、完全に異界の雰囲気に飲み込まれてしまっているような気がする。
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得体の知れない隣人との関わりが、怖いような楽しいような、なんならちょっとあったかいような雰囲気で、不思議な感じだった。
霊との距離感ってこの本ぐらいで、近すぎず遠すぎずだと割と成り立つのかなあって感じがした。
個人的には、布団の中にいるハサミの霊がちょっと好き。
Posted by ブクログ
“隣人がヤバい建物”という舞台設定が、読者の不安と興味を一瞬でつかみます。
そして、ホラーでありながらも、どこか温かみや人間味のある!?ストーリー展開が印象的でした。
隣人は不気味な存在でありながら、どこか憎めず、ちょっと抜けたような愛嬌もある。
恐怖だけでなく、クスッと笑える場面があることで、作品全体が恐怖だけではなく、気味悪さが加わっています。
1巻の時点では、まだオーナーの正体や建物の謎など多くの伏線が残されていて、
今後の続編(第2巻)でそれらがどう回収されていくのか、非常に楽しみです。
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何もかもが謎のままだし、全ての輪郭がボヤッとしてるから最初から最後までずーっと何にもわかんない。
怖いとは違う感情。
だけど結構面白くてどんどん読んじゃう感じ!
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結構面白かった、怖く無いが。
隣人の正体とか、母親がどうなったとか、何も明確になってないけど、「ふわっと」怖い雰囲気だけが香る感じだった。
もう少し謎が解けたら面白いかも!
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて購入した一冊。読み終わってから表紙を見ると、隣人はこんな姿なのか、とか、上の階はこんな感じなのかと気が付きました。
想像しながら読んでいたものの、実際に見るとなんとも言えない。
途中で隣人がかわいいなとさえ思っていたのに。なんなら隣人よりも、主人公の方が恐ろしいのかもしれないとすら思いました。
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読み進めるにはとても面白い小説でした。しかし、怖い話が普通に怖かったです。2も見たいけど怖い話は聞きたくないです。でも主人公好きです隣人も良いですねお昼に見ようと思います
Posted by ブクログ
意外にも普通に面白かった。
ホラーだけど、そんなに怖くもなく。
中学生もこういうの好きかもな、とか。
私は「変な家」シリーズなんかより、こっちの方がいいかなと思う。
Posted by ブクログ
不気味なんだけどどこか愛らしさのある怪異達に不思議なほっこり感を感じながら読みました
帯の通り独特な読み心地で、初めてのホラー系小説でしたけど楽しみながら読めました!
Posted by ブクログ
作者さんは勿論、ジャンルから何から全然異なってはいるのだが、初めて『成瀬は…』を読んだ時と同じく、新しい才能に出会ってしまった!と言う高揚感!
最近ではピカイチのホラー。
ともすると、
ホーム(笑)コメディ?とも読めてしまう隣人たちとの不可思議なエピソードとは裏腹に、常に油断ならない緊張感と剣呑さとを漂わせる謎多きマンション物件…陽と陰のいい感じのバランス…
恐怖と可笑しさは同居出来るのだ!
面白っ!
当然の続編希望!
加えて、
装丁の絵も良き!
(後日)
続編2025年内発刊とのこと(待)!
匿名
怪異のいるマンションに入居し、隣人の怪異から怪談を聞くお話。
怪談の内容も徐々に日常に起こっていく怪奇現象。怪異たちが可愛く読みやすかったです。
主人公の名前もラストもはっきりせず投げっぱなしで終わってしまった感があり残念だが、続きがあれば読みたいです。
Posted by ブクログ
なんだか隣人が可愛く思える不思議。
彼が追い詰められていたとはいえ、ここまでこの物件に順応できるのがすごい。
この隣人、いったい何者なんだろうなぁ
Posted by ブクログ
おすすめ欄に挙がってきたため読み始める。
ジャンルがホラーとなっていたため、得意ではないがドキドキしながら読み進めていくと、意外にもホラーとコメディ要素が合わさっており、新感覚だった。
一体何に向かって物語は進んでいるのだろうと、ところどころ予想しながら読んでいたが、結局釈然としない終わりだった。続編があるのかな?もしあれば読んでみたい。
自殺を考えていた20歳の主人公が、路上でチラシを見つけたことから、怪奇現象が日常茶飯時に起きるマンションで暮らし始める。隣人は触手に目や口などがついており、入居者である主人公に怪談話を聞かせたり、雑談したりする。
主人公は、隣人との雑談の中で、返答を間違えないように注意したり、マンション内で起きる怪奇現象に触れていくが、あたかも楽しんでいるんじゃないかと思わせるような表現で物語が進むため、コメディとしてはちょっと面白い、ホラーとしてもちょっと怖いということで、よく言えばいいとこ取り、悪く言えば中途半端な印象であった。
物語の展開として、主人公を苦しめていた母親が隣人により(?)失踪して、母親からの呪縛から解放されたり、入居者を募集していた人物の背景が少しだけ語られたりと、まだまだ先が気になる要素は多くあるため、続きが出るようであれば、軽い気持ちで読んでみたい。
Posted by ブクログ
面白かったは面白かったです。
ただ、読み終わったあとにこれで終わりなんだと思ってしまいました。
母親のことなどがあまりハッキリせずに終わってしまいました。
ただ、ほのぼのしていますが、どこか恐怖を感じるような作品で初めての体験です。
Posted by ブクログ
カクヨム発のホラー小説。
『今すぐ人生がどうにかなってもいい人募集中!』という突飛な求人に応募した厭世的な主人公が、怪物やお化けが巣食う幽霊マンションで唯一の入室条件である「隣人と仲良くしてください」という約束のもと、どのように過ごしているのかを綴る日記形式の小説。
レビューを読むと、お正月なので正月飾りを飾った・・・などの淡々とした日常描写の後に唐突にくる女の幽霊や、動物園を楽しむ幼女の生首だったり、醜悪な見た目に反してフレンドリーな隣人などのギャップに魅せられているひとが多いのかなという印象。たしかにこれはこれで面白い。作者の今後の作品に期待。
しかし、この手の物語に関して、キャラクターの背景、性格、見た目、物語の構成の完成度において、私は以前読んでレビューを書いた岩城裕明氏の「呪いに首はありますか」の方が面白かったなという感想。
老人と海ならぬ青年と幽霊の物語___。
Posted by ブクログ
怖いのか怖くないのかよく分からない新感覚なホラー。隣人とタカヒロのやりとりが、たまにクスリと笑える。終わりがあれ?と思ったら2部があるみたい。好き嫌いが分かれそうだけど私は好きな部類だった。続きが気になる。
Posted by ブクログ
タイトルからしてホラーかと思いきやホラーだけどなんだか愛らしい部分もある作品。
幽霊やら人間ではない何かが住むアパートに入居することになった主人公。毎回隣人の人間ではない何かが語る怪談が面白く、隣人との関係性も近すぎず遠すぎずと言った感じで不思議である。
その他、主人公の母との関係やアパートの他の怪異について徐々に明かされていくが、全てが明かされるわけではないのでそこが少しもモヤッとした。
読んでいるとあっという間で「え、もう終わり??」という感じで、先が気になる。